もし以下のような症状に心当たりがあるなら、睡眠時無呼吸症候群が高血圧の隠れた原因になっているかもしれません。
- 夜中に何度も目が覚める。
- いびきがひどいと家族に言われる。
- 朝起きても疲れが取れない。
- 日中に強い眠気を感じる。
- そして健康診断で血圧が高いと言われた。
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が何度も止まってしまう病気のことです。
一見すると睡眠だけの問題のように思えますが、実はこの病気と高血圧には深い関係があります。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんの約半数が高血圧も持っています。
反対に、高血圧の患者さんの約3割から4割が睡眠時無呼吸症候群を併発しています。
さらに驚くべきことに、利尿薬を含む異なる種類の降圧薬を3種類以上使用しても血圧が下がらない方の場合、その80%前後に睡眠時無呼吸症候群が隠れていたというデータもあります。
- 呼吸停止で酸素不足となり血管が収縮し血圧が急上昇する
- 二次性高血圧の25~50%を占める主要原因として認められている
- 患者の約半数が高血圧を併発している
- 治療抵抗性高血圧の約80%に睡眠時無呼吸症候群が潜んでいる
- 睡眠の質低下でストレスホルモンが増加し血圧調節が乱れる
- 重症度が高いほど高血圧リスクも上昇する
なぜ寝ている間の呼吸停止が血圧を上げるのでしょうか。
呼吸が止まると、血液中の酸素が足りなくなります。
すると体は「危険だ」と感じて、心臓をもっと速く動かし、血管をぎゅっと縮めます。
これによって血圧が急上昇するのです。
この反応が一晩に何十回、重症の場合は何百回も繰り返されます。
その結果、昼間起きている時も血圧が高いままになってしまいます。
困ったことに、この高血圧は普通の血圧の薬では十分に下がらないことが多いのです。
でも、希望はあります。
睡眠時無呼吸症候群をきちんと治療すれば、血圧は改善します。
CPAP(シーパップ)という機械を使った治療や、体重を減らすことで、多くの方の血圧が下がることが分かっています。
この記事では、睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係について、医学的な根拠をもとに分かりやすく解説します。
- いびきをかく人に高血圧が多い理由
- 睡眠時無呼吸症候群による高血圧の見分け方
- CPAP治療で血圧がどれくらい下がるか
- 日常生活で気をつけるべきこと
はじめに(免責・注意事項)
本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。
血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。
また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。
本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。
いびきをかく人に高血圧が多い理由
睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関係について、まず知っておいてほしい大切なことがあります。
この2つの病気は、単にたまたま一緒に起こりやすいというだけではありません。
睡眠時無呼吸症候群が高血圧を引き起こしていると考えられています。
このことは、多くの医学研究で強く支持されています。
寝ている間に呼吸が止まると、体の中でさまざまな変化が起こり、それが血圧を上げてしまいます。
大規模な調査によれば、睡眠時無呼吸症候群の方は、そうでない方と比べて高血圧になるリスクが高く、重症の場合は約3倍に高まる可能性があることが報告されています。
さらに重要なのは、呼吸が止まる回数が多ければ多いほど、高血圧のリスクも高くなるということです。
軽症の方より重症の方のほうが、血圧が上がりやすいのです。
このような明確な関係は、睡眠時無呼吸症候群が単なる高血圧の付随的な病気ではなく、高血圧を直接引き起こす原因の一つであることを示しています。
アメリカの心臓の専門家グループも、睡眠時無呼吸症候群を「何か別の病気が原因で起こる高血圧」の主要な原因として公式に認めており、高血圧の治療において睡眠時無呼吸症候群を見つけて治すことの重要性を強調しています。
では、なぜ寝ている間の呼吸停止が血圧を上げるのか、その仕組みを詳しく見ていきましょう。
睡眠時無呼吸症候群の患者の約半数が高血圧を併発している
睡眠時無呼吸症候群と高血圧が一緒に起こる割合は、想像以上に高いことが分かっています。
複数の研究によれば、睡眠時無呼吸症候群の方の約半数が高血圧も持っているとされています。
反対に、高血圧の方の約30%から40%が睡眠時無呼吸症候群を併発しているという報告もあります。
睡眠時無呼吸症候群と高血圧の関連性
| 患者グループ | 併発率 |
|---|---|
| 睡眠時無呼吸症候群の方 | 50%前後 |
| 高血圧の方 | 30%〜40%程度 |
| 治療抵抗性高血圧の方(3種類以上の薬を使用) | 80%前後 |
特に注目すべきは、薬を飲んでも血圧が下がりにくい方の場合です。
3種類以上の血圧の薬を使っても血圧が目標まで下がらないケースを「治療抵抗性高血圧」と呼びます。
このタイプの高血圧の方を詳しく調べると、実に80%前後、つまりほとんどの方に睡眠時無呼吸症候群が隠れていたという研究報告があります。
つまり、薬を飲んでも血圧が下がりにくい場合、睡眠時無呼吸症候群が原因になっている可能性が非常に高いのです。
