リベルサスで痩せない人って?考えられる原因と対策

リベルサス(有効成分:セマグルチド)は、日本では2型糖尿病の治療薬として承認されており、その作用機序として食欲を抑えてエネルギー摂取量を減らすことで体重や体脂肪を減少させる効果も認められています。※ただし、体重減少を主目的とした使用は適応外使用となり、保険適用外の自由診療となります。
リベルサスを服用していても思うように痩せない場合、いくつかの理由が考えられます。
- 正しい服用方法が守れていない:水の量やタイミングなど、吸収効率に影響するポイントを誤っている。
- 服用期間が短い:効果が出るまでに3〜4か月程度の継続が推奨されている。
- 用量が不十分:3mgの初期量では十分な効果が得られないケースがある。
- 食生活の改善が不十分:高カロリーな食事を続けていれば、食欲が抑えられても体重は減らない。
- 運動不足:消費エネルギーが不足しており、薬の効果だけでは減量につながらない。
この記事では、リベルサスを飲んでも痩せない主な原因とその解決策について解説します。
正しい服用方法や適切な用量、そして食事・運動など生活習慣の見直しポイントを理解し、リベルサスの効果を最大限に引き出すヒントをつかみましょう。
- リベルサスの正しい服用方法と吸収効率を高めるポイント
- 医師と相談して行う適切な用量調整の重要性
- 減量効果を引き出すための食事・運動の見直し方法
- 短期間で判断しないための効果が出るまでの目安期間
はじめに(免責・注意事項)
本記事は、あくまでも一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、医療上の助言や診断、治療を推奨するものではありません。
GLP-1受容体作動薬をはじめとする医薬品や施術は、個人の健康状態や体質によって効果・副作用が異なる可能性があります。投薬や治療を希望される方は、必ず医師をはじめとする医療従事者と相談のうえ、十分な説明を受けてから自己責任においてご判断ください。
また、本記事で紹介する治療法の一部には日本国内で未承認の用途や自由診療に該当するものがあります。その点を十分にご理解いただき、ご自身で最新の情報を確認しながら、適切な医療機関で受診されることをおすすめいたします。
本記事の内容は公開時点の情報に基づいていますが、法改正やガイドラインの変更、医学的知見の進歩等により情報が変わる可能性があります。最新情報につきましては、必ず公的機関や各医療機関の公式情報をご確認ください。
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リベルサスを飲んでいるのに痩せない…考えられる原因
リベルサスで十分な減量効果が得られない背景には、共通するいくつかの原因が考えられます。
ここでは主なポイントを順に見ていきましょう。
正しい服用方法が守れていない
リベルサスは服用方法に細かな指定がある薬剤です。
夜間の十分な空腹後、朝起床時にコップ半分以下(約120mL)の水で錠剤を丸ごと飲み、服用後少なくとも30分間は何も飲食しないことが推奨されています。
これらの指示を守らず水を多く飲んだり、服用から30分以内に食事をすると、リベルサスの有効成分が十分に吸収されず効果が減弱してしまいます。
実際、服用後30分待たずに飲食すると薬の吸収率が低下することが明記されています。
リベルサスの効果を得るには、処方医の指示どおりの正しい服用方法を徹底することが重要です。
服用期間が短く効果が現れていない
リベルサスを飲み始めて間もない場合、体重減少という目に見える効果がまだ現れていない可能性があります。
食欲抑制や血糖コントロールなど痩せやすい身体の土台作りは比較的早期に始まりますが、実際に体重が減少し始めるまでにはある程度の時間がかかるのが一般的です。
臨床研究でも、セマグルチド(リベルサスの有効成分)投与開始から3ヶ月時点で体重が平均約5.9%減少し、6ヶ月時点で約10.9%減少したとの報告があります。
太りすぎまたは肥満の患者 175 名を対象としたこのコホート研究では、体重減少率は 3 か月で 5.9%、6 か月で 10.9% でした。
引用:National Center for Biotechnology Information Weight Loss Outcomes Associated With Semaglutide Treatment for Patients With Overweight or Obesity
個人差はありますが、少なくとも数ヶ月程度は継続して初めて顕著な減量効果を実感できるケースが多いのです。
したがって、服用開始後数週間程度で焦って中止せず、医師と相談しながらある程度長期間続けてみることが大切です。
リベルサスの用量が足りていない
リベルサスには1日あたり3mg、7mg、14mgの3段階の用量が設定されており、通常は副作用に慣らすため低用量から開始し段階的に増量します。
もし現在の用量が低すぎる場合、食欲抑制の効果も相対的に弱く、十分な減量につながらない可能性があります。
PIONEER 1試験(26週間)の試験結果では下記のように、用量が大きいほど体重減少効果も高まる傾向が報告されています。
