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高血圧と不整脈の関係とは?心臓への影響と日常でできる予防・対策

高血圧と不整脈の関係とは?心臓への影響と日常でできる予防・対策

「血圧が高いですね」と医師から言われたことはありませんか。

高血圧と診断されている方の中には、時々感じる動悸や脈の乱れが気になっている方もいらっしゃるかもしれません。

実は、高血圧と不整脈(脈が乱れること)には深い関係があることが、多くの研究で明らかになっています。

血圧が高い状態が続くと、心臓に負担がかかり続けます。

その結果、心臓の形や働きが少しずつ変化していき、脈が乱れやすくなってしまうのです。

高血圧と不整脈の関係性
  • 高血圧で心臓の壁が厚くなり電気信号が乱れやすくなる
  • 高血圧の人は心房細動になるリスクが大幅に高まる
  • 高血圧と心房細動が重なると脳梗塞リスクが急上昇する
  • 高齢者や肥満の人は両方の病気を発症しやすい
  • 降圧薬で血圧管理すれば不整脈リスクを減らせる

特に「心房細動」という不整脈は、高血圧の方に起こりやすく、放っておくと脳梗塞を引き起こす危険性があります

しかし、心配しすぎる必要はありません。

適切な治療と毎日の生活習慣を見直すことで、これらのリスクを大きく減らすことができます。

簡単に結論をお伝えすると、高血圧のある方は、血圧が正常な方と比べて心房細動(不整脈の一種)になるリスクが約1.5から1.8倍高いことがわかっています。

これは、血圧が高い状態が続くことで心臓に負担がかかり、心臓の形が変わってしまうためです。

ただし、血圧をきちんとコントロールすれば、不整脈になるリスクを下げることができます。

この記事でわかること
  • なぜ高血圧だと不整脈になりやすいのか
  • 心房細動という不整脈について
  • どんな治療方法があるのか
  • 毎日の生活でできる予防方法
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。

血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。

また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。

本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。

目次

高血圧の人は不整脈になりやすい

高血圧と不整脈がどう関係しているのか、まずはそこから理解していきましょう。

心臓は全身に血液を送るポンプのような働きをしています。

血圧が高いということは、このポンプが普段よりも強い力で血液を押し出さなければならない状態です。

重い荷物を短時間持つのは問題なくても、何時間も持ち続けると腕が疲れてしまいますよね。

心臓も同じです。

血圧が高い状態が何年も続くと、心臓は疲れて形が変わってきます。

この変化が、脈が乱れる原因となるのです。

研究によると、高血圧の方は血圧が正常な方に比べて、心房細動を起こすリスクが約1.5から1.8倍高くなります

さらに、血圧の数値が20mmHg高くなるごとに、心房細動のリスクが約18パーセントずつ増えていくこともわかっています。

つまり、血圧が高ければ高いほど、そして高血圧の期間が長ければ長いほど、不整脈になりやすいということです。

ここからは、高血圧がどのように心臓に負担をかけ、それがなぜ不整脈につながるのかを詳しく見ていきます。

血圧が高いと心臓に大きな負担がかかる

血圧が高いとは、血管の中を流れる血液の圧力が強すぎる状態のことです。

心臓は全身に血液を送り出すポンプですが、血管内の圧力が高いと、心臓はいつもより強い力で血液を押し出さなければなりません。

例えるなら、普通の風船を膨らませるのと、硬いゴム風船を膨らませるのとでは、後者の方がずっと力が必要ですよね。

高血圧の状態では、心臓は毎日、毎分、この「硬いゴム風船を膨らませる」ような大変な仕事をし続けているのです

最初のうちは心臓も頑張れますが、この状態が何年も続くと、心臓の筋肉や働きに少しずつ変化が現れてきます。

この変化が積み重なることで、脈が乱れやすい状態になってしまいます。

心臓の負担が不整脈を引き起こす流れ

では、具体的にどんな変化が起こるのでしょうか。

順を追って説明します。

不整脈が起こりやすくなる理由
  • 左室肥大で心臓の動きが硬くなる
  • 左心房が拡張し、電気信号の通り道が変わる
  • 線維化によって電気信号が遮られたり遅れたりする
  • 結果として、脈のリズムが乱れやすくなる

