「最近、いびきがひどくなった」「日中の眠気が取れない」といった症状でお悩みの方、もしかすると睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
実は、この病気には顔つきと深い関連があることが、近年の研究で明らかになってきています。
- 小顎症・下顎後退により舌根が気道側に落ち込みやすく、気道を塞ぎやすくなる
- 扁桃腺肥大・巨舌症・軟口蓋の長さや厚さにより、睡眠中に気道を狭窄・閉塞する
- 首周りの脂肪蓄積(男性43cm以上、女性40-41cm以上)による気道圧迫
- 慢性的な口呼吸や睡眠不足により顔色悪化・目の下のクマ・顔のむくみが生じる
- アジア人の骨格的特徴(顎が小さい傾向)により、肥満でなくても発症リスクが高い
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる病気で、日本では推定300万人以上の重症患者さんがいると考えられています。
しかし、実際に治療を受けているのは1〜2割程度に過ぎません。
この病気は、単に睡眠の質を低下させるだけでなく、脳卒中のリスクを約3倍、心筋梗塞などの心血管疾患のリスクも有意に高めるという深刻な側面があります。
興味深いことに、顔の形や骨格的な特徴が、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクと密接に関わっていることが分かってきました。
特に日本人を含むアジア人は、欧米人と比べて顎が小さい傾向があり、肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすいという特徴があります。
- 睡眠時無呼吸症候群と顔つきの医学的な関連性
- リスクが高い顔つきの具体的な特徴
- 顔つきから睡眠時無呼吸症候群を疑うポイント
- 診断と治療による顔つきの変化
- 早期発見・早期治療の重要性
睡眠時無呼吸症候群と顔つきの医学的な関連性
睡眠時無呼吸症候群と顔つきの関係を理解するには、まず気道の構造と顔面骨格の関係を知ることが重要です。
私たちが呼吸をする際、空気は鼻や口から入り、咽頭(のど)を通って気管、肺へと流れていきます。
この空気の通り道である上気道の大きさや形は、顔面の骨格構造に大きく影響されています。
睡眠中は、のどの筋肉の緊張が緩むため、正常な人でも気道はやや狭くなります。
しかし、特定の顔面骨格を持つ人では、この気道の狭窄がより顕著になり、完全に塞がってしまうことがあります。
これが閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主なメカニズムです。
顔面骨格と気道の構造的関係
顔面骨格と気道の関係について、複数の研究が重要な知見を示しています。
上顎や下顎の位置、顔の幅、顎の長さなどの要素が、上気道の大きさに直接的な影響を与えることが分かっています。
特に重要なのは、下顎の位置と大きさです。
下顎が小さかったり、後方に位置していたりすると、舌の付け根(舌根)が気道側に落ち込みやすくなります。
睡眠中、筋肉の緊張が緩むと、この舌根沈下がさらに進行し、気道を塞いでしまうのです。
下顎の大きさはOSA発症の危険因子と考えられる頭蓋顔面異常のグループに含まれる可能性があります。
引用:PMC Mandibular width as a novel anthropometric measure for assessing obstructive sleep apnea risk
また、顔面の垂直的な長さ(顔の高さ)と睡眠時無呼吸症候群の関係については、研究により異なる結果が報告されています。
さらに、鼻腔や咽頭の骨格的な狭さも、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因として知られています。
睡眠時無呼吸症候群が顔つきに与える影響
睡眠時無呼吸症候群は、単に顔つきがリスク因子となるだけでなく、病気自体が顔つきに影響を与える可能性もあります。
慢性的な口呼吸により、顔面の筋肉の使い方が変化し、長期的には顔つきの変化につながることがあります。
また、睡眠不足による慢性的な疲労は、顔色の悪化、目の下のクマ、顔のむくみなどの外見上の変化をもたらします。
研究によると、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、健康な人と比べて疲れて見える、老けて見える、魅力的でないと評価される傾向があり、治療により改善することが示されています。
