この記事の監修者 | |
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塩澤宝<腸活薬剤師> | 東北医科薬科大学を卒業後、薬剤師として調剤薬局 チェーンで勤務。現在は腸活講師育成スクール 「腸活パズル」主宰。「一般社団法人日本腸活協会」 代表理事を務める。 |
色々な便秘対策を行ってみたけど、なかなか改善しない・・・とお悩みの方に知ってほしいのが乳酸菌サプリです。
乳酸菌サプリには、腸内環境を整え排便を促す効果が期待できます。
しかし乳酸菌が含まれているサプリはドラックストアやネットショップにたくさんありすぎて、どれを選べばいいのか迷いますよね。
この記事では乳酸菌サプリの選び方、そしておすすめの乳酸菌サプリを紹介していきます。
- 便秘薬がやめられない
- 自分に合った対策が見つからない
- 薬以外の改善方法が続かない
こんな悩みをお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
乳酸菌サプリを上手に取り入れて、きれいな腸を目指しましょう!
【乳酸菌サプリの選び方】選ぶときの5つのポイントを薬剤師が解説!
乳酸菌サプリはたくさんありすぎてどれを選べばいいのか迷いますよね。
乳酸菌サプリを選ぶときのポイントについて、解説していきます。
1. 腸内環境を整えるにはビフィズス菌(ロンガム種BB536)がおすすめ
腸内の環境を整えるためには、「ビフィズス菌(ロンガム種BB536)」が入っているサプリがおすすめです。
腸内のビフィズス菌(ロンガム種BB536)が増えると、ビフィズス菌から酢酸や乳酸が作られます。
特に酢酸は腸内を酸性にすることで有害菌の発生を抑え、腸内環境を整える効果があるのです。
ビフィズス菌(ロンガム種BB536)を摂取することで、実際に排便回数が増加し便通が改善したというデータもあり、消費者庁に機能性表示食品として届けられているため安心して取り入れることができますね。
2. 乳酸菌を腸に効率よく届けられる仕組みになっているか
乳酸菌は胃酸に対して弱いという特徴があり、仮に定期的に摂取したとしても腸まで届く前に死滅してしまうことも少なくありません。
そのため、乳酸菌を生きたまま腸まで届けられる仕組みになっていることは、効率よく乳酸菌を摂取するうえで大切なポイントです。
胃酸から守り、腸で溶けるような構造になっているサプリであれば、しっかりと乳酸菌を腸まで運んでくれますよ。
3. 乳酸菌以外の成分に注目!善玉菌を効率よく増やす成分が含まれているか
乳酸菌だけではなく、乳酸菌やビフィズス菌をはじめとした善玉菌を増やす成分が含まれていると、整腸作用がさらに期待できます。
ポイントは、善玉菌のエサになるオリゴ糖が含まれているかどうか。
乳酸菌そのものを摂取するだけではなく、善玉菌のエサになる成分も同時に摂ることで、乳酸菌が更に増え腸内で活発に活動してくれます。
オリゴ糖には以下のように様々な種類があるため、こちらが含まれているかもチェックしてみましょう。
4. 【腸内細菌の多様性のために】複数種類の乳酸菌が含まれているか
腸内細菌の種類や数は人によって違います。
赤ちゃんが生まれるときに母親から腸内細菌をもらい、その後の食事や生活習慣で3~4歳には腸内フローラの原型は決まるため、腸内フローラも人それぞれ異なるのです。
そのためせっかくサプリを摂っていても偏った菌しか含まれていない場合、その菌が自分の腸内に住み付く菌と相性が合わなければ効果を感じられないという事に。
どの菌が自分に合うかは分からないことが多いため、複数の乳酸菌が含まれているサプリがおすすめですよ。
また、偏った食事が身体に悪影響であることと同様、乳酸菌も様々な種類をバランスよく摂ることが重要です。
数種類の乳酸菌が含まれているサプリを摂ることで、様々な種類の菌が腸内でバランスよく共存する状態を作ることができますよ。
5. 毎日飲み続けるために!価格・コスパや飲みやすさを考慮する
サプリは1日や1週間だけ摂れば良いというものではなく、毎日継続して摂取することが重要です。
そのためには、自分が続けやすい価格、飲みやすさもチェックして選ぶようにしましょう。
いくら効果があると言われるサプリでも、価格が高いと継続するのが難しいですよね。
サプリの形状や味・匂いも様々なので、自分が飲みやすい、続けやすいと思うサプリを探してみてください。
おすすめ&人気の乳酸菌サプリを徹底比較!
