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脳梗塞と高血圧の関係とは?血圧を下げすぎるリスクと適切な管理方法

脳梗塞と高血圧の関係とは?血圧を下げすぎるリスクと適切な管理方法

高血圧は脳梗塞の最も重要な危険因子であり、適切な血圧管理が脳梗塞の予防に欠かせません。

しかし一方で、血圧を下げすぎることにもリスクがあることをご存じでしょうか。

特に脳梗塞を経験された方や、脳の血管に狭窄がある方では、血圧が低すぎると脳への血流が不足し、かえって脳にダメージを与える可能性があります。

脳梗塞と高血圧の関係
  • 高血圧により脳卒中リスクが大幅に上昇(脳卒中の主要原因)
  • 血管壁の動脈硬化とプラーク形成(アテローム血栓性脳梗塞を引き起こす)
  • 長年の高血圧が細い穿通動脈を障害(ラクナ梗塞を発生させる)
  • 高血圧による心臓負担で心房細動が発生(心原性脳塞栓症を引き起こす)
  • 脳梗塞経験者は血圧を下げすぎに注意(脳血流不足で悪化リスク)

この記事では、高血圧と脳梗塞の関係、そして血圧を下げすぎることの危険性について、医学的な根拠に基づいてわかりやすく解説します。

高血圧がある方は、血圧を適切な範囲に保つことで、脳梗塞のリスクを大幅に減らすことができます。

同時に、個々の状態に応じた適切な目標値を知ることが重要です。

この記事でわかること
  • 高血圧が脳梗塞を引き起こすメカニズム
  • 血圧を下げすぎた場合に起こりうる問題
  • 脳梗塞予防のための適切な血圧管理の方法
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。

血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。

また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。

本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。

目次

なぜ高血圧だと脳梗塞になりやすいのか

高血圧は脳梗塞を引き起こす最も強力な危険因子です。

世界中で発生する脳卒中のおよそ54%が高血圧に起因しているとされ、高血圧のある方は血圧が正常な方と比べて脳卒中になるリスクが3から4倍高くなります。

収縮期血圧が115mmHgを超えると脳卒中のリスクが上昇し始め、20mmHg上昇するごとに脳卒中のリスクが約2倍になることが知られています。

日本においても、高血圧は脳卒中の最大の危険因子であり、4300万人もの方が高血圧を抱えています。

血圧が高いと血管に何が起きる?

血圧が高い状態が続くと、血管の内側に常に強い圧力がかかり続けます。

この圧力に対応するため、血管の壁は次第に厚く硬くなっていきます。

これが動脈硬化です。

血管壁が厚くなると血管の内径が狭くなり、さらに血圧が上がるという悪循環が生まれます。

高血圧による血管への影響は多岐にわたります。

血管の内側を覆う内皮細胞が障害を受けると、血管の柔軟性が失われるだけでなく、血液が固まりやすくなります。

さらに、血管壁に炎症が起こり、酸化ストレスが増加することで、動脈硬化がさらに進行します。

特に脳の細い血管では、フィブリノイド壊死と呼ばれる変化が起こり、血管が閉塞しやすくなります。

高血圧が脳梗塞を引き起こすメカニズム

高血圧が脳梗塞を引き起こす経路は複数あります。

まず、動脈硬化が進行すると、脳に血液を送る太い血管に粥状のプラークが形成されます。

このプラークが破れると血栓ができ、脳の血管を詰まらせてアテローム血栓性脳梗塞を引き起こします。

また、高血圧は脳の細い血管にも深刻な影響を与えます。

長年の高血圧により、直径が数百マイクロメートルほどの細い穿通動脈が障害を受けると、ラクナ梗塞と呼ばれる小さな脳梗塞が発生します。

脂肪硝子化症は、高血圧に伴う血管壁の肥大とフィブリノイド変性、および内膜下泡沫細胞による小穿通動脈の内腔閉塞に起因すると考えられており、その結果、小さな皮質下梗塞が引き起こされます。

