糖尿病脂質代謝内科
糖尿病は放置すると全身にさまざまな影響が出てきます。
糖尿病の予備軍であるメタボリックシンドロームから糖尿病合併症をお持ちの方まで、それぞれの方にあった治療法を選択し、各種内服治療薬やインスリンによる管理を行っています。
脂質異常症(高コレステロール血症)や甲状腺疾患なども心臓・血管疾患に結びつくため適宜、糖尿病専門医と連携をとりながら、循環器専門医による管理をおすすめいたします。
糖尿病ってどんな病気?
血糖の役割
お米や芋などの穀物類、ケーキなど小麦製品に多く含まれるでんぷんなどの糖質(炭水化物)は、人間の生命を維持する栄養素としてとても重要なものです。糖質は消化されてブドウ糖(グルコース)となり、血液中から全身の細胞に運ばれて取り込まれ、様々なエネルギー源として利用されます。血液中のブドウ糖を「血糖」といい、血糖値とは血液中のブドウ糖の量となります。
血糖値の調整の仕組み
食事をする(炭水化物を摂取する)と血糖値は高くなり、運動などを行い体を動かすとブドウ糖がエネルギーとして消費され血糖値は低くなります。健康な人の場合、血糖値は「インスリン」やその逆の働きを行うホルモンバランスにより、一定の範囲内に収まるようにコントロールされています。そのため、食事や運動をしても血糖値が極端に変動することはないのです。
インスリンとは?
インスリンは、血液中のブドウ糖を筋肉や肝臓などへの取り込み、血糖を下げる働きを持つ唯一のホルモンです。膵臓のランゲルハンス氏島という部分のβ細胞で作られ、血液によって全身に運ばれます。