商品名 | 価格 | 1日費用 | 菌の種類 | 機能性表示 |
---|---|---|---|---|
ヘルスエイド RビフィーナEX (エクセレント) |
定期:4320円 通常:5400円 |
140~180円 | ビフィズス菌ロンガム種BB536 | 便通改善 |
ライラック乳酸菌 | 定期:3218円 通常:3888円 |
107~130円 | 有胞子性乳酸菌 | 便通を整える |
サントリー「ラクテクト」 | 定期:4471円 通常:4968円 |
149~165円 | プロテクト乳酸菌など | – |
アレルライトHyper | 定期:4471円 通常:4968円 |
149~165円 | リフレクス乳酸菌(T-21株) | – |
乳酸菌革命 | 定期:2,970円 通常:3,240円 |
99~108円 | ビフィズス菌 ラブレ菌など |
– |
カゴメ植物性乳酸菌「ラブレ」 | 定期:4062円 通常:4628円 |
136~154円 | ラブレ菌 | – |
乳酸菌サプリにはたくさんの種類がありますが、その中でも人気の乳酸菌サプリを徹底比較してみました。
ヘルスエイド RビフィーナEX(エクセレント)とライラック乳酸菌は機能性表示食品(トクホ)で信頼性が高い商品です。
機能性表示食品とは事業者の責任で、製品の科学的根拠を元に商品パッケージに機能を表示するものとして「消費者庁」へ届けられた食品の事。
特にヘルスエイド RビフィーナEX(エクセレント)にはビフィズス菌ロンガム種BB536が含まれており、実際に排便回数が増えたという臨床実験のデータもあるのです。
しっかり根拠があると、より信頼性が高まりますね。
【薬剤師が選ぶ】おすすめの乳酸菌サプリ6選!
ここからはおすすめの乳酸菌サプリについて、詳しく解説していきます。
商品によって含まれる菌や特徴も異なるので、ぜひしっかり読んでみてくださいね。
ヘルスエイド R ビフィーナEX(エクセレント)
価格(22/9/10時点) | 定期:4320円 通常:5400円 |
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1日費用 | 140~180円 |
菌の種類 | ビフィズス菌ロンガム種BB536 |
機能性表示 | 便通改善 |
ヘルスエイド R ビフィーナEX(エクセレント)は便通が改善したという臨床データが出ている機能性表示食品。
2週間の臨床実験で、排便回数増加データ、悪玉菌が原因の糞便中のアンモニア量の減少データを発表しており、情報の信頼度が高いサプリです。
ロンガム種BB536以外の成分に、善玉菌のエサになるオリゴ糖も含まれており、腸内で善玉菌を効率よく増やしてくれますよ。
また独自に開発したハイパープロテクトカプセルにより、約90%のビフィズス菌が生きたまま腸まで届く仕組みになっています。
直径2ミリ程度のかなり小さなカプセルなので、サイズの大きいサプリが苦手な方でも飲みやすいですね。
アシドフィルス菌末、ガセリ菌末など複数の善玉菌が配合されているので、腸内細菌の多様性が期待できる点もポイントです。
ヘルスエイド R ビフィーナEX(エクセレント)の公式サイトを見る
ライラック乳酸菌
価格(22/9/10時点) | 定期:3218円 通常:3888円 |
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1日費用 | 107~130円 |
菌の種類 | 有胞子性乳酸菌 |
機能性表示 | 便通を整える |
ライラック乳酸菌の最大の特徴が「有胞子性の乳酸菌」です。
「有胞子性乳酸菌」とは、乳酸菌の外側に硬い殻が存在する乳酸菌のことを指します。
通常ヨーグルトなどの動物性乳酸菌は酸や熱に弱く、胃酸によって殺菌され生きて腸まで届くことが困難ですが、ライラック乳酸菌の場合この硬い殻が乳酸菌をプロテクトしているので腸まで生きて届きやすいという特性があります。