まず、高い圧力に押し返そうと、心臓の壁(特に左心室という部分)が少しずつ厚くなっていきます。

れは「左室肥大」と呼ばれます

筋トレをすると筋肉が太くなるのと似ていますが、心臓の場合、厚くなりすぎると良くありません。

心臓の壁が厚くなると、心臓が硬くなって十分に広がれなくなります。

すると、血液をためておく「左心房」という部屋に圧力がかかり、この部屋も徐々に大きくなってしまいます

さらに、長く続く負担によって、心臓の筋肉の間に「線維化」という変化が起こります。

これは、柔らかい筋肉が硬い組織に変わってしまうことです。

心臓は電気信号で動いています。

この電気信号が心臓全体にスムーズに伝わることで、規則正しく拍動できるのです。

しかし、心臓の形が変わったり硬くなったりすると、電気信号がうまく伝わらなくなります

その結果、脈が乱れる「不整脈」が起こりやすくなるのです。

高血圧と不整脈の両方がある人によく見られる特徴

高血圧と不整脈の両方を持っている方には、いくつかの共通点があります。

まず、年齢が関係しています。

特に65歳以上の方では、高血圧と不整脈の両方を持つ方の割合が増えます

これは、年齢とともに心臓や血管が変化しやすくなるためです。

年齢とリスクの関係

年齢特徴
〜64歳高血圧や不整脈はあるが、両方を併発する割合はまだ低い
65歳以上両方を持つ人が増える/心臓・血管の変化が進みやすい

また、高血圧の期間も重要です。

10年以上血圧が高い状態が続いている方は、心臓の変化がより進んでいるため、不整脈のリスクが高くなります。

血圧の数値も大きく影響します。

上の血圧(収縮期血圧)が140mmHgを超えている方、特に160mmHg以上の方では、不整脈が起こりやすくなることがわかっています。

閉経前群では、収縮期血圧が160mmHg以上の場合、参照群(100mmHg≦収縮期血圧<110mmHg、ハザード比=1.588[95%信頼区間1.383~1.823])と比較して、新規発症AFのリスクが58.8%増加した。

引用:American Heart Association Journals Different Influence of Blood Pressure on New-Onset Atrial Fibrillation in Pre- and Postmenopausal Women

さらに、肥満、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群(寝ている間に呼吸が止まる病気)などを併せ持っている方も、両方の病気を発症しやすい傾向にあります。

これらの病気はお互いに影響し合い、心臓への負担をさらに大きくしてしまうのです。

心房細動は高血圧が原因で起こりやすくなる

「心房細動」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは不整脈の一種で、成人の約2から4パーセントに見られる、最もよくある持続的な不整脈です。

心房細動では、心臓の上の部分(心房)が規則正しく動かず、細かく震えるような動きをします。

まるで、整列して行進していた人たちが、急にバラバラに走り出してしまったような状態です。

この心房細動と高血圧には非常に強い関係があります

心房細動の方の80パーセント以上が高血圧を持っているという報告もあります。

研究では、高血圧の方は血圧が正常な方に比べて、心房細動になるリスクが1.5から1.8倍高いことがわかっています。

心房細動の最も怖い点は、脳梗塞のリスクを約5倍に高めることです。

さらに高血圧も持っている場合、このリスクはさらに約2倍前後高くなります。

高血圧と心房細動・脳梗塞リスクの関係

内容数値の目安
成人における心房細動の頻度約2〜4%
心房細動患者のうち高血圧を持つ人80%以上
高血圧の人が心房細動になるリスク正常血圧に比べて1.5〜1.8倍
心房細動がある人の脳梗塞リスクない人に比べて約5倍
心房細動に加えて高血圧もある場合の脳梗塞リスクさらに約2倍前後高くなる

しかし、適切な治療を受ければ、これらのリスクを大きく減らすことができます。

ここからは、心房細動の症状、なぜ高血圧で起こりやすいのか、放っておくとどうなるのかを詳しく見ていきましょう。

心房細動で現れる動悸や息切れなどの症状

心房細動になると、どんな症状が現れるのでしょうか。

最も多いのは「動悸」です。

急に心臓がドキドキし始めたり、胸の中で何かがバタバタと暴れているように感じたりします。

心房が正しく動かないため、心臓が効率よく血液を送り出せなくなります

その結果、これらの症状が現れるのです。

主な症状
  • 動悸:急に心臓がドキドキし始めたり、胸の中で何かがバタバタと暴れているように感じる
  • 脈の異常:脈が速くなったり、不規則になったりする
  • 息切れ:階段を上ったり、少し歩いたりするだけで息切れを感じる方もいる
  • その他の症状:疲れやすくなったり、めまいがしたりすることもある

