高血圧の方や家族に高血圧の方がいる場合、突然の鼻血に不安を感じることがあるかもしれません。
「高血圧だから鼻血が出たのだろうか」「血圧が高いと鼻血が止まりにくいのでは」といった疑問を持つ方は少なくありません。
実際、高血圧と鼻血の関係について、インターネット上でもさまざまな情報が飛び交っており、何が正しいのか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
医学研究によると、高血圧と鼻血には一定の関連性があることが明らかになっています。
ただし、多くの方が想像するような「血圧が高いから血管が破れて鼻血が出る」という単純な関係ではありません。
高血圧が鼻血に影響を与える仕組みは複雑です。
- 高血圧があると通常より鼻血が起こりやすくなる
- 長期の高血圧で鼻の血管が徐々に弱くなり、傷つきやすくなる
- 血圧が高いと血管内の圧力が強く鼻血が止まりにくい
- 高血圧患者は救急受診や重症化する確率が高くなる
- 高血圧緊急症では、鼻血が危険なサインとして現れることがある
長い期間をかけて血管が変化したり、血圧が急に上がったり、出血が止まりにくくなったりする可能性があり、いくつもの要因が絡み合っています。
また、鼻血が出たからといって必ずしも危険な状態とは限りませんが、場合によっては命に関わる緊急事態のサインである可能性もあり、正しい判断が大切です。
この記事では、高血圧と鼻血の関係性について、最新の医学研究に基づいて分かりやすく解説します。
なぜ鼻血が起こるのか、高血圧の方が鼻血が出たときにどう対処すればよいか、そして病院に行くべきサインの見分け方まで、実践的な情報をお届けします。
さらに、日常生活で実践できる鼻血の予防方法についても具体的にご紹介します。
高血圧をお持ちの方が、鼻血に対して正しい知識を持ち、落ち着いて対応できるようになることを目指しています。
- 高血圧と鼻血の医学的な関係性
- 鼻血が起こる主な原因とメカニズム
- 高血圧の方が鼻血が出たときの正しい対処法
- すぐに病院を受診すべき危険なサインの見分け方
- 日常生活で実践できる鼻血の予防方法
はじめに(免責・注意事項)
本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。
血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。
また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。
本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。
高血圧だと鼻血が出やすいのは本当?
高血圧と鼻血の関係については、長年医学の世界でも議論されてきました。
結論から言えば、高血圧があると鼻血のリスクが高まることが最近の研究で分かっています。
ただし、その関係は想像するほど単純ではなく、いくつかの視点から理解する必要があります。
実際のところ、高血圧が「原因」で鼻血が「結果」として起こるという単純な流れは、通常の高血圧レベルでは確認されていません。
むしろ、高血圧が長く続くことで鼻の血管が徐々に弱くなったり、鼻血が始まったときに止まりにくくなったりすることが問題となります。
また、血圧が極端に高くなる緊急事態では、鼻血が危険のサインとして現れることがあります。
ここでは、高血圧と鼻血の関係について、医学研究の結果をもとに3つの重要なポイントに分けて詳しく見ていきます。
これらを理解することで、ご自身の状況をより正確に判断できるようになるでしょう。
高血圧が直接鼻血を引き起こすわけではない
多くの方が「血圧が高いと血管が破れて鼻血が出る」と考えているかもしれませんが、実際には違います。
通常の高血圧の状態では、血圧が高いだけで鼻の血管がいきなり破れることはほとんどありません。
韓国で行われた大規模な研究を見てみましょう。
この研究では、高血圧の患者さんは高血圧でない方と比べて、病院に行くほどの鼻血を起こす確率が約1.5倍高いことが分かりました。
高血圧群の鼻血発生率は1万人あたり32.97(95%信頼区間:30.57~35.51/1万人)で、非高血圧群(1万人あたり22.76、95%信頼区間:20.78~24.89/1万人)の1.45(95%信頼区間:1.29~1.63)倍高かった(表2)。
引用:JAMA Network Association of Hypertension With the Risk and Severity of Epistaxis
ただし、この研究でも「高血圧そのものが直接鼻血を引き起こす」とは言っていません。
