健康診断の結果を見て、血圧が高めなことは気にしていたけれど、あわせて「尿酸値」も高いと言われて、「それって何?」と戸惑った経験はないでしょうか。
血圧と尿酸値は、検査表の中では別々の欄に書かれているため、両方がどうつながっているのかピンとこない方も多いと思います。
ですが実は、高血圧と尿酸値は相互に関連していることが、これまでの研究でわかってきています。
- 尿酸値が高いと血管の働きを弱め、血圧を上げる可能性
- 血圧が高いと腎臓に負担がかかり、尿酸が出にくくなる
- 利尿薬など一部の降圧薬が尿酸値を上げやすい
- 肥満・お酒・果糖など、原因となる生活習慣が共通している
- 高血圧の人は痛風になりやすいことがわかっている
尿酸値が高いことが高血圧の発症に関与する可能性や、高血圧に伴う腎機能の低下、治療薬などが尿酸値を上げる可能性が指摘されています。
ただし、すべての関係が直接的な原因と結果として確立しているわけではありません。
さらに、痛風になったことがある方や、すでに血圧を下げる薬を飲んでいる方にとっても、尿酸値の変化は他人事ではありません。
薬の種類によっては尿酸値を上げやすいものと、あまり影響しないものがありますし、日々の生活を少し工夫するだけで、血圧と尿酸値の両方によい影響を与えられることが期待できます。
この記事では、高血圧と尿酸値がなぜ関係するのか、体の中でどんなことが起きているのかというところから、日常生活や薬とのつき合い方で気をつけたいポイントまで、医師の立場からできるだけかみくだいて説明します。
健康診断の数字を見て不安になった方が、「次に何をすればいいか」を具体的にイメージできるようになることを目指しています。
- 高血圧と尿酸値が相互に関連している理由
- 尿酸値が上がりやすい生活習慣
- 痛風と高血圧の関係
- 血圧の薬と尿酸値の関係
- 血圧と尿酸値を一緒に改善する生活のコツ
はじめに(免責・注意事項)
本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。
血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。
また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。
本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。
高血圧と尿酸値は相互に関連している
高血圧と尿酸値は、まったく別のものに見えて、実は体の中で相互に関連しています。
尿酸値が高い状態が続いている人は、あとになって血圧が上がりやすくなる可能性があり、反対に血圧が高い状態が続くと、尿酸値も上がりやすくなることが、動物を使った実験や人を対象にした調査でわかってきました。
この「相互に関連する」関係は、血管や腎臓のはたらきを通して起きていると考えられており、片方だけを見ていても全体はつかみにくいという特徴があります。
ここではまず「尿酸値が血圧に与える影響」、続いて「血圧が尿酸値に与える影響」という2つの流れに分けて、それぞれどんなことが体の中で起きているのかを順番に見ていきます。
両方の仕組みを知っておくと、血圧のことを考えるときに、自然と尿酸値にも目が向くようになるはずです。
この章のポイント
| 影響の方向 | 何が起きるか |
|---|---|
| 尿酸値 → 血圧 | 血管の機能に影響し、血圧を上げる仕組みが刺激される可能性がある |
| 血圧 → 尿酸値 | 腎臓への負担や治療薬の影響などで、尿酸を外に出す力が弱まることがある |
尿酸値が高いと血圧も上がりやすくなる
尿酸というのは、体の中でプリン体という物質が分解されてできる物質のことです。
実験などでは、尿酸値が高い状態が続くと、血管の機能が低下する可能性が示されています。
本来なら必要なときに血管を広げて血液を流れやすくする役割があるのですが、尿酸が多いとこの働きが弱まり、血圧が上がりやすくなってしまう可能性があります。
動物を使った実験では、血液中の尿酸の値と血圧のあいだに関係があり、尿酸値が上がると血圧も上がることが確認されています。
血圧と尿酸の間には直接的な相関関係が認められ(r=0.75、n=69)、血清尿酸が0.03mmol/L(0.5mg/dL)上昇するごとに血圧が10mmHg上昇した。
