高血圧と動脈硬化の関係を分かりやすく解説!予防と対策のポイント

高血圧と動脈硬化の関係を分かりやすく解説 予防と対策のポイント

血圧が高いと健康診断で指摘されたけれど、何が問題なのかよくわからないと感じている方は少なくありません。

高血圧は痛みや不調を感じにくいため、つい放置してしまいがちです。

しかし実は、高い血圧が血管を少しずつ傷つけ、血管が硬くなる「動脈硬化」という状態を引き起こします

動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気になりやすくなります。

高血圧と動脈硬化は別々の病気のように聞こえるかもしれませんが、実は深くつながっています。

血圧が高い状態が続くと、水道ホースに強い水圧がかかり続けるように、血管の壁が常に強く押されます。

すると血管の内側が傷つき、そこにコレステロールなどが溜まってかたまりになります。

このかたまりが血管を硬く狭くする「動脈硬化」を引き起こし、さらに心臓や脳への血の流れが悪くなるという悪い循環が生まれてしまうのです。

高血圧と動脈硬化の関係
  • 血圧が高いと血管の壁が傷つき炎症が起きる
  • 傷ついた部分にコレステロールが溜まる
  • 血管が硬く狭くなり血圧がさらに上がる
  • 血圧がやや高めの段階でも動脈硬化は進行する
  • 高血圧の人は複数の血管で硬化が起きやすい

厚生労働省によると、高血圧は喫煙と並んで日本人にとって最も危険な生活習慣病です。

もし高血圧を完全に予防できれば、計算上は年間10万人以上の命が救われる可能性があると言われています。

動脈硬化は長い年月をかけて静かに進みます。

症状が現れたときには既に重症化していることも珍しくありません。

しかし、正しい知識を持って早めに対策すれば、動脈硬化の進行を遅らせることができます。

将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを大きく減らすことも可能です。

食事の見直しや適度な運動など、今日から始められることはたくさんあります。

必要に応じて薬で治療することもできます。

この記事では、医学的な根拠に基づいて、高血圧と動脈硬化の関係をわかりやすくお伝えします。

そして、具体的にどんな予防法があるのかをご紹介します。

高血圧と動脈硬化の関係を正しく理解すれば、日常生活でできる予防策が見えてきます。

早めの対策が将来の健康を守る鍵となります。

この記事でわかること
  • 高血圧が血管を傷つけて動脈硬化を引き起こすしくみ
  • 動脈硬化が進むとどのような病気のリスクが高まるか
  • 動脈硬化を早期に見つけるための検査方法
  • 食事や運動で動脈硬化の進行を遅らせる具体的な方法
  • 降圧薬が動脈硬化の予防にどう役立つか
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。

