【定番の便秘薬】酸化マグネシウムの効果や副作用を薬剤師化が解説!

便秘に関する医療情報

「酸化マグネシウム系」の便秘薬は医療の現場で古くから使われている薬です。

この便秘薬は便の水分を保ち自然な排便を促すため、腸が慣れることなく安心して使えることが特徴です。

同じ酸化マグネシウム便秘薬でも、病院で処方されるものもあれば市販薬もあり、商品名・成分量も様々。

この記事では酸化マグネシウム便秘薬の効果や副作用、種類について分かりやすく紹介していきます。

薬剤師たから
薬剤師たから

下剤を使うほどじゃないけどサプリだけじゃ心もとない・・・という方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

  1. 酸化マグネシウム便秘薬の種類を解説!
    1. 【病院処方】マグミット錠・酸化マグネシウム錠・マグラックス・カマなど
    2. 【市販薬】3Aマグネシアなど
  2. 酸化マグネシウム便秘薬の効果を徹底解説
    1. 酸化マグネシウム便秘薬の効果一覧
    2. 酸化マグネシウム便秘薬の作用機序(効果が出る仕組み)を解説
  3. 酸化マグネシウム便秘薬の用法・用量や飲み方を薬剤師が解説!
    1. 【マグミット・酸化マグネシウム錠(ヨシダ・ケンエー)などの種類別の飲む量まとめ
    2. 飲むタイミングは人によって異なる!医師の指示にしたがって服用しよう
    3. 多めの水と一緒に飲むのがおすすめ
  4. 酸化マグネシウム便秘薬の副作用や注意点を薬剤師が解説!
    1. 下痢や軟便などの副作用がみられることがある
    2. 【高マグネシウム血症の可能性】吐き気や立ちくらみなどの症状がみられたら服用を中止する
    3. 妊婦や授乳中でも医師から処方されることはある
    4. 他の薬も服用している方は飲み合わせに注意が必要
    5. 高カルシウム血症につながる可能性があるためカルシウムの過剰摂取には注意が必要
  5. 【酸化マグネシウム便秘薬に関するQ&A】よくある疑問に薬剤師が回答!
    1. マグミットなどの酸化マグネシウム便秘薬を飲んでも効果がない、効かない場合はどう対処したらよい?
    2. 酸化マグネシウム便秘薬は毎日飲んでもOK?
    3. 酸化マグネシウム便秘薬のやめどきはいつ?
  6. 便秘薬の定番「酸化マグネシウム」のまとめ

酸化マグネシウム便秘薬の種類を解説!


酸化マグネシウム便秘薬には、病院で処方されるものと、ドラッグストアなどで市販されているもの、合わせて2種類あります。

商品によって1錠あたりの成分量も変わるので、以下の表で確認してみましょう。

【病院処方】マグミット錠・酸化マグネシウム錠・マグラックス・カマなど

名称 販売会社 成分量
マグミット錠 協和化学工業 200mg、250mg、330 mg、500mg
酸化マグネシウム錠 ケンエー(健栄製薬) 250mg、330 mg、500mg
酸化マグネシウム錠 ヨシダ(吉田製薬) 200mg、250mg、300mg、330 mg、400mg、500mg

病院で処方される酸化マグネシウム薬として多いのが、マグミット錠酸化マグネシウム錠です。

それぞれ様々な製薬会社から提供されていますが、代表的なものをまとめました。名称は違いますが、成分はいずれも同じ酸化マグネシウムです。

【市販薬】3Aマグネシアなど

名称 販売会社 成分量
3Aマグネシア フジックス株式会社 6錠(成人の1日量)中 酸化マグネシウム 2000mg
酸化マグネシウム
E便秘薬
健栄製薬株式会社 6錠(成人の1日量)中 酸化マグネシウム 2000mg

酸化マグネシウム便秘薬はドラックストアなどでも市販されています。

3Aマグネシアの特徴は、通常の酸化マグネシウムよりも粒子が細かい活性酸化マグネシウムを使っているため、保水力が高いこと

酸化マグネシウムは体の中で胃酸と消化液で化学反応を起こし、炭酸(重炭酸)マグネシウムに変化することで効果を発揮します。

粒子を小さくし比表面積を大きくすることで、より多くの水を大腸に集め自然な排便を促すことができるのです。

酸化マグネシウムE便秘薬は、菊川怜さんがCMをしていることで記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。

