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血圧を下げる飲み物とは?コンビニで買えるお茶や即効性について解説

血圧を下げる飲み物とは?コンビニで買えるお茶や即効性について解説

血圧が高いと健康診断で指摘され、何か手軽にできる対策はないかとお考えではありませんか。

毎日の食事や生活習慣を見直すことは大切ですが、同時に「飲み物」にも目を向けることで、血圧管理をサポートできる可能性があります。

この記事では、血圧を下げる効果が期待できる飲み物について、科学的な根拠をもとに解説します。

コンビニで手軽に購入できる製品や、お茶の種類と特徴、さらに即効性についての正しい理解など、実践的な情報をお伝えします。

ただし、飲み物はあくまで補助的な役割であり、医師の指導のもとで生活習慣全体を見直すことが基本となります。

血圧を下げる飲み物
  • 緑茶・紅茶・烏龍茶:カテキンやポリフェノールが血管拡張
  • ハイビスカスティー:アントシアニンで血管拡張・利尿作用
  • 低脂肪乳製品:カルシウム・マグネシウムで血圧管理サポート
  • ビーツジュース:硝酸塩が血管拡張(効果は限定的で一時的)
  • 特定保健用食品(トクホ飲料):ペプチド類は血圧上昇を抑制
  • 機能性表示食品:GABA・ヒハツ由来成分で血管拡張

高血圧は心臓や血管に負担をかけ、脳卒中や心筋梗塞などの重大な疾患のリスクを高める要因です。

世界保健機関(WHO)によると、高血圧は世界中で約14億人が抱える健康課題であり、適切な管理が必要とされています。

飲み物による血圧管理は、医療機関での治療と併せて行う生活習慣改善の一環として位置づけられます。

この記事でわかること
  • 血圧を下げる効果が期待できる飲み物の種類と成分
  • 飲み物の即効性についての現実的な見解
  • コンビニで購入できる特定保健用食品の活用方法
  • お茶の種類別の特徴と注意点
  • 避けるべき飲み物と生活習慣のポイント
はじめに(免責・注意事項)

本記事は、高血圧に関する一般的な医学情報の提供を目的として作成されたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。

血圧の状態や治療方針は、年齢・体質・基礎疾患・服薬状況などにより個人差があります。降圧薬を含む医薬品の使用や生活習慣の改善を検討される場合は、必ず医師などの医療専門職にご相談のうえ、十分な説明を受けてからご自身の判断で行ってください。

また、本記事で紹介する内容の一部は、一般診療のほか自由診療に該当する可能性があります。保険適用の有無や費用、効果、副作用などについては、必ず受診先の医療機関で最新の情報をご確認ください。

本記事の情報は公開時点の医学的知見やガイドラインをもとにしていますが、今後の研究や法令改正により内容が変更となる場合があります。正確かつ最新の情報を得るために、公的機関(厚生労働省、日本高血圧学会など)や各医療機関の公式情報をあわせてご確認ください。