アメリカ心臓協会とアメリカ心臓病学会が2017年に発表した高血圧のガイドラインでは、睡眠時無呼吸症候群が二次性高血圧(何か別の病気が原因で起こる高血圧)の重要な原因として認識されています。
ガイドラインに基づく医学レビューによれば、睡眠時無呼吸症候群は二次性高血圧の25%から50%を占めると報告されています。
寝ている間に呼吸が止まると血管が収縮する
では、なぜ呼吸が止まると血圧が上がるのでしょうか。
この仕組みを理解するためには、呼吸が止まっている間に体の中で何が起こっているかを知る必要があります。
- 喉の筋肉が緩んで空気の通り道が塞がる
- 呼吸が10秒以上止まる
- 血液中の酸素の量が急激に減る
- 体が「危険だ」と感じる
- 交感神経(体を「戦闘モード」にする神経)が活発になる
- 心臓の拍動が速くなる
- 血管がぎゅっと縮む
- 血圧が急上昇する
睡眠時無呼吸症候群では、喉の筋肉が緩んで空気の通り道(気道)が塞がり、10秒以上呼吸が止まります。
呼吸が止まると、血液中の酸素の量が急激に減ります。
体は酸素不足を感じると、命を守るために緊急対応を始めます。
具体的には、「交感神経」という神経の働きが活発になります。
交感神経とは、体を「戦闘モード」にする神経のことです。
この神経が働くと、心臓の拍動が速くなり、血管がぎゅっと縮んで、血圧が急上昇します。
厚生労働省のe-ヘルスネットでも説明されているように、酸素の量が下がると、それを補うために心臓がより強く働き、高血圧となります。
研究では、無呼吸が起こるたびに、上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の両方が急上昇することが観察されています。
この血圧の急上昇は一晩に何十回、重症の場合には何百回も繰り返されます。
たとえば、1時間に30回以上の無呼吸・低呼吸がある重症の方の場合、一晩7時間寝ると200回以上も血圧が急上昇することになります。
このような状態が毎晩続くと、昼間起きている時間も血圧が高いままになってしまうのです。
睡眠不足によって血圧を上げるホルモンが増える
呼吸が止まることによる影響は、酸素不足だけではありません。
睡眠時無呼吸症候群では、呼吸が止まるたびに脳が覚醒反応を起こします。
完全に目が覚めるわけではありませんが、脳の活動を測ると覚醒の兆候が現れ、深い睡眠が妨げられます。
その結果、睡眠の質が著しく悪くなり、慢性的な睡眠不足の状態になります。
睡眠不足は、それ自体が高血圧の原因になることが知られています。
十分な睡眠がとれないと、ストレスホルモン(コルチゾール)や、血管をぎゅっと縮める働きのあるホルモン(カテコールアミン)の分泌が増加します。
また、体内の炎症を示すマーカーが上昇する可能性も報告されています。
さらに、睡眠時無呼吸症候群では、体の血圧調節システムにも異常が生じることがあります。
このシステムは、腎臓から分泌されるホルモンによって血圧を調整していますが、睡眠時無呼吸症候群ではこの働きが過剰に活性化されやすく、血圧が上がりやすくなります。
具体的には、「レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系」と呼ばれる仕組みですが、簡単に言えば「血圧を上げるホルモンの連鎖反応」が働きやすくなるのです。
RAASの活性化は、高血圧に寄与する確立された経路です。RAASでは、レニンがアンジオテンシンをアンジオテンシンI(AngI)に変換し、これがアンジオテンシン変換酵素(ACE)によってアンジオテンシンIIに変換されます。
引用:PubMed Central Meta-analysis of effects of obstructive sleep apnea on the renin-angiotensin-aldosterone system
厚生労働省のe-ヘルスネットでも指摘されているように、睡眠不足が続くと血糖値が上がりやすくなり、血圧も高止まりするなど、糖尿病や高血圧をはじめとする生活習慣病のリスクが高まります。
睡眠時無呼吸症候群による高血圧は薬が効きにくい
睡眠時無呼吸症候群による高血圧には、普通の高血圧とは違ういくつかの特徴があります。
これらの特徴を知ることで、自分の高血圧が睡眠時無呼吸症候群と関係しているかどうかを見極める手がかりになります。
最も大きな特徴は、血圧の薬を飲んでも血圧が下がりにくいということです。
- 血圧の薬を飲んでも下がりにくい(治療抵抗性)
- 朝の血圧が特に高い
- 夜間も血圧が下がらない
- 異なる種類の降圧薬(利尿薬を含む)3種類以上でもコントロール困難
- いびき、日中の眠気などの症状を伴う
普通の高血圧(本態性高血圧といいます)では、生活習慣を改善して適切な薬を飲めば、多くの方で血圧を目標値までコントロールできます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群が隠れている場合、利尿薬を含む異なる種類の降圧薬を3種類以上使用しても血圧が目標に届かないことがあります。
これは、毎晩繰り返される無呼吸によって、せっかく薬で血圧を下げようとしても、それを打ち消すような血圧上昇の仕組みが常に働き続けているためです。
また、睡眠時無呼吸症候群による高血圧では、血圧の1日の変動パターンにも特徴的な異常が見られます。
普通なら寝ている間に下がるはずの血圧が下がらず、特に朝起きた時の血圧が高くなる傾向があります。
このような特徴を理解することで、睡眠時無呼吸症候群を早く見つけて、適切な治療につなげることができます。