むしろ、高血圧が長年続くことで、少しずつ鼻の血管が傷つきやすくなり、それが鼻血を起こしやすくする可能性が指摘されています。
鼻の内側には、とても細い血管がたくさん集まっています。
特に鼻の入り口付近には「キーゼルバッハ部位」と呼ばれる場所があり、ここには血管が粘膜のすぐ下を通っているため、ちょっとした刺激で傷つきやすい構造になっています。
例えるなら、薄い紙のすぐ下に細い糸が通っているようなイメージです。
この部分は温度の変化や乾燥の影響を受けやすく、もともと出血しやすい場所なのです。
高血圧があると、この繊細な血管に構造的な変化が生じる可能性が研究で示されています。
血圧が高いと鼻血が止まりにくくなる理由
高血圧と鼻血の関係で実はもっと重要なのは、鼻血が「出やすくなる」ことよりも「止まりにくくなる」ことかもしれません。
鼻血が一度始まってしまった場合、血圧が高い状態だと血管の中の圧力が強いため、止血に時間がかかりやすくなると考えられています。
高血圧患者さんの鼻血が重症化しやすいデータ
| 項目 | 高血圧患者さんの確率 |
|---|---|
| 救急外来を利用する確率 | 約2.7倍高い |
| 鼻の奥深くまで詰め物が必要になる確率 | 約4.6倍高い |
先ほどの韓国の研究では、このような結果が出ています。
これは、高血圧の方の鼻血が重症化しやすく、治療が難しくなりやすいことを示しています。
また、血圧が高い状態が長く続くと、血管の壁が硬くなったりもろくなったりする変化が起きます。
これは「動脈硬化」と呼ばれる現象で、脳や目の血管で起こる変化と同じものです。
この変化は鼻の血管でも起こります。
血管がこのような状態になると、一度出血すると止まりにくくなる傾向があります。
血圧が急上昇したときは鼻血のリスクが高まる
通常の高血圧とは違って、血圧が急激に非常に高い値まで跳ね上がる状態があります。
これを「高血圧緊急症」といい、命に関わる危険な状態です。
この状態では、鼻血が危険のサインとして現れることがあります。
高血圧緊急症とは、上の血圧(収縮期血圧)が180以上、または下の血圧(拡張期血圧)が120以上に急上昇し、心臓や脳、腎臓などの大切な臓器に急性の障害が起きている状態です。
医学研究によると、血圧が急激に上昇する高血圧危機の患者さんで鼻血が認められることがあると報告されています。
このような急激な血圧上昇では、血管に強い力がかかって血管の壁が傷つきやすくなります。
また、血管の内側を覆っている細胞が傷つくことで炎症が起こり、血液を固める仕組みにも影響が出るため、出血が起こりやすくなると考えられています。
- 激しい頭痛
- 胸の痛み
- 息苦しさ
- 目が見えにくくなる、視覚の変化
- 意識がもうろうとする
- 鼻血
高血圧緊急症は命に関わる状態で、このような症状がある場合は、すぐに救急車を呼ぶか、救急病院を受診する必要があります。
鼻血が出る主な原因とメカニズム
鼻血は非常によくある症状で、100人いれば60人くらいは生涯に少なくとも1回は経験すると言われています。
鼻血の原因はさまざまで、高血圧以外にも日常的なことが引き金になることが多いのです。
まず、鼻の構造について簡単に説明しましょう。
鼻の内側は薄い粘膜で覆われていて、その下には細かい血管が網目のように張り巡らされています。
特に鼻の真ん中の壁の前の方には、5つの太い血管が集まってくる場所があります。
ここを医学用語で「キーゼルバッハ部位」と呼びますが、要するに鼻の入り口付近の「血管の交差点」のような場所です。
この場所は外から入ってくる空気に直接触れるため、温度や湿度の影響を強く受けます。
また、粘膜が非常に薄く血管が表面近くにあるため、ほんの少しの刺激でも出血しやすい構造になっています。
実際、鼻血の多く(80〜90%程度)はこの場所から起こると言われています。
ここでは、鼻血が起こる主な原因について、身近なものから順に詳しく見ていきましょう。
鼻の粘膜の乾燥や物理的な刺激
鼻血の最も多い原因は、鼻の粘膜が乾燥することです。
鼻の内側を覆っている粘膜は、吸い込んだ空気に湿り気を与えたり温めたりする大切な役割があり、いつも適度に湿っている必要があります。
この粘膜が乾燥すると、表面がカサカサになってひび割れやすくなり、その下を通っている細い血管が傷ついて出血してしまいます。
- 冬場の暖房による室内の乾燥
- 夏場のエアコンによる室内の乾燥
- もともと乾燥した気候の地域
- 乾燥した環境での仕事
乾燥した空気にさらされると、粘膜の水分がどんどん奪われていきます。
特に冬は暖房を使うため、室内の空気がカラカラに乾燥して、鼻血が増える傾向があります。
夏でも、エアコンを長時間使っていると同じように室内が乾燥することがあります。
また、もともと乾燥した気候の地域に住んでいる方や、仕事で乾燥した環境にいることが多い方も、鼻血を起こしやすくなります。