引用:BMJ Journals Lacunar stroke: mechanisms and therapeutic implications

これらの小さな梗塞が積み重なると、認知機能の低下や歩行障害などを引き起こすことがあります。

さらに、高血圧は心臓にも負担をかけます。

左心房が拡大したり心房細動が起こると、心臓内に血栓が形成されやすくなります。

この血栓が血流に乗って脳に運ばれ、脳の血管を突然詰まらせると、心原性脳塞栓症という重篤な脳梗塞が発生します。

高血圧による血管の変化は、脳への酸素供給を妨げるだけでなく、血液脳関門と呼ばれる脳を保護するバリア機能に影響を与える可能性があります。

これにより脳浮腫が起こりやすくなり、脳へのダメージがさらに拡大する可能性があります。

脳梗塞の経験者は血圧を下げすぎてはいけない?

高血圧が脳梗塞のリスクを高めることは明らかですが、血圧を急激に、あるいは過度に下げることにもリスクがあります。

特に脳梗塞を経験された方、脳の血管に狭窄がある方、慢性的に血圧が高かった方では、血圧が低すぎると脳への血流が不足し、新たな脳梗塞を引き起こしたり、既存の脳梗塞を悪化させる可能性があります。

血圧を下げすぎたときに起こる問題

脳は体の中で最も血流を必要とする臓器の一つです。

脳への血流が途絶えると、わずか数分で脳細胞が死に始めます

通常、脳には脳血流の自動調節機能と呼ばれる仕組みがあり、血圧が変動しても脳への血流を一定に保つことができます。

健康な方では、平均血圧が60から150mmHgの範囲であれば、脳血流は比較的安定しています。

しかし、長年高血圧があった方では、この自動調節機能の範囲が高い方へずれています

そのため、一般的には正常とされる血圧でも、その方にとっては低すぎることがあります。

血圧が自動調節機能の下限を下回ると、脳への血流が血圧に依存するようになり、血圧が下がれば脳血流も減少してしまいます。

脳梗塞の急性期では、この自動調節機能がさらに障害されることが研究で明らかになっています。

結果は、LAA を伴う急性虚血患者では dCA が両側で障害されていることを示しており、併存する SVD は dCA の両側障害を悪化させる可能性がある。

引用:PubMed Is Dynamic Cerebral Autoregulation Bilaterally Impaired after Unilateral Acute Ischemic Stroke?

脳梗塞を起こした部位だけでなく、反対側の脳や周辺部位でも自動調節機能が低下することがあります。

この状態で血圧を下げすぎると、まだ生き残っている脳細胞への血流が減少し、脳梗塞が拡大する危険性があります。

実際に、脳梗塞の急性期に血圧が低い患者さんでは、死亡率が高くなることが複数の研究で示されています。

特に収縮期血圧が120mmHg未満の場合、心血管疾患や認知症などの他の病気を持っている方では、脳梗塞後の死亡リスクが26%高くなるという報告があります。

脳卒中前の平均収縮期血圧(SBP)が120 mmHg未満の患者は、長期の全死亡リスクが26%、心血管疾患による死亡リスクが25%高かったことが示されました。

引用:PubMed Central Low blood pressure, comorbidities, and ischemic stroke mortality in US Veterans

起立性低血圧と呼ばれる、立ち上がったときに血圧が急激に下がる状態も問題です。

収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上下がると、脳への血流が一時的に不足し、脳梗塞のリスクが約2倍になることが知られています。