血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。

また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。

本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。

目次

高血圧は血管を硬くして動脈硬化を進める

高血圧と動脈硬化は深くつながっています。

血圧が高い状態が長く続くと、血管が少しずつダメージを受けて、動脈硬化が進んでいきます。

世界中の多くの研究で、高血圧が動脈硬化を引き起こす最も重要な原因のひとつであることが確認されています。

血圧が高い状態が続くと、血管の内側を覆っている薄い膜のような部分が傷つきやすくなります。

この傷が動脈硬化の始まりです。

健康な血管は、ゴムホースのように弾力があってしなやかです。

血液の流れに合わせて広がったり縮んだりします。

しかし高血圧で血管の壁に強い圧力がかかり続けると、この弾力が失われていきます。

血管の壁が厚く硬くなり、中が狭くなります。

すると心臓はさらに強い力で血液を送り出さなければなりません。

こうして高血圧と動脈硬化がお互いに悪影響を及ぼし合う悪循環が生まれます。

さらに注意が必要なのは、高血圧と診断される一歩手前の「血圧がやや高め」という状態でも、動脈硬化のリスクが高まることです。

研究では、軽い血圧の上昇でも長く続くと、血管への負担となって動脈硬化を進めることが分かっています。

つまり、診断基準を超える高血圧だけでなく、正常範囲の上限に近い状態でも油断はできません。

健康診断で「血圧が少し高めですね」と言われたら、早めに生活習慣を見直すことが大切です。

血圧が高いと血管の壁が傷ついて硬くなる

血管は本来、ゴムのように弾力があってしなやかな作りになっています。

しかし血圧が高い状態が続くと、血液が血管の壁を強く押し続けます。

すると血管の壁に大きな負担がかかります。

この圧力で血管の内側を覆っている薄い膜が傷ついて、炎症が起きます。

傷ついた部分からは、血液の中にある悪玉コレステロールが血管の壁の中に入り込みやすくなります。

これがかたまりになって溜まっていきます。

このかたまりを「プラーク」と呼びます。

プラークが溜まると血管の壁は厚く硬くなり、本来の弾力が失われます。

この状態が動脈硬化です。

研究によると、診断基準を超える高血圧だけでなく、「血圧がやや高め」という軽い段階でも、動脈硬化が進むことが分かっています。

私たちの研究結果は、動脈硬化の前臨床モデルにおいて、軽度の血圧上昇が動脈硬化の発症に直接関連していることを示しています。

引用:PubMed Central Sustained Elevated Blood Pressure Accelerates Atherosclerosis Development in a Preclinical Model of Disease

血圧が上がることで血管が受けるストレスは、体の中の特定の物質を活性化させます。

これがさらに血管の炎症を強めてしまいます。

高血圧が血管を傷つける仕組み
  • 血管の壁に強い圧力がかかり続ける
  • 血管の内側の薄い膜が傷つく
  • 傷ついた部分から悪玉コレステロールが入り込む
  • プラーク(かたまり)ができて血管が硬くなる
  • 血管の弾力が失われて中が狭くなる

また、高血圧になると血管の拍動、つまり脈打つ時の圧力の変化が大きくなります。

この変化も血管の壁への負担となり、動脈硬化を早く進める原因になります。

血圧が高い方は、血圧が正常な方に比べて、心臓の血管や首の血管といった大切な血管で動脈硬化が進みやすいことが確認されています。

プラークの範囲も広く、程度も重くなる傾向があります。

動脈硬化が進むと心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まる

動脈硬化は静かに進んで、やがて心臓や脳に深刻な影響を与えます。

世界保健機関の報告によると、心臓や血管の病気は世界の死因の第1位です。

2022年には推定1,980万人がこうした病気で亡くなっています。

そのうち85%は心筋梗塞と脳卒中が原因です。

動脈硬化が進むと、心臓に血液を送る血管や脳に血液を送る血管が狭くなったり詰まったりして、心筋梗塞や脳卒中を起こします。

心筋梗塞は、心臓の血管にできたプラークが破れて血のかたまりができ、血管が完全に詰まってしまう病気です。

すると心臓の筋肉が死んでしまいます。

研究によると、心筋梗塞の多くはプラークが破れることで起こると報告されています。

脳卒中も同じように、脳の血管が詰まることで脳の組織が傷つきます。

体が麻痺したり、言葉が話せなくなったり、重症の場合は命を落とす危険があります。

動脈硬化が引き起こす主な病気
  • 心筋梗塞:心臓の血管が詰まり、心臓の筋肉が壊死する
  • 脳卒中:脳の血管が詰まり、脳組織が損傷する
  • 狭心症:心臓への血液供給が不足し、胸の痛みが起きる
  • 末梢動脈疾患:手足の血管が狭くなり、痛みやしびれが起きる

