高血圧なのに徐脈になる(脈が遅くなる)理由と注意すべきポイント

高血圧なのに徐脈になる(脈が遅くなる)理由と注意すべきポイント

高血圧で治療を受けている方の中には、「血圧は高いのに、脈拍が遅い」という状態に不安を感じる方がいらっしゃいます。

普通に考えれば、血圧が高いということは心臓が頑張って働いているはずなので、脈も速くなりそうですよね。

ところが実際には、脈拍が1分間に50回以下という遅い状態になることがあるのです。

このような脈が遅い状態を医学用語で「徐脈(じょみゃく)」と呼びます。

この一見不思議な現象には、実はきちんとした理由があります。

高血圧なのに脈が遅くなる主な理由
  • 血圧の薬(β遮断薬やカルシウム拮抗薬など)による副作用
  • 洞不全症候群(心臓のペースメーカー部分の老化や損傷)
  • 房室ブロック(心房と心室の電気信号がうまく伝わらなくなる状態)
  • 甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン不足で血管が硬化し血圧上昇)
  • 高度な徐脈で心臓の強い収縮により血圧が上昇(房室ブロックなど)

代表的な原因として、血圧を下げるために飲んでいる薬の影響、心臓の中で電気信号を作り出す部分がうまく働かなくなること首にある甲状腺という臓器の働きが低下することが挙げられます。

特に血圧の薬の中でも、β(ベータ)遮断薬と呼ばれる種類や、カルシウム拮抗薬の一部は、血圧を下げる一方で心臓の拍動を遅くする作用があります。

脈が遅くなると、心臓から全身に送られる血液の量が減ってしまいます。

そうすると、めまいがしたり、ふらついたり、疲れやすくなったり、息が切れたりといった症状が現れることがあります。

もっと重症になると、意識を失って倒れてしまうこともあります。

特に高齢の方では、倒れたときに頭を打ったり、骨折したりする危険もあるため、注意が必要です。

本記事では、難しい医学用語をなるべく使わずに、高血圧なのに脈が遅くなる理由、どんな症状に注意すべきか、いつ病院に行くべきか、そして日常生活で気をつけることについて、わかりやすく解説します。

ご自身やご家族に当てはまることがあれば、ぜひ参考にして、必要なら早めに病院を受診してください。

この記事でわかること
  • 高血圧なのに脈が遅くなる主な原因
  • 高血圧と脈が遅い状態が同時にある場合の症状
  • 医療機関を受診すべきタイミング
  • 日常生活で気をつけるべきこと
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。

血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。

また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。

本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。

目次

高血圧なのに徐脈になる(脈が遅くなる)主な原因

高血圧なのに脈が遅くなるというのは、一見おかしな話に聞こえますが、実際によくあることです。

健康な大人の脈拍は、安静にしているときで1分間に60回から100回くらいが普通です。

これが60回より少なくなると徐脈と呼ばれ、特に50回以下になると何らかの症状が出やすい傾向があります(ただし個人差があります)。

「血圧が高いなら、心臓は一生懸命働いているから脈も速いはずでは?」と思われるかもしれません。

確かにそう考えるのが自然です。

しかし実際には、高血圧の治療で飲んでいる薬が脈を遅くしてしまったり、心臓そのものの働きに問題が起きたり、別の病気の影響で脈が遅くなったりすることがあるのです。

興味深いことに、高度な房室ブロックなど特定の徐脈では、血圧が上がってしまう場合もあります。

脈が極端に遅くなると、心臓は1回の拍動でたくさんの血液を送り出そうとして、ぐっと強く収縮します。

その結果、血圧が上がってしまうのです。

このように、血圧と脈拍の関係は思ったより複雑なのです。

高血圧なのに脈が遅くなる主な原因
  1. 薬の副作用 : β遮断薬や一部のカルシウム拮抗薬
  2. 心臓の電気信号の異常 : 洞不全症候群、房室ブロック
  3. 甲状腺機能低下症 : 甲状腺ホルモンの不足