脳への血流を保つために必要な血圧とは

脳への適切な血流を維持するためには、個人の状態に応じた血圧管理が必要です。

特に重要なのは、その方がこれまでどのような血圧で過ごしてきたかという点です。

長年高血圧があった方では、脳血管が高い血圧に適応して構造的な変化を起こしています。

血管壁が厚くなり、血管の抵抗が増加しているため、適切な脳血流を保つためには、血圧が正常な方よりも高めの血圧が必要な場合があります。

脳梗塞の急性期には、さらに慎重な血圧管理が求められます。

血管が詰まった部位の周辺には、ペナンブラと呼ばれる血流が不足しているものの、まだ生き残っている脳組織があります。

この部分の血流は血圧に大きく依存しているため、血圧を下げすぎると、助かる可能性があった脳組織まで死んでしまう危険性があります。

状況別の血圧管理の考え方

状況・病態血圧管理のポイント注意点
長年高血圧がある人血管が高圧に適応しており、通常より高めの血圧が必要な場合がある急激な降圧は脳血流を低下させる恐れあり
脳梗塞の急性期ペナンブラ領域の血流維持が重要血圧を下げすぎると、救える脳組織が壊死するリスク
頸動脈・脳血管の狭窄がある人狭窄部位より先の血流は血圧に依存急激な降圧で脳梗塞を起こすリスク上昇

また、頸動脈や脳の血管に狭窄がある場合も注意が必要です。

狭窄部位より先の脳組織への血流は、血圧によって保たれていることが多いためです。

このような方では、血圧を急激に下げると、狭窄部位より先の脳への血流が不足し、脳梗塞を起こすリスクが高まります。

実際に、脳梗塞急性期に血圧が低下したことで神経症状が悪化した一部の患者さんに対して、血圧を上げる治療を行ったところ、症状が改善したという報告があります。

これは、適切な血圧を保つことが脳への血流維持に重要であることを示唆しています。

ただし、この昇圧療法は選択された限られた症例での報告であり、標準的な治療法ではありません。

特定のAIS患者において、脳血流を改善し虚血性ペナンブラを維持するために血圧を上昇させるという理論的な議論はあるものの、データは限られており、結果はほとんど決定的ではありません。

引用:Sage Journals Pressor therapy in acute ischaemic stroke: an updated systematic review

脳梗塞を防ぐための適切な血圧管理のポイント

脳梗塞を予防するための血圧管理では、血圧を下げすぎないことと、十分に下げることのバランスが重要です。

個々の状態に応じた適切な目標血圧を設定し、急激な血圧変動を避けながら、慎重に管理していく必要があります。

自分に合った目標血圧を知る

脳梗塞予防のための血圧管理では、一律の目標値ではなく、年齢、既往歴、合併症などを考慮した個別の目標設定が推奨されています。

日本高血圧学会のガイドラインでは、一般的に診察室血圧で140/90mmHg未満を目標としています。

75歳未満で冠動脈疾患、腎機能障害、糖尿病がある方、または抗血栓薬を服用している方では、130/80mmHg未満が推奨されています。

75歳以上の高齢者でも、身体機能が保たれている場合は140/90mmHg未満を目指すことが妥当とされています。

年齢・疾患別の目標血圧の目安

対象者・条件推奨される目標血圧(診察室血圧)備考
一般成人140/90mmHg未満日本高血圧学会ガイドラインによる一般目標
75歳未満(冠動脈疾患・腎機能障害・糖尿病あり、または抗血栓薬服用中)130/80mmHg未満より厳格な管理が推奨される群
75歳以上(身体機能が保たれている場合)140/90mmHg未満高齢者でも良好な体力がある場合は積極的に管理
脳梗塞の既往がある方(長期予防)130/80mmHg未満国際ガイドラインで推奨される長期的目標
ラクナ梗塞(小梗塞)後収縮期130mmHg未満SPS3試験で有効性が示唆された目標値

一方で、脳梗塞を経験された方の二次予防では、より慎重なアプローチが必要です。

国際的なガイドラインでは、脳梗塞後の長期的な血圧目標として130/80mmHg未満が推奨されていますが、個人差を考慮することが強調されています。

特にラクナ梗塞の場合は、収縮期血圧130mmHg未満を目指すことが合理的とされています。

我々の結果は、最近ラクナ脳卒中を発症した患者の場合、収縮期血圧を 130 mm Hg 未満に目標値として設定することが有益である可能性が高いことを裏付けています。