引用:PubMed Elevated uric acid increases blood pressure in the rat by a novel crystal-independent mechanism
ただし、これは動物のモデルであり、人でも全く同じように当てはまるとは限りません。
血圧が高いと尿酸値も上がりやすくなる
反対に、血圧が高い状態が続くと、腎臓への負担が大きくなることや、血圧の治療薬などの影響により、尿酸を体の外に出す働きが弱まることがあります。
その結果、体の中に尿酸が溜まりやすくなってしまいます。
実際に、アメリカで行われた大規模な追跡調査でも、血圧が高い人はそうでない人に比べて、あとになって新しく痛風と診断される割合が高いことがわかっています。
高血圧のある人では、痛風発症の調整なしハザード比は約3倍(ハザード比2.87、95%信頼区間2.24~3.78)高かった。
引用:Johns Hopkins University Hypertension and the Risk of Incident Gout in a Population-Based Study: The Atherosclerosis Risk in Communities Cohort
こうした結果から、血圧が高い状態をそのままにしておくこと自体が、尿酸値にとってもよくない影響を与える可能性があると考えられています。
尿酸値には普段の生活習慣も大きく関わっている
尿酸値には、生まれつきの体質や腎臓の働き、肥満、使っている薬、食事、飲酒など、いくつもの要因が関係しています。
生活習慣は自分で改善できる重要なポイントですが、それだけで尿酸値のすべてが決まるわけではありません。
健康診断などで尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」と言われる状態になりますが、成人男性のおよそ5人に1人がこれに当てはまるとされており、決して珍しいことではなく、多くの方にとって身近なテーマです。
とくに、食生活の乱れやお酒の飲み過ぎは、尿酸値を押し上げる代表的な原因として知られています。
ここでは、まずどんな食べ物や飲み物が尿酸値を上げやすいのかを具体的に見たうえで、その状態をそのままにしておくと体にどんな負担がかかっていくのかを順番に整理していきます。
原因を知ることは、そのまま毎日の対策につながる第一歩になります。
食べ過ぎや飲み過ぎが尿酸値を上げやすくする
尿酸のもとになるプリン体は、レバーやいわし、白子といった動物性の食べ物に多く含まれていて、こうした食品を食べ過ぎると、体の中で尿酸が作られやすくなります。
ただし、食事の改善だけで尿酸値が大きく下がるわけではなく、野菜や豆類などの植物性食品まで一律に制限する必要はありません。
お酒についても注意が必要です。
アルコールを飲むと、体の中で尿酸が作られやすくなるだけでなく、腎臓から尿酸を外に出す働きも抑えられてしまいます。
そのため、結果として体に尿酸が溜まりやすくなります。
ビール以外のアルコールであっても安心というわけではありません。
さらに、ジュースや炭酸飲料などの甘い飲み物に多く含まれる「果糖」という糖分を摂り過ぎることも、尿酸値が上がるリスクと関連している可能性があります。
実際に、果糖を多く摂る人ほど痛風になりやすい傾向が報告されていますので、飲み物の選び方にも少し気を配るとよいでしょう。
- プリン体が多い食品:レバー、いわし・さんまなどの干物、白子
- お酒:とくにビール(プリン体に加えアルコール自体が尿酸を増やす)
- 果糖の多い飲み物:清涼飲料水、ジュース、炭酸飲料
尿酸値が高い状態を放っておくと血管や腎臓に負担がかかる
尿酸値が高いだけでは、多くの場合、痛みなどの自覚できる症状はありません。
しかし、その状態をそのままにしておくと、一部の人では結晶になった尿酸が関節に溜まって痛風を起こしたり、尿路に結石ができたりすることがあります。
脳卒中や心臓の病気、腎臓の働きが弱くなる病気のリスク上昇と関連することも報告されています。
ただし、これらについては尿酸値の高さが直接の原因なのか、他の要因が影響しているのか、まだ結論が出ていない部分もあります。
なお、肥満と高尿酸血症は併存しやすく、肥満は尿酸値を上げる主要な原因の一つであることがわかっています。
自覚症状がないからといって軽く考えず、健康診断の結果を毎年きちんと確認していくことが大切です。
- 関節に尿酸の結晶が溜まる → 痛風発作