67%は施術後の写真を「より魅力的」と評価し、64%は「より若々しく」と評価しました。
引用:ScienceDaily CPAP therapy provides beauty sleep for people with sleep apnea
さらに興味深いことに、小児期に睡眠時無呼吸症候群があると、顎顔面の成長発育に影響を与える可能性があります。
慢性的な口呼吸は、正常な顎の成長を妨げ、狭い上顎、高い口蓋、歯列不正などを引き起こすことがあります。
睡眠時無呼吸症候群のリスクが高い顔つきの特徴
睡眠時無呼吸症候群になりやすい顔つきには、いくつかの特徴的なパターンがあります。
これらの特徴は、骨格的な要素と軟部組織の要素に分けて考えることができます。
ただし、これらの特徴があるからといって必ず睡眠時無呼吸症候群になるわけではなく、あくまでリスク因子の一つとして理解することが大切です。
骨格的な特徴(小顎症・下顎後退など)
骨格的な特徴として最も重要なのは、下顎の大きさと位置です。
小顎症(下顎が小さい)や下顎後退(下顎が後方に位置している)は、睡眠時無呼吸症候群の重要なリスク因子です。
これらの特徴を持つ人では、舌を収める空間が狭くなり、舌根が気道側に落ち込みやすくなります。
具体的には、横から見た時に顎先が上顎よりも明らかに後方にある場合(いわゆる鳥貌)や、正面から見て顎が小さく見える場合は要注意です。
また、顔の幅に対して下顎の幅が狭い場合も、気道が狭くなりやすい傾向があります。
その他の骨格的特徴として、急峻な下顎角(エラの角度が鋭い)、長い顔(特に下顔面が長い)、狭い上顎弓なども睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める可能性があります。
これらの特徴は、遺伝的な要因が大きく、家族に睡眠時無呼吸症候群の人がいる場合は特に注意が必要です。
軟部組織の特徴(扁桃腺肥大・舌の大きさなど)
軟部組織の特徴も、睡眠時無呼吸症候群の重要なリスク因子です。
扁桃腺肥大やアデノイド肥大は、特に小児の睡眠時無呼吸症候群の主要な原因となります。
成人でも、扁桃腺が大きい場合は気道が狭くなりやすくなります。
舌の大きさも重要な要素です。
巨舌症(舌が異常に大きい)の場合はもちろん、相対的に口腔内の空間に対して舌が大きい場合も、睡眠時に舌根が気道を塞ぎやすくなります。
口を開けた時に、舌が口蓋を覆い隠してしまうような場合は要注意です。
軟口蓋(のどちんこ周辺の軟らかい部分)の長さや厚さも関係します。
軟口蓋が長かったり厚かったりすると、睡眠中に気道を塞ぎやすくなります。
また、首周りの脂肪の蓄積も重要で、首周りのサイズが男性で43cm以上、女性で40-41cm以上の場合は、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まります。
年齢や性別による顔つきの変化とリスク
睡眠時無呼吸症候群のリスクは、年齢や性別によっても変化します。
男性は女性に比べて約2〜3倍発症しやすく、男性では45〜64歳、女性では閉経後に多く見られます。
これは、男性の方が上半身に脂肪がつきやすく、首周りに脂肪が蓄積しやすいためと考えられています。
女性の場合、閉経後に発症率が急激に上昇します。
これは、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンが上気道を拡張する作用を持つためで、閉経によってこのホルモンが減少すると、気道が狭くなりやすくなります。
実際、50歳以上では男女の発症率はほぼ同じになります。
年齢・性別による顔つきの変化とリスク
| 分類 | 特徴・変化 | 睡眠時無呼吸のリスク要因 |
|---|---|---|
| 男性 | ・首周りに脂肪がつきやすい ・顔周りもふっくらしやすい | ・発症リスクは女性の約2〜3倍 ・特に45〜64歳で多い |
| 女性(閉経前) | ・プロゲステロンの作用で気道が広がりやすい | ・発症率は男性より低い |
| 女性(閉経後) | ・ホルモン減少により気道が狭くなりやすい ・体脂肪の分布が変化 | ・発症率が急上昇 ・50歳以降は男女差が小さくなる |
| 高齢者(男女共通) | ・顔の筋肉の緊張が低下し、たるみが増える ・体重増加や筋力低下が起こりやすい | ・気道の虚脱が起こりやすくなる ・全体的なリスクが上昇する |