また乳酸菌を入れるカプセル剤についても、多くのサプリは添加物などの合成成分を使用しますが、ライラック乳酸菌はカプセルの素材に「おから」を使用していることが特徴。
食品の法律で添加物の量は厳しい規制がある中で他のサプリも作られているため、摂取したからと言って危険であるわけではありません。
しかし毎日摂ることを考えると、添加物はより少ない方が安心して使用することができますよね。
サントリー「ラクテクト」
価格(22/9/10時点) | 定期:4471円 通常:4968円 |
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1日費用 | 149~165円 |
菌の種類 | プロテクト乳酸菌など |
機能性表示 | – |
大手食品会社のサントリーが販売する「ラクテクト」には、京都の伝統食材「しば漬け」から発見されたプロテクト乳酸菌ラクトパチルスS-PT84が含まれています。
胃酸や熱に弱い動物性乳酸菌と異なり、植物性乳酸菌は酸や熱にも強いため生きて腸まで届きやすいというメリットがあります。
プロテクト乳酸菌も植物性乳酸菌のひとつであるため、摂取した乳酸菌が効率的に腸で働いてくれますよ。
その他含まれているラクチュロースはオリゴ糖の一種で、腸に届いたビフィズス菌のエサに、水溶性食物繊維であるフコイダンは便を柔らかくするなど、腸内環境の改善に役立つ成分が配合されています。
アレルライトHyper
価格(22/9/10時点) | 定期:4471円 通常:4968円 |
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1日費用 | 149~165円 |
菌の種類 | リフレクス乳酸菌(T-21株) |
機能性表示 | – |
アレルライトHyperの特徴は日本の植物由来の乳酸菌であるリフレクト乳酸菌が配合されていることです。
リフレクト乳酸菌はツルコケモモから発見された植物性乳酸菌で、日清食品グループの研究によりバランスを整えるチカラがある事が分かりました。
この乳酸菌がサプリ2粒で5000億個も配合されており、ヨーグルトの量だと50Kg分に相当する乳酸菌の数なのです。
植物性乳酸菌なので胃酸にも強く、乳酸菌が死滅することなく生きて腸まで届くのは嬉しいですね。
乳酸菌革命
価格(22/9/10時点) | 定期:2,970円 通常:3,240円 |
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1日費用 | 99~108円 |
菌の種類 | ビフィズス菌 ラブレ菌など |
機能性表示 | – |
乳酸菌革命は、たくさんの種類の乳酸菌を一つのサプリメントで摂れることが特徴。
ラクトバチルス系の乳酸菌が6種、他にもガセリ菌、ラブレ菌、ビフィズス菌など全部で16種類500億個もの乳酸菌が配合されています。
人の腸内に住み付く菌には乳酸菌との相性があるため、様々な種類の乳酸菌を摂ることが腸内の乳酸菌の多様性を高めるために必要なのです。
カプセル以外に添加物は不使用なので、安心感もありますね。
カゴメ植物性乳酸菌「ラブレ」
価格(22/9/10時点) | 定期:4062円 通常:4628円 |
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1日費用 | 136~154円 |
菌の種類 | ラブレ菌 |
機能性表示 | – |
ラブレの特徴は、日本人と相性の良い植物性乳酸菌の「ラブレ菌」が100億個も配合されていることです。
これだけの数のラブレ菌を生きたままカプセル1粒に詰め込んだのは国内で初めて。
ラブレ菌は京都の漬物「すぐき」の中から発見された植物性乳酸菌で、腸で生き抜く力が強いことに加え、古来から日本人が口にしていたこともあり日本人と相性がいい乳酸菌でもあります。
【乳酸菌サプリに関するQ&A】よくある疑問に薬剤師が回答!