- 尿路に尿酸の結晶が溜まる → 尿路結石(※腎機能低下のリスク指標となる可能性もあります)
- 脳卒中や心臓病のリスク上昇との関連
痛風がある人は血圧にも注意が必要
痛風は、尿酸値が高い状態が長く続いた結果、関節に尿酸の結晶が溜まり、強い痛みとともに腫れや炎症が起こる病気です。
この痛風と高血圧は、実は同じ人に一緒に起こりやすいことが知られていて、血圧のコントロールがうまくいっていない方ほど、尿酸値が高い状態や痛風を併せ持っている割合が高いという調査結果もあります。
ここではまず、痛風と高血圧がどうしてセットで起こりやすいのか、その関係の強さについて確認します。
そのうえで、痛風の発作が起きたときに使う治療薬が、血圧にどんな影響を与えることがあるのかについても触れていきます。
痛風と高血圧のどちらか一方だけを気にするのではなく、両方の状態を合わせて把握しておくことが、長い目で見た体調管理につながります。
高血圧の人は痛風を合併・発症しやすい
血圧のコントロールがうまくいっていない人ほど、尿酸値が高い状態や痛風を併せ持っている割合が高いことが、アメリカでの調査からわかっています。
健康な米国成人における高尿酸血症の有病率は6~8%、血圧がコントロールされていない成人では10~15%、血圧がコントロールされておらずCVDリスク因子が1つある成人では22~25%、血圧がコントロールされておらずCVDリスク因子が2つある成人では34~37%でした。
引用:PLOS ONE Dose-Response Association of Uncontrolled Blood Pressure and Cardiovascular Disease Risk Factors with Hyperuricemia and Gout
これまでの大規模な調査からも、痛風や尿酸値の高さが、高血圧やその治療で使う利尿薬と強く関係していることが確認されています。
血圧が高い状態そのものが尿酸を体の外に出しにくくすることに加えて、高血圧の治療で使う薬の一部が尿酸値に影響を与えることも関係していると考えられています。
痛風の治療薬が心臓や血管のリスクに影響することがある
痛風の発作が起きたときには、痛みや腫れを抑えるために「NSAIDs」と呼ばれる種類の痛み止めが使われることがあります。
この痛み止めを痛風の発作予防などで使った人は、コルヒチンという別の薬を使った人に比べて、心臓や血管の病気が起こる割合が多かったという報告があります。
ただし、これは患者さんの元の健康状態の影響を除ききれていない可能性もあります。
MACEおよび心血管死の発生率はコルヒチン使用者と比較してNSAID使用者の方が高く、発生率の差はそれぞれ1,000人年あたり38.8(95%信頼区間[CI] 15.4-62.2)および10.9(95% CI 0.7-21.1)であり、ハザード比(HR)はそれぞれ1.56(95% CI 1.11-2.17)および2.50(95% CI 1.14-5.26)であった。
引用:PubMed Comparative Cardiovascular Safety of Nonsteroidal Anti-Inflammatory Drug Versus Colchicine Use When Initiating Urate-Lowering Therapy Among Patients With Gout: Target Trial Emulations
また、NSAIDsは血圧を上げたり腎臓に負担をかけたりすることがあるため、高血圧や心臓・腎臓に持病がある人では特に慎重な判断が必要です。
痛風の治療を受けていて血圧が気になる場合は、自分の判断で薬をやめたり量を変えたりせず、医師に相談することをおすすめします。
血圧を下げる薬の中には尿酸値を上げるものがある
高血圧の治療で使う薬(降圧薬)にはいくつかの種類があり、その中には尿酸値を上げやすいものと、あまり影響を与えないものが混ざっています。
とくに「利尿薬」というタイプの薬は尿酸値を上げる方向に働くことが知られている一方で、「カルシウム拮抗薬」や「ARB」と呼ばれる薬の一部のように、尿酸値への影響が少なかったり、逆に下げる方向に働いたりする可能性がある薬もあります。
ここでは、まず利尿薬がどうして尿酸値を上げやすいのか、そのしくみと影響の大きさについて説明します。
そのうえで、尿酸値への影響が少ないとされる薬の特徴にも触れながら、すでに薬を飲んでいる方が尿酸値の変化にどう向き合えばよいかを整理していきます。
