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【定番の便秘薬】プルゼニド・センノシドの効果や副作用を薬剤師が解説!

便秘に関する医療情報
この記事の監修者
塩澤宝<腸活薬剤師> 東北医科薬科大学を卒業後、薬剤師として調剤薬局
チェーンで勤務。現在は腸活講師育成スクール
腸活パズル」主宰。「一般社団法人日本腸活協会
代表理事を務める。

病院で処方される便秘薬として定番のプルゼニド錠・センノシド錠。

これらは刺激性便秘薬(下剤)に分類されるため、副作用や飲み方にも少し注意が必要です。

この記事では、プルゼニド錠・センノシド錠についての効果や副作用、使用時の注意について薬剤師が解説していきます。

薬剤師たから
薬剤師たから

安心して服用するためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!

プルゼニド・センノシドの効果を徹底解説

プルゼニド(センノシド)は便秘対策として病院で処方されることが多い薬のひとつです。

具体的にどんな薬なのか、その効果や作用について解説していきます。

プルゼニド・センノシドの効果一覧

プルゼニド・センノシドの効果
  • 大腸に刺激を与え腸を動かす
  • 蠕動運動を活発にし排便を促す

プルゼニド・センノシドは、大腸を刺激し蠕動運動を活発にすることで排便を促す効果があります。

刺激性便秘薬のひとつで即効性があるのが特徴。「今すぐ出したい!」という症状の場合に使われることが多い薬です。

便に水分を与え柔らかくするタイプの塩類下剤と比べると薬の効きも強く、連続して使用すると癖になり効き目が弱くなってしまう点に注意が必要です。

プルゼニド・センノシドの作用機序(効果が出る仕組み)を解説

プルゼニド・センノシドの主成分であるセンノシドA・Bは、便秘に効果のあるセンナから抽出されたものです。

薬効成分が大腸に到達すると、腸内細菌の作用でレインアンスロンという物質ができ、そのレインアンスロンが腸を刺激することで腸の動きが活発になります。

腸の動きが悪く便が滞りがちな状態の腸壁を、薬の成分が刺激することで腸が活発に動くようになるため、比較的効果が早くシャープな排泄効果をもたらすのが特徴です。

プルゼニド・センノシドの用法・用量や飲み方を薬剤師が解説!

プルゼニド(センノシド)は刺激性便秘薬に分類されるため、用法・用量を守って正しく服用することが大切です。

できるだけ副作用を避けるためにも、よく理解して飲むようにしましょう。

プルゼニド・センノシドの飲む量まとめ

名称 用量 成分量
プルゼニド錠12mg 1回1〜2錠(上限4錠まで) 12〜24mg(上限48mgまで)
センノシド錠12mg 1回1〜2錠(上限4錠まで) 12〜24mg(上限48mgまで)

プルゼニド錠12mg・センノシド錠12mgは、一度に1~2錠、成分量にして12~24mgを1日1回服用するのが一般的です。

ひどい便秘の場合は4錠まで増量することができますが、効きすぎて副作用が起こることがあるため、自己判断せず医師に相談しましょう。

飲むタイミングは人によって異なる!医師の指示にしたがって服用しよう

プルゼニド・センノシドは通常、1~2錠を1日1回、寝る前に服用することがほとんどです。

個人差はありますが、8〜12時間後に効果が現れることが多いため翌朝のお通じに期待できます。

便秘の症状によっては飲むタイミングを医師から指定されることもあるため、指示にしたがって服用するようにしましょう。

多めの水と一緒に飲むのがおすすめ

プルゼニド錠・センノシド錠に限らず、錠剤を服用する場合はコップ一杯(180~200cc)の水やぬるま湯で飲むようにしましょう。

水なしで飲み込もうとしたり、水の量が少ないと、食道に貼りついて炎症を起こしてしまったり、腸まで届きにくくなり薬の効き目が正しくあらわれない可能性があるためです。

服用の際はたっぷりの水と一緒に飲むようにしてくださいね。

プルゼニド・センノシドの副作用や注意点を薬剤師が解説!