加齢による変化も重要です。
年齢とともに、顔面の筋肉の緊張が低下し、皮膚や軟部組織がたるんできます。
これにより、睡眠中の気道の虚脱がより起こりやすくなります。
また、加齢による体重増加や筋力低下も、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因となります。
顔つきから睡眠時無呼吸症候群を疑う観察ポイント
睡眠時無呼吸症候群の早期発見には、顔つきの観察が有用な手がかりとなることがあります。
医療機関を受診する前に、自分自身や家族の顔つきをチェックすることで、リスクの有無をある程度推測することができます。
ただし、これらはあくまで参考であり、最終的な診断は医療機関での検査が必要です。
日常生活で気づきやすいサイン
日常生活の中で気づきやすい顔つきのサインとして、まず口呼吸の習慣があります。
常に口を開けている人は、鼻呼吸が困難な可能性があり、睡眠中も口呼吸になりやすい傾向があります。
口呼吸は、口腔内の乾燥を引き起こし、朝起きた時の口の渇きや口臭の原因にもなります。
二重顎も注意すべき所見の一つです。
体重が標準的でも二重顎がある場合は、顎の骨格が小さい可能性が考えられます。
また、首が短く太い印象を受ける場合も要注意です。
これらは気道周囲の軟部組織が多いことを示唆しており、睡眠時に気道が狭くなりやすい可能性があります。
- 口呼吸の習慣:常に口を開けている、朝の口の渇きや口臭がある
- 二重顎の目立ち:標準体重でも二重顎がある場合は顎の骨格が小さい可能性あり
- 首が短く太い印象:気道まわりの軟部組織が多く、気道が狭くなりやすい
- 顔色の悪さや表情の変化:顔のむくみ、クマ、まぶたの重さ、覇気のない表情などが見られる
顔色や表情も参考になります。
慢性的な睡眠不足により、顔色が悪い、目の下にクマがある、まぶたが重そう、表情に覇気がないなどの特徴が見られることがあります。
研究では、睡眠時無呼吸症候群の治療後に額や頬の赤みの軽減、顔のむくみの改善が報告されており、これらの変化が治療前の外見的特徴を示唆する可能性があります。
写真測量法では、治療後に額の表面積の減少、眼窩下および頬の赤みの減少が記録されましたが、眼瞼裂の狭小化は見られませんでした。
引用:PMC The Face of Sleepiness: Improvement in Appearance after Treatment of Sleep Apnea
家族が観察できるチェックポイント
家族による観察は、睡眠時無呼吸症候群の発見に非常に重要です。
睡眠中のいびきや呼吸停止は本人には分からないため、家族の観察が診断の重要な手がかりとなります。
まず注目すべきは、睡眠中の呼吸パターンです。
大きないびきの後に突然静かになり、その後「ガッ」という音とともに呼吸を再開するパターンは、典型的な睡眠時無呼吸の症状です。
また、睡眠中に苦しそうな表情をしたり、寝返りが多かったりする場合も要注意です。
家族が観察できる睡眠時無呼吸症候群のチェックポイント
| 観察場面 | チェックポイント例 |
|---|---|
| 睡眠中の様子 | ・大きないびきの後に急に静かになる ・「ガッ」という音で呼吸が再開される ・苦しそうな表情をしている ・寝返りが多い |
| 日中の様子 | ・テレビ視聴中や車の助手席でうたた寝する ・朝の目覚めが悪い ・イライラしやすい、集中力が続かない |
| 外見の変化 | ・顎まわりが太くなった ・首が太くなった |
日中の様子も重要な観察ポイントです。
テレビを見ている時や車の助手席に座っている時など、リラックスした状況ですぐに居眠りをしてしまう場合は、夜間の睡眠の質が低下している可能性があります。
また、朝の目覚めが悪い、日中のイライラや集中力低下なども、睡眠時無呼吸症候群の間接的なサインかもしれません。
顔つきの変化にも注目してください。
以前と比べて顎周りが太くなった、首が太くなったなどの変化がある場合は、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まっている可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の診断と治療による顔つきの変化
睡眠時無呼吸症候群の診断と治療は、単に症状を改善するだけでなく、顔つきにも良い変化をもたらす可能性があります。
適切な診断を受け、治療を開始することで、見た目の印象も改善することが期待できます。