- 3mg群: プラセボ調整差 −0.1〜−0.2kg(有意差なし)
- 7mg群: プラセボ調整差 −0.9〜−1.0kg
- 14mg群: プラセボ調整差 −2.3〜−2.6kg(P<0.001)
現在3mgや7mgで効果が実感できない場合でも、自身の判断で勝手に増量するのは危険です。
必ず主治医と相談のうえで適切な用量調整を行ってもらいましょう。
食生活の改善が不十分
リベルサスの効果を最大限発揮するには、薬に頼りきりではなく食生活の見直しも欠かせません。
リベルサス自体に脂肪を直接燃焼させる作用はなく、減量の基本は摂取エネルギーを消費エネルギーよりも減らすこと(負のエネルギーバランス)です。
そのため、たとえ食欲が抑えられても食事内容が高カロリーのままでは体重は減りにくくなります。
実際、ファストフードやスナック菓子、糖分の多い飲料などで従来どおりの高エネルギー摂取が続けば、リベルサスで食事量が多少減っても消費カロリーとの収支バランスがプラスのままとなり、体重減少は期待しにくいでしょう。
リベルサス服用中こそ野菜や高たんぱくの食品を中心にバランス良く食べ、間食や脂っこい料理・甘い飲み物を控えるなど、摂取カロリーを適正化する工夫が必要です。
運動不足による消費カロリー不足
極端な運動不足も、リベルサスの減量効果を妨げる一因となります。
日常的にほとんど体を動かさず消費エネルギーが少なければ、薬で多少食欲が抑制されても十分なカロリー赤字(消費が摂取を上回る状態)を作りにくく、体重は減りづらくなります。
長年にわたって運動不足の状態が続くと筋肉量が落ちて基礎代謝(安静時に消費されるエネルギー)も低下するため、なおさら消費カロリーが減ってしまいます。
実際、デスクワーク中心でまったく運動しない生活を続けてきた人は基礎代謝が低く、リベルサスの効果を十分に感じにくい傾向があります。
医学的にも、適正な体重を維持・減少させるには食事療法と並行して運動療法を取り入れることが基本と強調されています。
リベルサスで効率良く痩せるためにも、無理のない範囲で日常的に体を動かす習慣を心がけましょう。
例えば通勤時に歩く時間を増やしたり、週に数回の有酸素運動や筋力トレーニングを取り入れることで消費エネルギーを高め、筋肉量の維持にもつながります。
適度な運動との併用により、リベルサスのダイエット効果は一層発揮されるはずです。
リベルサスで痩せない人が取るべき改善策
リベルサスを服用しても期待した減量効果が得られない場合、服用方法や生活習慣を見直すことが重要です。
ここでは、痩せないと感じるときに取るべき主な改善策を解説します。
リベルサスの正しい服用方法を徹底する
まず、リベルサスの服用方法が正しいか確認しましょう。
リベルサスは吸収率を高めるために服用方法に注意点があります。
朝の最初の食事や飲み物より前に、空腹の状態で水約120mL以下と一緒に1錠を服用し、その後少なくとも30分間は飲食や他の薬を避けなければなりません。
- 朝起きた直後、空腹の状態で服用する
- 水は「120mL以下」に限定する(コップ半分以下)
- 服用後、最低30分間は飲食・服薬を控える
- 錠剤は噛まずにそのまま飲み込む
- 水以外の飲料(牛乳やコーヒー、お茶など)は避ける
もし服用のタイミングを誤ったり、水以外の飲み物で飲んでいたりすると、有効成分の吸収が十分に行われず効果が落ちてしまいます。
また、錠剤は割ったり砕いたり噛んだりせずそのまま飲み込む必要があります。
こうした正しい服用方法を徹底することで、薬がきちんと吸収され、食欲抑制などリベルサス本来の効果を最大限に引き出せます。
医師と相談して用量や治療プランを調整する
リベルサスは通常、まず3mgから開始し、4週間以上経過したら7mgに増量し、それでも効果が不十分な場合は14mgまで増やすことができます。
先述のとおり、初期用量の3mgでは効果が限定的なことも多く、十分な減量には維持用量である7mg以上が必要になる場合があります。
ただし、用量の調整は必ず医師の指示のもとで行う必要があります。
副作用のリスクもあるため、痩せないと感じても自己判断で中止や増量をせず、医師に相談して治療プランを見直しましょう。
食事内容を見直し摂取カロリーを抑える
リベルサスを服用していても、食事の内容や量が以前と変わらなければ体重は減りません。
この薬によって多少食欲が抑えられても、高カロリーの食事を続けていては十分な減量効果は得られないでしょう。
そもそもリベルサスは、食事療法や運動療法を十分に行った上で効果が不十分な場合に補助的に用いられる薬です。
改めて日々の食事内容を見直し、余分な糖分や脂肪分の摂取を控えて総摂取カロリーを抑えるようにしましょう。
控えるべき食品
- 清涼飲料水、ジュース類
- スナック菓子、洋菓子、菓子パン
- 揚げ物や脂っこい料理の頻繁な摂取
取り入れたい食品
- 野菜中心のメニュー(葉野菜・根菜・海藻など)
- 高たんぱく低脂質な食品(鶏むね肉、豆腐、ゆで卵、魚)
例えば、ジュースやお菓子の間食を減らし、野菜やタンパク質中心の食事に置き換えるなどの工夫が有効です。
こうした食事改善によって摂取エネルギーを減らせば、薬の効果と相まって体重が減りやすくなります。