目次

血圧を下げる効果が期待できる飲み物とは

血圧を下げる効果が期待できる飲み物には、特定の成分が含まれており、それらが血管や血流に働きかける可能性があります。

ここでは、飲み物と血圧の関係について、科学的な研究結果をもとに解説します。

ただし、飲み物だけで血圧を完全にコントロールできるわけではなく、医師の指導のもとで生活習慣全体を見直すことが重要です。

血圧と飲み物の関係について

血圧は、心臓が血液を送り出すときの圧力と、心臓が休んでいるときの圧力で測定されます。

収縮期血圧(上の数値)と拡張期血圧(下の数値)の両方が重要で、これらの値が持続的に高い状態が高血圧です。

アメリカの基準では、正常な血圧は120/80 mmHg未満とされ、130/80 mmHg以上が高血圧の基準となります。

日本のガイドラインでは診察室血圧140/90 mmHg以上、家庭血圧135/85 mmHg以上が高血圧の診断基準とされています。

飲み物が血圧に影響を与える仕組みはいくつかあります。

特定の成分が血管を拡張させたり、体内の余分なナトリウムの排出を促したりすることで、血圧の低下につながる可能性があります。

また、抗酸化物質や抗炎症作用を持つ成分が、血管の健康を保つことにも関連しています。

どのような成分が血圧に働きかけるのか

研究によって血圧への効果が示唆されている主な成分には、以下のようなものがあります。

血圧への効果が示唆されている主な成分
  • カリウム:ナトリウム排出を助け、血液量を調整
  • ポリフェノール・カテキン:抗酸化作用で血管内皮を改善・拡張
  • 硝酸塩(ビーツジュースなど):一酸化窒素に変換され血管を拡張
  • カルシウム・マグネシウム:ミネラルバランスを整え血圧管理に寄与

カリウムは、体内の余分なナトリウムの排出を助ける働きがあります。

ナトリウムが多いと体内に水分が蓄積し、血液量が増えることで血圧が上昇します。

カリウムを含む飲み物は、この仕組みに働きかける可能性があります。

ポリフェノールやカテキンなどの抗酸化物質は、血管の内皮機能を改善し、血管を拡張させる作用が期待されています。

緑茶や紅茶、野菜ジュースなどに含まれるこれらの成分は、複数の研究で血圧低下との関連が報告されています。

動物実験では、緑茶カテキンが一酸化窒素の産生と血管拡張に影響を及ぼし、げっ歯類の内皮機能障害と高血圧を改善することも明らかになっています。

引用:PubMed Central Effect of green tea supplementation on blood pressure: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

硝酸塩を含む野菜ジュース、特にビーツジュースは、体内で一酸化窒素に変換され、血管を拡張させる働きがあるとされています

これにより、血流が改善し、血圧の低下が期待できる可能性があります。

BRJ 由来の NO 3 は、動脈性高血圧患者の SBP を低下させますが、DBP は低下させません。

引用:PubMed Nitrate Derived From Beetroot Juice Lowers Blood Pressure in Patients With Arterial Hypertension: A Systematic Review and Meta-Analysis

カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも、血圧管理に関与しています。

低脂肪乳製品は、これらのミネラルを含むことから、アメリカ国立心肺血液研究所が推奨するDASH食事法にも取り入れられています。

飲み物による血圧管理の位置づけ

飲み物は血圧管理の補助的な手段であり、医薬品の代わりにはなりません。

高血圧の治療が必要な方が、飲み物だけに頼って医師の処方した薬を中断することは危険です。

日本の消費者庁や厚生労働省も、特定保健用食品について「健康の維持・増進を目的とするもので、治療を目的とするものではない」と明確に示しています。

飲み物による血圧への効果は、継続的な摂取によって徐々に現れるものです。

研究では、数週間から数ヶ月の継続的な摂取で、収縮期血圧が数mmHg低下する程度の効果が報告されています。

これは決して大きな変化ではありませんが、生活習慣全体の改善と組み合わせることで、意味のある効果が期待できる可能性があります。

飲み物の即効性についての正しい理解

「血圧を今すぐ下げたい」という気持ちは理解できますが、飲み物による血圧管理には即効性を期待すべきではありません。

ここでは、即効性についての現実的な見解と、急な血圧上昇時にどう対処すべきかを解説します。

誤った期待を持たず、適切な方法で血圧管理に取り組むことが大切です。

即効性を期待できるケースと限界

結論から申し上げると、一般的な飲み物で血圧を即座に下げることはほぼ不可能です。

血圧が急激に上昇した場合、特に症状を伴う場合は、高血圧緊急症という医療的な緊急事態の可能性があり、直ちに医療機関を受診する必要があります。

アメリカ国立衛生研究所(NIH)の文献によると、高血圧緊急症は収縮期血圧が180 mmHg以上、または拡張期血圧が120 mmHg以上で、臓器障害を伴う状態を指します。

