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リベルサスの副作用とは?服用前に知っておきたい症状と対策

リベルサスの副作用とは?服用前に知っておきたい症状と対策

リベルサス(一般名:セマグルチド)は本来、2型糖尿病の治療薬として開発された経口薬ですが、近年その体重減少効果が注目され、ダイエット目的での使用が話題になっています。

実際、米国では同じ有効成分セマグルチドの週1回注射製剤(商品名Wegovy)が肥満症治療薬として承認されており、食欲を抑えて体重を減らす作用が期待されています。

しかし医薬品である以上、副作用やリスクについて正しく理解しておくことが大切です。

リベルサスで起こり得る主な副作用
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢・便秘・腹痛
  • 食欲減退・胃もたれ
  • 頭痛・めまい・倦怠感
  • 低血糖(他の糖尿病薬併用時)
  • 急性膵炎
  • 胆石症・胆のう炎
  • 脱水による腎機能低下
  • アレルギー反応

本記事では、リベルサスがなぜダイエットで注目されるのか、リベルサスで起こりうる主な副作用とその原因、そしてまれに起こる重大な副作用と注意点について解説します。

この記事でわかること
  • リベルサスの働きとダイエットで注目される理由
  • 起こりやすい副作用とその原因
  • 重大な副作用の症状と受診すべき目安
  • 副作用を抑える服用方法と生活上の工夫
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、あくまでも一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、医療上の助言や診断、治療を推奨するものではありません。

GLP-1受容体作動薬をはじめとする医薬品や施術は、個人の健康状態や体質によって効果・副作用が異なる可能性があります。投薬や治療を希望される方は、必ず医師をはじめとする医療従事者と相談のうえ、十分な説明を受けてから自己責任においてご判断ください。

また、本記事で紹介する治療法の一部には日本国内で未承認の用途や自由診療に該当するものがあります。その点を十分にご理解いただき、ご自身で最新の情報を確認しながら、適切な医療機関で受診されることをおすすめいたします。

本記事の内容は公開時点の情報に基づいていますが、法改正やガイドラインの変更、医学的知見の進歩等により情報が変わる可能性があります。最新情報につきましては、必ず公的機関や各医療機関の公式情報をご確認ください。

目次
  1. リベルサスとは?糖尿病薬がダイエットで注目される理由
  2. リベルサスで起こりうる主な副作用とその原因
    1. 胃腸症状(吐き気・下痢・便秘など)
    2. その他の副作用(頭痛・めまいなど)
  3. リベルサスでまれに起こる重大な副作用と注意点
    1. 低血糖のリスク:糖尿病治療薬との併用に注意
    2. 急性膵炎・胆のう炎など:持続する腹痛に要注意
  4. 副作用を減らすための服用時の工夫と対処法
    1. 服用方法のポイントは用法を守って段階的に増量すること
    2. 生活面の工夫し、食事や体調管理で副作用を和らげる
  5. リベルサスの副作用Q&A(よくある質問)
  6. まとめ

リベルサスとは?糖尿病薬がダイエットで注目される理由

リベルサスはGLP-1受容体作動薬と呼ばれる種類の薬剤で、有効成分セマグルチドを含む世界初の経口タイプの2型糖尿病治療薬です。

インスリンの分泌を食後に促進し、血糖値を下げる効果を持つため糖尿病患者の血糖コントロールに用いられます。

またGLP-1受容体作動薬には食欲を抑える作用もあり、実際にセマグルチドの臨床試験では服用者の体重減少が認められています。

セマグルチドは胃の内容物の排出を遅らせ、脳の満腹中枢に働きかけることで食欲を低下させ、結果的に体重減少をもたらすとされています。

セマグルチド注射剤は胃の排出を遅らせ、食欲を減退させ、体重減少を引き起こす可能性があります。

引用:MedlinePlus Drug Information Semaglutide Injection

こうした作用により「糖尿病の薬を飲んだら痩せた」という報告が相次いだことから、リベルサスを含むGLP-1系薬剤はダイエット目的でも注目を集めています。

もっとも重要な点は、リベルサスがあくまで糖尿病治療薬であり、本来は糖尿病患者さんの血糖管理のために処方される薬だということです。

肥満症に対する公式な適応(承認された使用目的)は現時点でありませんが、海外でセマグルチド注射薬が減量治療に使われている事実から、主治医の判断でリベルサスを体重管理に応用するケースも出てきています。