ただし、注意が必要なのは、すべての方に症状が出るわけではないということです。

実は、心房細動の方の約3分の1は、全く症状を感じていません。

健康診断で心電図を撮ったときや、別の病気で病院を受診したときに、偶然見つかることも多いのです

症状がなくても、脳梗塞などの危険性は変わりません。

だからこそ、定期的な健康診断が大切なのです。

血圧が高い状態が続くと心房細動のリスクが上がる

では、なぜ高血圧だと心房細動になりやすいのでしょうか。

研究によると、高血圧の方は血圧が正常な方に比べて、心房細動を起こすリスクが約1.5から1.8倍高くなります

高血圧症患者と非高血圧症患者とを比較した要約相対リスクは1.50(95%信頼区間:1.42~1.58、I2 =  98.1%、p異質性 < 0.0001)であった(図 2)。

引用:PubMed Central Blood pressure, hypertension and the risk of atrial fibrillation: a systematic review and meta-analysis of cohort studies

さらに興味深いことに、血圧の数値が高ければ高いほど、リスクも上がっていくことがわかっています。

具体的には、上の血圧が20mmHg上がるごとに、心房細動のリスクが約18パーセント増えます

例えば、血圧が140mmHgの方と160mmHgの方では、160mmHgの方の方が明らかに心房細動になりやすいということです。

また、高血圧の期間も重要です。

血圧が高い状態が長く続けば続くほど、心臓への負担が積み重なり、心房細動のリスクが高まります。

その理由は、前のセクションで説明した心臓の変化にあります。

血圧が高い状態が続くと、左心室の壁が厚くなり(左室肥大)、左心房が大きくなり、心臓の筋肉が硬くなります(線維化)。

これらの変化によって、心臓の中の電気信号の伝わり方が乱れ、心房が細かく震える「心房細動」が起こりやすくなるのです。

治療せずに放置すると脳梗塞のリスクが高まる

心房細動で最も心配なのは、脳梗塞を引き起こす可能性があることです。

心房細動があると、心房の中で血液の流れがよどんでしまいます。

すると、血液が固まって「血栓」という血の塊ができやすくなります。

この血栓が血液の流れに乗って脳に運ばれ、脳の血管を詰まらせてしまうのが脳梗塞です。

心房細動がある方は、ない方に比べて脳梗塞になるリスクが約5倍高くなります

さらに、高血圧も一緒に持っている場合は、このリスクがさらに約2倍前後高まります

つまり、高血圧と心房細動の両方がある方は、非常に脳梗塞になりやすい状態にあるということです。

しかも、心房細動による脳梗塞は、他の原因による脳梗塞よりも重症になりやすいことがわかっています。

AF患者では、AFのない患者と比較して、非常に重度の脳卒中(0~14点)を発症した患者が多かった(AF13.7%対7.9%、P <0.01)。

引用:American Heart Association Journals Ischemic Stroke Severity and Mortality in Patients With and Without Atrial Fibrillation

これは、心房の中でできた比較的大きな血栓が、脳の太い血管を詰まらせることが多いためです。

その結果、後遺症が残りやすくなります。

ただし、良いニュースもあります。

「抗凝固薬」という血液をサラサラにする薬をきちんと飲むことで、脳梗塞のリスクを50から70パーセントも減らせることが研究で示されています。

対照群と比較して、ワルファリン(6件の試験、2,900名)および抗血小板薬(8件の試験、4,876名)は、それぞれ脳卒中を64%(95%信頼区間49%~74%)、22%(信頼区間6%~35%)減少させた。

引用:PubMed Meta-analysis: antithrombotic therapy to prevent stroke in patients who have nonvalvular atrial fibrillation

そのため、心房細動が見つかったら、できるだけ早く治療を始めることがとても大切です。

血圧の高い状態が続くと心臓の構造が変化する

高血圧が心臓に与える影響は、単に「圧力が高い」というだけではありません。

長い年月をかけて、心臓の形や構造そのものが変わってしまうのです。

その代表的な変化が「左室肥大」です。

これは、心臓の左側の壁が厚くなることで、高血圧の方の約30から40パーセントに見られます。

最初は、高い圧力に負けないように心臓が頑張った結果として壁が厚くなるのですが、厚くなりすぎると逆に心臓の働きが悪くなってしまいます。

心臓の壁が厚くなると同時に、心臓の筋肉の間に「線維化」という変化も起こります

これは、柔らかかった筋肉が硬い組織に変わってしまうことです。

硬くなった部分では電気信号がうまく伝わらず、それが不整脈の原因になります。

さらに、これらの変化は心臓だけでなく、全身の血管にも影響を及ぼします。

動脈硬化が進んだり、腎臓の働きが悪くなったりと、様々な問題を引き起こします。

このセクションでは、高血圧によって心臓がどのように変化していくのか、そしてそれが不整脈や他の病気にどうつながるのかを、わかりやすく説明していきます。

心臓の壁が厚くなり筋肉が硬くなっていく

高血圧が長く続くと、心臓の筋肉、特に左心室(心臓の左下の部屋)の壁が徐々に厚くなっていきます

これを「左室肥大」といいますが、なぜ厚くなるのでしょうか。

左室肥大が起こるときの流れ
  • 血圧が高い状態が長期間続く
  • 心臓は強い力で血液を送ろうとする
  • 心筋が負荷に適応しようとする
  • 結果として左心室の壁が厚くなる