降圧薬を飲んでも血圧が下がらない場合は要注意
睡眠時無呼吸症候群による高血圧の最大の特徴は、薬が効きにくいことです。
普通の高血圧であれば、1種類から2種類の血圧の薬で血圧がコントロールできることが多いのですが、睡眠時無呼吸症候群が原因になっている場合、3種類以上の薬を使っても目標の血圧に届かないことがあります。
このような状態を「治療抵抗性高血圧」と呼びます。
研究によると、治療抵抗性高血圧の方を詳しく調べると、その大半に睡眠時無呼吸症候群が見つかることが分かっています。
複数の研究では、治療抵抗性高血圧の方の約80%前後に中等度以上の睡眠時無呼吸症候群が認められています。
薬が効きにくい理由は、睡眠時無呼吸症候群による血圧上昇の仕組みが複雑だからです。
毎晩繰り返される無呼吸によって、体を「戦闘モード」にする交感神経が常に興奮状態にあり、さらにホルモンバランスの異常や血管の機能障害も加わります。
これらが重なり合って血圧を上げ続けるため、薬だけでは十分にコントロールできないのです。
そのため、高血圧の治療を受けているのに血圧が下がらない方、特に複数の血圧の薬を飲んでいる方は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることが強くお勧めされます。
朝の血圧が特に高くなりやすい
睡眠時無呼吸症候群による高血圧では、朝起きた時の血圧が特に高くなる傾向があります。
健康な方の場合、寝ている間は血圧が日中よりも10%から20%程度低くなります。
この血圧の低下は、心臓や血管を休ませる大切な時間となっています。
ところが、睡眠時無呼吸症候群の方では、この正常な血圧の変動パターンが失われることがあります。
夜間も血圧が下がらない、あるいはむしろ上昇してしまう状態になりやすく、起床時から午前中にかけての血圧が特に高くなる傾向があります。
これは、寝ている間に何度も無呼吸を繰り返すことで、夜間ずっと交感神経(体を「戦闘モード」にする神経)が活発に働き続けるためです。
さらに、朝起きる時には体の自然な反応としてストレスホルモンも増えるため、血圧の上昇がより目立つようになります。
朝の血圧が高いことは、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める可能性が報告されています。
実際、心臓発作や脳卒中は朝に起こりやすい傾向があります。
朝の血圧急上昇が55mmHg以上のグループ(n=53)は、平均41か月の追跡期間中、血圧急上昇の少ないグループ(n=466)と比較して、無症候性脳梗塞の有病率(70% vs 48%、 P <.002)および脳卒中の発症率(19% vs 7.3%、 P <.004)が高かった。
引用:PubMed Central The Morning Blood Pressure Surge: Therapeutic Implications
したがって、朝の血圧が高い方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑って検査を受けることが大切です。
家庭用の血圧計で朝起きた時と夜寝る前の血圧を測定し、朝の血圧がいつも高い場合は、医師に相談するとよいでしょう。
いびき・日中の眠気・肥満があれば睡眠時無呼吸症候群を疑う
睡眠時無呼吸症候群が隠れているかどうかを判断する手がかりとして、いくつかの特徴的な症状や体の特徴があります。
これらのサインに気づくことで、早く見つけることができます。
- 大きないびき(特に不規則なパターン)
- 家族から「寝ている間に息が止まっている」と言われた
- 日中に強い眠気がある
- 十分寝ているのに疲れが取れない
- 朝起きた時に頭痛がする
- 夜中に何度もトイレに起きる
- 集中力が落ちた
- イライラしやすくなった
最も分かりやすい症状は、大きないびきです。
ただし、いびきをかくすべての方が睡眠時無呼吸症候群というわけではありません。
重要なのは、いびきのパターンです。
大きないびきをかいた後、突然静かになり、しばらくして「ガッ」「グワッ」という音とともに再び大きないびきが始まる、このような不規則なパターンが典型的です。
家族から「寝ている間に息が止まっている」と言われたことがある場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が高いといえます。
日中の強い眠気も重要なサインです。
十分な時間寝ているはずなのに、日中に強い眠気を感じる、会議中や運転中に眠くなる、テレビを見ていると知らない間に寝てしまう、といった症状があれば注意が必要です。
これは、夜間の睡眠の質が悪く、脳と体が十分に休息できていないことを示しています。
肥満、特に首周りの脂肪が増えることも重要なリスク要因です。
首周りの脂肪が増えると、寝た時に空気の通り道(気道)が圧迫されやすくなり、無呼吸が起こりやすくなります。
研究によると、睡眠時無呼吸症候群の方の多くが肥満または過体重であり、体重が10%増えると睡眠時無呼吸症候群のリスクが6倍に上がるというデータもあります。
その他、朝起きた時の頭痛、夜中に何度もトイレに起きる、集中力が落ちる、イライラしやすい、性的な機能の低下なども、睡眠時無呼吸症候群に関連する症状として知られています。
これらの症状と高血圧が同時にある場合は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることがお勧めされます。
睡眠時無呼吸症候群を治療すると血圧は下がる
睡眠時無呼吸症候群が高血圧の原因となっている場合、睡眠時無呼吸症候群をきちんと治療すれば血圧の改善が期待できます。