血圧が高い方は、血圧が正常な方に比べて、心臓や血管の病気になるリスクが明らかに高くなります。

大規模な研究では、血圧が高い方は正常な方に比べて、動脈硬化の程度が重いことが示されています。

1つの血管だけでなく、複数の血管に動脈硬化が起きやすいことも分かっています。

さらに、薬でしっかり血圧をコントロールしている方でも、もともと血圧が高くなかった方に比べると、心臓や脳の病気になるリスクがやや高いことが報告されています。

これは、早いうちから血圧を管理することがいかに大切かを示しています。

動脈硬化による病気は突然起こることが多く、心筋梗塞や脳卒中の前触れがないまま命に関わる状態になることも珍しくありません。

日本では年間約23万人以上が心疾患(高血圧性を除く)で亡くなっています。

アメリカでは年間約80万人以上が心臓発作(心筋梗塞など)を起こしていると推計されています。

この数字を見ても、動脈硬化を予防して進行を遅らせることがいかに重要か分かります。

動脈硬化は自覚症状がほとんどなく進行する

動脈硬化の最も怖いところは、初期から中期の段階では体の異変をほとんど感じないことです。

血管が少しずつ硬く狭くなっていても、普段の生活では何も気づかないまま過ごしてしまいます。

気づいたときには既に重症になっているケースも少なくありません。

症状が出る前に早く見つけることが大切です。

動脈硬化が症状なく進む理由は2つあります。

1つ目は、血管の内側には痛みを感じる神経が乏しいことや、症状は血管の狭窄そのものではなく、主に血流不足(虚血)によって生じることです。

2つ目は、体が血の流れの悪化をある程度カバーする力を持っているためです。

しかし、この何も感じない期間にも、血管の傷は確実に進んでいます。

ある日突然、心筋梗塞や脳卒中という形で症状が現れることがあるのです。

研究によると、動脈硬化は若いうちから始まり、何十年もかけてゆっくり進むことが分かっています。

20代や30代から動脈硬化の最初の段階が始まることもあります。

若いうちからの予防が大切です。

こうした特徴があるからこそ、定期的な健康診断や検査で動脈硬化を早く見つけることが非常に重要になります。

症状が出る前の段階で見つかれば、生活習慣を改善したり適切な治療を始めたりして、進行を遅らせることができます。

重い合併症も予防できます。

今の医療では、痛みがなく体への負担が少ない検査方法がいくつもあります。

比較的簡単に動脈硬化があるかどうか、どれくらい進んでいるかを調べることができます。

このセクションでは、なぜ動脈硬化に気づきにくいのか、そしてどんな検査で早く見つけられるのかを詳しくお伝えします。

血管が硬くなっても痛みや違和感を感じにくい

血管の内側には痛みを感じる神経がほとんどありません。

そのため、動脈硬化が進んでも痛みや違和感として分かることはありません。

プラークが血管の壁に溜まって血管が狭くなっても、体は何も感じないまま過ごせてしまいます。

研究によると、動脈硬化は若いうちから始まり、何十年もかけてゆっくり進むことが明らかになっています。

動脈硬化は若年期に始まる。脂肪線条および臨床的に重要な隆起性病変は、15歳から34歳の間に、有病率と範囲が急速に増加する。

引用:JAMA Network Prevalence and Extent of Atherosclerosis in Adolescents and Young Adults: Implications for Prevention From the Pathobiological Determinants of Atherosclerosis in Youth Study

動脈硬化が症状として現れにくいもう1つの理由は、血管が狭くなっても体がある程度それに対応できるからです。

血の流れが悪くなると、体は迂回路のような別の血管を作ったり、残っている血管を広げたりして血液の流れを保とうとします。

そのため、血管がかなり狭くなっていても、安静にしているときは症状が出にくいのです。

ただし、目安として血管が70%程度以上狭くなると、運動したり階段を上ったりするときに胸が痛くなったり息が苦しくなったりすることがあります。

最大充血では、高度冠動脈狭窄の患者で冠血流速度の変化が明白で、約 50% の領域狭窄で曲線的な低下が見られ、70% を超える病変では急激に低下しました。

引用:PubMed Central Assessment of Hemodynamically Significant Coronary Artery Disease by Differences in Contrast Opacification of Coronary CT Angiograms: An Exercise in Seeing and Believing

これは「狭心症」と呼ばれる状態で、心臓に十分な血液が行っていないサインです。

さらに進んでプラークが破れて血のかたまりができると、血管が完全に詰まります。

これが心筋梗塞や脳卒中という突然の危険な状態につながります。

症状が出たときには既に危ない状態になっていることが多いため、症状が出る前の段階で動脈硬化を見つけることが非常に大切です。

動脈硬化の進行段階と症状
  • 初期段階:症状なし(血管の内側に傷やプラークができ始める)
  • 中期段階:安静時は症状なし(血管が50-70%狭くなる)
  • 進行期:運動時に胸の痛みや息切れ(狭心症)
  • 重症期:突然の心筋梗塞や脳卒中

病院で受けられる動脈硬化の検査方法

動脈硬化を早く見つけるために、病院ではいろいろな検査が受けられます。

こうした検査は痛みがなく、体への負担も少ないものが多くあります。

定期的な健康診断や人間ドックで受けることができます。

主な動脈硬化の検査

検査名検査内容分かること
頸動脈エコー検査首の血管を超音波で観察血管壁の厚さ、プラークの有無
冠動脈カルシウムスコア検査心臓のCTスキャン心臓の血管のカルシウム沈着の程度
足関節上腕血圧比検査足首と腕の血圧を比較足の血管の詰まり具合
脈波伝播速度検査脈波の伝わる速さを測定血管の硬さ