ここからは、高血圧の方に脈が遅くなる代表的な原因について、順番に説明していきます。

原因によって対処の仕方も変わってきますので、ご自身の状況に当てはまるものがないか、確認してみてください。

血圧を下げる薬の影響で脈拍が遅くなる

高血圧の治療で使われる薬の中には、副作用として脈を遅くしてしまうものがあります。

代表的なのが「β(ベータ)遮断薬」と呼ばれる薬と、「カルシウム拮抗薬」の中でも「ベラパミル」や「ジルチアゼム」という名前の薬です。

これらの薬は、血圧を下げる働きと同時に、心臓の動きをゆっくりにする働きも持っています。

もう少し詳しく説明すると、心臓には「洞結節(どうけっせつ)」という、いわば心臓のペースメーカーのような部分があります。

ここが規則正しく電気信号を出すことで、心臓は一定のリズムで動いているのです。

β遮断薬はこの洞結節の働きを抑えることで、心臓の拍動を遅くします。

また、カルシウム拮抗薬の一部も、心臓の中で電気信号が伝わるのを遅くする作用があります。

脈を遅くする主な降圧薬
  • β遮断薬(例: プロプラノロール、アテノロールなど)
  • 非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼム)

これらの薬を1種類だけ飲んでいる場合でも脈は遅くなることがありますが、2種類を同時に飲んでいる場合は、脈がもっと遅くなりやすいことがわかっています(影響の大きさには個人差があります)。

特に高齢の方や、腎臓や肝臓の働きが落ちている方では、一部のβ遮断薬が体の中に長く残ることがあり、薬の効果が強く出て脈が遅くなりやすい場合があります。

脈が遅くなりやすい方の特徴
  • 高齢者
  • 腎機能や肝機能が低下している方
  • 複数の心臓の薬を併用している方

薬が原因で脈が遅くなっている場合は、医師と相談して薬の量を減らしたり、別の種類の薬に変えたりすることで、改善できる可能性があります。

ただし、自分の判断で勝手に薬を減らしたり止めたりするのは絶対にやめてください。

特にβ遮断薬など一部の薬を急に止めると血圧が急上昇するなど、重大な問題を引き起こす危険があります。

心臓の電気信号の異常で脈が遅くなる

心臓は、電気信号によって規則正しく動いています。

この電気信号を作り出したり、伝えたりする部分に問題が起きると、脈が遅くなることがあります。

代表的なものが「洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)」と「房室ブロック」という病気です。

洞不全症候群は、先ほどお話しした心臓のペースメーカーである洞結節の働きが悪くなる病気です。

洞結節は心臓の右上の部屋にある特別な細胞の集まりで、普通は1分間に60回から100回くらいの電気信号を規則正しく出しています。

ところが、年を取ったり、心臓の病気があったりすると、この洞結節の細胞が傷んでしまい、電気信号を十分に作れなくなります。

そうすると脈が遅くなってしまうのです。

洞不全症候群では、ただ脈が遅いだけでなく、数秒間脈が完全に止まってしまったり、急に脈が速くなったり遅くなったりすることもあります。

房室ブロックは、心臓の上の部屋(心房)と下の部屋(心室)の間で、電気信号がうまく伝わらなくなる状態です。

心房で作られた電気信号が心室にうまく届かないため、心室の動きが遅くなり、脈拍が遅くなります。

房室ブロックには軽いものから重いものまであり、「1度」「2度」「3度」と分類されます。

3度房室ブロック(完全房室ブロック)では、心房と心室が全く別々に動いてしまい、非常に遅い脈拍になることがあります。

心臓の電気信号の異常によって起こる主な病気

病気の名前どこに問題があるか主な特徴
洞不全症候群洞結節(電気信号を作る部分)脈が遅い、脈が止まる、脈が速くなったり遅くなったりする
房室ブロック心房と心室の間(電気信号を伝える部分)1度・2度・3度に分類される。3度では心房と心室が別々に動く

これらの心臓の電気信号の問題は、高血圧とは別に起こることもありますが、長年高血圧が続いて心臓に負担がかかると、心臓の構造が変わってきて、電気信号の通り道にも影響が出る可能性が示唆されています。