医療用の酸化マグネシウム錠も製造している健栄製薬から発売されており、ほのかなレモン風味で飲みやすいこともポイントです。

酸化マグネシウム便秘薬の効果を徹底解説


便秘薬として定番の酸化マグネシウム。

なんとなく便秘に良いということは知っていても、具体的にどんな効果があるか分からないという方もいるのではないでしょうか。

ここからは酸化マグネシウムの効果について解説していきます。

酸化マグネシウム便秘薬の効果一覧

酸化マグネシウム便秘薬の効果
  • 腸に水分を集め便を柔らかくする
  • 胃酸を抑える
  • 尿路結石の予防

酸化マグネシウムには水分を吸収する働きがあり、便に水分を与え柔らかくすることで、スムーズな排便を促します

下剤のように腸を刺激するものとは異なるため、お腹が痛くなりにくいのが特徴です。

また、下剤の場合は腸を刺激し蠕動運動(腸の動きで便を運ぶこと)を起こすため、長期間使用すると大腸がダメージを受けてしまい、だんだん下剤が利かなくなってしまいます。

その点、酸化マグネシウムは刺激性の便秘薬ではないので、繰り返し使用しても癖になりにくいのもポイントです。

便通改善効果のほかにも、胃酸と反応して酸が中和される効果や、尿路結石の原因であるシュウ酸カルシウムを作られにくくする効果もあります。

酸化マグネシウム便秘薬の作用機序(効果が出る仕組み)を解説

酸化マグネシウム便秘薬には、腸の中に水分を保持して便を軟らかくする働きがあります。

便秘が慢性化すると腸の中に長い時間便が滞留し、大腸で水分が体内に吸収されてしまうことで、S字結腸の肛門直前で便がどんどん硬くなってしまいます。

酸化マグネシウム便秘薬の働きで、便が硬くなりすぎているところへ水分量を増やし、スムーズな排便につながるのです。

酸化マグネシウム便秘薬の用法・用量や飲み方を薬剤師が解説!

酸化マグネシウム系便秘薬の「錠剤」には、マグミットや「ケンエー」「ヨシダ」という名がつく商品があります。

200mg・330mg・500mgなど錠剤の容量が細かく分かれており、飲む量について迷うことも多いのではないでしょうか。

種類別に飲む量をまとめたので、服用されているものの種類を確認してみてくださいね。

【マグミット・酸化マグネシウム錠(ヨシダ・ケンエー)などの種類別の飲む量まとめ

名称 1日3回の場合の上限 1日1回の場合の上限
マグミット錠 200mg 1回3錠 10錠まで
マグミット錠 250mg 1回2錠(調整可) 8錠まで
マグミット錠 330mg 1回2錠 6錠まで
マグミット錠 500mg 1回1錠(調整可) 4錠まで
酸化マグネシウム錠 200mg
「ヨシダ」
1回3錠 10錠まで
酸化マグネシウム錠 250mg
「ヨシダ」
1回2錠(調整可) 8錠まで
酸化マグネシウム錠 300mg
「ヨシダ」
1回2錠 6錠まで
酸化マグネシウム錠 330mg
「ヨシダ」
1回2錠 6錠まで
酸化マグネシウム錠 400mg
「ヨシダ」
1回1錠(調整可) 5錠まで
酸化マグネシウム錠 500mg
「ヨシダ」
1回1錠 4錠まで

どの成分量の酸化マグネシウム上でも便秘薬として飲む場合、1日の上限量は2000mg(2グラム)です。

上限の用量を守りながら、排便の頻度や便の状態を見て多少調整することも可能です。

飲むタイミングは人によって異なる!医師の指示にしたがって服用しよう

通常、酸化マグネシウム便秘薬を飲むタイミングは『寝る前に1日1回』か『1日3回毎食後』に分けて飲む方法が一般的です。

服用時の腸内の状況によって効果が出るまでの時間はまちまちですが、普通の状態であれば、前日薬を飲むと翌日の朝か日中に緩い便が出ます。

すぐ排便効果がある場合もあれば、頑固な場合は一日たっても効果がないかもしれません。

便秘の状態や体格により飲むタイミングは人それぞれです。病院から処方されている場合は、医師の指示にしたがって服用するようにしましょう。

多めの水と一緒に飲むのがおすすめ

酸化マグネシウム便秘薬は消化管に水分を保持する薬のため、多めの水と一緒に服用するとより効果的です。

水をたくさん飲むのが苦手という方は、 お茶や炭酸、ジュースなどで飲んで良いのかという疑問を持つかもしれません。

結論としては、出来るだけお水や白湯で飲むのがおすすめです。

お茶やジュースなどで飲み合わせが悪いものはありませんが、効果を最大限に引き出すためにはコップ一杯の水や白湯がベスト。

便秘に効果的なコントレックスやエビアンなどの硬水や、海外製のガス入り炭酸水などは、カルシウムやマグネシウムが豊富なため、過剰に便秘薬の効果が出る可能性もあります。

酸化マグネシウム便秘薬を利用中は海外製のミネラルウォーターや炭酸はお休みしましょう。

酸化マグネシウム便秘薬の副作用や注意点を薬剤師が解説!