- 鼻をほじる
- 強く鼻をかむ
- 鼻をぶつける、打撲
- 頻繁なくしゃみ
鼻を触ったり傷つけたりする物理的な刺激も、鼻血の大きな原因です。
鼻をほじる癖は、特に子どもに多く見られますが、大人でも無意識にやっていることがあります。
指で鼻の内側を触ると、薄い粘膜とその下の血管を直接傷つけてしまい、出血につながります。
また、鼻を強くかむことも、粘膜に強い圧力をかけて血管を破ってしまう原因になります。
風邪を引いたときやアレルギーで鼻の調子が悪いときも、鼻血が出やすくなります。
鼻の粘膜が炎症を起こすと、血管が充血して腫れぼったくなり、傷つきやすくなるのです。
くしゃみや鼻水が続くと、何度も鼻をかむことになり、これがさらに鼻血のリスクを高めてしまいます。
血圧の急激な変動
先ほど説明したように、血圧が急に上がると鼻血のリスクが高まります。
これは高血圧緊急症のような極端な場合だけでなく、日常的な血圧の変動でも起こることがあります。
血圧を下げる薬を飲んでいる方が、薬を飲み忘れると、血圧が急に上がってしまうことがあり、実際に鼻血を伴った症例報告もあります。
患者の高血圧切迫症は、血圧の薬の服用忘れと、以前から処方されている降圧薬の服用を遵守していなかったことが直接の原因です。
引用:PubMed Central Hypertensive Urgency and Anterior Epistaxis Caused by Antihypertensive Medication Noncompliance: A Case Report
血圧が急に大きく変動すると、鼻の血管に負担がかかり、出血を引き起こす可能性があります。
また、強い痛みを感じたり、精神的に大きなストレスを受けたり、とても不安な状態になったりしても、血圧は一時的に上昇します。
このような血圧の変動が鼻血に関係することがあります。
これは本当の高血圧緊急症ではなく、一時的な血圧上昇によるものですが、やはり鼻血の原因となりえます。
服用している薬の影響(抗凝固薬など)
薬の影響で鼻血が出やすくなったり、止まりにくくなったりすることがあります。
特に注意が必要なのは、血液をサラサラにする薬です。
鼻血に影響する主な薬
| 薬の種類 | 主な薬剤名 | 鼻血への影響 |
|---|---|---|
| 抗凝固薬 | ワルファリン | 止血に時間がかかる |
| 抗血小板薬 | アスピリン、クロピドグレル | 止血に時間がかかる |
| 血管収縮性点鼻薬 | 市販の点鼻スプレー | 長期使用で粘膜が薄くなる |
| ステロイド点鼻薬 | 鼻炎治療薬 | 長期使用で粘膜が乾燥 |
| 抗ヒスタミン薬 | アレルギー薬 | 粘膜を乾燥させる |
血液をサラサラにする薬は、心筋梗塞や脳梗塞などを予防するために広く使われています。
例えば、ワルファリン、アスピリン、クロピドグレル(商品名:プラビックス)などがあります。
これらの薬は血液を固まりにくくする働きがあるため、鼻血が出たときに止血に時間がかかってしまう可能性があります。
高血圧の治療を受けている方の中には、合併症を防ぐためにこうした薬も一緒に飲んでいる方が少なくありません。
また、鼻炎の治療に使う点鼻薬の中には、鼻の血管を縮める作用があるものや、ステロイドが含まれているものがあります。
これらを長い期間使い続けると、副作用として鼻血が起こることがあります。
鼻炎やアレルギーの飲み薬でも、粘膜を乾燥させる作用があるものがあり、間接的に鼻血のリスクを高める可能性があります。
もし血液をサラサラにする薬を飲んでいて、鼻血が頻繁に起こったり、なかなか止まらなかったりする場合は、主治医に相談することが大切です。
ただし、これらの薬は重要な治療目的で使用されていますので、勝手に飲むのをやめることは絶対にしないでください。
季節や環境による要因
季節の変わり目や環境の変化も、鼻血の起こりやすさに大きく影響します。
鼻血は冬に最も多く発生する傾向があります。
これは、気温が下がって暖房を使うため、室内の空気が非常に乾燥するからです。
また、冬は風邪やインフルエンザなどにかかりやすく、これも鼻血のリスクを高めます。
住んでいる地域の気候も関係します。
もともと湿度の低い乾燥した気候の地域、例えば砂漠に近いような場所では、一年を通じて鼻血が起こりやすい傾向があります。
反対に、湿度の高い地域では比較的鼻血は少なくなります。
職場の環境も重要です。
化学物質の蒸気や細かいほこりにさらされる環境で働いている方は、鼻の粘膜が刺激を受けやすく、鼻血のリスクが高まります。
また、エアコンや扇風機が一日中動いている環境も、空気の流れによって鼻の粘膜が乾燥しやすくなります。
妊娠中の女性も鼻血を経験しやすくなります。