このような状態では、静脈内投与の降圧薬による迅速な治療が必要で、飲み物では対処できません。

頭痛、めまい、視覚の変化、胸痛、息切れなどの症状がある場合は、すぐに救急医療を受けてください。

一部の研究では、ビーツジュースを飲んだ後、数時間以内に血圧がわずかに低下したという報告もあります。

しかし、この効果も非常に限定的で、一時的なものです。

日常的な血圧管理や、医師の指示による治療の代わりにはなりません。

継続的な摂取による効果

飲み物による血圧への効果は、継続的な摂取によって徐々に現れるものです。

多くの研究では、少なくとも数週間から数ヶ月の継続的な摂取が必要とされています。

メタアナリシスによると、緑茶や紅茶を定期的に摂取した場合、収縮期血圧が約1〜3 mmHg、拡張期血圧が約1〜2 mmHg低下する可能性が示されています。

メタアナリシスの全体的な結果は、緑茶摂取が収縮期血圧(SBP)を-1.98 mmHg(95% CI: -2.94~-1.01 mmHg、P < 0.001)有意に低下させることを示唆しました。

引用:PubMed Effect of green tea consumption on blood pressure: a meta-analysis of 13 randomized controlled trials

ただし、研究により効果の幅には差があり、一部では2〜4 mmHgの報告もあります。

低脂肪乳製品についても、DASH食事法の一環として継続的に摂取することで、血圧の改善が期待できるとされています。

アメリカ国立心肺血液研究所の研究では、DASH食事法を実践することで、収縮期血圧が約5〜11 mmHg低下する可能性が報告されています。

重要なのは、これらの飲み物を単独で摂取するのではなく、減塩、適度な運動、ストレス管理、適正体重の維持など、生活習慣全体の改善と組み合わせることです。

飲み物はあくまで補助的な役割を果たすものと考えてください。

急な血圧上昇時の対処法

血圧が急激に上昇した場合、まず落ち着いて状況を確認することが大切です。

症状がなければ、多くの場合は緊急事態ではありません。

ストレスや不安、痛みなどが原因で一時的に血圧が上昇することはよくあります。

症状がない場合は、静かな場所で横になり、深呼吸をして心を落ち着けてください。

数分から数十分で血圧が落ち着くことがあります。

水を飲んで水分を補給することも、リラックスに役立つ可能性があります。

ただし、これは飲み物の即効的な効果ではなく、落ち着くことで血圧が下がる可能性があるということです。

一方、頭痛、めまい、視覚障害、胸痛、息切れ、吐き気、意識の変化などの症状を伴う場合は、直ちに救急医療を受けてください。

これらは臓器障害の兆候である可能性があり、緊急の治療が必要です。

飲み物での対処は適切ではありません。

高血圧で治療中の方は、血圧が不安定な場合、早めに主治医に相談してください。

医師は状況に応じて薬の調整や追加の検査を提案することがあります。

自己判断で薬を増やしたり減らしたりすることは避けてください。

コンビニで買える血圧対策におすすめの飲み物

忙しい日常生活の中で、コンビニで手軽に購入できる飲み物を活用することは、血圧管理の一つの選択肢となります。

ここでは、特定保健用食品や機能性表示食品など、科学的根拠に基づいて血圧への効果が期待できる製品について解説します。

ただし、これらの製品はあくまで健康維持を目的としたもので、治療の代わりにはなりません。

特定保健用食品(トクホ)の飲料

特定保健用食品、いわゆるトクホは、消費者庁長官の許可を受けた食品で、「血圧が高めの方に適する」などの保健の用途を表示できるものです。

日本の厚生労働省によると、トクホは科学的根拠に基づいて個別に審査され、有効性と安全性が確認されたものです。

血圧対策のトクホ飲料には、主に以下のような関与成分が含まれています。

ラクトトリペプチドやカゼインドデカペプチドなどのペプチド類は、血圧上昇に関わる酵素の働きを穏やかに抑制する作用があるとされています。

日本人被験者において、IPP/VPPの摂取はプラセボと比較して収縮期血圧を有意に低下させ、推定効果は-5.63 mmHg(95%信頼区間-6.87~-4.39、P<0.0001)であった。