心臓は高い血圧に対抗して血液を送り出すため、より強い力が必要になります。

すると、心臓の筋肉が「もっと力を出さなきゃ」と頑張って、壁を厚くしていくのです。

これは、重いものを持ち続けると筋肉が太くなるのと似ていますが、心臓の場合は壁が厚くなりすぎると問題が起きます。

厚くなった心臓は硬くなり、十分に広がることができなくなります

心臓がうまく広がらないと血液を十分に取り込めなく、その結果息切れや疲れやすさといった症状が現れます。

さらに、壁が厚くなるにつれて、心臓の筋肉の間に「線維化」という変化も起こります

これは、柔らかかった筋肉組織が、硬い繊維のような組織に変わってしまうことです。

線維化した部分は縮むことができず、電気信号も伝わりにくくなります。

この変化が、不整脈を起こしやすくする大きな原因の一つなのです。

心臓の電気信号が乱れて脈が不規則になる

心臓は電気信号で動いています。

この電気信号が規則正しく心臓全体に伝わることで、心臓はリズミカルに拍動できるのです。

通常、電気信号は心臓の右上にある「洞結節」という場所から始まります。

ここから発生した電気信号が、決まった道筋を通って心臓全体に広がり、心臓を動かします

これは、電車が線路の上を規則正しく走るようなものです。

しかし、高血圧によって心臓の形が変わったり硬くなったりすると、この電気信号の伝わり方に問題が生じます。

電気信号の伝わり方に起こる問題
  • 線維化部位では伝導速度が低下する(電気信号がゆっくりしか通れない)
  • 線維化が進むと信号が途絶することがある(完全に止まる場合がある)
  • 心房が拡大すると伝わる距離が長くなる(信号が広がりにくくなる)

例えば、線維化した部分では電気信号がゆっくりとしか伝わらなかったり、完全に止まってしまったりします

これは、線路の一部が壊れて電車が通れなくなるようなものです。

また、心房が大きくなると、電気信号が伝わる距離が長くなります。

すると、電気信号が心房の中をぐるぐる回ってしまうような状態が起こりやすくなります。

これを「リエントリー」といい、心房細動などの不整脈の主な原因の一つです

さらに、負担を受けた心臓では、本来は電気信号を出さない場所から勝手に信号が出てしまうことがあります。

これによって、正常なリズムが乱され、不整脈が起こりやすくなるのです。

動脈硬化や心不全など他の病気にもつながる

高血圧による心臓の変化は、不整脈だけでなく、他の様々な病気のリスクも高めます。

左室肥大がある方は、ない方に比べて、心筋梗塞や脳卒中などの心血管の病気になるリスクが約2から4倍高くなることがわかっています。

また、高血圧は「動脈硬化」を進めます。

血管の壁に常に強い圧力がかかると、血管が傷つきやすくなります。

傷ついた部分にはコレステロールなどが溜まりやすく、血管が硬く狭くなっていきます。

これが動脈硬化です。

高血圧が動脈硬化を進める理由
  • 血管に常に強い圧力がかかり傷つきやすくなる
  • 傷ついた部分にコレステロールなどが溜まりやすくなる
  • 血管の壁が硬く狭くなっていく

動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります

さらに、長く続く高血圧と左室肥大は「心不全」という状態につながります

心不全とは、心臓のポンプ機能が弱くなり、全身に十分な血液を送れなくなる状態です。

最初は心臓が広がりにくくなることから始まり、さらに進むと心臓の縮む力も弱くなります。

心不全になると、息切れやむくみなどの症状が現れ、日常生活が大きく制限されてしまいます。

また、高血圧は腎臓にも悪影響を及ぼします

腎臓には細い血管がたくさんありますが、高い圧力によってこれらの血管が傷つき、腎臓の働きが悪くなっていきます。

腎臓の働きが悪くなると、さらに血圧が上がるという悪循環に陥り、心臓への負担がますます大きくなってしまいます。

高血圧によって起こりやすい主な病気
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中・脳梗塞
  • 心不全(心臓のポンプ機能が弱くなる)
  • 腎機能の低下