代表的な検査の1つが「頸動脈エコー検査」です。

首にある太い血管を超音波で見て、血管の壁の厚さやプラークがあるかどうかを確認します。

この検査は体を傷つけることなく、痛みもありません。

動脈硬化がどれくらい進んでいるかを目で見て確かめられるため、広く使われています。

血管の壁が厚くなっていたり、プラークが見つかったりした場合は、体全体で動脈硬化が進んでいる可能性が高いと判断されます。

もう1つの重要な検査が「冠動脈カルシウムスコア検査」です。

心臓のCTスキャンを使って、心臓の血管にカルシウムがどれくらい溜まっているかを測ります。

カルシウムが溜まっているのは動脈硬化が進んでいるサインです。

スコアが高いほど、将来心臓の病気になるリスクが高いことを示しています。

スコアがゼロなら心臓の血管における動脈硬化のリスクが低いことを示唆しますが、石灰化していないプラークが存在する可能性は残ります。

スコアが高い場合は、医師と相談して、より積極的な予防や治療が必要になります。

他にも、足首と腕の血圧を比べる検査や、血管の硬さを測る検査などがあります。

これらの検査を組み合わせることで、動脈硬化があるかどうか、どれくらい進んでいるかをより正確に知ることができます。

高血圧や糖尿病、コレステロールが高いといった危険な要因を持っている方は、症状がなくても定期的に検査を受けることをお勧めします。

早く見つけて適切な生活習慣の改善や治療を始めれば、動脈硬化の進行を遅らせることができます。

心筋梗塞や脳卒中のリスクも大きく減らすことができます。

食事と運動で動脈硬化の進行を遅らせる

動脈硬化の進行を防ぐには、毎日の生活での取り組みが非常に大切です。

特に食事と運動は、薬に頼らずに血管の健康を守るための基本になります。

科学的な研究で、適切な食生活と定期的な運動が動脈硬化のリスクを大きく減らすことが証明されています。

誰でも今日から始められる予防法として勧められています。

食事で最も大切なのは、塩分を控えることと、野菜や果物を中心としたバランスの良い食事を心がけることです。

塩分を摂りすぎると血圧が上がりやすくなり、血管への負担が増えます。

一方、野菜や果物に含まれる栄養素は血管を守り、悪玉コレステロールが傷つくのを防ぎます。

運動については、激しいトレーニングは必要ありません。

散歩などの軽い運動を習慣にするだけでも、血圧が下がり、血の流れが良くなります。

動脈硬化の進行を遅らせる効果があります。

さらに、タバコと飲みすぎは動脈硬化を大きく進めてしまう危険な習慣です。

タバコに含まれる有害な物質は血管を直接傷つけて、炎症を起こします。

お酒も適量を超えると血圧が上がり、心臓に負担をかけます。

こうした生活習慣を見直すことで、薬を使わなくても動脈硬化のリスクを大幅に減らせます。

大切なのは、完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ始めて習慣にすることです。

このセクションでは、食事、運動、禁煙、節酒という4つの柱について、具体的にどう実践すればいいかを詳しくお伝えします。

減塩と野菜中心の食事が血管を守る

食事の中でも特に大切なのが塩分の量です。

日本人の高血圧の最大の原因は塩分の摂りすぎであり、厚生労働省も減塩を強く勧めています。

塩分を多く摂ると血圧が上がりやすくなり、その結果として血管への負担が増えて動脈硬化が進みます。

研究によると、塩分摂取量が多い方は心臓や血管の病気、脳卒中で亡くなるリスクが明らかに高くなることが分かっています。

世界保健機関は1日の塩分を5グラム未満に抑えることを勧めています。

アメリカの心臓協会も、理想的にはナトリウム量として1日1,500mg以下(食塩相当量で約3.8g以下)にすることを推奨しています。

塩分が多く含まれる食品(注意が必要)
  • 加工肉(ハム、ソーセージ、ベーコン)
  • 漬物、梅干し
  • インスタント食品(カップ麺、レトルト食品)
  • 缶詰、スープ
  • パン、麺類
  • 調味料(しょうゆ、味噌、ドレッシング)