また、脈が極端に遅くなると、特に高度な房室ブロックなど特定のタイプの徐脈では、それが原因で逆に血圧が上がってしまうこともあります。

脈が遅いと、心臓が広がっている時間(拡張期)が長くなり、心臓の中にたくさんの血液が溜まります。

すると、次に心臓が収縮するときに、溜まった血液を一気に送り出そうとして、普段より強い力で収縮します。

この結果、血圧が上がってしまうのです。

甲状腺の働きが低下して脈が遅くなる

首の前側にある「甲状腺(こうじょうせん)」という小さな臓器の働きが低下することも、高血圧と脈が遅い状態が一緒に起こる原因の一つです。

甲状腺は、体全体の代謝をコントロールする「甲状腺ホルモン」というホルモンを作っている臓器です。

このホルモンは、体の様々な働きに影響を与えていて、心臓の動きもその一つです。

甲状腺機能低下症になると、甲状腺ホルモンが足りなくなるため、体全体の働きが遅くなります。

よく「体の中のエンジンの回転が落ちる」と例えられます。

心臓に対しては、先ほどお話しした洞結節の働きを調整する仕組みに影響を与え、心臓の拍動が遅くなります。

研究では、甲状腺ホルモンが心臓の細胞の中で、拍動のリズムを作るために必要なタンパク質の量を調整していることがわかっています。

甲状腺ホルモンは、筋小胞体におけるSERCA2のタンパク質発現を上昇させ、PLNのタンパク質発現を低下させ、心室弛緩の改善をもたらす(Kiss et al., 1994 ; Kranias and Hajjar, 2012)。

引用:PubMed Central Thyroid Hormone Plays an Important Role in Cardiac Function: From Bench to Bedside

さらに、甲状腺機能低下症では血管が硬くなり、血液が流れにくくなるため、血圧が上がりやすくなります

特に下の血圧(拡張期血圧)が上がる傾向があります。

このため、甲状腺機能低下症の患者さんでは、高血圧と脈が遅い状態が一緒に見られることが珍しくありません。

甲状腺機能低下症による影響
  • 体全体の代謝が低下する
  • 心拍数が遅くなる
  • 血管が硬くなり血圧が上がる(特に下の血圧)
  • 疲れやすい、寒がり、体重増加などの症状も出る

甲状腺機能低下症かどうかは、血液検査で調べることができます。

もし甲状腺機能低下症が原因で脈が遅くなっているなら、足りない甲状腺ホルモンを薬で補う治療を受けることで、脈の遅さも改善することが期待できます。

高血圧で脈が遅い時にあらわれやすい体の変化

高血圧と脈が遅い状態が一緒にあると、体に様々な変化が現れることがあります。

これらの症状は、脈が遅いために全身に十分な血液が届かなくなることが主な原因です。

特に、脳や心臓といった大切な臓器への血液の流れが足りなくなると、困った症状が出てきます。

心臓は1日に約10万回も動いて、全身に酸素や栄養を含んだ血液を送り届けています。

これがちょうど、家全体に水を送るポンプのようなものだと考えてください。

脈が遅くなるということは、このポンプが動く回数が減るということです。

ただし、人によって症状の出方は違います。

同じ脈拍の遅さでも、全く何も感じない方もいれば、とてもつらく感じる方もいます。

これは、その人の体格や心臓の大きさ、血管の状態、普段どのくらい体を動かしているかなどによって変わってきます。

症状がないからといって安心というわけではなく、突然症状が出ることもあるので、定期的に様子を見ることが大切です。

ここからは、高血圧で脈が遅い時に特に気をつけたい症状について、軽いものから重いものまで順番に説明します。

これらの症状に思い当たることがあれば、早めに病院を受診することをお勧めします。

めまい・ふらつき・疲れやすさが起こる理由

脈が遅くなると、心臓から送り出される血液の量が減ります。

1分間に心臓が動く回数が減れば、それだけ全身に届けられる酸素や栄養の量も少なくなるということです。

特に影響を受けやすいのが脳です。

脳は体の中でもとても大切な臓器で、体重の約2%しかないのに、心臓から送り出される血液の約15~20%を使っています。

ですから、わずかに血液の流れが悪くなっただけでも、すぐに症状が出てしまうのです。

脳への血液が足りなくなると、めまいやふらつきといった症状が起こります。

特に、座っていた状態から急に立ち上がったときや、寝ていて起き上がったときに、これらの症状が強く出ることがあります。

これは、姿勢が変わったときには本来なら脈を速くして対応する必要があるのに、脈が遅いままだと十分に対応できないからです。

また、全身の筋肉や組織にも十分な酸素が届かなくなるため、疲れやすさや体がだるい感じがすることがあります。

以前は何ともなかった日常的な動作、例えば掃除をしたり、買い物に行ったりするだけで疲れを感じるようになったり、少し歩いただけで息が切れたりすることがあります。

運動するときには本来なら脈を速くして酸素をたくさん送る必要がありますが、心臓の働きに問題があると脈が十分に速くならず、体が求める酸素が足りなくなってしまうのです。

徐脈でよくみられる軽度〜中等度の症状
  • めまい、ふらつき
  • 疲れやすい、体がだるい
  • 息切れ(特に運動時)
  • 集中力の低下
  • 以前できた動作がつらく感じる

