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CPAP使用後の朝の頭痛対策!より良い眠りを得る実践法

CPAP使用後の朝の頭痛対策!より良い眠りを得る実践法

CPAP(持続陽圧呼吸療法)は睡眠時無呼吸症候群の治療において非常に効果的な治療法ですが、使用開始後に起床時の頭痛を訴える患者さんが少なくありません。

せっかく睡眠時無呼吸症候群の治療を始めたのに、新たな不快症状に悩まされるのは本当につらいことです。

CPAP使用時の起床時頭痛を改善する方法
  • CPAP機器の圧力設定を最適化する
  • 加温加湿器を導入して口腔乾燥を防ぐ
  • マスクフィッティングを改善する
  • 睡眠姿勢と枕の高さを最適化する
  • 頭痛タイプ別に対処法を使い分ける

実は、CPAP使用時の起床時頭痛は適切な対処により改善可能な症状です。

この記事では、なぜCPAPを使用すると頭痛が起こるのか、その原因から具体的な改善方法まで、医学的根拠に基づいて詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • CPAP使用時の起床時頭痛の原因
  • 症状別の具体的な改善方法
  • 睡眠の質を向上させる実践的な対策
  • 中途覚醒を減らし熟睡感を得るコツ
目次

CPAP使用後、朝に頭痛が起こる主な原因と仕組み

CPAP治療を開始した後に起床時頭痛を経験する患者さんは決して珍しくありません。

研究によると、睡眠時無呼吸症候群の患者さんの中で朝の頭痛を訴える方は多く、その特徴や頻度は様々です。

実際、CPAP使用者の起床時頭痛は、適切な対処により改善可能な症状であることが多くの研究で示されています。

CPAP使用時の頭痛には、機器の設定、使用環境、個人の体質など複数の要因が複雑に関与しています。

頭痛のメカニズムを理解することで、より効果的な対策を立てることができます。

また、頭痛の原因を特定することで、睡眠の質全体の改善にもつながる可能性があります。

マスクの圧力設定が適切でない場合の影響

CPAP機器の圧力設定は、治療効果を左右する最も重要な要素の一つです。

圧力設定が高すぎる場合、鼻閉や副鼻腔症状の悪化により不快感や頭痛を引き起こす可能性が指摘されています。

特に、設定圧力が個人の必要圧力を大幅に上回っている場合、呼気時の抵抗感が増し、睡眠中の覚醒を引き起こすことがあります。

一方、圧力設定が低すぎる場合も問題となります。

無呼吸イベントが十分に改善されないため、間欠的な低酸素状態が続き、これが血管性頭痛の原因となることがあります。

適切な圧力設定は通常、睡眠検査室での圧力調整検査により決定されますが、体重変化や加齢により必要圧力が変化することもあるため、定期的な見直しが必要です。

口呼吸による口腔内の乾燥と頭痛の関係

鼻マスクを使用している患者さんで口呼吸をしている場合、口腔内の著しい乾燥が生じます。

研究によると、CPAP使用者の約30-60%が口腔乾燥を経験しており、これが頭痛、めまい、口臭、咳などの様々な副作用を引き起こす可能性があります。

CPAP を使用している患者では、使用していない患者よりも起床時の口腔乾燥症の頻度が有意に高かった (それぞれ 57.1% と 16.7%) ( p =0.008)。

引用:PubMed Central Xerostomia in patients with sleep apnea-hypopnea syndrome: A prospective case-control study

口腔乾燥が起こる主なメカニズムとして、口漏れや乾燥環境により口腔・鼻咽頭が乾燥しやすく、加温加湿や口漏れ対策で改善が期待できます。

口呼吸による乾燥は、単に不快感を生じさせるだけでなく、上気道の炎症を引き起こし、これが副鼻腔圧の上昇や頭痛につながることがあります。

特に冬季の乾燥した環境では、この問題がより顕著になる傾向があります。

また、口呼吸により治療効果も低下するため、早期の対処が重要です。

睡眠時の姿勢と頭部への血流の問題

睡眠時の姿勢は、CPAP使用時の快適性と頭痛の発生に大きく影響します。

仰向けで寝る場合、舌根部が重力により後方に落ち込みやすくなり、より高い圧力が必要となることがあります。

この結果、設定圧力と実際に必要な圧力との間にミスマッチが生じ、不適切な圧力により頭痛が誘発される可能性があります。

また、枕の高さや硬さも重要な要因です。

不適切な枕により頸部が過度に屈曲または伸展すると、頸部の筋緊張や姿勢不良により緊張型頭痛を引き起こすことがあります。

こうした姿勢は、頸椎構造への生体力学的ストレスを増加させると考えられています。その結果、痛みに敏感な構造が損なわれ、頸部の痛みやこわばり、頭痛、肩甲骨や腕の痛みなどの覚醒時の症状を引き起こす可能性があります