適切な診断の重要性
睡眠時無呼吸症候群の診断には、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)が最も信頼性の高い検査とされています。
この検査では、睡眠中の呼吸状態、血中酸素濃度、脳波、心電図などを総合的に測定し、無呼吸・低呼吸指数(AHI)を算出します。
1時間あたり5回以上の無呼吸・低呼吸があれば睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
簡易検査として、自宅で行える簡易型睡眠時無呼吸検査もあります。
これは、鼻と指先にセンサーを装着して、呼吸と血中酸素濃度を測定するもので、スクリーニング検査として広く用いられています。
ただし、確定診断には入院でのPSG検査が必要となることが多いです。
睡眠時無呼吸症候群の診断検査 比較表
| 比較項目 | 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG) | 簡易型睡眠時無呼吸検査 |
|---|---|---|
| 特徴 | 最も信頼性が高い検査 | 自宅でできるスクリーニング検査 |
| 測定項目 | 呼吸状態、血中酸素濃度、脳波、心電図など | 呼吸、血中酸素濃度 |
| 実施場所 | 医療機関(主に入院) | 自宅 |
| 用途 | 確定診断 | 簡易診断・スクリーニング用 |
診断の際には、顔かたちの評価も重要な要素となります。
最近では、3次元顔面写真解析を用いて、顔の形態から睡眠時無呼吸症候群を予測する研究も進んでいます。
研究段階では、顔の幅、顎の長さ、首の角度などの測定値を組み合わせることで、AUC 0.87〜0.91の精度で睡眠時無呼吸症候群を予測できるという報告がありますが、臨床応用には更なる検証が必要です。
治療による顔つきの改善例
睡眠時無呼吸症候群の治療により、顔つきが改善することが研究で示されています。
男女22名を対象とした研究によると、CPAP(持続陽圧呼吸療法)治療を2か月以上継続した患者さんでは、治療前と比べて「より覚醒して見える」「より若々しく見える」「より魅力的に見える」と評価されることが報告されています。
具体的な変化として、額のしわの減少、目の下の赤みの改善、頬の赤みの減少などが観察されています。
これらの変化は、睡眠の質の改善により、慢性的な疲労や炎症が軽減された結果と考えられています。
また、日中の眠気が改善することで、表情も生き生きとしてきます。
ただし、CPAP治療を長期間(2年以上)継続した観察研究によると、マスクの圧力により中顔面にわずかな後退が生じる可能性があることも報告されています。
成人・小児ともに軽度の変化が観察されることがありますが、これらの変化は軽微であり、臨床的影響は限定的とされています。
治療による顔つきの改善・変化の例
| 治療法 | 顔つきの改善例 | 副作用・注意点 |
|---|---|---|
| CPAP(持続陽圧呼吸療法) | ・表情がはっきりする ・若々しく見える ・顔色が良くなる ・しわが目立たなくなる | ・長期使用(2年以上)で中顔面の軽度後退の可能性 ・上顎・下顎の突出減少、歯列弓の変化(臨床的影響は限定的) |
| 口腔内装置(マウスピース) | ・見た目の顕著な変化は少ないが、気道確保により睡眠改善 →表情が生き生きとする可能性 | ・長期使用で歯牙移動が起こることがある・骨格への影響は稀 |
| 扁桃腺・アデノイド摘出術(小児) | ・顔かたちの正常な発育が促される | 特になし(治療の目的が成長支援のため) |
口腔内装置(マウスピース)による治療では、下顎を前方に移動させることで気道を確保します。
この治療法は、軽症から中等症の睡眠時無呼吸症候群に有効で、長期使用により歯牙移動などが起こることがありますが、顕著な骨格変形は稀とされています。
また、小児の場合、扁桃腺・アデノイド摘出術により、顔かたちの正常な発育が促進されることもあります。
よくある質問
- 痩せているのに睡眠時無呼吸症候群になることはありますか?
-
はい、痩せていても睡眠時無呼吸症候群になる可能性があります。
特に日本人を含むアジア人は、欧米人と比べて顎が小さい傾向があり、肥満でなくても気道が狭くなりやすいという特徴があります。
顎の形や舌の大きさなど、骨格的な要因が大きく影響するため、体重が標準的でも注意が必要です。
- 子どもでも顔つきから睡眠時無呼吸症候群を疑うことはできますか?