いずれにせよ、効果だけでなくリスク面も含めて正しく理解し、医師の指導のもと安全に使用することが大切です。

リベルサスで起こりうる主な副作用とその原因

リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬では、薬の作用機序に関連した副作用がいくつか報告されています。

中でも多いのが胃腸に関する症状で、吐き気や下痢など消化器系の不調は比較的よく見られます。

また、それ以外にも頭痛やめまいなどの症状が現れる場合があります。

ここでは、リベルサス服用中に起こりやすい代表的な副作用と、その背景にある原因について解説します。

胃腸症状(吐き気・下痢・便秘など)

リベルサスの代表的な副作用として挙げられるのが胃腸障害です。

具体的には吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛などの症状で、臨床試験でも最も多く報告されています。

実際、セマグルチド(リベルサスや類似薬)の試験では18-20%もの患者に吐き気が見られ、副作用の中で最も高頻度で起こる症状でした。

これら胃腸症状が起こる原因は、セマグルチドの薬理作用と関係があります。

先述のとおりセマグルチドは胃の内容物の排出(胃腸のぜん動運動)を遅らせ、脳の満腹中枢にも作用します。

そのため食べ過ぎを防ぐ一方で、満腹感やむかつきが強く生じてしまい、吐き気や胃もたれを引き起こすと考えられています。

リベルサスは副作用のリスクを減らすため、最初は少ない量から始めて、少しずつ量を増やしていく方法がとられています。

多くの場合、これらの胃腸症状は服用初期に現れやすく、時間の経過とともに体が慣れて軽減するとされており、症状が軽度であれば経過を観察しつつ続けられることもあります。

ただし日常生活に支障が出るほど強い吐き気や嘔吐が続く場合は、脱水症状の恐れもありますので医療機関に相談してください。

その他の副作用(頭痛・めまいなど)

消化器症状以外にも、リベルサス服用中にはいくつか軽微な体調不良が報告されています。

代表的なものは頭痛やめまいで、これらは国内外問わず比較的見られる副作用です。

人によっては倦怠感(だるさ)や軽い吐き気、便秘・胃もたれ感などを訴える場合もあります。

これらの症状は一時的な血圧変動や血糖値の変化、あるいは前述の脱水気味の状態などが影響して起こる可能性がありますが、明確な原因が特定しづらいものも含まれます。

程度が軽い場合は経過とともに治まり、特別な治療を要しないことが多いとされています。

とはいえ症状が長引いたり強くなったりする場合には念のため医師に相談してください。

特に頭痛やめまいがひどいと感じる場合、運転など危険を伴う作業は控えるようにしましょう。

リベルサスでまれに起こる重大な副作用と注意点

リベルサスでは頻度は高くないものの、重大な副作用が起こる可能性も指摘されています。

ただし必要以上に不安になる必要はなく、正しく知って万一の際に適切に対処できるようにしておくことが大切です。

ここでは特に注意すべきまれな副作用と、その症状や対策上のポイントについて説明します。

低血糖のリスク:糖尿病治療薬との併用に注意

リベルサス単独での服用では、低血糖(血糖値の下がりすぎ)は起こりにくいとされています。

セマグルチドは血糖値が高いときにインスリン分泌を促す「血糖依存性」の作用を持つため、他の糖尿病薬と比べ低血糖を誘発しにくいのです。

しかし他の糖尿病治療薬(インスリン製剤やスルホニル尿素薬など)と併用すると低血糖のリスクが高まります。

これは薬同士の血糖降下作用が重なり、血糖が下がりすぎてしまう可能性があるためです。

実際、インスリンや経口糖尿病薬と併用する患者では、低血糖を避けるため併用薬の減量が推奨されています。

低血糖になると冷や汗、手足の震え、動悸、めまい、集中力の低下などの症状が現れますので、こうした兆候に注意しなければなりません。

特に他の糖尿病薬と一緒にリベルサスを服用している場合は、あらかじめ医師から低血糖時の対処法(ブドウ糖の摂取など)について指導を受けておき、万一症状が出た際には速やかに適切な処置を行ってください。