引用:PLOS ONE Influence of the Lactotripeptides Isoleucine–Proline–Proline and Valine–Proline–Proline on Systolic Blood Pressure in Japanese Subjects: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials

また、杜仲葉配糖体を含む製品も日本でトクホとして許可されていますが、人での研究は限定的です。

ペプチド類やGABAと比較すると、大規模臨床試験のデータが少ない点に留意が必要です。

コンビニで購入できるトクホの飲料は、お茶やコーヒー、乳酸菌飲料など、さまざまな種類があります。

製品によって関与成分や推奨される摂取量が異なりますので、パッケージに記載されている内容をよく確認してください。

また、トクホであっても、摂取すれば必ず効果が現れるわけではなく、個人差があることも理解しておく必要があります。

機能性表示食品の飲料

機能性表示食品は、事業者の責任において科学的根拠に基づく機能性を表示した食品です。

トクホと異なり、消費者庁への届出のみで許可を受ける必要はありませんが、一定の科学的根拠が求められます。

血圧対策を謳う機能性表示食品の飲料も、コンビニで多く見られます。

関与成分としては、GABA(γ-アミノ酪酸)やヒハツ由来成分などがあります。

GABAには血管を拡張させる作用が期待され、複数の研究で血圧への効果が報告されています。

GABAの経口摂取は正常高血圧およびI度高血圧群の血圧を低下させるものの、正常血圧群では低下させないことが示唆されました。

引用:PierOnline Blood pressure-lowering effect of oral intake of gamma-aminobutyric acid(GABA)―An updated systematic review with meta-analysis―

機能性表示食品を選ぶ際は、パッケージに記載されている機能性の内容や、対象となる方、摂取上の注意点などをよく読んでください。

また、これらの製品は医薬品ではないため、治療効果を期待するものではありません。

コンビニで選ぶときのポイント

コンビニで血圧対策の飲み物を選ぶ際、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。

まず、トクホのマークや機能性表示食品の表示を確認してください。

これらの表示がある製品は、一定の科学的根拠に基づいて血圧への効果が期待できるものです。

ただし、表示内容を過信せず、あくまで補助的なものとして位置づけてください。

次に、糖分や塩分の含有量に注意が必要です。

成分別の主な注意点
  • 糖分:砂糖の添加が少ない・無糖の製品を選ぶ
  • 塩分:ナトリウム含有量が低いものを確認
  • カフェイン:コーヒー・お茶類では含有量に注意し、必要に応じてカフェインレスを選択

血圧対策を謳っていても、糖分や塩分が多く含まれている製品では、かえって健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

栄養成分表示を確認し、砂糖が添加されていない、または低糖の製品を選ぶことをおすすめします。

また、カフェインの含有量にも気をつけてください。

コーヒーや一部のお茶にはカフェインが含まれており、過剰摂取は血圧を一時的に上昇させる可能性があります。

カフェインに敏感な方や、既に高血圧の方は、カフェインレスの製品を選ぶことも検討してください。

最後に、継続的に摂取することが重要です。

単発的に飲むのではなく、毎日の習慣として取り入れることで、効果が期待できる可能性が高まります。

ただし、医師から特定の食品や飲料の制限を受けている場合は、必ず指示に従ってください。

血圧を下げるお茶の種類と特徴

お茶は古くから健康飲料として親しまれてきましたが、近年の研究では血圧への効果についても多くの知見が得られています。

ここでは、緑茶やウーロン茶、ハーブティーなど、さまざまなお茶の種類とその特徴について解説します。

お茶を日常的に楽しみながら、血圧管理の一助とすることができるかもしれません。

緑茶やウーロン茶などの効果

緑茶は、日本だけでなく世界中で研究されている健康飲料です。

緑茶に含まれるカテキンやポリフェノールなどの成分が、血圧に対して有益な効果をもたらす可能性が示唆されています。

前述のメタ解析によると、緑茶を定期的に摂取することで、収縮期血圧が約1〜3 mmHg程度(研究により2〜4 mmHgの報告もあります)、拡張期血圧が約1〜2 mmHg低下する可能性が報告されています。