特にCPAP(シーパップ)という機械を使った治療法は、多くの研究でその効果が証明されています。
また、体重を減らすことも、両方の病気に効果があります。
睡眠時無呼吸症候群の治療による血圧低下の効果は、世界中の研究で繰り返し確認されています。
大切なのは、治療を継続することで血圧の改善が維持されるということです。
さらに注目すべきは、薬だけでは十分に血圧が下がらなかった方でも、睡眠時無呼吸症候群の治療によって血圧が改善することです。
これは、睡眠時無呼吸症候群の治療が、血圧の薬とは違う仕組みで血圧を下げるためと考えられています。
血圧が改善することで、将来的な心血管系の健康リスク管理に寄与する可能性があります。
ここでは、具体的にどのような治療法があり、どの程度の効果が期待できるのかを詳しく見ていきます。
主な治療法と効果の比較
| 治療法 | 血圧低下効果 | 特徴 | 継続のしやすさ |
|---|---|---|---|
| CPAP療法 | 平均2-3mmHg(全体) 約3mmHg(治療抵抗性高血圧) | ・標準的な治療 ・効果が確実 ・毎晩使用が必要 | 慣れが必要 |
| 体重減少 | BMI1減少あたり約2mmHg | ・両方の病気に効果 ・長期的な改善 ・CPAP併用でより効果的 | 継続が難しい |
| 血圧の薬との併用 | 相乗効果 | ・薬の効果に上乗せ ・総合的な血圧管理 | 比較的容易 |
CPAP療法で血圧が低下する
CPAP療法は、睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療法です。
CPAPとは「シーパップ」と読み、「持続陽圧呼吸療法」の略です。
鼻に装着したマスクから一定の圧力をかけた空気を送り込み、空気の通り道(気道)が塞がるのを防ぐ治療です。
この治療によって、無呼吸の回数を大幅に減らすことができます。
CPAP療法の血圧を下げる効果については、世界中で多くの研究が行われています。
複数の研究をまとめた分析では、CPAP療法によって平均で上の血圧(収縮期血圧)が約2から3mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が約2mmHg程度低下することが示されています。
この数値は一見小さく感じられるかもしれませんが、実は非常に重要な意味を持ちます。
別の複数の研究をまとめた分析によれば、上の血圧が10mmHg低下すると、主要な心血管疾患イベントが約20%、脳卒中のリスクが約27%減少するとされています。
つまり、わずか数mmHgの血圧低下でも、心臓や脳の病気のリスクを下げることができるのです。
さらに、薬を飲んでも血圧が下がりにくい「治療抵抗性高血圧」の方に限定した研究では、より大きな効果が報告されています。
スペインで行われた大規模な試験では、治療抵抗性高血圧と睡眠時無呼吸症候群を併せ持つ方がCPAP療法を12週間続けた結果、24時間平均の血圧が約3.1mmHg低下しました。
治療をきちんと継続した方では、特に夜間の血圧が大きく改善しました。
- 1晩あたり4時間以上使用することが推奨される
- 週のうち70%以上の日で使用することが推奨される
- 毎晩継続して使用する
- 定期的に医療機関で使用状況を確認してもらう
CPAP療法の効果を最大限に引き出すためには、毎晩きちんと使うことが大切です。
アメリカのメディケア(公的医療保険)では、CPAP治療の保険適用を継続するために、1晩あたり4時間以上、週のうち70%以上の日で使用することが求められています。
使用時間が長いほど血圧の改善効果が大きいことから、この基準が一つの目安となります。
体重を減らすことで呼吸も血圧も改善する
体重を減らすことは、睡眠時無呼吸症候群と高血圧の両方に効果的な治療法です。
肥満は両方の病気の主要な原因であり、体重を減らすことで一石二鳥の効果が期待できます。
体重変化による影響
| 体重の変化 | 睡眠時無呼吸症候群への影響 | 血圧への影響 |
|---|---|---|
| 10%増加 | 重症度が約32%増加 発症リスク6倍 | - |
| 10%減少 | 重症度が約26%減少 | - |
| BMI 1減少 | - | 上の血圧:約1.86mmHg低下 下の血圧:約2.07mmHg低下 |
ウィスコンシン睡眠コホート研究という大規模な調査では、体重が10%増えると、睡眠時無呼吸症候群の重症度が約32%増し、反対に体重が10%減ると重症度が約26%減ることが分かりました。
つまり、体重の変化は睡眠時無呼吸症候群の重症度に直接影響を与えるのです。
血圧に対する効果も明らかです。
ある研究では、BMI(体重と身長から計算される肥満度の指標)が1減るごとに、上の血圧が約1.86mmHg、下の血圧が約2.07mmHg低下することが報告されています。
具体的な例を挙げると、身長170cmで体重70kgの方がBMIを1減らすには約3kg減量すればよいので、10kg減量すればBMIは約3.5減り、血圧は6から7mmHg程度低下する計算になります。
特に注目すべきは、減量とCPAP療法を組み合わせた場合の効果です。
アメリカで行われた試験では、肥満と睡眠時無呼吸症候群を併せ持つ方を、CPAP療法のみ、減量プログラムのみ、両方を組み合わせる、の3つのグループに分けて24週間観察しました。
その結果、治療をきちんと続けることができた方では、両方を組み合わせたグループで上の血圧と平均血圧の低下が最も大きくなりました。
体重減少による改善効果は、比較的長期間続くことも分かっています。
ある研究では、減量後に体重の一部が戻っても、睡眠時無呼吸症候群の症状改善は数年間維持されていたと報告されています。