急性膵炎・胆のう炎など:持続する腹痛に要注意

GLP-1受容体作動薬の使用中には、急性膵炎(すい臓の急激な炎症)や胆のう炎・胆石症(胆のうや胆管の炎症・結石)といった消化器系の重篤な疾患がまれに報告されています。

セマグルチド自体がこれらを直接引き起こす頻度は高くなく、2型糖尿病患者におけるセマグルチドの心血管イベント抑制効果を検証した試験ではプラセボ(偽薬)群と発生率が同程度だったとの報告もあります。

しかし可能性がゼロではない以上、注意は怠れません。

急性膵炎が起きた場合、典型的には上腹部(みぞおち)から背中にかけて激しい痛みが継続し、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。

一方、胆石・胆のう炎の場合は上腹部の強い痛みに加えて皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)、発熱などの症状を呈することがあります。

副作用主な症状発生頻度
急性膵炎みぞおち〜背中の激しい腹痛、吐き気、嘔吐発生はまれ(プラセボ群と同程度)
胆のう炎・胆石症上腹部の痛み、黄疸、発熱発生はまれ(プラセボ群と同程度)

セマグルチド服用中にこのような激しい腹痛が持続する場合は、ただちに服用を中止して医療機関を受診してください。

胆石・胆のう炎については、急激な体重減少に伴う胆石形成が誘因となる可能性が指摘されています。

また、GLP-1受容体作動薬による胆道系疾患リスクを調べた研究では、GLP-1作動薬自体が消化管ホルモンのバランスに影響して胆汁の排出を抑制し、胆石の発生リスクを高める可能性も示唆されています。

頻度は多くありませんが、持続する腹部の強い痛みや黄疸など異常な症状が現れた際には放置せず専門医の診察を受けるよう心がけましょう。

副作用を減らすための服用時の工夫と対処法

リベルサスの副作用を軽減するには、正しい服用方法と生活習慣の工夫が欠かせません。

薬の吸収を高める服用タイミングや用量調整、さらに食事や体調管理の工夫によって、副作用の発現や悪化を防ぐことが可能です。

ここでは、安全に治療を続けるための具体的な対処法をご紹介します。

服用方法のポイントは用法を守って段階的に増量すること

リベルサスを安全に服用するためには、まず正しい用法を守ることが重要です。

具体的には、毎朝起床後の空腹時に服用し、コップ半分程度(120mL以下)の水で錠剤をそのまま飲み込みます。

服用後は少なくとも30分間、飲食や他の薬の服用を避ける必要があります。

こうした決められた方法を遵守することで薬の吸収が安定し、副作用のリスクを抑えることにつながります。

また、段階的に用量を増やすことも副作用軽減のポイントです。

リベルサスは通常3mgから開始し、約4週間かけて体を慣らしてから7mgへ増量します。

さらに必要な場合は、7mgを最低4週間以上続けた後に14mgへ増量するというステップを踏みます。

この「少量から開始して徐々に増量する」(start low and go slow)アプローチにより、体内が薬に適応しやすくなり、急激な用量変更による吐き気・下痢などの副作用が出にくくなると考えられています。

リベルサスの段階的な増量方法のポイント
  • 3mgから始めて4週間かけて7mgへ増量
  • 必要時はさらに14mgへ、段階的に増量する
  • 自己判断で用量を変えず、必ず医師に相談する