これらの効果は、少なくとも3ヶ月以上の継続的な摂取で見られる傾向があります。

緑茶に含まれるカテキンは、血管内皮の機能を改善し、血管を拡張させる作用があると考えられています。

紅茶や烏龍茶についても、同様の効果が期待できる可能性があります。

研究では、紅茶を1日3〜4杯、数週間以上継続して飲むことで、血圧がわずかに低下したという報告があります。

6 か月間にわたり 1 日 3 杯の紅茶を定期的に摂取すると、約 1 日あたり 429 mg のポリフェノールが摂取され、SBP と DBP が 2 ~ 3 mmHg 低下しました。

引用:JAMA Internal Medicine Effects of Black Tea on Blood Pressure: A Randomized Controlled Trial

ただし、緑茶と比較すると、効果はやや控えめである可能性が示唆されています。

一方で、お茶にはカフェインが含まれており、短期的には血圧を一時的に上昇させる可能性があることも報告されています。

ただし、この急性の効果は一時的なもので、長期的な摂取では血圧への悪影響は見られないとする研究が多数を占めています。

本研究の結果は、長期(12週間以上)にわたるお茶の摂取が、収縮期血圧および拡張期血圧の有意な低下をもたらす可能性があることを示唆しています。

引用:PubMed Effects of tea intake on blood pressure: a meta-analysis of randomised controlled trials

カフェインに敏感な方は、摂取量や時間帯に注意することをおすすめします。

ハーブティーの活用

ハーブティーの中にも、血圧への効果が期待できるものがあります。

特に、ハイビスカスティーは複数の研究でその効果が報告されています。

アメリカで実施された臨床試験によると、軽度から中等度の高血圧を持つ成人が、1日3杯のハイビスカスティーを6週間摂取したところ、収縮期血圧が約7 mmHg低下したという結果が得られています。

ハイビスカスに含まれるアントシアニンなどの成分が、血管拡張や利尿作用を通じて血圧を下げる可能性があると考えられています。

ハイビスカスティーを飲んだボランティアの収縮期血圧は7.2ポイント低下したのに対し、プラセボ飲料を飲んだボランティアでは1.3ポイント低下した。

引用:U.S. Department of Agriculture, Agricultural Research Service Study Shows Consuming Hibiscus Tea Lowers Blood Pressure

カモミールティーも、リラックス効果があることから、ストレスによる血圧上昇を和らげる可能性があります。

ただし、血圧への直接的な効果についてのエビデンスは限定的です。

ハーブティーを選ぶ際は、砂糖が添加されていないものを選ぶことが重要です。

また、ハーブによっては薬との相互作用がある可能性もありますので、服薬中の方は医師や薬剤師に相談してから摂取することをおすすめします。

お茶を飲むときの注意点

お茶を血圧管理に活用する際、いくつかの注意点があります。

まず、お茶だけに頼らないことです。

お茶は補助的な役割を果たすものであり、医師から処方された薬の代わりにはなりません。

高血圧の治療を受けている方は、引き続き医師の指示に従って薬を服用し、定期的に血圧を測定してください。

次に、砂糖やミルクの添加に注意が必要です。

お茶を飲むときの注意点

注意するポイント理由・影響対応のポイント
砂糖・ミルクの添加血糖値上昇・体重増加が血圧に悪影響を与える無糖で飲むのがおすすめ
カフェイン不眠・動悸・一時的な血圧上昇を起こすことがある摂取量と時間帯(特に夕方以降)に注意
水分補給利尿作用による脱水は血圧変動の原因になるお茶だけでなく水も適度に摂取する