無理なく運動を取り入れて消費カロリーを増やす
食事制限に加えて、適度な運動で消費エネルギーを増やすことも減量には欠かせません。
激しいトレーニングである必要はなく、日常生活に無理なく取り入れられる運動を継続することが大切です。
例えば、エレベーターの代わりに階段を使ったり、通勤時に一駅分歩いたりするだけでも消費カロリーを増やす助けになります。
運動習慣を身につけることで基礎代謝の低下を防ぎ、筋肉量を維持する効果も期待できます。
その結果、リベルサスによる食欲抑制効果と相まって、より効果的に体重を減らすことができるでしょう。
一定期間継続して効果を見極める
リベルサスの効果は徐々に現れるため、短期間で判断しないことも重要です。
個人差はありますが、体重の明らかな減少が見られるまでには通常1〜2ヶ月以上かかります。
多くの方は、服用開始から2〜3ヶ月目あたりでダイエット効果を実感し始めるケースが多いでしょう。
実際、効果判定の目安として3〜4ヶ月程度の継続投与が推奨されています。
3〜4ヵ月間投与して効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること
引用:KEGG MEDICUS 医療用医薬品 : リベルサス
したがって、「なかなか痩せない」と感じても焦らずに、一定期間は服用を続けながら前述の生活改善も併せて実践しましょう。
十分な期間続けても効果が見られない場合には、医師と相談して他の治療法を検討することになります。
効果判定を急ぎすぎると、本来得られるはずの減量効果を見逃してしまう可能性があります。
よくある質問(FAQ)
ここでは、リベルサスでの減量効果や服用方法に関して、読者からよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
- リベルサスのダイエット効果はいつ頃から現れますか?
-
個人差はありますが、多くの方は服用開始から1〜2か月後に効果を感じ始めます。明確な減量効果を判定するには、3〜4か月程度の継続が推奨されています。
- リベルサス3mgで痩せない場合、増量してもいいですか?
-
はい。3mgは初期量で、十分な効果が出ないこともあります。自己判断での増量は危険なため、医師と相談のうえで7mgや14mgへの調整を行いましょう。
- リベルサス服用中に食事制限や運動は必要ですか?
-
はい、必要です。薬だけに頼らず、食事の見直しや適度な運動を続けることで、リベルサスの効果をより引き出しやすくなります。
- リベルサスを飲んでも痩せないとき、服用をやめるべきですか?
-
自己判断で中止せず、服用方法や生活習慣を見直したうえで医師に相談しましょう。中止が逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
まとめ
リベルサスを服用しても思うように痩せない場合でも、適切な対策を講じることで効果が得られる可能性があります。
正しい服用方法を守り、食事内容の改善や運動習慣の導入など生活習慣を整えつつ、必要に応じて医師と相談しながら用量や治療プランを調整していきましょう。
減量の成果が現れるまでには時間がかかるため、焦らずに一定期間継続する忍耐も大切です。
リベルサスは正しく活用すれば、健康的なダイエットの強い味方になり得ます。
根気よく取り組むことで、徐々に目標とする体重に近づいていけるでしょう。
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National Center for Biotechnology Information Weight Loss Outcomes Associated With Semaglutide Treatment for Patients With Overweight or Obesity
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
一般社団法人 日本糖尿病学会 2型糖尿病はどのように治療するのか?
KEGG MEDICUS 医療用医薬品 : リベルサス
本記事で説明した治療・薬剤の情報は、あくまで一般的な理解の一助とするものであり、個人の症状や体質、既往症によって適切さが異なる場合があります。
自由診療や未承認の医薬品・適応外使用に関する治療は、国の承認を得た医療行為ではなく、自己責任のもとで行われるものです。必ず担当の医師と十分に相談のうえ、リスクや費用を含め総合的に判断してください。
効果や安全性に関する記述は、あくまで現時点で得られている情報や一般的な臨床データに基づいており、特定の結果を保証するものではありません。また、効果や副作用は個人差があります。
本記事内の情報は最新かつ正確なものであるよう努めていますが、万一内容に誤りがあった場合や情報が更新されていた場合でも、一切の責任を負いかねます。治療を開始する前に、必ず複数の情報源を確認し、医師のカウンセリングを受けるなど、ご自身で十分な情報収集を行ってください。
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