プルゼニド(センノシド)は、頑固な便秘に効果を発揮する薬ですが、副作用が起こる可能性もあるため事前にチェックしておきましょう。

服用を避けるべき状態のときもあるため、副作用や注意点については特に詳しく解説していきます。

腹痛や下痢などの副作用がみられることがある

プルゼニド・センノシドを服用すると、腹痛や下痢などの副作用が見られることがあります。

臨床データでは、約15%の人に副作用が起こり、そのうち11.9%が腹痛の症状が現れるという結果でした。この副作用は、薬効成分が腸を刺激し、腸が活発に動くために起こります。

効きすぎると腹痛のほか下痢を起こすこともありますので、初めての方は少量の1錠から始めることが望ましいです。

ただし用法、用量に関しては医師の判断がありますので、医師とよく相談の上、服用量を守って使用しましょう。

妊婦は原則禁忌の対象

妊婦の方のプルゼニド錠(センノシド錠)の服用は原則禁忌です。子宮収縮の恐れがあり、早産などの危険性があります。

基本的には妊婦の方は飲まない薬ですが、体調を確認した上で医師の指示で処方されることがあります。

その場合は、担当の医師の説明をよく聞き、現在の体調では問題がないという判断なのか説明を受け、ご自身も同意の上で便秘薬の服用を開始しましょう。

授乳中も避けた方が無難

授乳中の方の服用は、乳児の下痢を引き起こすとの報告があるため、避けた方がいいでしょう。

授乳している間は母乳に水分が取られることで水分不足になりやすく、便秘になってしまう方は少なくありません。

授乳中でも服用できる安全性の高い便秘薬もあるため、医師に相談してみましょう。

他の薬も服用している方は飲み合わせに注意が必要

プルゼニド・センノシドに限らず、薬を処方してもらう場合は飲み合わせに注意しましょう。

このような刺激性便秘薬の場合、同じような効果があるサプリや市販薬、便秘茶などと同時に服用すると効果が過剰に出すぎるため注意が必要です。

お薬手帳を持参する、サプリなどを使用している場合は薬剤師に相談するなどして、安全に服用しましょう

【プルゼニド・センノシドに関するQ&A】よくある疑問に薬剤師が回答!

プルゼニド(センノシド)を病院で処方される場合は、薬について薬剤師から説明もありますが、あとから疑問が出てくることもありますよね。

こんな時はどうすればいいの?など、プルゼニド(センノシド)の服用についてよくある疑問に回答していきます。

プルゼニド・センノシドを飲んでも効果がない、効かない場合はどう対処したらよい?

プルゼニド・センノシドは通常1回1~2錠を服用することが多いですが、それでも効果がない場合は1回4錠までは増量することができます。

ただし、効きすぎによる副作用が起こる可能性があるため、現在の用量で効果がない場合はまずは医師に相談するようにしましょう。

プルゼニド・センノシドは毎日飲んでもOK?

プルゼニド・センノシドは腸を刺激して蠕動運動を活発にする刺激性便秘薬のため、毎日服用することは避けましょう。

刺激性便秘薬を常用すると腸が疲弊してしまい、次第に薬を服用しても効かなくなってしまいます。そうなるとさらに腸の動きが悪くなり、便秘を悪化させてしまうことに。

刺激性便秘薬は、症状が苦しいときの一時的な対処法として使用し、連続して服用しないようにしましょう。

プルゼニド・センノシドのやめどきはいつ?

プルゼニド・センノシドは常用は避けた方が良いため、排便できるようになったらまずは回数や量を減らしていきます。

急に刺激性便秘薬を減らすだけだと、また便秘を引き起こしてしまうため、酸化マグネシウム系の便秘薬など効き目が穏やかな便秘薬と並行し、自然なお通じを目指しましょう。

その状態でも定期的に排便が見られるようになったら、プルゼニド・センノシドは中止して、その後も数日排便がないときのみ一時的に使用するようにしていきます。

便秘薬の定番「プルゼニド・センノシド」のまとめ

便秘薬の定番であるプルゼニド・センノシドについて解説してきました。

プルゼニド・センノシドは腸を刺激し、動かすことで排便につなげる刺激性便秘薬のひとつです。

何日も排便がない場合など、今すぐ出したい!という時に効果的な便秘薬ですが、体質を改善する働きはないため、根本的な便秘対策もあわせて行うのがおすすめです。

普段の食事を見直したり、整腸剤や乳酸菌サプリを取り入れたりするなど腸内環境を改善しながら、徐々に減薬していけると安心ですね。

辛いときには我慢せずにプルゼニド・センノシドなどの便秘薬を使いながら、便秘知らずの健康な腸を目指しましょう!

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