引用:PubMed Blood-pressure targets in patients with recent lacunar stroke: the SPS3 randomised trial

ただし、これらの目標値は、急激に達成するものではありません。

特に長年高血圧があった方では、ゆっくりと段階的に血圧を下げていくことが安全です。

また、過度に低い血圧は避けるべきで、収縮期血圧120mmHg未満への降圧は、有害事象のリスクがあるため慎重な判断が必要です。

ただし、適切な血圧目標は個人の状態により異なるため、主治医と相談して決定することが重要です。

両側の頸動脈に狭窄がある方、脳梗塞を繰り返している方、起立性低血圧がある方など、特別な配慮が必要な場合もあります。

このような方では、より高めの血圧を維持することが適切な場合があります。

血圧コントロールで注意したいこと

適切な血圧管理を行うためには、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、家庭での血圧測定が推奨されます。

診察室で測定する血圧は、緊張や環境の変化により普段より高くなることがあります。

家庭血圧は、日常生活での実際の血圧をより正確に反映するため、治療方針の決定や効果判定に有用です。

朝起きてからと、夜寝る前の1日2回、安静にした状態で測定するのが理想的です。

降圧薬の服用タイミングも重要な要素です。

以前は朝に服用することが一般的でしたが、最近の研究では、朝でも夜でも心血管イベントの発症率に差がないことが示されています。

高血圧患者において、血圧降下薬の服用タイミングは心血管系有害事象の発現率に影響を与えません。

引用:American College of Cardiology Treatment in Morning versus Evening

むしろ、服薬アドヒアランス、つまり薬を忘れずに飲み続けられるかどうかが重要です。

自分のライフスタイルに合った時間帯を選び、毎日規則正しく服用することが大切です。

服薬と生活上の注意点
  • 朝・夜1日2回が理想的。続けやすい時間を選ぶ
  • 毎日決まった時間に服用する(飲み忘れ防止)
  • 薬の変更や中止は自己判断せず医師に相談
  • 他の薬やサプリとの飲み合わせにも注意

血圧の急激な変動にも注意が必要です。

特に冬季には、暖かい部屋から寒い場所へ移動すると血圧が急上昇し、逆に入浴後は血圧が下がりやすくなります。

このような急激な血圧変動は、脳梗塞のリスクを高める可能性があります。

室温の管理や、入浴時の注意が必要です。

起立性低血圧がある方は、立ち上がる際にゆっくり動作することが大切です。

急に立ち上がると、脳への血流が一時的に不足し、めまいや失神を起こすだけでなく、脳梗塞のリスクも高まります。

また、脱水にも注意が必要です。

脱水状態では血液が濃くなり、血栓ができやすくなります

特に夏季や、発熱時、下痢や嘔吐があるときは、十分な水分補給を心がけましょう。

食事では、塩分を控えることが基本です。

日本高血圧学会では、1日6g未満の減塩を推奨しています。

また、野菜や果物に含まれるカリウムは血圧を下げる働きがあるため、積極的に摂取することが推奨されています。

ただし、腎機能が低下している方では、カリウムの過剰摂取に注意が必要な場合もあるため、主治医に相談してください。

生活習慣で注意したい血圧管理のポイント

分野注意点補足
温度変化冬季の寒暖差、入浴前後の急変に注意ヒートショック対策を意識
体位変化急に立ち上がらず、ゆっくり動作起立性低血圧を防ぐ
水分補給発熱・下痢時は特に意識して補給脱水による血栓形成を防ぐ
食事塩分6g未満、カリウム摂取を意識腎機能低下時は医師に確認
運動ウォーキングなど有酸素運動を30分/日医師と相談の上で実施
定期受診血圧・血糖・脂質・腎機能を総合管理継続的なフォローが重要

適度な運動も血圧管理に有効です。

ウォーキングなどの有酸素運動を、できれば毎日30分以上行うことが推奨されています。

ただし、脳梗塞を経験された方や、心臓に問題がある方は、医師と相談の上、適切な運動強度を決めることが大切です。

定期的な医療機関での診察も欠かせません。

血圧だけでなく、血糖値、コレステロール値、腎機能なども併せてチェックし、総合的な健康管理を行うことが、脳梗塞の予防につながります。

よくある質問

脳梗塞後はどのくらいの血圧を目指せばよいですか?