高血圧と不整脈は薬や生活習慣の改善で治療できる

ここまで、高血圧と不整脈の関係や、その怖さについてお話ししてきました。

でも、心配しすぎないでください。

これらの病気は、適切な治療によってきちんとコントロールできるのです。

治療の柱は2つあります。

1つは「薬による治療」、もう1つは「生活習慣の改善」です。

この2つを組み合わせることで、最も良い効果が得られます。

高血圧や不整脈治療2つの柱
  1. 薬による治療
  2. 生活習慣の改善

薬による治療では、血圧を下げる薬と、不整脈をコントロールする薬が使われます。

特にACE阻害薬やARBという種類の血圧の薬は、血圧を下げるだけでなく、心臓の形を改善させる効果もあります。

研究では、これらの薬を飲むことで、特に心不全や左室肥大がある方では、新たに心房細動になるリスクを約28から29パーセント減らせることがわかっています。

不整脈に対しては、脈を落ち着かせる薬、心臓のリズムを整える薬、そして脳梗塞を予防する「血液をサラサラにする薬」が使われます。

薬だけで十分な効果が得られない場合は、「カテーテルアブレーション」という治療法もあります。

これは、足の付け根から細い管を入れて、不整脈の原因となっている心臓の一部を治療する方法です。

ここからは、それぞれの治療法について、わかりやすく説明していきます。

血圧を下げる薬の種類と効果

血圧を下げる薬には、いくつかの種類があります。

それぞれ血圧を下げる仕組みが違うので、患者さんの状態に合わせて適切なものが選ばれます。

主な降圧薬の種類

薬の種類特徴効果
ACE阻害薬とARB体の中で血圧を上げる仕組みを抑える単に血圧を下げるだけでなく、厚くなった心臓の壁を元に戻す効果もある
カルシウム拮抗薬血管を広げることで血圧を下げる効果がしっかりしていて、副作用も比較的少ない
利尿薬体の中の余分な水分と塩分を尿として出す少ない量でも効果があり、心筋梗塞や脳卒中の予防効果も証明されている

多くの場合、血圧を目標の値まで下げるには、2種類以上の薬を組み合わせる必要があります。

これは決して珍しいことではなく、むしろ標準的な治療法です。

ACE阻害薬やARBといった血圧の薬で血圧をしっかりコントロールすることで、特に心不全や左室肥大がある方では、新たに心房細動になるリスクを約28から29パーセント減らせることが、研究でわかっています。

全体として、ACE阻害薬(ACEI)と抗うつ薬(ARB)は心房細動の相対リスクを28%低下させた(95%信頼区間[CI] 15%~40%、p = 0.0002)。

引用:PubMed Prevention of atrial fibrillation with angiotensin-converting enzyme inhibitors and angiotensin receptor blockers: a meta-analysis

つまり、血圧の薬をきちんと飲むことは、不整脈の予防にもつながるのです。

ただし、効果は患者さんの状態や併用する治療によって異なる場合があります。

不整脈を整える薬や脈を落ち着かせる薬

不整脈の治療には、主に2つのアプローチがあります。

1つは「脈の速さをコントロールする」方法、もう1つは「心臓のリズムを正常に戻す」方法です。

脈を落ち着かせる薬

心房細動があると、脈がとても速くなることがあります。

そんなときに使うのが、ベータ遮断薬やカルシウム拮抗薬といった薬です。

これらの薬は、速すぎる脈を適切な速さに落ち着かせます

脈が落ち着くと、ドキドキ感や息切れが楽になり、心臓の負担も減ります。

心臓のリズムを整える薬

「抗不整脈薬」と呼ばれる薬は、心臓の電気信号に働きかけて、乱れたリズムを正常なリズムに戻します。

ただし、この薬は効果がある反面、新たな不整脈を引き起こしたり、他の臓器に影響が出たりすることもあるため、医師が慎重に選びます。

脳梗塞を予防する薬

心房細動がある方にとって、最も重要なのが「抗凝固薬」という薬です。

これは「血液をサラサラにする薬」とも呼ばれます。

心房細動があると心臓の中で血の塊(血栓)ができやすくなりますが、この薬を飲むことで血栓ができにくくなり、脳梗塞のリスクを50から70パーセント減らせることが示されています。