薬の種類による違いを知っておくと、医師に相談するときの話がより具体的になります。
利尿薬というタイプの薬は尿酸値が上がりやすい
「サイアザイド系」や「ループ」と呼ばれる一部の利尿薬では、体の中の水分が減ることや、腎臓で尿酸を運ぶ仕組みへの影響から、尿酸が体の外に出にくくなり、結果として尿酸値が上がりやすくなることがあります。
ただし、利尿作用をもつ薬のすべてが同じように尿酸値を上げるわけではありません。
利尿薬の種類や使う量などによって、尿酸値が上がるリスクが変わってくることがわかっています。
また、利尿薬を使っている高血圧の方は、使っていない方に比べて痛風になるリスクが高まり、研究によっては約2倍になるという報告もあります。
ただし、すべての人で一律に2倍になるわけではありません。
一方で、降圧薬の中には尿酸値への影響が少ないものもあります。
「カルシウム拮抗薬」というタイプの薬では、尿酸値への影響が少ないか、わずかに下がる傾向があります。
ただし、同じタイプの薬でも種類によって効果に違いがあります。
また、「ARB」と呼ばれる薬の中でも「ロサルタン」という成分には、尿酸を尿として出しやすくし、血液中の尿酸値を下げるはたらきがあることが、複数の研究で確認されています。
降圧薬の種類と尿酸値への影響(目安)
| 薬の種類 | より正確な尿酸値への影響 |
|---|---|
| サイアザイド系・ループ利尿薬 | 上がりやすい |
| MRA | 一般に影響は小さい |
| カルシウム拮抗薬 | 不変〜軽度低下。薬剤差がある |
| ARB(ロサルタン) | 尿酸排泄を促し、軽度低下させる |
| ARB(ロサルタン以外) | 薬剤によって中立・軽度低下・上昇の報告があり、一定しない |
| β遮断薬 | 軽度上昇することがある |
| ACE阻害薬 | 影響は小さいが、研究結果は一定しない |
※実際にどの薬が合っているかは、血圧の程度や他の持病によって異なりますので、必ず医師にご相談ください。
尿酸値が気になったら自己判断せず医師に相談を
すでに降圧薬を飲んでいる方が、健康診断などで尿酸値が上がっていると言われた場合、自分の判断で薬をやめたり量を変えたりすることは避けてください。
血圧をしっかりコントロールすることを優先しながら、必要に応じて尿酸値への影響が少ない薬に変えることを検討できる場合もあります。
一部の研究では、薬の組み合わせ方によって尿酸値への影響が変わる可能性が示されていますが、すべての場合に当てはまるわけではありません。
気になる場合はかかりつけ医に相談し、血液検査の結果を確認しながら今後の方針を決めていくとよいでしょう。
食事と運動を見直せば血圧も尿酸値も下がりやすくなる
血圧を下げるための生活習慣の工夫の多くは、実は尿酸値対策にもつながります。
とくに、食事全体のバランスを見直すことや、適度な運動を心がけることは、両方によい影響を与えると期待されています。
ここではまず、高血圧の食事療法として知られる「DASH食」が尿酸値にも良い影響を与える可能性について紹介し、続いて減量や運動、水分補給、お酒の量の見直しといった日々の工夫について整理していきます。
血圧のために取り組んでいることが、そのまま尿酸値の対策にもなっているケースが多いということを、ここで確認していただければと思います。
バランスのよい食事で血圧と尿酸値の両方にアプローチする
高血圧の食事療法として知られる「DASH食」(野菜や果物、低脂肪の乳製品、全粒穀物を中心にして、塩分や脂肪の多いお肉、加工されたお肉を控える食べ方)を実践した人は、いつも通りの食事を続けた人に比べて、尿酸値が下がったという研究結果が報告されています。
とくに、もともと尿酸値が高めだった人ほど、下がり幅が大きい傾向があったという結果も出ていますが、まだ確実なことではありません。
血圧が高い方を対象にした別の研究でも、DASH食は尿酸値を下げることが報告されており、加えてアメリカ心臓協会(AHA)もDASH食のような心臓に良い食事は心臓や血管の病気のリスクを下げるうえで役立つとしています
野菜や全粒穀物、低脂肪の乳製品を増やし、肉類や甘い飲み物を減らすといった食事全体の工夫が、血圧と尿酸値の両方に良い影響を与える可能性があります。
なお、減塩は血圧を下げるためにとても重要ですが、それ自体が尿酸値を下げるわけではありません。