これは、妊娠によってホルモンのバランスが変わり、鼻の血管が広がって血液の量が増えるためです。
プロゲステロンは血液量の増加を促し、凝固障害や器質性鼻疾患(ポリープ)がない場合でも、重度の鼻血を伴う血管変化の増強を引き起こす可能性があります。
引用:PubMed Central The way a nose could affect pregnancy: severe and recurrent epistaxis
この自然な体の変化によって、鼻の血管がより繊細になり、出血しやすくなります。
高血圧の方が鼻血が出たときの正しい対処法
高血圧をお持ちの方が鼻血を経験した場合、正しい方法で対処すれば、ほとんどのケースで自宅で止血することができます。
鼻血は見た目が派手なので驚いてしまいがちですが、実際の出血量は見た目よりずっと少ないことが多く、必要以上に慌てる必要はありません。
ただし、高血圧の方は鼻血が止まりにくい傾向があるため、正しい止血方法を知っておくことが特に大切です。
間違った対処法は、止血を遅らせるだけでなく、場合によっては危険を伴うこともあります。
また、止血した後のケアを適切に行うことで、もう一度出血するのを防ぐこともできます。
ここでは、医療機関で推奨されている効果的な止血方法と、やってはいけない間違った対応、そして止血後の注意点について詳しく説明します。
これらの知識は、いざという時に落ち着いて対応するために役立ちます。
また、ご家族にも伝えておくと良いでしょう。
鼻血を早く止める正しい手順
鼻血が出たときは、まず落ち着くことが何より大切です。
特にお子さんが鼻血を出した場合は、周りの大人が冷静に対応することで、子どもの不安を和らげることができます。
- 座って前かがみになる
- 椅子に座り、軽く前かがみの姿勢をとる
- 頭を心臓より高い位置に保つ
- 血液が喉に流れるのを防ぐ
- 鼻の柔らかい部分をつまむ
- 小鼻(鼻の柔らかい部分)を親指と人差し指でギュッとつまむ
- 硬い骨の部分ではなく、必ず柔らかい部分を押さえる
- しっかりと圧迫する
- 10〜15分間圧迫を続ける
- 時計を見ながら10〜15分間圧迫し続ける
- 途中で手を離して確認しない
- 口で呼吸を続ける
- 必要に応じて点鼻薬を使用
- 血管収縮性の点鼻薬がある場合は使用可能
- 圧迫前に2〜3回スプレーする
- なくても圧迫だけで十分
- 止まらない場合は繰り返す
- 15分経っても止まらない場合は、さらに10〜15分間圧迫
- それでも止まらなければ医療機関を受診
最初にすべきことは、椅子に座って軽く前かがみになる姿勢をとることです。
立っている場合は座るようにしましょう。
頭を心臓より高い位置に保つことで、鼻に流れる血液の量を少し減らすことができます。
前かがみになるのは、血液が喉に流れ込むのを防ぐためです。
血液が喉に流れると気道に入ってしまう危険があるからです。
もし血液が喉に流れてきたら、飲み込まずに吐き出すようにしてください。
次に、鼻の柔らかい部分、つまり小鼻のところを親指と人差し指でギュッとつまみます。
この柔らかい部分をしっかり押さえることで、出血している血管を直接圧迫することができます。
鼻の上の方にある硬い骨の部分を押さえても効果はありませんので、必ず柔らかい部分を押さえるよう注意してください。
この圧迫を10〜15分間、時計を見ながら続けます。
「もう止まったかな?」と思って途中で手を離して確認したくなるかもしれませんが、これはやめてください。
早く手を離すと、せっかくできかけた血の塊が剥がれてしまい、また出血してしまうことがあります。
その間、口で呼吸を続けましょう。
もし家に鼻血用の点鼻薬(血管を縮める作用のあるもの)がある場合は、圧迫する前に出血している側の鼻の穴に2〜3回スプレーするか、点鼻薬を染み込ませた脱脂綿を鼻に詰めることで、止血を助けることができます。
ただし、これは必ず必要というわけではなく、ない場合は圧迫だけで十分です。
15分経っても出血が止まらない場合は、もう10〜15分間圧迫を続けてください。
それでも止まらない場合は、医療機関を受診する必要があります。
やってはいけないNG対応
鼻血が出たときに、昔からの言い伝えや間違った情報に基づいて行われている対応の中には、実は避けるべきものがあります。
- ❌ 頭を後ろに反らせる(上を向く)
- 血液が喉に流れ込んで気分が悪くなる
- 気道に入って窒息の危険がある
- 必ず前かがみの姿勢を保つ
- ❌ ティッシュペーパーを奥まで詰める
- 粘膜にくっついて取る時に傷つける
- 血の塊を剥がしてしまう
- 外側から圧迫する方が効果的
- ❌ 止血直後に強く鼻をかむ
- 血管がまだ弱く再出血しやすい
- 7〜10日間は強くかまない
- 必要最小限に優しくかむ