以前はワルファリンという薬が主に使われていましたが、最近は「DOAC(直接作用型経口抗凝固薬)」という新しいタイプの薬が広く使われるようになっています

この新しい薬は、定期的な血液検査が不要で、食事の影響も受けにくいという利点があります。

カテーテル治療など薬以外の選択肢もある

薬だけでは十分な効果が得られない場合や、薬の副作用で困っている場合は、他の治療法も選択肢となります。

最も一般的な治療法が「カテーテルアブレーション」です。

これは、足の付け根などから細い管(カテーテル)を血管に入れて心臓まで進め、不整脈の原因となっている部分を熱や冷気で治療する方法です。

心房細動の多くは、肺静脈という血管の周りから異常な電気信号が出ることで起こります。

カテーテルアブレーションでは、この部分を心房から「隔離」することで、不整脈を治します

成功率は、発作性の心房細動(時々起こるタイプ)で約60から80パーセントです。

持続性の心房細動(ずっと続いているタイプ)では成功率がやや下がりますが、それでも多くの方で症状が改善します。

不整脈に対する主な治療法

治療法内容(本文の記述のみ)特徴・効果(本文の記述のみ)
カテーテルアブレーション足の付け根などからカテーテルを入れ、心臓の異常部位を熱・冷気で治療する発作性心房細動の成功率:約60〜80%/持続性はやや低下
電気ショック(電気的除細動)短時間の麻酔下で心臓に電気ショックを与え、正常リズムに戻す即効性があるが、再発予防には薬が必要
ペースメーカー小さな機械を体に植え込み、必要時に電気信号を送る脈が遅い、薬で脈をコントロールできない場合に使用

電気ショック」と聞くと驚くかもしれませんが、これは安全な治療法です。

短時間の麻酔をかけて眠っている間に、心臓に電気ショックを与えて、正常なリズムに戻します

即効性がありますが、再発を防ぐためには薬の服用を続ける必要があります。

脈が遅すぎたり、薬で脈をコントロールできなかったりする場合は、ペースメーカーという小さな機械を体に植え込むこともあります。

ペースメーカーは、必要なときに心臓に電気信号を送って、適切な速さの脈を保ちます。

毎日の食事と生活習慣で血圧と不整脈をコントロールする

薬による治療も大切ですが、実は毎日の生活習慣を見直すことも、それと同じくらい重要です。

適切な食事や運動、禁煙などの生活習慣の改善だけで、血圧をかなり下げることができます。

場合によっては、薬の量を減らしたり、薬を飲まなくてよくなったりすることもあります。

特に効果的なのが「DASH食」という食事法です。

これは、野菜や果物を中心とした食事で、これを実践すると上の血圧を約5から11mmHg、下の血圧を約3から6mmHg下げることができます。

また、塩分を控えることも非常に重要で、1日6グラム未満に抑えることが推奨されています。

さらに、適度な運動、禁煙、お酒の飲み過ぎに注意することなど、複数の生活習慣を改善することで、不整脈の症状を軽くしたり、再発を減らしたりできることが研究でわかっています。

また、家庭で血圧を測ったり、定期的に心電図検査を受けたりして、自分の状態をチェックすることも大切です。

異常があれば早めに気づくことができます。

ここからは、毎日の生活でできる具体的な予防と対策について、詳しく説明していきます。

減塩と野菜・果物中心の食事が血圧を下げる

食事を見直すことは、高血圧治療の基本中の基本です。

適切な食事によって、薬を使わずに血圧を下げることも可能です。

特に効果が証明されているのが「DASH食」です。

DASHは「高血圧を止めるための食事」という意味で、アメリカの国立衛生研究所が開発しました。

DASH食の基本は簡単です。

DASH食の基本
  • 野菜、果物、全粒穀物(玄米や全粒粉パンなど)をたくさん食べる
  • 低脂肪の乳製品を摂る
  • 脂っこい肉や揚げ物、お菓子を控える

この食事法を続けると、上の血圧を約5から11mmHg、下の血圧を約3から6mmHg下げることが報告されています。

塩分を減らすことも、とても重要です。

日本人は平均して1日に10から12グラムの塩分を摂っていますが、高血圧の予防と治療のためには、1日6グラム未満に抑えることが推奨されています

より厳格な管理を目指す場合、アメリカ心臓協会が推奨する1日3.8グラム以下(ナトリウム1.5グラム相当)まで減らすと、さらに効果的です。

塩分を減らすコツ
  • しょうゆやソースをかけすぎない
  • 加工食品(ハムやソーセージ、インスタント食品など)を控える
  • 外食を減らす

最初は物足りなく感じるかもしれませんが、2週間ほど続けると薄味に慣れてきます。

塩分を減らすと同時に、カリウムやマグネシウムといったミネラルを十分に摂ることも大切です。

特にカリウムには血圧を下げる働きがあることが研究で確認されています。

プラセボと比較して、カリウム補給は収縮期血圧(MD -4.25 mmHg、95%信頼区間:-5.96~-2.53、I 2 = 41%)と拡張期血圧(MD -2.53 mmHg、95%信頼区間:-4.05~-1.02、I 2 = 65%)の両方において、わずかながらも有意な低下をもたらしました。