-
子どもの場合も顔つきから睡眠時無呼吸症候群を疑うことができます。
口呼吸、アデノイド顔貌(口を開けた表情、長い顔)、成長の遅れなどが見られる場合は要注意です。
小児の睡眠時無呼吸症候群は成長や学習に大きな影響を与えるため、早期発見・早期治療が特に重要です。
- CPAP治療を始めると顔が変わってしまうのでしょうか?
-
CPAP治療により顔つきは改善する方向に変化することが多いです。
睡眠の質が改善することで、顔色が良くなり、若々しく見えるようになります。
長期使用による顔面形態の変化も報告されていますが、軽微なもので、治療効果を考慮すると問題になることはほとんどありません。
- 顔つきだけで睡眠時無呼吸症候群の診断はできますか?
-
顔つきは重要な手がかりになりますが、それだけで診断することはできません。
確定診断には、睡眠中の呼吸状態を詳しく調べる睡眠検査が必要です。
顔つきからリスクが高いと判断された場合は、早めに専門医療機関を受診することをお勧めします。
- 睡眠時無呼吸症候群は遺伝しますか?
-
睡眠時無呼吸症候群は約30〜40%の遺伝要因があることが報告されており、顎の形や大きさなどの骨格的特徴も遺伝します。
そのため、家族に睡眠時無呼吸症候群の方がいる場合は、同様の顔つきを持つ可能性が高く、リスクも高まります。
生活習慣の改善により、ある程度予防することは可能です。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群と顔つきには密接な関係があることが、多くの研究により明らかになってきました。
小さい顎、後退した下顎、長い顔、太い首などの特徴は、気道を狭くし、睡眠時無呼吸症候群のリスクを高める要因となります。
特に日本人を含むアジア人は、骨格的な特徴から、肥満でなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすいことが分かっています。
日常生活の中で、口呼吸、二重顎、日中の強い眠気などのサインに気づいたら、睡眠時無呼吸症候群の可能性を考えてみてください。
また、家族からいびきや呼吸停止を指摘された場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。
睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療により劇的に改善することが多い病気です。
CPAP療法や口腔内装置などの治療により、睡眠の質が改善するだけでなく、顔かたちも若々しく健康的になることが期待できます。
早期発見・早期治療は、将来の心血管疾患のリスクを減らし、生活の質を大きく向上させます。
顔つきという身近な観察ポイントを活用して、自分自身や家族の健康を守りましょう。
気になる症状がある場合は、ためらわずに専門医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることをお勧めします。
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 睡眠時無呼吸症候群と認知症
PubMed Obstructive sleep apnea and risk of stroke: time for a trial
PMC Mandibular width as a novel anthropometric measure for assessing obstructive sleep apnea risk
PMC Facial morphology and obstructive sleep apnea
ScienceDaily CPAP therapy provides beauty sleep for people with sleep apnea
PMC Gender Differences in the Context of Obstructive Sleep Apnea and Metabolic Diseases
PMC The Epidemiology of Adult Obstructive Sleep Apnea
American Academy of Dental Sleep Medicine Lip Muscle Training Improves Halitosis and Obstructive Sleep Apnea Syndrome: A Case Report
PMC The Face of Sleepiness: Improvement in Appearance after Treatment of Sleep Apnea
一般社団法人 日本呼吸器学会「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン 2020」
American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea: An American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline
PMC Home Sleep Apnea Testing for Obstructive Sleep Apnea
PMC Prediction of obstructive sleep apnea using deep learning in 3D craniofacial reconstruction
ScienceDirect Craniofacial Changes After 2 Years of Nasal Continuous Positive Airway Pressure Use in Patients With Obstructive Sleep Apnea
PMC The genetics of obstructive sleep apnea
独立行政法人国立病院機構 近畿中央呼吸器センター 睡眠時無呼吸症候群
千葉大学大学院医学研究院 呼吸器内科学 睡眠時無呼吸症候群一般社団法人 日本睡眠学会 睡眠障害の症状:本多真

コメント