お腹がゆるくなりにくい、癖になりにくいとメリットがたくさんある酸化マグネシウムですが、副作用がないのか気になりますよね。

酸化マグネシウムを服用するうえで考えられる副作用と、注意点を解説していきます。

下痢や軟便などの副作用がみられることがある

酸化マグネシウム便秘薬の主な作用は、便に水分を与え柔らかくすることです。

飲む量が多いなどしてこの作用が強く出すぎると、下痢、軟便になることがあります。

初めて飲む場合は、1日上限量の2グラムを最初から飲むのではなく、体に合った量を探りながらの服用をおすすめします。

病院でもらう薬の場合は医師の指示通り飲むようにしましょう。

効果が出るまで時間がかかる場合も
また、副作用ではありませんが人により便秘改善の効果が出るまでに時間がかかることがあります。
薬の効く時間がずれると、夜に飲んで翌日のお昼くらいにお腹が緩くなるようなことも。初めて飲む際は重要な外出、お仕事、旅行時はさけたほうがよいでしょう。

【高マグネシウム血症の可能性】吐き気や立ちくらみなどの症状がみられたら服用を中止する

高マグネシウム血症も重大な副作用としてあげられます。

高マグネシウム血症の発生頻度は非常に少なくそこまで過敏に反応する必要はありませんが、酸化マグネシウム便秘薬を使う上で注意は必要です。

特に、高齢者は高マグネシウム血症を起こすと重篤な状態になってしまうため要注意です。

高マグネシウム血症は、腎臓機能が低下している方へ、酸化マグネシウム製剤のようなマグネシウムの投与がある場合におこることがあります。

高マグネシウム血症の代表的な症状は以下の通りです。

  • 傾眠(眠気)
  • 嘔吐
  • 筋肉の麻痺
  • 徐脈
  • 意識の混濁・消失
  • 麻痺性イレウス(腸閉塞)

上記の症状や過度な眠気、呼吸が苦しくなるなどの状態があれば、すぐに医師に連絡をしてください。

妊婦や授乳中でも医師から処方されることはある

妊婦や授乳中でも赤ちゃんや母体への影響がなく、安全に使える便秘薬として酸化マグネシウムが処方されることは多いため、安心して使用できますよ。

妊娠中は運動不足や女性ホルモンの変動、ストレスなどが原因で便秘になりやすい状態です。

妊婦さんの多くは「便秘だけど妊娠中は薬を飲むのは不安」「いきむのが怖い」など、お通じに関する悩みは尽きません。ひとりで我慢をせず、かかりつけ医に相談してみてくださいね。

妊娠前に利用していた処方薬や、市販の便秘薬を自己判断で使用することは絶対に避けましょう

他の薬も服用している方は飲み合わせに注意が必要

薬を利用する上で注意をしなければならないのが、他の薬との飲み合わせです。

病院で酸化マグネシウム便秘薬の処方を受けている方の場合は、かかりつけの医師や薬剤師の幾重のチェックが入るため、飲み合わせの問題が発生することはほぼありません。

ですが、念のため知識として持っておいても良いでしょう。不安な方は、医師や薬剤師に相談をしてみてください。

酸化マグネシウム便秘薬は、テトラサイクリン系の抗生物質との飲み合わせに注意が必要です。

テトラサイクリン系の抗生物質の名称は以下のものがあります。

  • ミノマイシン
  • レダマイシン
  • オーレオマイシン
  • アクロマイシン
  • ビブラマイシン など

上記の薬と同時に酸化マグネシウム便秘薬を服用すると、お腹の中でキレートというゲル状になります。

抗生物質の成分が吸収されづらくなるため、正しい薬効が期待できなくなります。

同時服用は避けるようにしましょう。

高カルシウム血症につながる可能性があるためカルシウムの過剰摂取には注意が必要

大量の牛乳やカルシウム製剤・サプリをたくさん飲むなどの行為を除き、そこまで心配しなくてもよいですが、カルシウムと酸化マグネシウム便秘薬の飲み合わせについても紹介しましょう。

