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リベルサスの効果とは?飲むGLP-1薬のダイエット効果を研究データをもとに解説

リベルサスの効果とは?飲むGLP-1薬のダイエット効果を研究データをもとに解説

注射なしで服用できるGLP-1内服薬「リベルサス」が注目を集めています。

糖尿病治療薬として承認されていますが、肥満や体重管理を目的に使いたいという人も増えています。

一方で、次のような疑問や不安を感じていないでしょうか?

この記事では、リベルサスとは何か、その作用メカニズムや実際どれくらいのダイエット効果があるのか、そして正しい服用方法について解説します。

この記事の結論
  • リベルサスは内服タイプのGLP-1薬で、14mgで平均2〜3kgの体重減少が期待できる
  • 効果が出るまでに2〜3か月かかることが多く、用量の段階的調整(3→7→14mg)が重要
  • 主な副作用は吐き気・下痢などの消化器症状で、まれに重篤な副作用もあるため医師の管理が必須。
  • 効果を高めるには、食事と運動の見直しが不可欠で、薬に頼りすぎないことが大切。
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、あくまでも一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、医療上の助言や診断、治療を推奨するものではありません。

GLP-1受容体作動薬をはじめとする医薬品や施術は、個人の健康状態や体質によって効果・副作用が異なる可能性があります。投薬や治療を希望される方は、必ず医師をはじめとする医療従事者と相談のうえ、十分な説明を受けてから自己責任においてご判断ください。

また、本記事で紹介する治療法の一部には日本国内で未承認の用途や自由診療に該当するものがあります。その点を十分にご理解いただき、ご自身で最新の情報を確認しながら、適切な医療機関で受診されることをおすすめいたします。

本記事の内容は公開時点の情報に基づいていますが、法改正やガイドラインの変更、医学的知見の進歩等により情報が変わる可能性があります。最新情報につきましては、必ず公的機関や各医療機関の公式情報をご確認ください。

目次
  1. リベルサスとは?GLP-1内服薬の特徴と作用メカニズム
    1. GLP-1受容体作動薬リベルサスの仕組み
  2. リベルサスのダイエット効果はどれくらい?臨床試験が示す減量の現実
    1. 臨床研究で確認された用量別(3 mg・7 mg・14 mg)の体重減少効果データ
  3. リベルサスの効果が現れるタイミングと個人差について
    1. 服用初期(1〜4週)に起こりやすい変化と注意点
    2. 中期(5〜12週)で期待できる体重・食欲の推移
    3. 効果を左右する要因:年齢・基礎代謝・生活習慣
    4. 効果が遅い/感じないときのセルフチェック&対処法
  4. リベルサスの副作用と安全性について
  5. リベルサスでダイエットする際の注意点
    1. リバウンド防止には食事・運動習慣の継続が必須
  6. よくある質問(FAQ)
  7. まとめ

リベルサスとは?GLP-1内服薬の特徴と作用メカニズム

マンジャロとリベルサス

リベルサス(Rybelsus)は、2020年に日本で2型糖尿病治療薬として承認された世界初の経口GLP-1受容体作動薬です。

有効成分のセマグルチドを含み、従来は注射でしか投与できなかったGLP-1製剤を飲み薬で実現したものです。

血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促し、血糖値を上げるホルモンのグルカゴンを抑制することで血糖コントロールを改善します。

その効果は比較的長く続き、作用が血糖値に依存するため低血糖のリスクが低いのも特徴です。さらにGLP-1には食欲を抑える作用があり、食事摂取量が減る結果として体重減少が期待できます。