こうした症状は少しずつ進んでいくことが多いので、本人は「年のせいだろう」と思って見過ごしてしまうことがよくあります。

でも実は、きちんと治療すれば改善できることも多いのです。

ですから、このような症状に気づいたら、ぜひ病院で相談してみてください。

意識がぼんやりする・息切れがする場合は要注意

脈がもっと遅くなると、さらに深刻な症状が現れることがあります。

意識がぼんやりする、目の前が真っ暗になる、あるいは完全に意識を失って倒れてしまうといった症状は、脳への血液がかなり足りなくなっているサインです。

特に危ないのが、「アダムス・ストークス発作」と呼ばれる失神発作です。

これは、脈が極端に遅くなったり心臓が一時的に止まったりすることで、脳への血液が急に途絶え、数秒から数十秒の間意識を失ってしまう状態です。

個人差はありますが、だいたい6〜8秒程度心臓が止まると、意識を失うと言われています。

意識を失って倒れたときに、頭を打ったり、階段から落ちたり、車を運転中なら事故を起こしたりする危険があり、とても危険です。

息切れも注意が必要な症状です。

脈が遅い状態が長く続くと、心臓のポンプとしての力が弱くなり、「心不全」という状態になることがあります。

心不全になると、肺に水分が溜まりやすくなり、呼吸が苦しくなったり息が切れたりします。

最初は階段を上るときなど体を動かしたときだけですが、だんだん悪くなると、安静にしているときでも息苦しさを感じるようになります。

また、夜寝るときに横になると息が苦しくなって、座っていないと楽に呼吸できないという症状が出ることもあります。

すぐに病院を受診すべき重度の症状
  • 意識を失って倒れる(失神)
  • 目の前が真っ暗になる
  • 強い息切れ、呼吸困難
  • 胸の痛み、胸の違和感
  • 脈が止まる感じがする
  • 極度の疲労感で動けない

他にも、胸が痛くなったり、胸に違和感を感じたりすることがあります。

これは心臓自体にも十分な酸素が届いていないサインかもしれません。

また、腎臓への血液が減れば尿の量が少なくなり、お腹への血液が足りなければお腹が痛くなることもあります。

こうした症状が出た場合は、できるだけ早く病院を受診する必要があります。

特に意識を失ったり、強い息切れがあったり、胸が痛くなったりした場合は、救急車を呼ぶことも考えてください。

病院を受診する目安と日常生活で気をつけること

高血圧と脈が遅い状態が一緒にある場合、適切なタイミングで病院を受診し、日常生活でも注意することが大切です。

脈が遅いこと自体は、すぐに命に関わることは少ないのですが、症状がある場合や脈がとても遅い場合には、早めに診てもらう必要があります。

また、自宅でできる工夫をすることで、症状を軽くしたり、転んで怪我をしたりするのを防ぐことができます。

「病院に行くべきか、様子を見ていいのか」の判断は難しいものです。

ちょっとめまいがしたり疲れやすかったりする程度なら、よくあることのように思えて、つい様子を見てしまいがちです。

でも、これらの症状が脈が遅いことが原因だった場合、そのままにしておくと症状が悪化したり、突然倒れたりする可能性があります。

また、日常生活で気をつけることを知っておくと、脈が遅いことによる症状を軽くしたり、転倒などの事故を防いだりすることができます。

特に高齢の方では、転んで骨折してしまうと、その後の生活に大きな影響が出ることもあるため、予防がとても大切です。

ここからは、どんなときに病院に行くべきか、そして自宅でできる工夫について、具体的に説明していきます。

これらの情報を参考にして、ご自身の状態をチェックし、必要なら病院を受診してください。

脈拍が1分間に50回以下になったら早めに受診

一般的に、安静にしているときの脈拍が1分間に50回以下になった場合は、病院で診てもらうことをお勧めします。

特に、以前は普通の脈だったのに遅くなってきた場合や、高血圧の治療を受けていて新しく脈が遅くなった場合は、注意が必要です。

ただし、脈の遅さだけでなく、症状の有無や運動習慣、服用している薬などの個人の状況も関係するため、心配な場合は医師に相談してください。

脈拍が40回以下まで遅くなっている場合や、めまい・ふらつき・失神などの症状がある場合は、もっと急いで病院に行く必要があります。

このような状況では、できるだけ早く循環器内科(心臓や血管を専門に診る科)を受診してください。

特に次のような症状がある場合は、すぐに病院に行きましょう。

こんな症状があったらすぐに受診を
  • 突然意識を失って倒れたことがある
  • 息が苦しくて困っている
  • 胸が痛い、胸に変な感じがする
  • 以前はできていた日常の動作が急にできなくなった(例: いつもの散歩コースを歩けないなど)
  • 血圧の薬を新しく飲み始めたり、量を増やしたりした後に脈が遅くなった