減塩を実践するには、加工食品や外食に含まれる見えない塩分に気をつける必要があります。

パンや麺類、缶詰、スープ、漬物、ハムやソーセージなどには予想以上に多くの塩分が入っています。

料理をするときは、塩の代わりにハーブやスパイス、レモン汁を使って味付けすると、塩分を減らしながらも美味しく食べられます。

野菜や果物をたくさん食べることも動脈硬化の予防に効果的です。

野菜や果物には食物繊維、ビタミン、ミネラル、体を守る成分が豊富に含まれています。

これらの栄養が血管を守ります。

研究 では、果物と野菜を合わせて1日200グラム摂取するごとに、心血管疾患のリスクが8%減少し、全死因死亡のリスクが10%減少することが報告されています。

色の濃い野菜に含まれる成分には、血管の炎症を抑えたり、悪玉コレステロールが傷つくのを防いだりする働きがあります。

血管を守る食事のポイント
  • 野菜や果物を1日400グラム以上食べる
  • 白米より玄米、白パンより全粒粉パンを選ぶ
  • 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)を週2回食べる
  • オリーブオイルなどの植物油を使う
  • バターや動物性の脂を控える
  • 加工食品や外食の塩分に注意する

玄米や全粒粉を使った食品を選ぶことも大切です。

白米や白いパンではなく、玄米や全粒粉パン、オートミールなどを選ぶと、食物繊維をたくさん摂れます。

食物繊維は悪玉コレステロールを減らして、血管の健康を保つ手助けをします。

また、魚に含まれるオメガ3という成分も動脈硬化の予防に役立ちます。

アメリカ心臓協会では、週に2回くらい、特に青魚(脂の多い魚)を食べることが勧められています。

オリーブオイルなどの植物性の油を使い、バターや動物性の脂、トランス脂肪酸を避けることも大切です。

地中海食と呼ばれる食事は、野菜、果物、玄米などの穀物、魚、オリーブオイルを中心とした食事です。

動脈硬化の予防に非常に効果的であることが、心血管リスクが高い人を対象とした研究などで示されています。

このレビューで示されているように、地中海式ダイエットは、多数の観察研究、RTC、さらにはメタアナリシスによって、二次的な心血管疾患予防効果と心血管疾患の代替マーカーの改善が実証されています。

引用:PubMed Central The Mediterranean Diet, its Components, and Cardiovascular Disease

ウォーキングなど無理のない運動で血流を改善

運動は動脈硬化の予防と進行を遅らせるのに非常に効果的です。

定期的に運動すると血圧が下がり、食事の改善と組み合わせることで悪玉コレステロールが減りやすくなり、善玉コレステロールが増える傾向があります。

また運動によって血管の内側が健康に保たれ、血管がしなやかになります。

運動すると血管から一酸化窒素という物質が出て、血管が広がり、血の流れがスムーズになります。

アメリカの病気予防センタースポーツ医学会は、週のほとんどの日に30分以上(週に合計150分以上)の中くらいの強さの運動をすることを勧めています。

中くらいの強さとは、ウォーキング、自転車こぎ、水泳など、会話ができるくらいの運動を指します。

研究によると、まったく運動しない状態から中くらいの運動を始めるだけで、心臓や血管の病気のリスクが20〜30%程度低下する可能性があると報告されています。

運動量が増えるとさらにリスクが下がります。

推奨される運動の目安

運動の種類頻度時間強度の目安
ウォーキング週5日以上1回30分以上会話ができる程度
自転車こぎ週3-5日1回30分以上軽く息が上がる程度
水泳週2-3日1回30分以上無理なく続けられる程度
ラジオ体操毎日1回10-15分全身を動かす

ウォーキングは最も始めやすく、続けやすい運動の1つです。

特別な道具も要らず、年齢や体力に関わらず誰でも始められます。

研究では、歩くことを習慣にしている方は、心臓の血管にカルシウムが溜まりにくく、動脈硬化の進みが遅い傾向があることが報告されています。

1日30分の散歩を週5日続けるだけでも、心臓や血管の健康に大きな効果があります。

運動を続けるコツ
  • 毎日同じ時間に行う(朝食前、夕食後など)
  • 友達や家族と一緒に行う
  • 好きな音楽を聴きながら行う
  • 万歩計やスマホアプリで記録をつける
  • 無理のない目標を立てる(まずは週3日から)