1年後の集中的な生活習慣介入によるAFP指数への有益な効果は、体重がほぼ50%増加したにもかかわらず、4年後も持続しました。
引用:PubMed Central Long-Term Effect of Weight Loss on Obstructive Sleep Apnea Severity in Obese Patients with Type 2 Diabetes
ただし、重症の睡眠時無呼吸症候群では、減量だけでは完全に治らないこともあるため、CPAP療法と併用することがお勧めされます。
睡眠時無呼吸症候群の治療と降圧薬は併用できる
睡眠時無呼吸症候群の治療を始めたからといって、すでに飲んでいる血圧の薬をすぐにやめる必要はありません。
実際、CPAP療法や減量による血圧を下げる効果は、血圧の薬の効果に上乗せされる形で働きます。
多くの研究では、CPAP療法を開始する際も、血圧の薬を続けて飲んでいます。
そのうえでCPAP療法の効果が加わることで、血圧がさらに低下するのです。
薬を飲んでも血圧が下がりにくかった方でも、CPAP療法によって薬だけでは到達できなかった目標の血圧に達することがあります。
血圧の薬の種類によっても、睡眠時無呼吸症候群を併発している方に対する効果が異なる可能性があることが分かってきています。
睡眠時無呼吸症候群では体を「戦闘モード」にする交感神経の働きが過剰になることが血圧上昇の主な原因の一つであるため、β遮断薬(心臓の働きを抑えて血圧を下げる薬)が有効であると考えられています。
また、血圧を上げるホルモンの働きを抑えるACE阻害薬やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)も効果的です。
さらに、薬を飲んでも血圧が下がりにくく、睡眠時無呼吸症候群を併発している方には、スピロノラクトンという利尿薬が特に良い効果を示すという研究結果もあります。
スピロノラクトンは、中等度から重度のOSAを有する治療抵抗性高血圧患者において、OSAの重症度を軽減し、血圧を低下させた。
引用:PubMed Effect of spironolactone on patients with resistant hypertension and obstructive sleep apnea
大切なのは、CPAP療法や減量を始めても、自分の判断で血圧の薬をやめないことです。
血圧が改善してきた場合、薬を減らしたりやめたりできるかどうかは、必ず医師と相談して決めるべきです。
定期的に血圧を測り、治療効果を確認しながら、最適な治療方針を医師と一緒に決めていくことが大切です。
睡眠時無呼吸症候群と高血圧の両方がある場合の生活習慣
睡眠時無呼吸症候群と高血圧を併せ持つ場合、病院での治療と並行して、日常生活での対策も非常に大切です。
特に体重管理、お酒や睡眠薬の使い方、そして適切な病院の選び方が、症状の改善に大きく影響します。
CPAP療法などの医学的な治療は確かに効果的ですが、生活習慣を改善しなければ最大の効果は得られません。
実際、研究では生活習慣の改善と医学的治療を組み合わせることで、どちらか一方だけよりも大きな改善が得られることが示されています。
特に大切なのは、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる要因を取り除くことです。
肥満、お酒、睡眠薬の使用は、いずれも睡眠時無呼吸症候群を悪化させる代表的な要因として知られており、これらに気をつけることで治療効果を高めることができます。
また、高血圧を管理するという点からも、塩分を控えめにする、適度な運動をするといった生活習慣の改善は欠かせません。
ここでは、日常生活で実践できる具体的な対策と、その医学的な根拠について解説します。
減量が最も効果的な対策になる
すでに述べたように、体重を減らすことは睡眠時無呼吸症候群と高血圧の両方を改善する最も効果的な生活習慣の改善策です。
しかし、実際に体重を減らして、それを維持することは簡単ではありません。
ここでは、実践的な減量のアプローチについて説明します。
- ペース:1ヶ月に体重の2%から5%(例:体重80kgなら月1.6-4kg)
- 食事:カロリー摂取を減らしつつ栄養バランスを保つ
- 塩分:1日6g未満(高血圧の方)
- 運動:週に150分以上の有酸素運動(ウォーキングなど)
まず、急激に体重を減らすよりも、ゆっくりとした無理のない減量を目指すことが大切です。
1ヶ月に体重の2%から5%程度のペースで減量すると、リバウンドしにくく、長期的な成功につながりやすいとされています。
たとえば、体重80kgの方であれば、1ヶ月に1.6kgから4kg程度の減量が目安になります。
食事面では、全体的にカロリー摂取量を減らすことが基本ですが、栄養のバランスを保つことも大切です。
野菜や果物を多く取り入れ、加工食品や高カロリーの食品を控えることがお勧めされます。
また、高血圧を予防するという点からは、塩分の摂取量を減らすことも大切です。
厚生労働省の指針では、高血圧の方の減塩目標は1日6g未満とされています。
運動も減量と血圧管理の両面で効果的です。
研究では、運動と食事制限を組み合わせた減量プログラムが、睡眠時無呼吸症候群、日中の眠気、心臓や血管の健康すべてを改善することが示されています。
ウォーキングなどの有酸素運動を週に150分以上行うことがお勧めされますが、運動習慣がない方は、まず短時間から始めて徐々に増やしていくとよいでしょう。
重度の肥満がある場合は、減量手術も選択肢の一つです。