医師の指示通りのペースで増量し、自己判断で一度に高用量に切り替えたりしないようにしましょう。

万が一服用中に副作用が強く出た場合には、医師が一時的に増量を見合わせたり低用量に戻すなどの対応を取ることもあります。

決められた用法・用量を守り、段階的に投与量を調整することが、副作用を最小限に抑えつつリベルサスの効果を得るコツです。

生活面の工夫し、食事や体調管理で副作用を和らげる

日常生活における食事内容や習慣の工夫でも、副作用の症状を和らげることが可能です。

リベルサス服用中によく見られる吐き気や胃のむかつきに対しては、まず食事のとり方を見直してみましょう。

例えば、脂っこい食事や刺激物を控えることは吐き気軽減に役立つとされています。

油分の多い料理や香辛料の強い食品は胃腸に負担をかけやすいため、野菜や脂肪分の少ないたんぱく質中心の消化に良い食事を心がけると良いでしょう。

また、一度に大量の食事をせず少量をゆっくりよく噛んで食べることで、胃への負担を減らし副作用症状の悪化を防ぐことができます。

食後すぐに横にならず、しばらく体を起こした状態で過ごすことも胃酸の逆流や不快感を抑える助けになります。

さらに、水分補給も大切です。

下痢や嘔吐があるときには脱水症状を防ぐためこまめに水分を取りましょう。

ただし一度に大量の水を飲むと胃が膨らみ気分が悪くなる可能性があるため、少しずつ分けて飲むようにします。

副作用を減らすための食事面での工夫
  • 脂っこい食事や刺激物を控える(吐き気軽減)
  • 少量ずつゆっくり食べる(胃の負担を軽減)
  • 食後すぐ横にならない(胃酸の逆流や不快感を防ぐ)
  • 水分をこまめに少量ずつ摂る(脱水予防)

体調管理の面では、服用中は体の変化に注意し、十分な休息を取るよう心がけてください。

体が慣れるにつれて副作用は徐々に軽減する傾向がありますが、それまでは無理をせず規則正しい生活を送ることが大切です。

生活習慣の工夫によって症状が和らげば、リベルサスの治療を継続しやすくなります。

もし吐き気が強い場合、一時的に市販の胃腸薬や吐き気止めを利用する方法もありますが、長く続く場合や頻繁に頼る必要がある場合には自己判断せず必ず医師に相談しましょう。

適切な食事・生活上の工夫と医療者の指導によって、副作用と上手に付き合うことが可能になります。

リベルサスの副作用Q&A(よくある質問)

リベルサスの副作用は飲み始めていつ頃から出ますか?

副作用は服用開始から数日〜1週間程度で現れることが多く、特に吐き気や胃の不快感などの消化器症状が出やすい傾向にあります。多くは一時的で体が慣れると軽減します。

リベルサスの副作用はいつまで続きますか?

吐き気や下痢などの副作用は、服用開始から1〜4週間程度で落ち着くことが多いです。ただし、症状が4週間以上続く場合や強い場合は医師に相談しましょう。

副作用がつらいときはリベルサスの服用を中止すべきですか?

副作用がつらい場合も自己判断で中止せず、まずは医師に相談してください。多くは一時的で、用量調整などで改善できることがありますが、重篤な症状がある場合は速やかに受診しましょう。

まとめ

リベルサス(経口セマグルチド)の服用にあたっては、副作用について正しい知識を持ち、適切に対処することが安全な治療継続の鍵となります。

吐き気や下痢など比較的よく見られる副作用は、決して特殊なケースではなく多くの服用者に起こり得る反応です。

重要なのは、これらの副作用の大半は一時的であり適切な対応によって軽減できるという点です。

本記事で述べたように、用法用量を守り段階的に増量していくこと、そして食事内容の工夫や生活リズムの調整によって、副作用の出現率や程度を抑えることが期待できます。

万一強い副作用に見舞われても、自己判断で薬を中断せず、まずは医療専門家に相談する姿勢が大切です。

リベルサスは2型糖尿病の改善や体重減少に有用な薬ですが、その効果を十分得るためには副作用への正しい対処と不安の軽減が欠かせません。

副作用に対する正しい理解と備えを持っていれば、万が一症状が出た際にも落ち着いて対応できるでしょう。

結果として、安心してリベルサスを継続でき、血糖コントロールの改善や健康増進といった治療本来の目的を着実に達成することにつながります。

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参考文献・参考サイト

National Center for Biotechnology Information Semaglutide

MedlinePlus Drug Information Semaglutide Injection

National Center for Biotechnology Information New Avenues in the Regulation of Gallbladder Motility-Implications for the Use of Glucagon-Like Peptide-Derived Drugs

National Center for Biotechnology Information Semaglutide and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes

愛媛大学医学部附属病院 薬剤部「リベルサス錠 適正使用のお願い (DIニュース2024年10月3号)

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 (PMDA)「リベルサス錠3mg/7mg/14mg 患者向医薬品ガイド」【2024年3月改訂】

National Center for Biotechnology Information Clinical Recommendations to Manage Gastrointestinal Adverse Events in Patients Treated with Glp-1 Receptor Agonists: A Multidisciplinary Expert Consensus

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