運動を始めるときは、急に激しい運動をするのではなく、少しずつ強さを上げていくことが大切です。

運動不足の方がいきなり激しく動くと、かえって心臓に負担をかけてしまう可能性があります。

まずは短い時間から始めて、慣れてきたら時間や強さを少しずつ増やしていくのが安全で効果的です。

運動を習慣にするには、毎日同じ時間に行う、友達や家族と一緒に行う、好きな音楽を聴きながら行うなど、続けやすい工夫をすることが大切です。

禁煙と節酒が血管の老化を防ぐ

タバコは動脈硬化を大きく進めてしまう危険な習慣です。

タバコに含まれる有害な物質は血管の内側を傷つけ、炎症を起こし、血液を固まりやすくします。

タバコを吸う方は吸わない方に比べて、心筋梗塞や脳卒中になるリスクが2倍から4倍高くなることが報告されています。

タバコをやめると、このリスクは時間とともに下がります。

やめてから2年から10年程度で、心臓や血管の病気になるリスクが大きく減ります。

禁煙は何歳から始めても遅すぎることはありません。

動脈硬化の進行を抑えるために最も効果的な方法の1つです。

禁煙による効果の現れ方の目安
  • 禁煙後20分:血圧と脈拍が正常に戻り始める
  • 禁煙後24時間:血液中のニコチンレベルがゼロになる
  • 禁煙後1〜2年:心臓発作のリスクが大幅に低下
  • 禁煙後5〜10年:脳卒中のリスクが低下
  • 禁煙後15年:冠動脈心疾患のリスクが非喫煙者に近い水準まで低下

お酒の飲み方にも注意が必要です。

飲みすぎは血圧を上げて、心臓に負担をかけます。

厚生労働省の「健康日本21」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量として、男性では1日平均純アルコール40グラム以上、女性では20グラム以上としています。

適量を守り、週に2日くらいはお酒を飲まない日を作ることが勧められています。

お酒の適量の目安
  • ビール:中びん1本(500ml)
  • 日本酒:1合(180ml)
  • ワイン:グラス2杯(200ml)
  • 焼酎:0.6合(110ml)
  • ウイスキー:ダブル1杯(60ml)

適度なお酒が必ずしも悪いわけではありませんが、飲みすぎは確実に健康リスクを高めます。

自分がどれくらい飲んでいるかを把握して、節度を持って楽しむことが大切です。

血圧を下げる薬で動脈硬化の悪化を防ぐ

生活習慣を改善するだけでは血圧が十分に下がらない場合や、既に動脈硬化が進んでいる場合には、血圧を下げる薬(降圧薬)による治療が必要になります。

降圧薬は血圧を下げることで血管への負担を軽くし、動脈硬化が進むのを抑えます。

心筋梗塞や脳卒中といった重い病気を予防する大切な役割を果たします。

降圧薬にはいろいろな種類があり、それぞれ違う仕組みで血圧を下げます。

血圧の数値を下げるだけでなく、血管を守る働きを持つ薬もあります。

大規模な研究で、降圧薬による治療が心筋梗塞、脳卒中、心不全といった心臓や血管の重い病気を明らかに減らすことが証明されています。

きちんと血圧をコントロールすることで、こうした重い病気のリスクを大幅に減らすことが期待できます。

ただし、薬を飲んでいるからといって生活習慣の改善をやめてよいわけではありません。

降圧薬と生活習慣の改善を両方とも行うことで、より効果的に血圧をコントロールでき、動脈硬化の進行を抑えられます。

また、治療を始めたら定期的に病院に通い、血圧の変化や薬の効き目を確認することが大切です。

このセクションでは、降圧薬がどのように動脈硬化を抑えるのか、そして治療を続ける上で気をつけるべきことを詳しくお伝えします。

降圧薬は血管への負担を減らして動脈硬化を抑える

降圧薬にはいくつかの種類があり、それぞれ違う仕組みで血圧を下げます。

主な降圧薬には、余分な水分を出す薬、血管を広げる薬、血管を縮める物質の働きを抑える薬などがあります。

これらの薬は血圧を下げるだけでなく、血管を守る働きも持っています。

主な降圧薬の種類と働き

薬の種類主な働き期待できる効果
利尿薬余分な塩分と水分を外に出す血液量を減らして血圧を下げる
カルシウム拮抗薬血管の筋肉を緩めて血管を広げる血管への負担を減らす
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)血管を縮める物質の働きを抑える血管の炎症を抑え、血管を保護
アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)血管を縮める物質の働きを抑える血管の炎症を抑え、血管を保護