また、血圧の薬を新しく飲み始めたり、量を増やしたりした後に脈が遅くなった場合も、薬の影響かもしれないので、処方してくれた医師に相談してください。

病院に行くと、医師が心電図検査をして、脈の状態を詳しく調べます。

場合によっては、24時間心電図を記録する「ホルター心電図検査」や、心臓の形や動きを調べる「心臓超音波検査」、血液検査(甲状腺の働きを調べるものなど)をすることもあります。

病院で行われる主な検査

検査名何がわかるか検査方法
心電図検査心臓の電気信号の異常、不整脈の種類胸に電極をつけて数秒〜数分記録
ホルター心電図検査24時間の脈の変化、症状が出たときの脈小型機器を24時間装着
心臓超音波検査心臓の形、動き、弁の状態胸に超音波の機械を当てて観察
血液検査甲状腺機能、電解質バランス採血
運動負荷試験運動時に脈が適切に速くなるかランニングマシンなどで運動

血圧測定時に脈拍も一緒に記録しておく

高血圧の方は、自宅で血圧を測っている方が多いと思います。

血圧を測るときには、ぜひ脈拍も一緒に記録してください

最近の家庭用血圧計は、血圧を測ると同時に脈拍も自動的に表示してくれるものがほとんどです。

血圧と脈拍を一緒に記録しておくと、両者の関係がわかります。

例えば、「血圧が高いときに脈はどうなっているか」「脈が特に遅いときに血圧はどうか」といった情報は、医師が診断や治療方針を決めるときにとても役立ちます。

記録するときのポイントとして、いつ測ったか(朝か夜か)、どんな状況で測ったか(安静にしていたか、運動した後か、食事の前か後かなど)もメモしておくといいでしょう。

また、めまいや息切れなどの症状があったときの時刻と、そのときの血圧・脈拍の値も記録しておくと、症状と脈の関係がわかりやすくなります。

血圧・脈拍記録のポイント
  • 毎日決まった時間に測る(朝起きたときと夜寝る前など)
  • 測定前は5分程度安静にする
  • 血圧と脈拍の両方を記録する
  • 症状があったときの値も記録する
  • 服薬状況もメモする

最近では、腕時計型のスマートウォッチなどで脈拍を測れるものも増えています。

これらを使うと、もっと細かく脈の変化を見ることができる場合もあります。

ただし、こうした機器は診断を提供するためのものではないため、測定結果はあくまで参考にとどめ、診断や治療は必ず病院で受けてください。

急に立ち上がる動作を避けて転倒を防ぐ

脈が遅い方の中には、立ち上がったときに血圧が急に下がる「起立性低血圧」を起こしやすい場合があります。

起立性低血圧とは、立ち上がったときに血圧がガクンと下がって、めまいやふらつきを感じる状態です。

立ち上がると、重力で血液が足の方に溜まってしまいますが、健康な方では自動的に脈を速くしたり血管を締めたりして血圧を保ちます。

ところが、薬の影響や心臓の働きの問題で脈の調整がうまくいかない場合、脳への血液が一時的に足りなくなってしまうのです。

このため、ベッドや椅子から立ち上がるときは、ゆっくりと段階的に体勢を変えることが大切です。

まず座った状態で数十秒待って、めまいがないことを確かめてから立ち上がるようにしましょう。

特に、夜中にトイレに行くときや、朝起きるときには注意してください。

転倒を防ぐ日常生活の工夫
  • 立ち上がるときはゆっくりと(座る→数十秒待つ→立つ)
  • 夜中のトイレは特に注意する
  • 十分な水分を取る(ただし心不全がある場合は医師の指示に従う)
  • お風呂は熱すぎないお湯で、長湯を避ける
  • 脱衣所を暖めておく(特に冬場)
  • 廊下や階段に手すりをつける
  • 床に物を置かない
  • 照明を明るくする
  • 滑りやすい場所にマットを敷く