減量手術によって大幅な体重減少が得られると、睡眠時無呼吸症候群が劇的に改善したり、完全に治ったりすることもあります。
肥満手術はBMI(WMD = – 11.9、95%CI: – 13.4、- 10.4)、無呼吸低呼吸指数(AHI)(WMD = – 19.3、95%CI: – 23.9、- 14.6)、呼吸障害指数(RDI)(WMD = – 33.9、95%CI: – 42.1、- 25.7)の有意な減少と関連していた。手術後のOSA寛解率は65%(95%CI: 0.54、0.76)であった。
引用:PubMed Bariatric surgery and obstructive sleep apnea: a systematic review and meta-analysis
ただし、手術後も一定の無呼吸が残る場合があるため、体重が安定してから再度睡眠検査を受けることがお勧めされます。
お酒と睡眠薬は症状を悪化させる
お酒と睡眠薬は、どちらも睡眠時無呼吸症候群を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。
これらは、喉の筋肉を過度に緩ませ、空気の通り道が塞がりやすくなります。
- 無呼吸の回数:平均で1時間あたり2.33回増加
- 血液中の酸素の量:平均0.60%低下
- いびきをかく方:無呼吸が平均4.2回/時間増加
- 睡眠時無呼吸症候群の方:無呼吸が平均7.1回/時間増加
お酒については、複数の研究でその悪影響が確認されています。
お酒を飲んだ後、無呼吸の回数が平均で1時間あたり2.33回増え、平均酸素の量が0.60%低下することが示されました。
特に、いびきをかく方や睡眠時無呼吸症候群と診断されている方では、この影響がより大きくなります。
同研究では、いびきをかく方でお酒を飲んだ後に無呼吸の回数が1時間あたり平均4.2回増加し、睡眠時無呼吸症候群の方では平均7.1回も増加したと報告されています。
さらに、お酒は高血圧のリスクも高めます。
過度の飲酒は血圧を上昇させることが知られており、睡眠時無呼吸症候群と高血圧の両方を持つ方にとっては、特に避けるべき習慣といえます。
- 寝る前の飲酒は避ける(最低でも寝る3-4時間前まで)
- 睡眠薬の自己判断での使用は危険
- 睡眠薬が必要な場合は必ず医師に相談
- 睡眠時無呼吸症候群があることを医師に伝える
睡眠薬やベンゾジアゼピン系の抗不安薬(安定剤)も、筋肉を緩ませる作用があるため、睡眠時無呼吸症候群を悪化させる可能性があります。
眠れなくて悩んでいる場合でも、これらの薬を自分の判断で使うのは危険です。
睡眠時無呼吸症候群が原因で眠れない、または日中に眠気がある場合、まず睡眠時無呼吸症候群の治療を優先すべきです。
もし睡眠薬を使う必要がある場合は、必ず医師に睡眠時無呼吸症候群があることを伝え、安全な薬の選び方について相談してください。
また、寝る前にお酒を飲む習慣がある方は、少なくとも寝る3から4時間前までに飲酒を終えるようにし、できればお酒を控えることが望ましいです。
両方の病気を診てもらえる医療機関を受診する
睡眠時無呼吸症候群と高血圧を併せ持つ場合、両方の病気を総合的に管理できる医療機関を選ぶことが理想的です。
これにより、より効果的で統合された治療を受けることができます。
睡眠時無呼吸症候群の診断と治療は、呼吸器内科や睡眠医療を専門とする医療機関で行われることが多いですが、循環器内科や総合内科でも対応可能な場合があります。
高血圧の治療を受けている医療機関で、睡眠時無呼吸症候群についても相談できるかどうか、まず確認してみるとよいでしょう。
- 簡易検査(自宅で実施)
- 自宅で手軽に受けられる
- 呼吸の状態や血液中の酸素の量を測定
- スクリーニング検査として有用
- 精密検査(医療機関に一晩入院)
- 終夜睡眠ポリグラフ検査
- 脳波、呼吸、心電図などを詳しく測定
- より正確な診断が可能
- 簡易検査で陰性でも症状が強い場合や合併症がある場合にお勧め
睡眠時無呼吸症候群の診断には、睡眠検査が必要です。
検査には大きく分けて2種類あります。
一つは、自宅で簡単に行える簡易検査で、もう一つは医療機関に一晩入院して行う精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)です。
簡易検査で中等度以上の睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合や、簡易検査で異常が見つからなくても症状が強い場合は、精密検査がお勧めされます。
自宅での簡易検査は手軽に受けられますが、重症度を過小評価することがあり、合併症がある方や簡易検査で陰性でも症状が強い場合は、精密検査が必要です。
治療開始後も、定期的な受診が大切です。
CPAP療法を受けている場合は、使用状況の確認や圧力設定の調整が必要です。
また、血圧の管理も継続的に行う必要があります。
理想的には、睡眠時無呼吸症候群の治療効果を血圧の変化でも評価できるよう、家庭での血圧測定の記録を医師に見せるとよいでしょう。
睡眠時無呼吸症候群と高血圧は、どちらも放置すると心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症のリスクを高めます。
適切な医療機関で、両方の病気を総合的に管理することで、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
よくある質問
- 睡眠時無呼吸症候群の治療を始めれば、降圧薬をやめられますか
-
睡眠時無呼吸症候群の治療によって血圧は改善しますが、すぐに血圧の薬をやめられるわけではありません。