砂糖を多く加えると、血糖値の上昇や体重増加につながる可能性があり、これらは血圧に悪影響を及ぼす要因となります。

できるだけ無糖で楽しむことをおすすめします。

また、カフェインの摂取量にも気をつけてください。

お茶にはカフェインが含まれており、過剰摂取は不眠や動悸、一時的な血圧上昇などの副作用を引き起こす可能性があります。

特に夕方以降の摂取は睡眠の質に影響を与えることがありますので、時間帯を考慮してください。

水分補給としてお茶を飲む場合、利尿作用のあるカフェイン入りのお茶だけでなく、水も適度に摂取することが大切です。

脱水は血圧の変動を引き起こす可能性があります。

血圧を下げるために避けたい飲み物と生活習慣

血圧を下げる効果が期待できる飲み物がある一方で、逆に血圧を上昇させる可能性のある飲み物も存在します。

ここでは、避けるべき飲み物と、飲み物以外で気をつけたい生活習慣について解説します。

良い習慣を取り入れるだけでなく、悪い習慣を減らすことも、血圧管理には重要です。

避けるべき飲み物(塩分の多いもの、カフェイン過多など)

高血圧の方が特に注意すべき飲み物として、まず挙げられるのが塩分を多く含む飲料です。

トマトジュースやスポーツドリンク、一部の野菜ジュースには、予想以上に多くのナトリウムが含まれていることがあります。

ただし、製品によってナトリウム量は大きく異なります。

例えば、通常のトマトジュースは1カップで約600mg以上のナトリウムを含みますが、減塩版では150mg以下の場合もあります。

購入時には栄養成分表示を確認し、無塩または低ナトリウムの製品を選ぶことが重要です。

アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、アメリカ人の平均的なナトリウム摂取量は1日約3,400 mgですが、推奨量は2,300 mg未満、高血圧の方は1,500 mg程度とされています。

避けるべき飲み物と注意点

飲み物の種類注意点・理由具体例・推奨される対応
塩分を多く含む飲料ナトリウムの過剰摂取は血圧上昇を招く無塩・低ナトリウム製品を選ぶ
砂糖を多く含む飲料肥満・糖尿病を介して高血圧リスクを高める炭酸飲料、加糖飲料などを控える
カフェイン過多の飲料一時的な血圧上昇を招く可能性がある摂取量を制限する(1日400mg以下が目安)
アルコール適量を超えると血圧・心疾患リスク上昇女性1日1杯、男性2杯以下が推奨

砂糖を多く含む飲料も避けるべきです。

炭酸飲料、加糖されたアイスティー、エナジードリンク、フルーツジュースなどは、多量の砂糖を含んでおり、肥満や糖尿病のリスクを高める可能性があります。

これらの状態は高血圧と密接に関連しており、血圧管理を難しくする要因となります。

研究によると、糖分の多い飲料の摂取は、血圧上昇と心疾患のリスク増加に関連しています。

SSBは6つのコホートにおいて、高血圧発症の軽度リスクと関連していた。

引用:PubMed Sugar-sweetened beverage consumption and incident hypertension: a systematic review and meta-analysis of prospective cohorts