また、脱水状態になると血圧がさらに下がりやすくなるので、適切に水分を取ることも大切です。

ただし、心不全がある場合は、水分摂取について主治医の指示に従ってください。

お風呂に入るときも気をつけましょう。

熱いお湯に長く浸かると、血管が広がって血圧が下がることがあります

また、暖かい浴室から寒い脱衣所に出たときの温度差も血圧を変動させるため、特に冬は脱衣所を暖めておくといいでしょう。

転倒を防ぐために、家の中の環境を整えることも大切です。

廊下や階段に手すりをつける、床に物を置かないようにする、照明を明るくする、滑りやすい場所にはマットを敷く、といった工夫をしてください。

高血圧と脈が遅い状態をどう治療するか

高血圧と脈が遅い状態が一緒にある場合、まずその原因が何かをはっきりさせて、それに合った治療をすることが大切です。

治療の方法は原因や症状の程度によって違ってきますが、大きく分けると、原因となっている病気の治療飲んでいる薬の調整、そしてペースメーカーという機械を体に入れる治療の3つがあります。

治療を始めるにあたって、まず大切なのは「なぜ脈が遅いのか」をきちんと調べることです。

薬の副作用が原因なら薬を調整すれば良くなることもありますし、甲状腺の働きが落ちているならホルモンを補う治療が効果的です。

一方で、心臓の中で電気信号を作ったり伝えたりする部分に問題がある場合は、ペースメーカーという機械が必要になることもあります。

治療で難しいのは、高血圧と脈が遅い状態の両方をうまくコントロールすることです。

脈を速くしようとして血圧の薬を減らすと血圧が上がってしまうかもしれませんし、逆に血圧を下げようとすると脈がもっと遅くなってしまうかもしれません。

このバランスを取ることが、治療をうまく進めるためのポイントです。

治療の3つのアプローチ
  1. 検査で原因を特定する : 心電図、血液検査、心臓超音波検査など
  2. 原因に応じた治療 : 薬の調整、甲状腺ホルモン補充など
  3. 必要に応じてペースメーカー : 症状がある場合や脈が極端に遅い場合

ここからは、高血圧と脈が遅い状態が一緒にある場合に、どんな検査をして、どんな治療法があるのかを、順を追って説明していきます。

治療にはいくつかの方法があり、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、最も良い方法が選ばれます。

心電図や血液検査で原因を調べる

まず最初に、脈が遅い原因を調べるための検査をします。

基本となるのは「心電図検査」です。

この検査では、心臓が出している電気信号を記録して、どこにどんな問題があるかを調べます。

心臓のペースメーカーの働きが悪くなっているのか、電気信号の通り道に問題があるのか、どの程度悪いのかなどがわかります。

ただし、普通の心電図検査は数秒から数分くらいの短い時間しか記録しないので、時々しか起こらない脈の異常は見つけられないことがあります。

そこで、症状があるのに普通の心電図では異常が見つからない場合は、「ホルター心電図検査」をします。

この検査では、小さな記録機械を24〜48時間つけて、普段の生活をしながら心電図を記録し続けます。

これで、寝ているときや動いているときの脈の変化や、症状が出たときの心電図の波形などを詳しく調べることができます。

もっと長い期間観察する必要がある場合は、「イベントレコーダー」や「ループレコーダー」といった機械を使うこともあります。

これらは数日から数週間、あるいはもっと長く心電図を記録できる機械です。

血液検査では、特に甲状腺の働きを調べることが大切です。

甲状腺の働きが落ちていないかを見るために、「TSH」や「T4」といった項目を測り、必要に応じて「T3」も調べます。

甲状腺機能低下症が脈が遅い原因になっている場合、この検査で異常が見つかります。

また、体の中の「電解質」というミネラル(カリウムやカルシウムなど)のバランスが崩れていないかも確認します。

電解質のバランスが崩れると、心臓のリズムに影響が出ることがあるからです。

電解質の高値または低値は、正常な身体機能を阻害し、生命を脅かす合併症を引き起こす可能性があります。

引用:National Center for Biotechnology Information Electrolytes

「心臓超音波検査(心エコー検査)」では、心臓の形や動きを調べます。

心臓の筋肉が厚くなっていないか、心臓の部屋の大きさは適切か、弁の動きは正常か、心臓がしっかり収縮しているか、といったことを見て、心臓の構造に問題がないかを確認します。

場合によっては、「運動負荷試験」をすることもあります。

この検査では、ランニングマシンなどで体を動かしてもらい、運動したときに脈が適切に速くなるかどうかを調べます。

心臓のペースメーカーに問題があると、運動しても脈が十分に速くならないことがあり、この検査でわかります。

血圧の薬を変更したり量を調整する

検査の結果、血圧の薬の副作用が脈を遅くしている主な原因だとわかった場合は、薬の種類や量を変えることを検討します。

β遮断薬や、ベラパミル・ジルチアゼムといった非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬が原因と考えられる場合、これらの薬を減らしたり、別の薬に変更したりすることがあります。