リベルサスが経口投与を可能にしたポイントは、錠剤中にSNAC(吸収促進剤)という添加物が含まれていることです。

GLP-1は本来消化酵素で分解されやすく、経口では吸収されにくい物質ですが、SNACが胃内で有効成分セマグルチドを保護し小腸から吸収させる仕組みになっています。

このように画期的な技術で飲むGLP-1製剤を実現したリベルサスですが、その作用メカニズムについてもう少し詳しく見てみましょう。

GLP-1受容体作動薬リベルサスの仕組み

GLP-1受容体作動薬であるリベルサスは、体内でインクレチンと呼ばれる消化管ホルモンのGLP-1と同様の働きをします。

血糖値が高いときに膵臓からのインスリン分泌を促進し、逆に血糖が低いときは余分に下がらないよう調節するため、安全に血糖を下げることができます。

加えて、GLP-1は中枢神経系にも作用し、脳の満腹中枢を刺激して食欲を抑制します。

また胃の運動を緩やかにするため、食事中に満腹感が得られやすくなり、食後もしばらく空腹感を感じにくくなります。

これらの作用により摂取カロリーが減少し、結果的に体重減少(ダイエット効果)につながります。

リベルサスのダイエット効果はどれくらい?臨床試験が示す減量の現実

GLP-1受容体作動薬であるリベルサス(セマグルチド経口薬)には食欲を抑える作用があるため、「飲むだけで楽に痩せる薬」と期待する声もあります。

臨床試験のデータから、リベルサスによるダイエット効果の現実的な数値を確認してみましょう。

リベルサスはもともと2型糖尿病患者さん向けの薬ですが、肥満や過体重を合併する患者で体重減少効果が検証されています。

効果には個人差がありますが、一般的に用量を3mgから7mg、14mgと段階的に増やすことで減量効果も高まるとされています。

事実、低用量の3mgでは体重変化はわずかでも、7mg以上になると有意な体重低下が認められています。

臨床研究で確認された用量別(3 mg・7 mg・14 mg)の体重減少効果データ

日本で行われた第II/III相試験では、リベルサス単独療法の有効性と安全性を52週間かけて検証しました。

結果からいうと、14 mgを毎日飲み続けるグループでは、半年時点で平均2.4 kg、1年後まで持続的な減少が見られました。

日本でのリベルサスの長期試験(52 週間:PIONEER 9)の体重の変化

評価時点14 mg 群7 mg 群3 mg 群
26 週–2.4 kg–1.0kg–0.5kg

次に、欧米とアジアを含む9 か国の700例超を対象に、リベルサスとプラセボを比較しました。

参加者の平均体重は約93 kgと日本人より重めですが、14 mg群では26 週間で4.4 kg減り、プラセボでは0.5 kgしか減りませんでした。

率に直すと、14 mg群は開始体重の4〜5 %に相当する減少です。

海外でのリベルサスの国際共同試験(26 週間:PIONEER 4 など)の体重の変化

評価時点14 mg 群プラセボ(薬なし)
26 週–4.4 kg–0.5 kg

両方の試験を合わせて考えると、「14 mgを半年〜1年続けると平均3〜4 kgほど体重が落ちる」という結論になります。

注射タイプの高用量セマグルチドでは10 %以上減ることもありますが、経口薬のリベルサスで期待できる減量幅は中程度です。

また、3 mgのような低用量では目立った体重減少は確認されていません。

リベルサスは本来、血糖コントロールを目的とした糖尿病治療薬であり、「飲むだけで劇的にやせる薬」ではありません。

食事・運動療法などの基本的なダイエット努力にリベルサスを加えることで数キログラムの上乗せ減量が期待できる、というのが現実的なところです。

※効果や安全性に関する記述は、あくまで現時点で得られている情報や一般的な臨床データに基づいており、特定の結果を保証するものではありません。また、効果や副作用は個人差があります。

押さえておきたいポイント
  • 14 mgを続ければ 多くの人が数キロ減るが、体重の5 %を大きく超えるような劇的な効果は期待しにくい。
  • 低用量(3 mg)はあまり減量幅は大きくない
  • 食事・運動療法が基本となる。薬だけに頼ると「思ったほど減らない」と感じやすい。
  • 安全性や副作用(胃もたれ、吐き気など)は用量が高いほど出やすいので、必ず医師と相談して使用する。
リベルサスの効果において参考にした主な一次資料