一般的には、脳梗塞を経験された方の長期的な血圧目標は130/80mmHg未満とされています。

ただし、これは個人差が大きく、年齢、他の病気の有無、脳血管の状態などによって適切な目標値は異なります。

特に長年高血圧があった方や、脳の血管に狭窄がある方では、もう少し高めの血圧が適切な場合もあります。

また、急性期と慢性期で管理方法が異なるため、必ず主治医と相談して、自分に合った目標値を設定することが重要です。

血圧が下がりすぎているかどうか、どうやってわかりますか?

血圧が低すぎる場合、めまい、ふらつき、立ちくらみ、疲労感、集中力の低下などの症状が現れることがあります。

特に立ち上がったときにこれらの症状が強く出る場合は、起立性低血圧の可能性があります。

また、急に血圧が下がって脳への血流が不足すると、一過性の意識消失や、手足の脱力、言葉が出にくくなるなどの症状が出ることもあります。

このような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

降圧薬は一度飲み始めたらずっと続けなければなりませんか?

降圧薬の服用継続については、個人の状態によって異なります。

生活習慣の改善により血圧が十分に下がり、安定している場合は、医師の判断で薬を減らしたり、中止できることもあります。

ただし、脳梗塞を経験された方では、再発予防のために長期的な服用が必要な場合が多くあります。

また、自己判断で薬を中止すると、血圧が急上昇して脳梗塞のリスクが高まる危険性があります。

薬の継続や変更については、必ず主治医と相談してください。

家庭血圧計での測定値と病院での測定値が違います。どちらを信じればよいですか?

一般的に、家庭血圧の方が、日常生活での実際の血圧をより正確に反映しているとされています。

病院での測定では、緊張や移動による疲れなどで、普段より高く出ることがあります。

これを白衣高血圧と呼びます。

現在の治療ガイドラインでは、診察室血圧よりも家庭血圧を優先して治療方針を決定することが推奨されています。

家庭血圧では135/85mmHg以上が高血圧の基準とされており、診察室血圧の基準140/90mmHgよりも低く設定されています。

血圧を測るタイミングはいつがよいですか?

家庭血圧は、朝起きてトイレを済ませた後、朝食や降圧薬を飲む前に、座って1-2分安静にしてから測定するのが推奨されています。

夜は、就寝前に同じように安静にしてから測定します。

測定は1日2回、毎日同じ時間帯に行うことで、より正確な血圧の推移を把握できます。

また、体調がすぐれないときや、めまいなどの症状があるときにも測定しておくと、医師への報告に役立ちます。

まとめ

高血圧は脳梗塞の最も重要な危険因子であり、適切な血圧管理により脳梗塞のリスクを大幅に減らすことができます。

一方で、血圧を下げすぎることにもリスクがあり、特に脳梗塞の経験がある方や、長年高血圧があった方では、慎重な血圧管理が必要です。

重要なポイントは、自分に合った適切な目標血圧を知り、急激な血圧変動を避けながら、段階的に血圧をコントロールすることです。

家庭での血圧測定を習慣化し、定期的に医療機関を受診して、総合的な健康管理を行いましょう。

血圧管理は一生続く取り組みですが、適切に行うことで、健康で質の高い生活を送ることができます。

疑問や不安がある場合は、遠慮なく主治医に相談し、自分に最適な治療方針を一緒に考えていくことが大切です。

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