血中カルシウムが多すぎる場合、高カルシウム血症という状態になる可能性があります。

高カルシウム血症は、症状が軽い場合は自覚症状がほぼありません。

血中カルシウムが12~13mg/dl以上で疲労、倦怠などのだるさや食欲がわかないなどの症状が出てきます。

さらに、血中カルシウム量が増えてくると、吐き気、筋力の低下、尿が多く出る、喉が渇く、精神的にも不安定になってしまいます。

酸化マグネシウム便秘薬との飲み合わせでここまで重篤になることは稀なケースではありますが、症状が出ている場合はすぐに主治医に連絡してくださいね。

【酸化マグネシウム便秘薬に関するQ&A】よくある疑問に薬剤師が回答!

酸化マグネシウム便秘薬を使ってみたい、または現在使っている方の中でも、こんな時どうしたらいいの?と疑問に思う事が出てくるかと思います。

ここからは、酸化マグネシウム便秘薬に関するよくある質問に回答していきます。

マグミットなどの酸化マグネシウム便秘薬を飲んでも効果がない、効かない場合はどう対処したらよい?

効き目が悪い方は、かかりつけの医師に相談しながら、1日量上限の2グラムまで増量を検討してみましょう。

1日上限の2グラムまで飲んでいるにも関わらず排便が無い場合は、併せて飲める便秘薬や整腸剤を病院で処方してもらうか、ドラッグストアで相談するのもひとつの手です。

酸化マグネシウムは便の水分調整をしますが、腸の動きを改善するわけではありません。腸の動きを良くするには腸内フローラを改善する必要があります。

腸内フローラを改善するは善玉菌の食材を取り入れることが重要です。

善玉菌を含む食材を摂りながら、酸化マグネシウム便秘薬を続けてみましょう。

便秘に良い食事を毎回摂るのが難しい方、辛い便秘の方や慢性便秘の方には乳酸菌サプリもおすすめしています。

乳酸菌サプリの中には「ビフィズス菌ロンガム種」という便秘に効果的な善玉菌が入っているものがあります。

「ビフィズス菌ロンガム種」を摂ることで、妊婦便秘の92.0%の改善効果、便秘全体では78.9%という改善データもあるのです。

腸内フローラの改善に「ビフィズス菌ロンガム種」を利用しつつ、酸化マグネシウム系の便秘薬を利用するハイブリッドな便秘対策が、辛い便秘体質を治す一つの方法だと思います。

酸化マグネシウム便秘薬は毎日飲んでもOK?

酸化マグネシウム便秘薬は、下剤など刺激性便秘薬と違い、癖になりにくいため、毎日飲んでも問題ありません。

刺激性の便秘薬は無理やり腸を動かし排便させるものなので、続けて使用することで腸が疲弊してしまい、徐々に薬が効かなくなってしまいます

その点、酸化マグネシウムは便に水分を与え自然に排便させる働きをするため、依存性が少なく安心して使うことができますよ。

また、成分そのものも体内にはほとんど吸収されないため、長期間使用しても安全性が高い薬と言えます。

酸化マグネシウム便秘薬のやめどきはいつ?

酸化マグネシウムは毎日飲んでも問題がない安全な薬ですが、一生飲み続けるわけにもいきませんよね。

酸化マグネシウム便秘薬でしっかりと定期的に排便できるようになったら、日々の食事や運動を意識しながら薬の量や飲む頻度を徐々に少なくしていきましょう。

とはいえ毎日食事のみで乳酸菌や食物繊維をたっぷり摂り続けるのは大変ですよね。

そんな時には、乳酸菌サプリで日々の食事をサポートすることがおすすめです。

乳酸菌サプリで腸内の善玉菌を増やし腸内環境を整えながら、酸化マグネシウム便秘薬を減らしていくとスムーズに便秘薬をやめることができるでしょう。

便秘薬の定番「酸化マグネシウム」のまとめ

酸化マグネシウム便秘薬について、詳しく解説してきました。

酸化マグネシウム便秘薬には病院で処方されるものと、市販されているものの2種類がありますが、どちらも便に水分を含ませてスムーズな排便を促す効果があります。

下剤と違いお腹が痛くなりにくい、癖になりにくいというメリットがあるため、慢性的な便秘でお悩みの方にはぴったりの便秘薬です。

もちろん便秘薬に頼るだけではなく、毎日の習慣や食事も重要です。

酸化マグネシウム便秘薬で排便を促しながら、日々の食事や乳酸菌サプリで腸内環境を整え、根本的な便秘解消を目指していきましょう!

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