引用:PubMed Central Pillow use: the behavior of cervical stiffness, headache and scapular/arm pain

マスクのストラップによる圧迫も、側頭部や後頭部の血流を妨げ、頭痛の原因となることがあります。

起床時頭痛を改善するための具体的な対策方法

起床時頭痛の改善には、包括的なアプローチが必要です。

単一の対策だけでなく、複数の方法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。

重要なのは、個々の患者さんの状況に応じた対策を選択し、段階的に実施していくことです。

多くの研究で、CPAP使用時の頭痛は適切な対処により改善可能であることが示されています。

CPAP治療そのものにより朝の頭痛が大幅に改善することがあり、ある研究では90%で消失が報告されています。

個々の要因(圧最適化・加湿・マスク適合など)の寄与は個人差があり、一括の数値化は困難です。

以下では、実践的で効果的な対策方法を詳しく解説していきます。

CPAP機器の設定調整で頭痛を軽減する方法

圧力設定の最適化は、頭痛改善の第一歩です。

研究によると、CPAP圧力の平均設定値は8-10 cmH2Oですが、個人差が大きく、4-20 cmH2Oの範囲で調整が必要となります。

圧力が高すぎる兆候として、呼気困難、腹部膨満感、頭痛、マスク周囲からの空気漏れなどがあります。

これらの症状がある場合は、医師に相談して圧力調整を検討すべきです。

ランプ機能の活用も有効です。

この機能により、入眠時は低圧から開始し、5-45分かけて徐々に処方圧まで上昇させることができます。

これにより、入眠時の不快感を軽減し、睡眠の質を向上させることができます。

また、圧力リリーフ機能を使用することで、呼気時の圧力を若干下げ、呼吸をより自然に近づけることも可能です。

自動調整型CPAP(APAP)への変更も検討に値します。

CPAP機能と特徴

機能内容・効果
ランプ機能入眠時は低圧から開始し、5–45分かけて段階的に処方圧まで上昇
圧力リリーフ機能呼気時の圧力を軽く下げ、呼吸を自然に近づける

APAPは呼吸パターンを監視し、必要に応じて圧力を自動調整するため、体位変化や睡眠段階の変化に対応できます。

ただし、すべての患者さんに適しているわけではないため、医師との相談が必要です。

加湿器の活用と室内環境の整備

加湿機能は、CPAP使用時の乾燥による不快感と頭痛を軽減する最も効果的な方法の一つです。

加温加湿器は、CPAPから送られる空気に温かい水蒸気を加え、上気道の乾燥を防ぎます。

多くの専門家は、乾燥症状の軽減快適性向上のため、CPAP使用者に加温加湿の使用を推奨しています。

加湿器の設定は個人差があるため、段階的な調整が必要です。

製造業者の多くは設定3から開始することを推奨していますが、快適なレベルを見つけるために1段階ずつ調整することが重要です

加温チューブの使用も検討すべきです。

これにより、ホース内での結露を防ぎながら、適切な湿度を維持することができます。

加湿関連の調整ポイント

項目推奨内容
初期設定設定3から開始
調整方法1段階ずつ調整し、自分に合うレベルを見つける
加温チューブ使用で結露を防ぎ、適切な湿度を維持

室内環境の整備も重要です。

特に冬季の乾燥した環境では、室内用加湿器の併用が有効です。

寝室の湿度を30-60%(推奨範囲40-60%)に保つことで、一般的な室内環境として呼吸器系の快適性向上が期待できます。

また、室温を適切に保つことで、加湿器の効果を最大化することができます。

就寝前の準備と習慣の見直しポイント

就寝前の準備は、CPAP治療の成功と頭痛予防において重要な役割を果たします。

マスクのフィッティングを毎晩確認し、適切な密着性を確保することが大切です。

ストラップを締めすぎると頭痛の原因となるため、空気漏れを防ぐ最小限の締め付けに留めるべきです。

水分補給も重要な要素です。

就寝前に適量の水分を摂取することで、夜間の脱水を防ぎ、口腔乾燥による頭痛リスクを低減できます。

ただし、過度の水分摂取は夜間頻尿の原因となるため、バランスが重要です。

アルコールと喫煙の制限も推奨されます。