ただし、これらの薬は高血圧の治療だけでなく、心不全や狭心症、不整脈などの治療にも大切な役割を果たしていることがあります。

そのため、簡単に止めるわけにはいかない場合もあります。

そういうときは、脈を遅くしにくい別の血圧の薬に変えることを考えます。

降圧薬と脈拍への影響

薬の種類脈拍への影響高血圧と徐脈がある場合の使用
β遮断薬脈を遅くする避けるか慎重に使用
非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼム)脈を遅くする避けるか慎重に使用
ACE阻害薬脈への影響は少ない推奨される
ARB脈への影響は少ない推奨される
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(アムロジピンなど)脈への影響は少ない使用可能
利尿薬脈への影響は少ない使用可能

脈を遅くしにくい血圧の薬としては、「ACE阻害薬」「ARB(アンジオテンシン受容体拮抗薬)」「ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬(アムロジピン、ニフェジピンなど)」「利尿薬」などがあります。

これらの薬は心臓の拍動には直接影響しにくいため、脈が遅い方の高血圧治療の選択肢となります。

薬を変えたり調整したりするときは、血圧が上がってしまわないように、慎重に様子を見る必要があります。

脈の改善と血圧のコントロールのバランスを取ることが大切です。

薬の調整は必ず医師の指示に従って行い、自分の判断で勝手に薬を止めたり量を変えたりしないでください。

甲状腺の働きが落ちていることが原因の場合は、足りない甲状腺ホルモンを薬で補う治療をします。

「レボチロキシン」という甲状腺ホルモンの薬を飲むことで、甲状腺ホルモンの不足を補います。

ただし、甲状腺ホルモンを急に増やすと、心臓に負担がかかって、狭心症や不整脈を起こす危険があります。

そのため、普通は少ない量から始めて、血液検査で甲状腺の働きを確認しながら、少しずつ増やしていきます。

甲状腺ホルモンが適切な量になると、脈の遅さも良くなり、血圧も正常に近づくことが期待できます。

脈が遅すぎる場合はペースメーカー治療を検討する

薬を調整したり原因となる病気を治療したりしても脈が遅いままの場合、あるいは洞不全症候群や房室ブロックなど心臓の電気の通り道に問題がある場合は、「ペースメーカー治療」を検討します。

ペースメーカーは、心臓に規則正しい電気刺激を送ることで、適切な脈拍を保つための医療機器です。

小さなコンピューターと電池が入った本体(ジェネレーター)と、心臓に電気刺激を送るための電線(リード)でできています。

普通は、本体を鎖骨の下の皮膚の下に埋め込み、リードは血管を通して心臓の中に入れます。

ペースメーカー治療が必要かどうかは、主に症状の有無や不整脈の程度で判断します。

具体的には、洞不全症候群で症状(めまい、失神、疲れやすさなど)がある場合、2度または3度の房室ブロック(一部は症状がなくても適応)、起きているときに3秒以上心臓が止まる場合や脈拍が40回/分より少ない場合などが、ペースメーカーの適応として検討されます。

ペースメーカー治療の主な適応
  • 症状のある洞不全症候群(めまい、失神、疲れやすさなど)
  • 症状のある2度または3度の房室ブロック(症状の有無により判断)
  • 覚醒時に3秒以上の心停止(参考値)
  • 覚醒時に脈拍が40回/分未満(参考値)
  • 必要な薬(β遮断薬など)を続けるために徐脈が起こる場合

また、必要な薬の治療(β遮断薬など)を続けるために脈が遅くなってしまう場合も、ペースメーカー治療の対象になることがあります。

例えば、心不全の治療にβ遮断薬が必要なのに、その副作用で脈が遅くなってしまう場合、ペースメーカーを入れることでβ遮断薬を安全に続けられるようになります。

最近では、従来のリード(電線)を使うペースメーカーだけでなく、「リードレスペースメーカー」という新しいタイプの機器も使われるようになってきました。

リードレスペースメーカーは、カプセルくらいの大きさの小さな機器を心臓の中に直接入れるもので、リードが不要なため、リードに関係する合併症(リードの断線や感染など)のリスクが低減されます。

多くの場合、心室ペーシングが中心となります。

ペースメーカーの種類

タイプ特徴メリットデメリット
従来型(リード付き)本体を皮下に埋め込み、リード(電線)で心臓とつなぐ心房と心室の両方をペーシングできるリードの断線や感染のリスク
リードレス型カプセル型の小さな機器を心臓内に直接留置リード関連の合併症が少ない、小さい多くの場合、心室ペーシングが中心