CPAP療法や減量による血圧を下げる効果は平均で数mmHg程度であり、血圧の薬の効果に上乗せされる形で働きます。
治療開始後、血圧が十分に下がって安定してきた場合には、医師と相談のうえで薬を減らしたりやめたりすることを検討します。
自分の判断で薬をやめることは避けてください。
- 痩せれば睡眠時無呼吸症候群は完全に治りますか
-
体重を減らすことで睡眠時無呼吸症候群は改善しますが、完全に治るかどうかは人によって異なります。
軽症から中等症の場合は、大幅に体重を減らすことで症状が消えることもあります。
しかし、重症の場合や顎の骨格など体重以外の要因が関係している場合は、体重を減らすだけでは不十分なこともあります。
体重を減らした後も症状が残る場合は、CPAP療法などの治療を継続する必要があります。
- いびきをかかない人でも睡眠時無呼吸症候群になることはありますか
-
いびきは睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状ですが、すべての方がいびきをかくわけではありません。
特に女性の場合、いびきが目立たないこともあります。
いびき以外にも、日中の強い眠気、朝起きた時の頭痛、夜中に何度もトイレに起きる、集中力が落ちるなどの症状があり、高血圧も併発している場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性を疑って検査を受けることがお勧めされます。
- CPAPの機械は一生使い続けなければいけませんか
-
CPAP療法が必要かどうかは、睡眠時無呼吸症候群の重症度や原因によって異なります。
肥満が主な原因の場合、大幅に体重を減らすことに成功すれば無呼吸が改善し、CPAPが不要になることもあります。
そのため、体重を減らした後や治療開始から一定期間経った後には、再度睡眠検査を受けて、CPAPを続ける必要があるかどうかを評価することがお勧めされます。
一方、顎の骨格など体重以外の要因が主な原因の場合は、長期的にCPAPが必要になることが多いです。
- 横向きで寝れば睡眠時無呼吸症候群は改善しますか
-
横向き(側臥位)で寝ることは、軽症の睡眠時無呼吸症候群には効果がある可能性があります。
仰向けで寝ると重力によって舌の付け根が喉の奥に落ち込みやすくなりますが、横向きではこれが起こりにくくなります。
ただし、中等症から重症の睡眠時無呼吸症候群では、寝る向きを工夫するだけでは十分な改善は期待できません。
寝る向きの工夫は補助的な対策として取り入れつつ、医師の指導のもとで適切な治療を受けることが大切です。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群と高血圧には深い関係があり、睡眠時無呼吸症候群の方の約半数が高血圧も持っています。
寝ている間に呼吸が止まることで血液中の酸素が不足し、体が危険を感じて血管をぎゅっと縮め、血圧が上昇します。
この状態が毎晩繰り返されることで、昼間も高血圧が続くようになります。
- 睡眠時無呼吸症候群の方の50%が高血圧を併発
- 治療抵抗性高血圧の80%前後に睡眠時無呼吸症候群が隠れている
- CPAP療法で血圧低下が期待できる
- 体重10%減少で睡眠時無呼吸症候群の重症度が約26%減少
- お酒と睡眠薬は症状を悪化させる
睡眠時無呼吸症候群による高血圧の特徴は、血圧の薬が効きにくいこと、朝の血圧が特に高くなりやすいことです。
いびき、日中の眠気、肥満といった症状があり、複数の血圧の薬を飲んでも血圧がうまく下がらない場合は、睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることが強くお勧めされます。
治療としては、CPAP療法が標準的で効果的です。
CPAP療法によって血圧低下が期待でき、特に薬を飲んでも血圧が下がりにくかった方では大きな改善が見られます。
また、体重を減らすことで、睡眠時無呼吸症候群と高血圧の両方を改善できます。
CPAP療法と減量を組み合わせることで、さらに効果的な血圧管理が可能になります。
日常生活では、体重を減らすこと、お酒や睡眠薬を控えること、そして両方の病気を総合的に診てもらえる医療機関で定期的に受診することが大切です。
いびきや日中の眠気、高血圧でお悩みの方は、一度睡眠時無呼吸症候群の検査を受けることをお勧めします。
適切な診断と治療によって、睡眠の質が改善し、血圧管理の改善が期待できます。
National Center for Biotechnology Information Obstructive Sleep Apnea
PubMed Central Sleep and hypertension
PubMed Central Obstructive Sleep Apnea in Hypertension
PubMed High prevalence of unrecognized sleep apnoea in drug-resistant hypertension
American Heart Association Journals 2017 ACC/AHA/AAPA/ABC/ACPM/AGS/APhA/ASH/ASPC/NMA/PCNA Guideline for the Prevention, Detection, Evaluation, and Management of High Blood Pressure in Adults
PubMed Central Management of hypertension in obstructive sleep apnea