両者とも口腔乾燥を悪化させ、睡眠時無呼吸症候群のリスク要因でもあるため、使用を控えることで複数の利点が得られます。

規則正しい睡眠スケジュールの維持、寝室の光と騒音の制御なども、睡眠の質向上と頭痛予防に貢献します。

睡眠の質を向上させて熟睡感を得るための実践法

睡眠の質の向上は、単にCPAPを使用するだけでは達成できません。

研究によると、CPAP使用時間が長いほど睡眠の質、日中の機能、気分の改善が見られますが、4時間以上の使用で日中の眠気が改善し、7.5時間の使用で認知機能の改善が認められています。

しかし、多くの患者さんが最適な使用時間を達成できていないのが現状です。

睡眠の質を向上させるには、CPAP機器の最適化だけでなく、生活習慣全体を見直す必要があります。

中途覚醒を減らし、深い睡眠を増やすことで、起床時の頭痛も軽減される可能性があります。

以下では、実践的なアプローチを詳しく解説します。

中途覚醒を減少させるマスクフィッティングの工夫

マスクの選択と適切なフィッティングは、中途覚醒を防ぐ上で極めて重要です。

マスクには鼻マスク、鼻ピロー、フルフェイスマスクなどがあり、それぞれに利点と欠点があります。

口呼吸をする傾向がある方や、高い圧力設定が必要な方には、フルフェイスマスクが適していることが多いです。

快適性向上・口呼吸対策の補助用品
  • マスクライナー:皮膚の不快感・刺激を軽減
  • バリアクリーム:皮膚の不快感・刺激を軽減
  • 石油系成分を含まない保湿剤:乾燥・刺激を和らげる
  • チンストラップ:空気漏れ減少(快適性に課題)
  • 口テープ:効果報告あり(専門医指導必要)

マスクライナーやバリアクリームの使用も検討すべきです。

これらは顔とマスクの間に追加の層を提供し、皮膚の不快感や刺激を軽減します。

石油系成分を含まない保湿剤の使用は、マスクによる不快感を軽減し、乾燥した皮膚や刺激された皮膚を和らげることができます。

チンストラップの使用は、鼻マスク使用者の口呼吸対策として検討できる選択肢です。

研究では空気漏れの改善が報告されていますが、長期的な快適性には課題もあります。

あごストラップ使用者は非使用者と比較して PAP 遵守率が有意に高く、夜間の使用時間が長く、空気漏れが大きく減少し、残留 AHI が低かった

引用:PubMed Central Effect of Addition of Chin Strap on PAP Compliance, Nightly Duration of Use, and Other Factors

口テープは一部で効果の報告もある一方、安全性と有効性に懸念があり、専門医指導なしの使用は推奨できません。

ただし、すべての患者さんに適しているわけではないため、個々の状況に応じて選択する必要があります。

睡眠リズムを整える生活習慣の改善

規則正しい睡眠スケジュールの確立は、睡眠の質向上の基礎となります。

毎日同じ時刻に就寝し、起床することで、体内時計が調整され、入眠が容易になります。

週末も含めて一定のスケジュールを維持することが重要です。

日中の活動レベルも睡眠の質に影響します。

適度な運動は睡眠の質を向上させますが、就寝3-4時間前までに終了することが推奨されます。

日光暴露も重要で、特に朝の光を浴びることで、夜間のメラトニン分泌が促進され、睡眠リズムが整います。

食事のタイミングと内容も考慮すべきです。

就寝前の大量の食事は避け、軽い夕食を就寝3時間前までに済ませることが理想的です。

カフェインは午後2時以降は避け、アルコールも睡眠の質を低下させるため控えめにすることが推奨されます。

ストレス管理とリラクゼーション法の活用

ストレスは睡眠の質を著しく低下させ、頭痛の誘因となります。

認知行動療法的アプローチは、CPAP順守率を向上させ、睡眠の質を改善することが研究で示されています。

28日目のCPAP療法への遵守は、通常治療と比較してCBT群で高かった(2.9時間差)(P < 0.001)。

引用:PubMed Increased adherence to CPAP with a group cognitive behavioral treatment intervention: a randomized trial