リベルサスの効果が現れるタイミングと個人差について

リベルサスは体重を緩やかに減らす効果もありますが、こうした減量効果が現れるタイミングや、その程度には個人差があるのが一般的です。

服用を始めてすぐに食欲の変化を感じる方もいれば、体重の変化を実感するまでに数週間から数ヶ月かかる方もいます。

これはリベルサスの作用が、急激に体重を減らすのではなく、食事量を徐々に抑えることによって体重を減らしていくタイプの薬であるためです。

実際に、臨床試験では減量効果がピークに達するのは服用開始からおよそ半年後(約26週)とされており、その間、少しずつ体重が落ちていく傾向が見られました。

ただし、こうした効果の出方は人によってさまざまで、服用初期から体重が明らかに減る人がいる一方で、同じ期間飲んでいてもほとんど変化を感じない人もいます。

また、年齢や基礎代謝、日々の生活習慣も減量スピードに影響する要因とされています。

年齢を重ねると基礎代謝が落ちてやせにくくなりますし、普段の食事や運動の内容によっても薬の効き方は変わってきます。

服用初期(1〜4週)に起こりやすい変化と注意点

リベルサス服用開始から最初の1〜4週間(初期段階)では、劇的な体重減少はまだ現れにくいものの、身体にはいくつかの変化が生じ始めます。

代表的なのは食欲の変化で、服用後しばらくすると「満腹感を得やすい」「間食したい気持ちが減った」と感じる人が多いようです。

これはGLP-1作用により胃の動きが緩やかになり、食欲を抑える効果が出始めているサインと考えられます。

その一方で、初期には消化器症状の副作用にも注意が必要です。

リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬では、開始直後に軽い吐き気・胃もたれ、腹部の違和感などが比較的高頻度にみられます。

これらは体が薬に慣れるにつれて改善することが多いですが、症状が強い場合は医師に相談し減量や休薬を検討することもあります。

また服用初期から効果を十分引き出すために、決められた用法(起床時の空腹服用・服後30分絶食)を厳守することが重要です。

初期段階では「きちんと正しく薬を飲めているか」をセルフチェックし、体調の変化に注意しながら無理のない範囲で食事内容の見直しなども始めると良いでしょう。

中期(5〜12週)で期待できる体重・食欲の推移

服用開始から1〜2ヶ月が経過する5〜12週の中期になると、徐々に体重減少の傾向がはっきりしてくる時期です。

多くの患者さんでは、この頃までにリベルサスの投与量が7 mgあるいは14 mgまで増量され、薬の効果が本格的に発揮されます。

臨床試験の結果から推測すると、3ヶ月(約12週)時点での体重減少は個人差がありますが、おおむね数kg程度の減少が見られ始めるケースが多いと考えられます。

この時期には食欲抑制効果も安定して継続しているため、食事量が以前より減ってきたり、間食の頻度が減少したりといった生活上の変化も定着してきます。

初期に見られた吐き気などの副作用は多くの場合軽快し、薬に身体が慣れてくることで日常生活への支障も少なくなる傾向があります。

中期は減量効果を実感し始めるモチベーションの上がる時期ですが、油断せず引き続き食事管理や適度な運動を継続することが大切です。

リベルサスの効果を最大化するには薬だけに頼らず生活習慣の改善を並行して行う必要があるため、この頃に改めて自身の食習慣・活動量を見直してみると良いでしょう。

効果を左右する要因:年齢・基礎代謝・生活習慣

リベルサスの減量効果には個人差が大きく、その現れ方を左右する要因として年齢、基礎代謝、生活習慣などが挙げられます。

まず年齢と基礎代謝についてですが、一般に加齢とともに基礎代謝量(何もしなくても消費されるエネルギー量)は低下するため、歳を重ねるほど体重は減りにくくなる傾向があります。

このため、同じリベルサスを服用していても若年者に比べ高齢者では減量幅が小さく出る可能性があります。

ただし高齢者であっても全く効果が出ないわけではなく、食事量の変化や体重の減少ペースが緩やかになる程度と考えられます。

次に生活習慣の違いも無視できません。

日頃から高カロリーの食事を続けている場合や運動習慣が極端に少ない場合、薬だけで十分なカロリー赤字(消費エネルギーが摂取エネルギーを上回る状態)を作ることが難しく、減量効果が現れにくいと考えられます。

逆にバランスの良い食事管理や積極的な運動を取り入れることで、薬の作用と相乗して効果が高まりやすくなります。

実際、GLP-1 RAによる減量では体脂肪だけでなく筋肉などの除脂肪組織も一定割合で減ることが報告されており、最大40%は筋肉などの除脂肪体重減少が占めるともいわれます。