PubMed Prospective study of the association between sleep-disordered breathing and hypertension
National Center for Biotechnology Information Obesity and Sleep Apnea – Clinical Guidelines on the Identification, Evaluation, and Treatment of Overweight and Obesity in Adults
PubMed Central Mechanisms of Sympathetic Activation and Blood Pressure Elevation by Intermittent Hypoxia
厚生労働省 e-ヘルスネット 睡眠時無呼吸症候群 / SAS
PubMed Central Respiratory Event-Induced Blood Pressure Oscillations Vary by Sleep Stage in Sleep Apnea Patients
PubMed Central Influence of Sleep Deprivation and Circadian Misalignment on Cortisol, Inflammatory Markers, and Cytokine Balance
PubMed Central Sleep Duration as a Risk Factor for Cardiovascular Disease- a Review of the Recent Literature
PubMed Central Meta-analysis of effects of obstructive sleep apnea on the renin-angiotensin-aldosterone system
厚生労働省 e-ヘルスネット 睡眠と生活習慣病との深い関係
PubMed Central Blunted Nocturnal Decline in Blood Pressure
PubMed Central Sense and Sensitivity: Obstructive Sleep Apnea, Morning Blood Pressure, and Occult Hypertension
PubMed Central The Morning Blood Pressure Surge: Therapeutic Implications
American Academy of Sleep Medicine Obstructive Sleep Apnea
PubMed Longitudinal study of moderate weight change and sleep-disordered breathing
National Institute for Health and Care Research Lowering blood pressure reduces the risk of heart disease, stroke, and death
Centers for Medicare & Medicaid Services Positive Airway Pressure (PAP) Devices: Complying with Documentation & Coverage Requirements
PubMed Central Body Mass Index Reduction and Selected Cardiometabolic Risk Factors in Obstructive Sleep Apnea: Meta-Analysis
PubMed CPAP, weight loss, or both for obstructive sleep apnea
PubMed Effect of spironolactone on patients with resistant hypertension and obstructive sleep apnea
PubMed Central Long-Term Effect of Weight Loss on Obstructive Sleep Apnea Severity in Obese Patients with Type 2 Diabetes
厚生労働省 e-ヘルスネット 高血圧
PubMed Bariatric surgery and obstructive sleep apnea: a systematic review and meta-analysis
PubMed Central The Impact of Alcohol on Breathing Parameters during Sleep: A Systematic Review and Meta-analysis
PubMed Central Potential Underestimation of Sleep Apnea Severity by At-Home Kits: Rescoring In-Laboratory Polysomnography Without Sleep Staging
American Academy of Sleep Medicine Clinical Practice Guideline for Diagnostic Testing for Adult Obstructive Sleep Apnea


コメント