- ❌ 止血後すぐに激しい運動をする
- 血圧が上がって再出血の危険
- 重いものを持ち上げるのも避ける
- 数時間は安静にする
最もよくある間違いは、頭を後ろに反らせることです。
「鼻血が出たら上を向く」という対応をする方は多いのですが、これは危険です。
頭を後ろに反らせると、血液が喉に流れ込んでしまいます。
血液を飲み込むと気分が悪くなったり、吐いてしまったりします。
さらに深刻なのは、血液が気道に入って息ができなくなる危険があることです。
必ず前かがみの姿勢を保つようにしてください。
また、鼻の穴にティッシュペーパーやガーゼを奥まで詰めることは、場合によっては問題を起こします。
ティッシュペーパーは鼻の粘膜にくっつきやすく、後で取る時に粘膜を傷つけたり、せっかくできた血の塊を剥がしてしまったりすることがあります。
もし何かを詰める必要がある場合は、血管を縮める薬を染み込ませた脱脂綿を使うか、または何も詰めずに外側から押さえる方法の方が効果的です。
鼻血が止まった直後に、強く鼻をかんだり、鼻をほじったりすることも避けてください。
止血した直後の血管はまだ非常に弱く、もう一度出血しやすい状態にあります。
病院では、止血後数日から1週間程度は鼻を強くかまないように指導されることが一般的です。
激しい運動をしたり、重いものを持ち上げたりすることも、鼻血が止まった後しばらくは控えるべきです。
これらの動作によって血圧が上がると、せっかくできた血の塊が剥がれて、また出血してしまう可能性があります。
止血後に注意すべきこと
鼻血が止まった後も、いくつか気をつけるべき点があります。
- 数時間は安静にして過ごす
- 寝る時は枕を高めにする
- 生理食塩水スプレーやワセリンで保湿ケアを始める(1日2〜3回、1〜2週間)
- 血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は主治医に報告
- 便秘で強くいきまないよう注意
- くしゃみは口を開けて行う
止血後の数時間は、できるだけ安静にして過ごすことをお勧めします。
寝る時は枕を少し高めにして、頭を高い位置に保つと良いでしょう。
こうすることで、もう一度出血するリスクを下げることができます。
鼻の粘膜を保護して、再発を防ぐために、鼻の保湿ケアを始めることが大切です。
生理食塩水の点鼻スプレーや、ワセリンなどの保湿剤を綿棒で優しく鼻の内側に塗ることで、粘膜の乾燥を防ぐことができます。
病院では、止血後1〜2週間、1日2〜3回この保湿ケアを行うよう指導されることが多いです。
もし血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は、鼻血が起きたことを主治医に報告することをお勧めします。
薬の量を調整する必要があるかどうか、医師が判断する必要があるかもしれません。
ただし、繰り返しになりますが、自分の判断で薬をやめることは絶対にしないでください。
便秘で強くいきむことも血圧を上げてしまうため、必要に応じて便を柔らかくする薬の使用を検討してもよいでしょう。
また、くしゃみをする時は、口を開けて行うことで、鼻にかかる圧力を減らすことができます。
すぐ病院を受診すべき鼻血の危険サイン
ほとんどの鼻血は自宅での対処で止血できますが、中には速やかに医療機関を受診すべきケースもあります。
特に高血圧をお持ちの方は、鼻血が重症化しやすい傾向があるため、危険なサインを見逃さないことが重要です。
医学的には、鼻血で亡くなる方は非常に少なく、年間で数人程度と報告されています。
しかし、適切なタイミングで病院に行かないと、たくさん出血して貧血になったり血圧が下がったりする可能性があります。
また、背景に重大な病気が隠れていることもあります。
さらに、命に関わる緊急事態のサインとして鼻血が現れることもあります。
ここでは、病院への受診を検討すべき3つの主要な危険サインについて詳しく説明します。
これらのサインを知っておくことで、適切なタイミングで医療的な助けを受けることができ、重大な問題を予防することにつながります。
家族や周りの方とも共有しておくことをお勧めします。
20分以上経っても止まらない鼻血
正しい方法で20〜30分間圧迫しても出血が止まらない場合は、病院を受診する必要があります。
これは、出血している血管が比較的太い可能性や、鼻の奥の方(後鼻出血といいます)からの出血である可能性を示しています。
前鼻出血と後鼻出血の違い
| 項目 | 前鼻出血 | 後鼻出血 |
|---|---|---|
| 出血部位 | 鼻の入り口付近 | 鼻の奥深く、上部 |
| 頻度 | 約90% | 約10% |
| 重症度 | 軽度〜中等度 | 中等度〜重度 |
| 自然止血 | 比較的容易 | 困難 |