例えば、「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」や「アンジオテンシンII受容体拮抗薬」と呼ばれる薬は、血管を縮める物質の働きを抑えることで血圧を下げます。

同時にこれらの薬は血管の炎症を抑えたり、血管の内側の働きを良くしたりして、動脈硬化が進むのを遅らせる効果があることが研究で示唆されています。

動物実験では、これらの薬が動脈硬化の病変を減らすことが確認されています。

「カルシウム拮抗薬」は血管の筋肉を緩めて血管を広げることで血圧を下げます。

この薬も血管の壁にカルシウムが溜まるのを抑えて、動脈硬化が進むのを遅らせる可能性があると言われています。

「利尿薬」は体の中の余分な塩分と水分を外に出すことで血圧を下げますが、種類によっては脂質の代謝に影響を与える場合があります。

そのため、医師と相談して適切な種類を選ぶことが大切です。

大規模な研究で、降圧薬による治療が心筋梗塞、脳卒中、心不全といった心臓や血管の重い病気を明らかに減らすことが証明されています。

本研究の結果は、収縮期血圧130mmHg未満への降圧、および心血管疾患、冠動脈疾患、脳卒中、糖尿病、心不全、慢性腎臓病の既往歴を有する患者への降圧治療の重要性を強く支持するものである。

引用:PubMed Blood pressure lowering for prevention of cardiovascular disease and death: a systematic review and meta-analysis

きちんと血圧をコントロールすることで、こうした重い病気のリスクを20%程度減らすことができます。

この効果は、薬による副作用を大きく上回ります。

定期的な通院で血圧と血管の状態を確認することが大切

降圧薬による治療を始めたら、定期的に病院に通って、血圧の変化や薬の効き目、副作用がないかを確認することが大切です。

血圧は毎日変わるため、家で血圧を測ることも勧められています。

家庭用の血圧計を使って毎日同じ時間に血圧を測り、記録しておくと、医師がより正確に診断して治療方法を調整できます。

血圧の目標値
  • 一般的な目標:上の血圧130未満、下の血圧80未満
  • 高リスクの方:さらに厳しい目標が設定される場合もある
  • 家庭血圧の目安:上の血圧125未満、下の血圧75未満

※年齢や持病により目標は異なります。

治療の目標となる血圧の値は人によって違いますが、一般的には上の血圧が130未満、下の血圧が80未満を目指します。

リスクが高い方ではさらに厳しい目標が設定されることもあります。

血圧が目標値に届かない場合は、薬の種類や量を調整したり、複数の薬を組み合わせたりすることがあります。

治療を続けるためのポイント
  • 決められた時間に薬を飲む
  • 家庭血圧を毎日記録する
  • 定期的に通院する
  • 生活習慣の改善も並行して行う
  • 気になることは医師に相談する
  • 自己判断で薬をやめない