ただし、腎臓の働きが低下している方や、血液中のカリウムが高いと言われている方では、野菜や果物、乳製品の量を個別に調整する必要があります。
- 積極的に摂りたいもの:野菜、果物、低脂肪の乳製品、全粒穀物、豆類、ナッツ類
- 控えめにしたいもの:塩分の多い食品、脂肪の多い赤身肉、加工肉、甘い飲み物
適度な運動と水分補給、お酒の量の見直しも効果的
肥満や体重オーバーが気になる方にとって、適正体重に近づけることはとても重要です。
過体重の方の体重が減ると、尿酸値だけでなく、血圧も一緒に良くなりやすいとされています。
ただし、標準的な体重の方が無理に減量する必要はなく、急激な減量や絶食は、かえって尿酸値を一時的に上げてしまうこともあります。
継続的な有酸素運動は、体重や血圧、代謝の改善に役立ちます。
一方、急に行う激しい無酸素運動や、強い発汗や脱水を伴う運動では、尿酸値が一時的に上がることがあります。
体力や持病に合わせて、無理なく続けられる運動から始めましょう。
水分補給は脱水や尿路結石を防ぐために重要ですが、水をたくさん飲むだけで尿酸値が確実に下がるわけではありません。
なお、心臓や腎臓の働きが弱く、医師から水分を控えるよう言われている方は、必ず指示に従ってください。
お酒の量を控えることも重要です。
とくにビールは影響が大きいですが、ビール以外のお酒でも飲み過ぎれば尿酸値や痛風のリスクを高めるため、全体的なアルコール量を見直しましょう。
- 適正体重に近づけることを意識する(肥満気味の方)
- 運動はウォーキングなど軽めの有酸素運動を選ぶ
- 水分をこまめに摂る
- お酒の量を控える(ビール以外も飲み過ぎに注意)
- 塩分とプリン体の多い食品を摂り過ぎない
よくある質問
- 尿酸値が高いと血圧も上がりますか?
-
尿酸値が高い状態が続くと、血圧が上がりやすくなる可能性があることが、これまでの研究でわかっています。
ただし尿酸値だけがすべての原因というわけではなく、体質や他の生活習慣も関わっていると考えられます。
- 高血圧の薬を飲むと尿酸値が上がることはありますか?
-
サイアザイド系やループ利尿薬などでは、尿酸値が上がりやすい傾向があります。
一方で「カルシウム拮抗薬」や「ARB」の一部では影響が少ないとされていますが、同じタイプの薬でも種類によって差があります。
また、心臓の病気などでどうしても利尿薬が必要なケースもあるため、気になる場合は主治医に相談してください。
- 痛風があるとき、血圧の薬選びに注意点はありますか?
-
痛風や尿酸値の高さがある方では、可能であれば尿酸値に影響しにくい薬への変更を検討できる場合があります。
ただし、薬の効果には種類ごとの差があり、血圧の程度や他の持病(心不全など)の治療を優先すべき場面も多いため、医師とよく相談しながら決めることが大切です。
- 尿酸値を下げると血圧も下がりますか?
-
一部の若い方を対象にした研究では、尿酸を下げる薬によって血圧が下がったという結果もありますが、大人を対象にした無造作化試験や複数の研究をまとめた解析では、明確な血圧を下げる効果は確認されていません。
尿酸を下げる薬はあくまで痛風や高尿酸血症の治療薬です。
高血圧には、適切な生活指導や血圧の薬で治療していくことが大切です。
まとめ
高血圧と尿酸値は、相互に関連していることが、さまざまな研究からわかっています。
尿酸値が上がる背景には、プリン体やアルコールの摂り過ぎといった生活習慣が関わっていることが多く、そのままにしておくと痛風や腎臓への負担につながる可能性があります。
また、痛風がある方や利尿薬を飲んでいる方は、血圧と尿酸値の両方に気を配ることが大切です。
- 健康診断の血圧・尿酸値を毎年チェックする
- プリン体・果糖・お酒(ビールに限らず)を摂り過ぎない
- 野菜・果物・乳製品を中心としたバランスの良い食事を心がける
- ウォーキングなど軽めの運動を継続する
- 薬を服用中の方は自己判断で変更せず、必ず医師に相談する
食事全体のバランスを見直すことや、適正な体重の維持、無理のない継続的な運動は、血圧と尿酸値のどちらを良くするうえでも役立ちます。
また、血圧のための減塩や、脱水を防ぐための水分補給も健康管理の基礎として大切です。
健康診断などで血圧や尿酸値が気になった場合は、自分だけで判断せず、かかりつけ医に相談しながら、無理のない範囲で生活習慣を見直していきましょう。
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