筋肉量が落ちると基礎代謝がさらに下がって痩せにくくなるため、リベルサス服用中も筋力トレーニング等で筋肉を維持する努力が重要です。

以上のように、年齢に伴う代謝の違いや生活習慣(食事・運動)の違いがリベルサスの効果に影響を与えると考えられており、自身の状況に合わせた対策を講じることが望ましいでしょう。

効果が遅い/感じないときのセルフチェック&対処法

リベルサスを一定期間続けても「思ったほど効果を感じない」「減量ペースが遅い」と感じる場合は、いくつかセルフチェックすべきポイントがあります。

ポイント1:服薬の方法や継続性

リベルサスは必ず空腹のタイミングで服用し、その後30分は飲食を控えるというルールがありますが、これが守られていないと有効成分の吸収が大きく低下して効果が十分出ません。

朝忙しい中でつい食事をしてしまったり、コップ一杯以上の水で飲んでしまっているような場合は、改めて正しい服用方法を確認しましょう。

ポイント2:服用期間と用量

例えばまだ3 mgの低用量段階で効果を判断していないでしょうか。

リベルサスは効果不十分時に4週間ごとに段階的増量し、最終的に14 mgまで上げて初めて十分な効果を発揮します。

医師の指示の下で適切に増量し、十分な用量で最低数ヶ月程度継続することが必要です。

ポイント3:生活習慣

薬に頼って安心してしまい、むしろ食事量が増えていたり高カロリーな食事が続いていないか振り返ることが大切です。

GLP-1薬は食欲を抑えてくれますが、意志に反して強制的に痩せさせる「魔法の薬」ではありません。

基本となる食事療法・運動療法がおろそかになると効果が相殺されてしまいます。

もし自己チェックの結果、服用法のミスや生活習慣の問題が見当たらないのに効果が乏しい場合は、主治医に相談してみることが重要です。

場合によっては他の治療法(例えば併用薬の検討や生活習慣指導の見直し)についてアドバイスが得られるでしょう。

いずれにせよ効果の出方には個人差があるため、焦りは禁物です。

リベルサスはゆっくり確実に体重を減らすタイプの薬ですので、短期間で結論を出さず最低3ヶ月〜6ヶ月は様子を見ながら取り組むことが推奨されています。

セルフチェックと適切な対処を行いつつ、医師と二人三脚で根気強く治療を続けることが成功への近道と言えるでしょう。

リベルサスの副作用と安全性について

リベルサス服用中によく現れる副作用は、吐き気や下痢などの「胃腸障害」です。

実際、5%以上の患者に吐き気・下痢が見られ、1~5%程度の頻度で食欲低下・頭痛・嘔吐・便秘・腹痛なども報告されています。

こうした胃腸症状はたいてい軽度で一時的なものに留まり、服用を続けるうちに体が慣れて症状がおさまってくるケースがほとんどです。

例えば「飲み始めは気持ち悪くて食事が進まない」といったこともありますが、通常は1週間前後で落ち着くとされています。

ただし嘔吐がひどい場合や症状が長引く場合は無理をせず医療機関に相談してください。

一方、ごくまれながらリベルサスで重大な副作用が起こるリスクも知っておきましょう。

代表的なのは急性膵炎で、その発生率は約0.1%未満と極めて低いものの報告があります。

急性膵炎になると激しい上腹部の痛みや嘔吐などが生じ、放置すれば命に関わる恐れがあるため、もしそのような症状が現れた場合は服用を中止しただちに医師の診断を受ける必要があります。