また、降圧薬を飲んでいても、生活習慣の改善は続けることが大切です。

薬だけに頼るのではなく、塩分を控える、適度に運動する、タバコをやめる、お酒を控えるといった生活習慣の改善も並行して行います。

そうすることで、より効果的に血圧をコントロールでき、動脈硬化の進行を抑えられます。

薬を飲んでいるから安心と考えず、生活習慣の改善と薬の両方に取り組むことが、長く健康を保つことにつながります。

治療を途中でやめると血圧が再び上がり、動脈硬化のリスクが高まります。

自分の判断で薬をやめることは避けてください。

気になることや副作用があれば必ず医師に相談しましょう。

治療を続けながら定期的に検査を受けることで、動脈硬化の進み具合を見守ることができます。

必要に応じて治療方法を見直すことで、心筋梗塞や脳卒中といった重い病気を予防できます。

よくある質問

動脈硬化は若い人でも起こりますか

動脈硬化は若いうちから始まることがあります。

研究によると、動脈硬化の最初の段階は20代や30代から始まることが確認されています。

血圧が高い、タバコを吸う、太っている、運動不足といった危険な要因を持つ若い方は、動脈硬化が早く進む可能性があります。

そのため、若いうちからの予防が大切です。

一度進行した動脈硬化は元に戻せますか

動脈硬化を完全に元に戻すことは難しいとされています。

しかし、適切な治療と生活習慣の改善で進行を遅らせたり、一部のかたまりを安定させたりすることはできます。

研究では、厳しく生活習慣を改善して薬の治療も行った結果、動脈硬化の一部が良くなったケースも報告されています。

血圧が正常でも動脈硬化になることはありますか

血圧が正常でも、タバコを吸う、糖尿病がある、コレステロールが高い、遺伝的な要因などによって動脈硬化が進むことがあります。

動脈硬化はいくつもの危険な要因が関わる病気です。

そのため、血圧だけでなく、総合的な健康管理が必要です。

家族に心筋梗塞や脳卒中の人がいる場合、どうすればよいですか

家族にそうした病気の人がいる方は、動脈硬化や心臓・血管の病気になるリスクが高い可能性があります。

早めに医師に相談して、定期的に健康診断を受けましょう。

血圧、血糖値、コレステロール値を管理することが勧められます。

生活習慣の改善にも積極的に取り組んでください。

降圧薬は一生飲み続けなければならないのですか

多くの場合、降圧薬は長い間飲み続ける必要があります。

しかし、生活習慣を改善して血圧が安定すれば、医師の判断で薬を減らしたりやめたりできることもあります。

ただし自分の判断でやめることは危険です。

必ず医師と相談してください。

まとめ

高血圧と動脈硬化は深くつながっており、血圧が高い状態が続くと血管が傷つき、動脈硬化が進みます

動脈硬化は体の変化をほとんど感じないまま進行し、気づいたときには心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気を起こす危険があります。

しかし、早く見つけて適切な対策をすることで、動脈硬化の進行を遅らせ、重い病気を予防することは十分にできます。

今日からできる予防の3つの柱
  • 食事:塩分を控えて野菜中心の食事、1日の塩分は5グラム未満に
  • 運動:1日30分のウォーキングを週5日、無理なく続ける
  • 禁煙・節酒:タバコをやめて、お酒は適量を守る

毎日の生活でできる予防策として、塩分を控えて野菜中心の食事を心がける、定期的に散歩などの運動をする、タバコをやめる、お酒を控えることが大切です。

こうした生活習慣の改善は、薬に頼らずに血管の健康を守る基本になります。

また、生活習慣を改善するだけでは血圧が十分に下がらない場合には、血圧を下げる薬による治療が必要です。

降圧薬は血管への負担を減らし、動脈硬化が進むのを抑える効果があります。

定期的に健康診断や検査を受けることで、動脈硬化を早く見つけて適切な治療を始めることができます。

症状がなくても、血圧が高い、糖尿病がある、コレステロールが高いといった危険な要因を持つ方は、積極的に検査を受けることをお勧めします。

毎日の生活習慣を見直すことと、必要に応じて病院で治療を受けることで、健康な血管を保つことができます。

将来の心筋梗塞や脳卒中のリスクを大きく減らすこともできます。

今日からできることを少しずつ始めて、長く健康な生活を送るための第一歩を踏み出しましょう。

参考文献・参考サイト

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この記事を書いた人

伊藤 信久のアバター 伊藤 信久 医師・グレースメディカルクリニック院長

福岡県出身。鹿児島大学医学部卒業後、大学病院の心臓外科に勤務。冠動脈バイパス術・弁置換術などの高度な心臓手術を多数担当。
その後、恩師が開業したクリニックで一次診療に従事。地域医療の最前線で多くの患者と向き合う中で「患者さんに最も近い距離で診療すること」の重要性を再認識し、開業医として地域医療に貢献することを決意。2014年に熊本市でグレースメディカルクリニックを開設した。現在は院長として、高血圧をはじめとする循環器・生活習慣病の診療に注力。心臓外科で培った循環器の知見を活かし、「血圧から全身を守る医療」をモットーに地域の健康づくりと啓発活動を続けている。

主な資格・所属学会
・日本外科学会
・日本循環器学会
・点滴療法研究会

地域の“かかりつけ医”として、高血圧を中心とした生活習慣病の早期発見と予防、継続的な血圧管理に力を注ぎ、患者一人ひとりの「より良い血圧コントロールと健康」の実現を目指している。

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