ペースメーカーを入れた後は、定期的に外来に通って、ペースメーカーがちゃんと動いているか、電池はどのくらい残っているかなどをチェックします。

普通、ペースメーカーの電池は5年から15年くらいもちますが、どのくらい使うかによって変わります。

電池が減ったら、本体を交換する手術が必要になります。

ペースメーカーを入れた後は、多くの場合、脈が遅いことによる症状が大きく改善します。

めまいや失神がなくなり、運動もできるようになり、日常生活の質がぐっと良くなることが期待できます。

また、まれではありますが、脈が遅いことが原因で血圧が上がっていた場合、ペースメーカー治療によって血圧が改善する例も報告されています。

よくある質問

高血圧の薬を飲み始めてから脈が遅くなりました。薬を中止すべきでしょうか

血圧の薬の副作用で脈が遅くなっている可能性がありますが、自分の判断で薬を止めるのは絶対にやめてください

急に血圧の薬を止めると、血圧が急激に上がって重大な問題を引き起こす危険があります。

まずは薬を出してくれた医師に相談して、脈がどのくらい遅くなっているか、めまいなどの症状があるかなどを伝えてください。

医師が必要だと判断すれば、薬の量を調整したり、別の種類の血圧の薬に変えたりすることで、血圧をしっかりコントロールしながら脈の遅さも改善できる可能性があります。

脈が遅くても特に症状がない場合、治療は必要ないのでしょうか

脈が遅くても症状がなく、日常生活に困っていない場合は、様子を見ることが多いです。

特に、普段からスポーツをよくしている方では、心臓が効率よく働くように体が適応した結果、安静にしているときの脈が遅くなることがあり、これは正常な状態です。

ただし、症状がなくても、起きているときに脈拍が40回/分より少ない場合(参考値)や、3秒以上心臓が止まる場合(参考値)などは、状況により定期的な観察が推奨されることがあり、場合によっては治療を検討することもあります。

ペースメーカーを入れた後の生活に制限はありますか

ペースメーカーを入れた後は、ほとんどの日常生活を普通通りに送ることができます。

ただし、強い磁石や電磁波を出す機械には注意が必要です。

MRI検査は、MRI対応機種であれば可能です。

対応機種でない場合も、条件により実施できることがありますので、医師に相談してください。

また、空港の金属探知機はペースメーカーに影響を与える可能性があるので、あらかじめペースメーカーを使っていることを係員に伝える必要があります。

スマートフォンや家の電化製品は普通に使えますが、ペースメーカー本体から15cm以上離して使用してください

まとめ

高血圧なのに脈が遅くなる現象には、血圧を下げる薬の副作用、心臓の電気信号の異常、甲状腺の働きの低下といった、はっきりとした原因があります。

脈拍が1分間に50回以下になって、めまい・ふらつき・息切れ・失神などの症状がある場合は、病院で詳しく調べてもらう必要があります。

治療は原因に応じて、血圧の薬の調整、甲状腺ホルモンを補う治療、ペースメーカー治療などから選ばれます。

自宅では血圧を測るときに脈拍も一緒に記録し、急に立ち上がる動作を避けて転倒を防ぐように気をつけましょう。

高血圧と脈が遅い状態が一緒にあっても、適切な診断と治療で改善できることが多いです。

気になる症状があれば、早めに循環器内科を受診することをお勧めします。

参考文献・参考サイト

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この記事を書いた人

伊藤 信久のアバター 伊藤 信久 医師・グレースメディカルクリニック院長

福岡県出身。鹿児島大学医学部卒業後、大学病院の心臓外科に勤務。冠動脈バイパス術・弁置換術などの高度な心臓手術を多数担当。
その後、恩師が開業したクリニックで一次診療に従事。地域医療の最前線で多くの患者と向き合う中で「患者さんに最も近い距離で診療すること」の重要性を再認識し、開業医として地域医療に貢献することを決意。2014年に熊本市でグレースメディカルクリニックを開設した。現在は院長として、高血圧をはじめとする循環器・生活習慣病の診療に注力。心臓外科で培った循環器の知見を活かし、「血圧から全身を守る医療」をモットーに地域の健康づくりと啓発活動を続けている。

主な資格・所属学会
・日本外科学会
・日本循環器学会
・点滴療法研究会

地域の“かかりつけ医”として、高血圧を中心とした生活習慣病の早期発見と予防、継続的な血圧管理に力を注ぎ、患者一人ひとりの「より良い血圧コントロールと健康」の実現を目指している。

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