また、GLP-1受容体作動薬の使用により胆石症・胆嚢炎・胆管炎といった胆のう周辺のトラブルが起こる可能性も指摘されています(頻度不明)。

リベルサス服用中に右上腹部の強い痛みや、白目や皮膚が黄色くなる黄疸症状がみられた際も注意が必要です。

下痢、嘔吐から脱水を続発し、急性腎障害(尿量が減る、むくみ、体がだるい)に至るおそれがあります。

患者向医薬品ガイド2024年3月更新 リベルサス錠 3mg リベルサス錠 7mg リベルサス錠 14mg

上記のように激しい下痢・嘔吐が続く場合は適度に水分補給を行い、症状が長引くときは早めに医師に相談してください。

なお、リベルサス単独では低血糖を起こしにくい薬剤ですが、他の糖尿病薬と併用中の場合などでは血糖値が下がり過ぎる可能性もゼロではありません。

めまいや冷や汗、手の震えなど低血糖を疑わせる症状が出た際はブドウ糖を摂る・横になる等の対処をしつつ経過を見て、改善しない場合は医師に連絡しましょう。

リベルサスの主な副作用と安全性(一覧表)

副作用分類具体的な症状頻度目安特徴・注意点
軽度な副作用吐き気、下痢、食欲低下、頭痛、便秘、腹痛約1〜15%多くは服用初期の一時的症状
数日〜1週間程度で自然軽快することが多い。
消化器症状嘔吐、腹痛、胃部不快感など一部で発現症状が強い・持続する場合は医師に相談
脱水予防のため水分補給も重要
重大な副作用急性膵炎(激しい腹痛・嘔吐など)約0.1%未満命に関わる可能性がある。
速やかに服用中止し医療機関を受診
胆のう関連胆石症、胆のう炎、胆管炎(右上腹部痛、黄疸など)頻度不明胆のう疾患歴がある人は事前に医師と相談
症状出現時は迅速な受診を推奨
腎機能障害急性腎障害(尿量減少、むくみ、倦怠感)不明重度の下痢・嘔吐後に発生することがある。
水分補給を行い、長引く場合は受診。
低血糖めまい、冷や汗、手の震えなど他薬併用時に発生リベルサス単独では稀。併用薬に注意。
症状時はブドウ糖摂取や安静で対応。

総じて、リベルサスは日本で承認された安全性の高い薬であり、重大な副作用が起こる確率は0.1%以下と極めて低いとされています。

多くの方にとって副作用は一過性の軽い症状で済みますが、万一重い症状が出た場合には自己判断せず医師の指示を仰ぐようにしましょう。

リベルサスでダイエットする際の注意点

「飲むだけで痩せる薬」としてリベルサスに興味をお持ちの方もいるかもしれません。

しかし、リベルサスは日本では2型糖尿病の治療薬として承認されているお薬であり、肥満症やダイエット目的での使用は正式な適応ではありません。

このような目的で処方してもらう場合は適応外使用となり、当然ながら公的健康保険も適用されず全額自己負担(自由診療)になります。

GLP-1 作動薬を美容上の目的で使用する場合、「医薬品副作用被害救済制度」の補償対象外となる可能性があります。

松本薬剤師会 会営村井薬局ニュース

実際、単なる美容目的の減量では保険がきかないうえ、安全性も確認されていないため推奨されないと専門学会からも指摘されています。

仮に病院で「リベルサスで痩せたい」と相談しても、糖尿病や高血圧などの医学的理由がなく医師が必要と判断しない限り保険処方は受けられない点に注意しましょう。

リバウンド防止には食事・運動習慣の継続が必須

リベルサスを服用している間も適切な食事管理や運動は不可欠で、これらを怠れば思うように減量できなかったり、たとえ体重が減っても服用をやめた途端リバウンドしてしまう可能性が高いでしょう。

特に肥満症は一度減量に成功しても再び体重が戻りやすい傾向があるため、薬物療法と並行して長期的な生活習慣の改善に取り組むことが大切です。

現在、日本で肥満症治療薬(例えばGLP-1注射薬のウゴービⓇなど)を保険診療で使用できるのはBMIや合併症など厳しい条件を満たす一部の患者に限られており、安全性確保のため高度肥満症の専門外来など設備の整った医療機関でのみ処方すべきとされています。

言い換えれば、GLP-1によるダイエットは「誰でも手軽にできる痩身法」ではなく、医学的に減量が必要と認められた場合に専門医の指導のもとで初めて行われるれっきとした医療行為なのです。

リベルサスを減量目的で試したいとお考えの方は、自己判断は絶対に避け、まずは専門医に相談して適切なサポートを受けるようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

リベルサスは糖尿病でなくても処方してもらえますか?