| 専門治療の必要性 | 少ない | 高い |
| 高齢者・高血圧患者 | 起こりやすい | 起こりやすい |
鼻の奥からの出血は、鼻の深いところや上の方、または副鼻腔の底の部分から起こる出血で、入り口付近からの出血よりも重症であることが多く、専門的な治療が必要になります。
この部分の血管は入り口付近の血管よりも太く、自然に止血することが難しいのです。
高齢の方や高血圧の方では、奥からの出血が比較的多い傾向があります。
病院では、どこから出血しているかを確認するために、鼻鏡という特殊な器具を使って鼻の内部を観察します。
場合によっては内視鏡(カメラのついた細い管)を使って、より深い部分を確認することもあります。
出血している場所が見つかれば、硝酸銀という薬品や電気の熱で血管を焼いて止血する処置が行われることがあります。
それでも止血が難しい場合は、鼻タンポンという特殊なガーゼやスポンジを鼻に入れて圧迫して止血します。
このタンポンは普通1〜2日後に取り除かれますが、その間は医師の管理下に置かれることがあります。
症状が重い場合は入院が必要になることもあります。
週に何度も繰り返す頻繁な鼻血
鼻血が週に何度も繰り返す場合や、月に数回以上の頻度で起こる場合は、何か別の病気が隠れている可能性があります。
これは病院での詳しい検査が必要なサインです。
- 血液凝固障害
- 血友病
- フォン・ウィルブランド病
- 肝臓疾患による凝固因子の減少
- 鼻の構造的問題
- 鼻中隔弯曲症(鼻の壁が曲がっている)
- 遺伝性出血性毛細血管拡張症
- 腫瘍
- 鼻茸(良性の鼻ポリープ)
- 鼻腔内腫瘍(まれに悪性)
頻繁な鼻血の背景には、血液を固める機能に問題があることがあります。
例えば、血友病やフォン・ウィルブランド病といった生まれつきの病気や、肝臓の病気によって血液を固める成分が十分に作られなくなっている状態などが考えられます。
これらの病気では、鼻血だけでなく、体の他の部分にも原因不明のあざができやすくなります。
鼻の構造の問題も、繰り返す鼻血の原因となります。
鼻中隔弯曲症といって、鼻の真ん中の壁が曲がっている状態があると、空気の流れが偏って特定の場所が乾燥しやすくなったり、刺激を受けやすくなったりします。
また、遺伝性出血性毛細血管拡張症という、鼻の中の血管が異常に広がってしまう病気もあります。
より深刻な可能性として、鼻の中に腫瘍(できもの)が隠れていることもあります。
良性の鼻茸(鼻ポリープ)から、まれに悪性の腫瘍まで、さまざまな可能性があります。
高血圧の治療を受けている方で頻繁な鼻血がある場合、医師は鼻の中を詳しく検査して、これらの可能性がないか確認する必要があります。
頭痛・めまい・吐き気など他の症状を伴う場合
鼻血と同時に、または鼻血の前後に、激しい頭痛、めまい、胸の痛み、息苦しさ、目が見えにくくなる、吐き気、意識がぼんやりするなどの症状が現れた場合は、高血圧緊急症の可能性があり、すぐに救急病院を受診する必要があります。
- □ 鼻血が出ている
- □ 激しい頭痛がある
- □ 胸が痛い
- □ 息が苦しい
- □ 目が見えにくくなった
- □ 吐き気がする、または嘔吐した
- □ 意識がぼんやりする
- □ 血圧が180/120以上(測定できる場合)
2つ以上当てはまる場合は、すぐに119番に電話するか、救急病院を受診してください。
高血圧緊急症は、血圧が上の値で180以上、または下の値で120以上に急上昇し、心臓、脳、腎臓などの大切な臓器に急激な障害が起きる状態です。
この状態では、脳卒中、心筋梗塞、肺に水が溜まる、腎臓が急に働かなくなるなど、命を脅かす問題が起こる可能性があります。
もし自宅に血圧計がある場合は、鼻血と同時にこれらの症状が現れたら、まず血圧を測ってみてください。
もし血圧が180/120以上を示している場合は、5分後にもう一度測ります。
それでも同じように高い値が続き、他の症状もある場合は、119番に電話して救急車を呼ぶか、すぐに救急病院を受診してください。
ただし、血圧が高いだけで他の症状がない場合は、必ずしも救急受診は必要ありません。
しかし、この場合でも数日以内にかかりつけ医を受診し、血圧のコントロールについて相談することが大切です。
年齢や合併症によって判断が異なる場合があるため、心配な場合は医療機関に相談してください。
頭をぶつけた後に鼻血が出た場合も、速やかに病院を受診すべきです。
これは頭蓋骨が骨折している可能性を示しており、CT検査などの画像診断が必要になります。
鼻の形が明らかに変形している場合も、鼻の骨が折れている可能性があるため、専門医の診察を受けるべきです。
鼻血を予防するために日常でできること
鼻血を完全に防ぐことは難しいですが、日常生活でいくつかの対策を行うことで、鼻血のリスクを大きく減らすことができます。