引用:PLOS ONE Oral potassium supplementation for management of essential hypertension: A meta-analysis of randomized controlled trials

野菜、果物、海藻、大豆製品などに多く含まれているので、これらの食品を積極的に食べましょう。

ただし、腎臓の働きが悪い方は、カリウムを摂りすぎると危険なことがあります

腎臓病のある方は、必ず医師に相談してから食事内容を変えてください。

アルコール・カフェイン・喫煙は不整脈を悪化させる

お酒を飲み過ぎると、血圧が上がるだけでなく、不整脈も起こりやすくなります

特に、一度にたくさんのお酒を飲むと、心房細動が起こることがあります

これは「ホリデーハート症候群」とも呼ばれ、お酒を飲んだ後、数時間から数日以内に心房細動が起こる現象です。

適度な飲酒量
  • 男性:1日に日本酒1合程度(ビールなら中ビン1本、ワインならグラス2杯程度)
  • 女性:その半分程度

すでに心房細動がある方や、お酒を飲むと動悸がする方は、お酒をやめることをお勧めします。

コーヒーや緑茶に含まれるカフェインについては、以前は不整脈を引き起こすと言われていました。

しかし、最近の研究では、適度な量のカフェインなら不整脈のリスクを必ずしも高めないことがわかっています。

カフェイン入りコーヒーの摂取は、カフェインを摂取しなかった場合と比べて、毎日の心房性期外収縮の有意な増加にはつながりませんでした。

引用:New England Journal of Medicine Acute Effects of Coffee Consumption on Health among Ambulatory Adults

ただし、人によって違います。

コーヒーを飲んだ後に動悸がしたり、脈が速くなったりする方は、カフェインを控えたほうがよいでしょう。

タバコは絶対にやめましょう。

タバコは、血圧を上げ、血管を傷つけ、不整脈のリスクも高めます

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて心房細動になるリスクが約1.3から2倍高いことがわかっています。

タバコをやめるのは簡単ではありませんが、禁煙外来など、医療機関のサポートを受けることで成功率が高まります。

保険も使えますので、ぜひ医師に相談してみてください。

軽い運動とリラックスする時間が心臓を守る

適度な運動は、血圧を下げて心臓の健康を保つのにとても効果的です。

ウォーキングなどの有酸素運動を定期的に行うと、上の血圧を約5から8mmHg下げることができます。

おすすめの運動量
  • 運動量:週に合計150分以上の運動(例:1日30分のウォーキングを週5日)
  • 運動の強さ:ちょっと息が上がるけど、おしゃべりはできる程度が適切

始めるときは、無理をせず、できる範囲から始めましょう。

最初は10分のウォーキングから始めて、徐々に時間を延ばしていくのがよいでしょう。

ただし、激しすぎる運動は逆効果になることもあります

特に、マラソンなど長時間の激しい運動を習慣的にしているアスリートでは、心房細動が起こりやすいという報告があります。

大切なのは「適度な」運動です。

ストレスが溜まると、血圧が上がり、不整脈も起こりやすくなります。

自分なりのリラックス方法を見つけ、日頃からストレスをうまく発散することが大切です。

おすすめのリラクゼーション法
  • 深呼吸
  • ヨガ
  • 瞑想
  • 趣味の時間を持つ
  • 友人と話す
  • 自然の中を散歩する

睡眠不足も、血圧を上げて不整脈のリスクを高めます。

1日7から8時間の睡眠を確保するよう心がけましょう

寝ている間にいびきをかく、呼吸が止まる、日中に強い眠気があるといった症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

この病気があると高血圧や不整脈のリスクが高まるので、早めに医師に相談することをお勧めします。

定期的に血圧と心電図をチェックして早期発見

高血圧と不整脈をうまくコントロールするには、定期的に自分の状態をチェックすることが大切です。

特に、家庭で血圧を測ることは非常に有効です。

病院で測る血圧は、緊張して普段より高めに出ることがあります(白衣高血圧といいます)。

一方、家庭で測る血圧は、普段の血圧をよく反映するため、治療がうまくいっているかを判断するのに役立ちます。

血圧測定のタイミング

時間帯測定のタイミング
起きてから1時間以内、トイレに行った後、朝ごはんを食べる前、薬を飲む前
寝る前

血圧は、朝と夜の1日2回測るのが基本です。

朝は、起きてから1時間以内、トイレに行った後、朝ごはんを食べる前、薬を飲む前に測ります。

夜は、寝る前に測ります。

測定時の注意点
  • 椅子に座って1から2分間じっとしてから測る
  • 測っている間は、動いたり話したりしない
  • 腕に巻く部分(カフ)は、心臓の高さに合わせる