就寝前のリラクゼーション技法として、深呼吸、漸進的筋弛緩法、瞑想などが有効です。

睡眠日記の記録も推奨されます。

睡眠時間、CPAP使用時間、起床時の感覚、頭痛の有無などを記録することで、パターンを把握し、改善のための手がかりを得ることができます。

この情報は医療提供者との相談時にも有用です。

寝室環境の最適化も重要です。

寝室を睡眠専用の空間とし、テレビやスマートフォンなどの電子機器は避けるべきです。

適切な温度(18-22度)、暗さ、静けさを保つことで、睡眠の質が向上します。必要に応じて、アイマスクや耳栓の使用も検討できます。

症状別の改善実感を高めるための個別アプローチ

CPAPによる起床時頭痛は、その原因や特徴により異なるアプローチが必要です。

画一的な対処法ではなく、個々の症状パターンを理解し、それに応じた対策を講じることが重要です。

研究によると、CPAP治療に対する反応は個人差が大きく、同じ対策でも効果の程度は人により異なります

症状の詳細な観察と記録により、より効果的な個別化された治療戦略を立てることができます。

医療提供者との連携を密にし、定期的な評価と調整を行うことで、最適な治療効果を得ることが可能となります。

頭痛のタイプ別対処法(緊張型・血管性・その他)

緊張型頭痛は、CPAP使用者で最も一般的なタイプの一つです。

頭部全体を締め付けるような鈍い痛みが特徴で、マスクストラップの締めすぎ不適切な枕の使用が原因となることが多いです。

対処法として、ストラップの調整、枕の変更、就寝前の首や肩のストレッチが有効です。

血管性頭痛(片頭痛様)は、拍動性の痛みを特徴とし、しばしば頭部の片側に限局します。

睡眠不足や中途覚醒により誘発されることが多く、CPAP圧力の不適切な設定が原因となることがあります。

圧力設定の最適化と睡眠の質の改善が重要で、必要に応じて予防的薬物療法も検討されます。

頭痛のタイプ別対処法

頭痛タイプ特徴主な原因対処法
緊張型頭痛頭部全体を締め付けるような鈍い痛みマスクストラップの締めすぎ、不適切な枕の使用ストラップの調整、枕の変更、就寝前の首や肩のストレッチ
血管性頭痛(片頭痛様)拍動性の痛み、頭部の片側に限局することが多い睡眠不足や中途覚醒、CPAP圧力の不適切な設定圧力設定の最適化、睡眠の質の改善、必要に応じて予防的薬物療法
副鼻腔性頭痛鼻づまりや副鼻腔の圧迫感を伴うCPAP使用により副鼻腔内圧が上昇(特に鼻マスクやピローマスク使用者)加湿器の使用、生理食塩水による鼻洗浄、フルフェイスマスクへの変更

副鼻腔性頭痛は、鼻づまりや副鼻腔の圧迫感を伴います。

CPAP使用により副鼻腔内圧が上昇することで生じることがあり、特に鼻マスクやピローマスク使用者で多く見られます。

加湿器の使用、生理食塩水による鼻洗浄、必要に応じてフルフェイスマスクへの変更が推奨されます。

睡眠段階に応じた快適性の向上策

レム睡眠期には筋緊張が低下し、上気道虚脱のリスクが高まるため、より高い圧力が必要となることがあります。

自動調整型CPAP(APAP)の使用により、睡眠段階に応じた圧力調整が可能となり、快適性が向上します。

固定圧CPAPを使用している場合は、レム睡眠期の無呼吸を防ぐ十分な圧力設定が必要です。

ノンレム睡眠期、特に深睡眠期には、必要圧力が低下することがあります。

過剰な圧力は覚醒を引き起こし、睡眠の質を低下させる可能性があります。

圧力リリーフ機能やバイレベル陽圧換気(BiPAP)の使用により、呼気時の圧力を下げ、より自然な呼吸パターンを維持できます。

睡眠段階特徴・課題対策・改善方法
レム睡眠期筋緊張低下で上気道虚脱リスク増・APAP使用
・高圧力設定
・十分な圧力確保
ノンレム睡眠期 (深睡眠期)必要圧力低下、過剰圧力で覚醒・圧力リリーフ機能
・BiPAP使用
・過剰圧力回避