特に高血圧をお持ちの方にとって、これらの予防策は重要です。
鼻血の予防は、単に鼻血を防ぐだけでなく、全身の健康状態を良くすることにもつながります。
特に血圧をしっかりコントロールすることは、鼻血予防だけでなく、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を防ぐ上でも非常に大切です。
また、鼻の粘膜を健康に保つことは、風邪やインフルエンザなどの感染症を防ぐことにも役立ちます。
ここでは、科学的な根拠に基づいた効果的な予防方法を3つの観点から詳しく解説します。
これらの方法は特別な道具やお金を必要とせず、今日からでも実践できるものばかりです。
続けて取り組むことで、鼻血のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。
血圧を適切にコントロールする重要性
高血圧の方にとって、最も重要な鼻血予防策は、血圧を適切な範囲内にコントロールすることです。
先ほど説明したように、高血圧そのものが直接鼻血を引き起こすわけではありませんが、血圧が高い状態が長く続くと、鼻の血管が徐々に弱くなり、出血しやすくなります。
- 降圧薬を規則正しく服用
- 医師の指示通りに毎日きちんと飲む
- 飲み忘れ防止にアラームやアプリを活用
- 定期的な血圧測定
- 自宅で血圧を測る習慣をつける
- 血圧の変動パターンを把握
- 目標値から外れたら主治医に相談
- 生活習慣の改善
- 適度な運動
- 減塩を心がけた食事
- 適正体重の維持
- 節酒
- 禁煙
処方された血圧の薬を、医師の指示通りに毎日きちんと飲むことが基本です。
薬を飲み忘れると血圧が急に変動し、これが鼻血のリスクを高めます。
もし薬を飲み忘れることが多い場合は、スマートフォンのアラーム機能を使ったり、薬の飲んだ記録をつけるアプリを活用したりすることが役立ちます。
定期的に血圧を測ることも大切です。
自宅で血圧を測る習慣をつけることで、血圧がどう変化しているかを把握でき、薬がちゃんと効いているかを確認することができます。
もし血圧が目標の値から大きく外れている日が続く場合は、主治医に相談して治療内容を見直す必要があるかもしれません。
生活習慣を改善することも、血圧コントロールには欠かせません。
適度な運動、塩分を控えた食事、適正な体重を保つこと、お酒を控えめにすること、タバコをやめることなどは、血圧の薬の効果を高め、より安定した血圧コントロールを実現します。
これらは鼻血予防だけでなく、心臓や血管の病気全般を防ぐことにもつながる大切な取り組みです。
鼻の粘膜を保護するケア方法
鼻の粘膜を健康に保ち、適度な湿り気を維持することは、鼻血予防の基本です。
鼻の保湿ケアの方法
| ケア方法 | 使用するもの | 頻度 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 点鼻スプレー | 生理食塩水スプレー | 1日2〜3回 | 市販品で十分、特に冬場は重要 |
| 軟膏塗布 | ワセリンなど | 1日1〜2回 | 綿棒で鼻の入り口付近に薄く塗る |
| 室内加湿 | 加湿器 | 必要に応じて | 湿度40〜60%を目標 |
| 簡易加湿 | 濡れタオル、洗濯物 | 随時 | 加湿器がない場合の代替手段 |
最も効果的な方法の一つが、生理食塩水の点鼻スプレーを使うことです。
薬局で売られている生理食塩水スプレーを1日2〜3回使うことで、鼻の粘膜を潤して、乾燥による傷を防ぐことができます。
特に冬や乾燥した環境にいる時間が長い方には、こまめに使うことをお勧めします。
また、ワセリンなどの保湿剤を鼻の入り口付近に薄く塗ることも効果的です。
綿棒を使って優しく塗ってください。
ただし、あまり奥まで塗る必要はありません。
鼻の入り口付近が最も乾燥しやすいので、ここを保護することが大切です。
室内の湿度を管理することも重要です。
特に冬は、加湿器を使って室内の湿度を40〜60%くらいに保つよう心がけましょう。
加湿器がない場合でも、洗濯物を室内に干す、水の入った容器を暖房器具の近くに置く、観葉植物を置くなどの方法で、ある程度湿度を上げることができます。
長い期間、鼻炎の薬(点鼻薬)を使っている場合は、鼻の粘膜への影響について主治医に相談してみましょう。
これらの薬が必要な場合でも、使い方を工夫したり、保湿ケアを一緒に行ったりすることで、副作用を最小限に抑えることができます。
生活習慣で気をつけるポイント
日常生活の中で、以下のような点に注意することで、鼻血のリスクをさらに減らすことができます。
- □ 鼻をほじらない(無意識の癖に注意)
- □ 爪を短く切っておく(特に子ども)
- □ 鼻をかむ時は優しく、片方ずつ