糖尿病でない方が純粋にダイエット目的で希望しても、基本的に保険適用での処方は受けられません。ただし、医師の判断により糖尿病予備群や肥満症と診断された場合には、自由診療(自費)で処方される可能性もあります。

リベルサスはどのくらいで効果が出ますか?

個人差はありますが、一般にリベルサスの効果を実感できるようになるまでには、服用開始から2〜3ヶ月ほどかかるとされています。
リベルサスは食欲を抑えることで徐々に体重を減らす薬のため、変化がゆっくり現れる傾向があり、焦らず継続することが大切です。

リベルサスの主な副作用にはどのようなものがありますか?

主な副作用として、吐き気・嘔吐(発現率約15%)、下痢(約10%)、食欲低下(約8%)、便秘(約5%)といった消化器症状が報告されています。
こうした副作用の多くは服用開始から数週間で次第に軽減することが多いですが、症状が強い場合は無理をせず医師に相談しましょう。

リベルサスは保険適用されますか?

リベルサスは本来2型糖尿病治療の目的で使用する場合に健康保険が適用されます。
一方、単なる肥満解消などダイエット目的での使用は適応外(自由診療)となり、保険は利きません。
そのためダイエット目的で処方を受ける場合、費用は自己負担となります。

リベルサスの服用をやめるとリバウンドしますか?

リベルサスの服用を中止すると、一時的に抑えられていた食欲が戻り体重がリバウンドする可能性があります。
薬だけに頼って急に減量するのではなく、治療中に身につけた食事管理や運動習慣を継続することがリバウンド防止につながります。

まとめ

リベルサスは世界初の経口GLP-1受容体作動薬で、血糖コントロールを改善しながら食欲を抑えることで結果的に体重管理にも役立つ新しい治療法です。

臨床試験では服用者の平均体重減少が約3〜4kgと報告されており、注射ではなく飲み薬である点からも、肥満に悩む方々にとって注目の選択肢となっています。

ただし即効性のある「魔法の薬」ではないため、効果が出るまで数ヶ月の継続や食事・運動との併用が不可欠であり、副作用への対処や医師の指導のもとで安全に進めることが大切です。

もしGLP-1による肥満治療に興味を持たれたなら、まずは専門の医療機関に相談してみましょう。

最近ではオンライン診療やLINEで気軽に問診・相談を受け付けているクリニックも増えており、自宅にいながら治療の第一歩を踏み出すことができます。

当院でもリベルサスを含むGLP-1製剤の取り扱いがあるため、気になる方はLINEからご相談ください。

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参考サイト

Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes「医療用医薬品 : リベルサス

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 患者向医薬品ガイド「リベルサス錠 3mg リベルサス錠 7mg リベルサス錠 14mg

東京医科大学茨城医療センター「リベルサス®錠の服用方法の設定根拠と服薬指導のポイント

岡山済生会総合病院 / 岡山済生会外来センター病院「第1回 やせるホルモン「GLP-1」って何?

ノボノルディスクファーマ株式会社 「リベルサス錠3,g、同錠7mg、同錠14mg セマグルチドに関する資料

免責事項・注意喚起

本記事で説明した治療・薬剤の情報は、あくまで一般的な理解の一助とするものであり、個人の症状や体質、既往症によって適切さが異なる場合があります。

自由診療や未承認の医薬品・適応外使用に関する治療は、国の承認を得た医療行為ではなく、自己責任のもとで行われるものです。必ず担当の医師と十分に相談のうえ、リスクや費用を含め総合的に判断してください。

効果や安全性に関する記述は、あくまで現時点で得られている情報や一般的な臨床データに基づいており、特定の結果を保証するものではありません。また、効果や副作用は個人差があります。

本記事内の情報は最新かつ正確なものであるよう努めていますが、万一内容に誤りがあった場合や情報が更新されていた場合でも、一切の責任を負いかねます。治療を開始する前に、必ず複数の情報源を確認し、医師のカウンセリングを受けるなど、ご自身で十分な情報収集を行ってください。

本記事の内容が特定の治療法の受診を強制・推奨するものではないことを予めご了承ください。

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