睡眠体位の変化も考慮すべきです。

側臥位では仰臥位と比較して必要圧力が低いことが多く、体位変換に伴う圧力需要の変化に対応する必要があります。

APAPは呼吸流・いびき・フロー制限などの指標から自動的に圧を調整し、体位や睡眠段階の変化に間接的に対応します。

長期的な改善を目指すモニタリング方法

CPAP装置の内蔵メモリーには、使用時間、無呼吸低呼吸指数(AHI)、マスクリーク、圧力データなどが記録されています。

これらのデータを定期的に確認することで、治療効果と問題点を客観的に評価できます。

多くの最新機種では、スマートフォンアプリと連携してデータを確認できるようになっています。

症状日記の記録も重要です。

起床時の頭痛の有無、強度、持続時間、日中の眠気、睡眠の質などを記録することで、治療効果の推移を把握できます。

これらの情報は、医療提供者との相談時に貴重な資料となります。

定期的な医療機関でのフォローアップも欠かせません。

通常、治療開始直後から数週間~数ヶ月にかけて十分なフォローアップを行い、その後も継続的な管理が推奨されます。

必要に応じて睡眠検査の再実施や、圧力設定の再調整が行われます。

体重変化、新たな医学的問題の発生、薬物療法の変更なども考慮し、包括的な評価が行われます。

よくある質問

CPAPを使い始めてから起床時の頭痛がひどくなったのですが、使用を中止すべきですか?

使用を中止する前に、まず医師に相談することが重要です。

多くの場合、圧力設定の調整、加湿器の追加、マスクの変更などの対処により改善が可能です。

研究によると、CPAP使用初期の副作用の多くは時間とともに改善する傾向があります。

CPAP使用中の中途覚醒を減らすにはどうすればよいですか?

マスクフィッティングの最適化、適切な圧力設定、加湿器の使用が基本となります。

また、睡眠衛生の改善、規則正しい睡眠スケジュール、就寝前のリラクゼーションも効果的です。

ランプ機能の活用により入眠を容易にすることも可能です。

加湿器を使っても口の乾燥が改善しない場合はどうすればよいですか?

加湿設定を段階的に上げ、加温チューブの使用を検討してください。

鼻マスク使用者の場合、チンストラップで口を閉じる、またはフルフェイスマスクへの変更が有効な場合があります。

薬剤の副作用も確認すべきです。

CPAPの圧力設定は自分で調整してもよいのですか?

圧力設定の変更は必ず医師の指導のもとで行うべきです。

不適切な調整は治療効果を低下させ、副作用を増加させる可能性があります。

症状の変化がある場合は、医療機関で適切な評価を受けることが重要です。

熟睡感が得られない場合、どのくらいの期間様子を見るべきですか?

通常、CPAP治療への適応には2-4週間程度かかることが多いですが、個人差があります。

1ヶ月経過しても改善が見られない場合は、医師に相談して設定の見直しや他の要因の評価を受けることを推奨します。

まとめ

CPAP使用時の起床時頭痛は、適切な対処により改善可能な症状です。

圧力設定の最適化、加湿器の活用、マスクフィッティングの改善、生活習慣の見直しなど、包括的なアプローチが重要です。

個々の症状パターンを理解し、それに応じた対策を講じることで、睡眠の質の向上と頭痛の軽減が期待できます。

改善には時間がかかることもありますが、継続的な取り組みにより、多くの患者さんで良好な結果が得られています。

医療提供者との密な連携を保ち、定期的な評価と調整を行うことで、CPAP治療の効果を最大化し、生活の質を向上させることができます。

症状が持続する場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診し、専門的な評価を受けることが重要です。

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この記事を書いた人

伊藤 信久のアバター 伊藤 信久 医師・グレースメディカルクリニック院長

福岡県出身。鹿児島大学医学部卒業後、大学病院の心臓外科に勤務。冠動脈バイパス術・弁置換術などの高度な心臓手術を多数担当。
その後、恩師が開業したクリニックで一次診療に従事。地域医療の最前線で多くの患者と向き合う中で「患者さんに最も近い距離で診療すること」の重要性を再認識し、開業医として地域医療に貢献することを決意。2014年に熊本市でグレースメディカルクリニックを開設した。現在は院長として、ポリソムノグラフィーなど最新の睡眠検査設備を導入し、CPAP療法・口腔内装置・生活習慣指導を組み合わせた包括的なSAS診療を提供。心臓外科で培った循環器の知見を活かし、「眠りから全身を守る医療」をモットーに地域の健康づくりと啓発活動に取り組んでいる。

主な資格・所属学会
・日本外科学会
・日本循環器学会
・点滴療法研究会

地域の“かかりつけ医”として、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする生活習慣病の早期発見と予防に力を注ぎ、患者一人ひとりの「より良い眠りと健康」の実現を目指している。

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