カフェインを過剰に含む飲料にも注意が必要です。

コーヒーやエナジードリンクなどは、短期的に血圧を上昇させる可能性があります。

カフェインの血圧への影響は複雑で、個人差も大きいのですが、カフェインに敏感な方や既に高血圧の方は、摂取量を制限することが賢明です。

1日のカフェイン摂取量は400 mg以下(コーヒーなら3〜4杯程度)が目安とされています。

アルコールも、適量を超えると血圧を上昇させる要因となります。

アメリカ心臓協会によると、女性は1日1杯、男性は1日2杯以下が推奨されています。

それ以上の飲酒は、血圧上昇だけでなく、心疾患や脳卒中のリスクも高めます。

また、アルコールは一部の降圧薬と相互作用を起こす可能性もあります。

飲み物と合わせて意識したい生活習慣

飲み物の選択は重要ですが、それだけでは不十分です。

生活習慣全体を見直すことで、より効果的な血圧管理が可能になります。

まず、食事全体でのナトリウム摂取量を減らすことが最も重要です。

CDCの報告によると、アメリカ人が摂取するナトリウムの約75%は、加工食品や外食から来ています。

家庭での調理では塩を控えめにし、外食時には低塩のメニューを選ぶことを心がけてください。

代わりに、ハーブやスパイスで風味を加えることができます。

効果的な血圧管理のための生活習慣

生活習慣のポイント内容・意識すべきこと
減塩加工食品・外食の利用を控え、家庭では塩分を減らす。
運動週150分以上の中等度の有酸素運動(例:速歩き)を行う。開始前に医師へ相談を。
体重管理肥満は高血圧リスクの主要因。食事と運動で無理のない減量を目指す。
ストレス対策深呼吸・瞑想・ヨガ・趣味など、自分に合ったリラックス方法を取り入れる。
禁煙喫煙は血管を収縮させ血圧を上昇させる。心疾患・脳卒中リスクも高まる。

定期的な運動も血圧管理に欠かせません。

週に150分以上の中等度の有酸素運動(速歩きなど)が推奨されています。

運動は血圧を下げるだけでなく、体重管理やストレス軽減にも役立ちます。

運動を始める前には、特に心疾患の既往がある方は、医師に相談してください。

適正体重の維持も重要です。

肥満は高血圧の主要なリスク要因の一つで、体重を減らすことで血圧が改善する可能性があります。

健康的な食事と運動の組み合わせで、無理のない減量を目指してください。

ストレス管理も見落とされがちですが、慢性的なストレスは血圧を上昇させる要因となります。

深呼吸、瞑想、ヨガ、趣味の時間など、自分に合ったリラックス方法を見つけて実践してください。

禁煙も血圧管理において非常に重要です。

喫煙は血管を収縮させ、血圧を上昇させるだけでなく、心疾患や脳卒中のリスクを大幅に高めます。

医療機関への相談が必要なケース

以下のような場合は、必ず医療機関に相談してください。

医療機関へ相談すべき主なケース
  • 血圧が 持続的に140/90mmHg以上、または家庭血圧135/85mmHg以上の場合
  • 治療中で 血圧コントロールが不良、または新たな症状が出現した場合
  • トクホ・機能性表示食品を試す前に、複数の薬を服用している方
  • 糖尿病・腎臓病・心臓病などの持病があり、飲み物や食事を変えたい場合
  • 妊娠中または妊娠を計画しており血圧が高い方

日本高血圧学会の基準(JSH2019)では、血圧が持続的に140/90 mmHg以上ある場合、または家庭で測定した血圧が135/85 mmHg以上ある場合は、医師の診察を受けることが推奨されています。

高血圧は自覚症状が少ないため、定期的な測定が重要です。

既に高血圧の治療を受けている方で、血圧のコントロールが不良な場合や、新たな症状が出現した場合は、すぐに主治医に報告してください。

薬の調整や追加の検査が必要な可能性があります。

トクホや機能性表示食品を試してみたいと考えている方で、既に複数の薬を服用している場合は、医師や薬剤師に相談してから始めることをおすすめします。

成分によっては、薬との相互作用がある可能性もあります。

糖尿病、腎臓病、心臓病などの持病がある方は、飲み物や食事の変更について、必ず主治医と相談してください。

これらの疾患では、ナトリウムやカリウム、水分の摂取に特別な配慮が必要な場合があります。

妊娠中または妊娠を計画している方で血圧が高い場合は、産婦人科医に相談してください。

妊娠高血圧症候群は母体と胎児の両方にリスクをもたらすため、適切な管理が必要です。

よくある質問(FAQ)

血圧を下げる飲み物は毎日飲んでも大丈夫ですか?