測った血圧は、ノートや手帳に記録しておきましょう。

最近の血圧計には、自動で記録してくれるものもあります。

記録をつけることで、血圧の変化がわかりやすくなり、医師に見せるときにも役立ちます。

不整脈を早く見つけるには、定期的な心電図検査が効果的です。

健康診断では必ず心電図検査を受けましょう。

普通の心電図では不整脈が見つからない場合でも、24時間心電図(ホルター心電図)を使うと、日常生活の中で起こる不整脈を見つけることができます。

最近では、スマートウォッチなどで心拍数や心電図を記録できるものもあります。

ただし、これらはスクリーニング目的として参考にできますが、不整脈の診断確定は医療機関での心電図検査が必要です。

異常が疑われたら必ず医療機関を受診してください。

よくある質問

高血圧と不整脈について、患者さんからよく聞かれる質問にお答えします。

高血圧があると必ず不整脈になりますか?

いいえ、高血圧があるからといって必ず不整脈になるわけではありません。

高血圧は不整脈のリスクを約1.5から1.8倍高めますが、きちんと血圧をコントロールすればリスクを下げることができます。

定期的に病院を受診して、適切な治療を続けることが大切です。

不整脈があっても症状を感じないことはありますか?

はい、あります。

実は、心房細動の方の約3分の1は、全く症状を感じていません。

動悸や息切れなどの症状がなくても、脳梗塞などの危険性は変わりません。

だからこそ、定期的な健康診断で心電図検査を受けることが大切なのです。

症状がないからといって安心せず、定期的にチェックしましょう。

血圧の薬を飲んでいれば不整脈の予防になりますか?

血圧の薬、特にACE阻害薬やARBという種類の薬は、心房細動になるリスクを下げる効果があることがわかっています。

ただし、完全に予防できるわけではありません。

薬をきちんと飲むことに加えて、定期的な心電図検査や、食事・運動などの生活習慣の改善も併せて行うことが大切です。

心房細動と言われたらすぐに治療が必要ですか?

はい、特に脳梗塞を予防するための治療は、できるだけ早く始める必要があります。

医師は、あなたの年齢や他の病気の有無などから脳梗塞のリスクを評価し、必要であれば「抗凝固薬」という血液をサラサラにする薬をすぐに処方します。

動悸などの症状をコントロールする治療については、症状の程度に応じて医師が判断します。

塩分制限以外に食事で注意することはありますか?

塩分を控えることはもちろん大切ですが、それだけでは不十分です。

食事で注意すべきポイント
  • 野菜や果物をたくさん食べる
  • 脂っこい肉や揚げ物を控える
  • 全粒穀物(玄米や全粒粉パンなど)を選ぶ
  • カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルを十分に摂る

ただし、腎臓病のある方は、カリウムの摂りすぎに注意が必要なので、必ず医師に相談してください。

まとめ

高血圧と不整脈は、切っても切れない関係にあります。

血圧が高い状態が長く続くと、心臓に負担がかかり、形や働きが変わってきます。

その結果、脈が乱れる「不整脈」、特に「心房細動」が起こりやすくなるのです。

心房細動で特に心配なのは、脳梗塞のリスクが約5倍に高まることです。

さらに高血圧も一緒にある場合は、このリスクがさらに約2倍前後高くなります

しかし、適切な治療を受ければ、このリスクを大きく減らすことができます。

治療の基本は、血圧をしっかりコントロールすることです。

治療の基本
  • 血圧を下げる薬をきちんと飲むこと
  • 食事を見直す
  • 適度な運動をする

これらの生活習慣の改善を組み合わせることで、血圧を適切な範囲に保ち、不整脈のリスクを減らすことができます。

すでに不整脈がある方は、脈を落ち着かせる薬や、脳梗塞を予防する「血液をサラサラにする薬」をきちんと飲むことが大切です。

薬だけでは十分な効果が得られない場合は、カテーテルアブレーションという治療法もあります。

日常生活では、家庭で血圧を測ったり、定期的に心電図検査を受けたりして、自分の状態を把握することが重要です。

お酒の飲み過ぎやタバコを避け、ストレスをためず、十分な睡眠をとることも、心臓の健康を守るために大切です。

高血圧と不整脈は、決して怖がりすぎる必要はありません。

きちんと治療を続ければ、コントロールできる病気です。

医師の指導に従って、薬の服用と生活習慣の改善を続けることで、健康的な生活を送ることができます。

動悸や息切れ、めまいなど、気になる症状がある方は、早めに医療機関を受診してください。

症状がなくても、定期的な健康診断を受けることをお勧めします。

早期発見、早期治療が、あなたの心臓を守る最善の方法です。

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