- □ 風邪やアレルギーの時は特に優しく
- □ タバコを吸わない(禁煙を検討)
- □ 化学物質や粉塵の環境ではマスクを着用
- □ 職場の換気を確認
鼻をほじる癖は、意識的にやめるよう努力しましょう。
大人でも無意識に鼻を触っていることがあります。
もし鼻の中がかゆくなったり、違和感がある場合は、鼻を触る代わりに生理食塩水スプレーを使ったり、ティッシュで優しく拭いたりするようにしてください。
特にお子さんがいる家庭では、爪を短く切っておくことで、鼻をほじった時の傷を最小限に抑えることができます。
鼻をかむ時は、優しく行うことが大切です。
片方ずつかむようにし、両方の鼻を同時に強くかむことは避けましょう。
風邪やアレルギーで鼻水が多い時期は、何度も鼻をかむことになりがちですが、できるだけ優しく、必要最小限にとどめるよう心がけてください。
タバコを吸うと鼻の粘膜が乾燥し、刺激を受けるため、鼻血のリスクが高まります。
もし喫煙習慣がある場合は、これを機会に禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。
禁煙は血圧コントロールの改善にもつながり、一石二鳥の効果が期待できます。
寝る時は枕を高めにして頭を高い位置に保つことで、鼻血の予防に役立つ場合があります。
化学物質や刺激のある蒸気にさらされる環境で働いている場合は、適切な保護具(マスクなど)を使うことが大切です。
また、職場の換気が適切かどうかも確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
- 高血圧の薬を飲んでいると鼻血が出やすくなりますか
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血圧を下げる薬が鼻血を引き起こすことはまれです。
ただし、高血圧の治療と同時に血液をサラサラにする薬(抗凝固薬や抗血小板薬)を飲んでいる場合は、鼻血が出た時に止まりにくくなる可能性があります。
- 鼻血が出たら血圧を測った方がいいですか
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もし自宅に血圧計がある場合は、鼻血と同時に頭痛や胸の痛みなどの症状がある時に測ることをお勧めします。
軽度の鼻血のたびに必ず測る必要はありませんが、頻繁に起こる場合は血圧の記録を取っておくと診察時に役立ちます。
- 冬場に鼻血が増えるのはなぜですか
-
冬は気温が下がって暖房を使うため、室内の空気が非常に乾燥し、鼻の粘膜も乾燥しやすくなります。
また、風邪などにかかりやすい季節でもあるため、鼻血が起こりやすくなります。
- 鼻血が出たとき上を向いた方がいいですか
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いいえ、上を向くのは危険です。
血液が喉に流れ込んで気分が悪くなったり、気道に入って息ができなくなるリスクがあります。
必ず座って軽く前かがみの姿勢を保ってください。
- 高血圧で鼻血が出るのは危険な状態のサインですか
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通常の高血圧で時々鼻血が出る程度であれば、必ずしも危険な状態とは限りません。
ただし、鼻血と同時に激しい頭痛や胸の痛みなどがある場合は、高血圧緊急症の可能性があるため、すぐに病院を受診してください。
まとめ
高血圧と鼻血には一定の関係があり、高血圧の方は鼻血を起こすリスクが約1.5倍高く、また鼻血が止まりにくく重症化しやすい傾向があります。
ただし、通常の高血圧が直接鼻血を引き起こすわけではなく、血圧が急に上がったり、長い期間をかけて血管が弱くなったりすることが関係していると考えられています。
鼻血の最も多い原因は、鼻の粘膜が乾燥することと、物理的な刺激です。
特に冬や乾燥した環境では注意が必要です。
また、血液をサラサラにする薬の影響で鼻血が止まりにくくなることもあります。
鼻血が出た時は、座って前かがみになり、鼻の柔らかい部分を10〜15分間しっかり圧迫することで、多くの場合自宅で止血できます。
ただし、20分以上止まらない場合、頻繁に繰り返す場合、激しい頭痛や胸の痛みなどを伴う場合は、速やかに病院を受診する必要があります。
予防には、血圧を適切にコントロールすること、鼻の粘膜を保湿すること、室内の湿度を保つこと、鼻をほじらないことなどが効果的です。
毎日きちんと血圧の薬を飲み、定期的に血圧を測る習慣をつけ、気になる症状があれば早めに主治医に相談することが大切です。


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