一般的に、緑茶やハイビスカスティーなどの飲み物は、適量であれば毎日飲んでも問題ないとされています。

ただし、カフェインに敏感な方は摂取量に注意が必要です。

トクホや機能性表示食品は、パッケージに記載された摂取目安量を守ってください。

持病がある方や服薬中の方は、念のため医師に相談することをおすすめします。

コンビニのトクホ飲料はどれくらい効果がありますか?

トクホ飲料の効果には個人差があり、全ての方に同じように効果が現れるわけではありません。

研究では、継続的に摂取した場合に数mmHgの血圧低下が報告されていますが、これは補助的な効果です。

医師から処方された薬の代わりにはなりませんので、治療中の方は医師の指示に従って薬を継続してください。

血圧が高いときに今すぐ飲める飲み物はありますか?

残念ながら、血圧を即座に下げられる飲み物はありません。

血圧が急激に上昇し、頭痛や胸痛などの症状を伴う場合は、高血圧緊急症(臓器障害を伴う著明な血圧上昇で、一般に収縮期血圧180 mmHg以上または拡張期血圧120 mmHg以上が目安)の可能性があり、直ちに医療機関を受診する必要があります。

このような状態では静脈内投与の降圧薬による治療が必要です。

症状がない場合は、静かに休んで様子を見て、定期的に血圧を測定し、医師に相談してください。

お茶なら何でも血圧を下げる効果がありますか?

全てのお茶に同じ効果があるわけではありません

緑茶、紅茶、ハイビスカスティーなどは、研究で血圧への効果が示唆されていますが、砂糖が多く添加されたお茶や、カフェインを過剰に含むお茶は、かえって血圧に悪影響を及ぼす可能性があります。

無糖のお茶を選び、適量を心がけてください。

薬を飲んでいても血圧対策の飲み物を併用できますか?

多くの場合、併用は可能ですが、必ず主治医に相談してください。

一部の成分は降圧薬と相互作用を起こす可能性があります。

特に、グレープフルーツジュースは多くの薬と相互作用があることが知られています。

医師や薬剤師に、飲もうとしている製品の情報を伝えて、安全性を確認することが大切です。

まとめ

血圧を下げる効果が期待できる飲み物について、科学的根拠に基づいて解説してきました。

緑茶やハイビスカスティー、低脂肪乳製品、ビーツジュースなど、特定の成分を含む飲み物は、継続的に摂取することで血圧にわずかながらポジティブな影響を与える可能性があります。

コンビニで購入できるトクホや機能性表示食品も、血圧管理の補助的な手段として活用できます。

ただし、飲み物だけで血圧を完全にコントロールすることはできません。

飲み物は補助的な役割であり、医師の指導のもとでの薬物療法、減塩、適度な運動、適正体重の維持、禁煙、ストレス管理など、生活習慣全体の改善が基本となります。

また、即効性を期待することは避け、長期的な視点で血圧管理に取り組むことが重要です。

今日からできる具体的な行動
  • 家庭用血圧計を用意して定期的に血圧を測定する
  • 減塩を意識した食事を心がける
  • 無糖のお茶を日常的に取り入れる
  • 定期的に運動する

急激な血圧上昇や症状を伴う場合は、飲み物での対処ではなく、直ちに医療機関を受診してください。

そして何より、かかりつけ医と相談しながら、自分に合った血圧管理の方法を見つけていくことが大切です。

健康的な生活習慣は、血圧だけでなく、心臓病、脳卒中、糖尿病などのリスクも減らします。

今日からできることから始めて、長く健康な生活を送るための第一歩を踏み出してください。

参考文献・参考サイト

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