乳酸菌サプリの選び方、おすすめのサプリを紹介してきましたが、実際に乳酸菌サプリを取り入れてみようと思うと、気になるポイントが出てくる方もいるのではないでしょうか。
ここからは乳酸菌サプリを選ぶうえで、よくある疑問に回答していきます。
生菌・死菌の違いは?
乳酸菌には生菌と死菌の2つがあり、それぞれ働きが異なります。
生菌は生きたまま腸に届く菌のことで、腸内環境を整え善玉菌を増やしたり、悪玉菌を抑える働きをします。ただし胃酸や熱に弱い点がデメリット。
反対にすでに死滅している菌のため、胃酸や熱の影響を受けにくいのが死菌です。
死菌の中には血圧やコレステロールを低下させるものや、免疫機能を高める効果があるものも。
整腸作用を期待するなら生菌がおすすめですが、どちらも違った働きがあるためバランスよく摂取できると良いですね。
乳酸菌サプリの副作用はない?
乳酸菌サプリには基本的に副作用はないと考えられます。
乳酸菌は1日の摂取量に上限がないため、仮に間違えて多く摂取してしまったとしても吸収されなかった乳酸菌は便と一緒に排出されます。
そのため、日々の食事に加えてサプリを飲んだら過剰摂取になるのでは…という心配もいりませんよ。
ただしサプリに含まれるその他の成分を摂りすぎてしまったり、アレルギーが起こる可能性も。
サプリは1日の用量を守り、成分を見て選ぶことをおすすめします。
機能性ヨーグルトや他の健康食品と乳酸菌サプリ、どちらがいい?
含まれる菌の種類が違うため一概には言えませんが、効率よく乳酸菌をとるという点では乳酸菌サプリがおすすめです。
理由は以下の2つ。
乳酸菌は熱や胃酸に弱いため、ヨーグルトや乳酸菌飲料で摂ろうとしても途中で死滅してしまい、全てが腸まで届くわけではありません。
中には腸まで届く菌や、死菌にも体にいい影響を与えるものもあるため、ヨーグルトを食べることが意味がないわけではありませんが、サプリであれば生きたまま腸まで乳酸菌を届ける工夫がされているものが多いのです。
また、ヨーグルトや乳酸菌飲料を摂りすぎてしまうと、脂質や糖質の過剰摂取に繋がったり、お腹を下してしまうことも考えられます。
動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の違いは?
乳酸菌には動物性乳酸菌と、植物性乳酸菌の2種類があります。
動物性乳酸菌を代表するのが、ヨーグルトやチーズ。
手軽に摂ることができますが、胃酸や熱に弱いため生きたまま腸まで届きにくいという特徴があります。
植物性乳酸菌は、胃酸や熱に強いため元気な状態で腸まで届く性質があり、加熱調理をしても菌が死滅しないのがポイントです。
植物性乳酸菌が含まれる食材は、味噌、醤油、ぬか漬け、キムチ、ザーサイ、サワークラフトなどが挙げられます。
どのタイミングで飲むといい?
サプリは食品に分類されるため、基本的にはいつ飲んでも問題ありません。
ただしサプリによっては、食後や夜など飲むタイミングが決められているものもあるため、服用方法をよく確認しましょう。
一般的に乳酸菌は酸や熱に弱いという特徴があるため、胃酸の分泌量が多い空腹時よりも食後の方が影響は少ないとされています。
大切なのは毎日の生活の中で、飲み忘れないように習慣づけること。
朝食後や夜寝る前など、決まった時間に飲むようにすると習慣化し、継続しやすいのでおすすめです。
おすすめの乳酸菌サプリ まとめ
乳酸菌サプリの選び方やおすすめのサプリを紹介してきました。
乳酸菌サプリを始めるなら、含まれるビフィズス菌の種類に注目しましょう。
特に注目なのは、ビフィズス菌(ロンガム種BB536)が配合されているヘルスエイド R ビフィーナEX(エクセレント)。
臨床実験で実際に排便回数が増えたというデータもあり、毎朝のスッキリが期待できるサプリです。
毎日の食事は意識することはもちろん大切ですが、