「体重が増えてきたけれど、これって病気なの?」「病院に行ったら、どんな検査をされるんだろう?」と気になっている方は多いのではないでしょうか。
実は、よく耳にする「肥満」と「肥満症」は、似ているようでまったく別のものです。
肥満症は医学的に治療が必要な疾患であり、体重だけで判断できるものではありません。
正しく診断するためには、血液検査などの検査データをもとに体の状態を確認する必要があります。
- BMI・腹囲:肥満度や内臓脂肪蓄積の有無を判定
- 血液検査(血糖値・HbA1c):糖尿病リスクの有無
- 血液検査(中性脂肪・コレステロール):動脈硬化リスク
- 血液検査(肝機能数値):脂肪肝の可能性
- 血圧・尿検査・エコー:高血圧や腎機能への影響
太っていると、見た目の変化だけでなく、血糖値・血圧・コレステロールといった体の内側の数値にも影響が出てきます。
こうした変化は自覚症状として現れにくく、気づかないまま進行してしまうことが少なくありません。
だからこそ、「なんとなく太ってきた気がする」という段階でも、一度きちんと検査を受けて現状を把握することが、将来の大きな病気を防ぐうえでとても大切です。
この記事では、肥満症の検査でどんなことを調べるのか、どんな項目があるのか、そして初めてクリニックを受診したときにどんな流れになるのかを、できるだけわかりやすくご説明します。
「受診を考えているけれど、何をするのか不安」「健康診断で数値を指摘された」という方にも参考にしていただける内容です。
- 「肥満」と「肥満症」の違いと、診断に使われるBMI・腹囲の目安
- 肥満症の検査で実際に調べること(血液検査・血圧・尿検査など)
- 初診当日の流れと、検査後に何が決まるのか
はじめに(免責・注意事項)
本記事は、あくまでも一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、医療上の助言や診断、治療を推奨するものではありません。
GLP-1受容体作動薬をはじめとする医薬品や施術は、個人の健康状態や体質によって効果・副作用が異なる可能性があります。投薬や治療を希望される方は、必ず医師をはじめとする医療従事者と相談のうえ、十分な説明を受けてから自己責任においてご判断ください。
また、本記事で紹介する治療法の一部には日本国内で未承認の用途や自由診療に該当するものがあります。その点を十分にご理解いただき、ご自身で最新の情報を確認しながら、適切な医療機関で受診されることをおすすめいたします。
本記事の内容は公開時点の情報に基づいていますが、法改正やガイドラインの変更、医学的知見の進歩等により情報が変わる可能性があります。最新情報につきましては、必ず公的機関や各医療機関の公式情報をご確認ください。
肥満症の検査は、肥満が体にどんな影響を与えているかを調べるもの
「肥満症の検査」というと、体重や体脂肪を測るだけのイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際にはそれだけではありません。
肥満症の検査の目的は、体に蓄積した脂肪が、血糖値・血圧・肝臓などにどんな影響を与えているかを総合的に確認することです。
脂肪が増えると体の内側でさまざまな変化が起きますが、そのほとんどは自覚症状として出にくく、検査して初めて問題が発覚するケースも多くあります。
このセクションでは、まず「肥満」と「肥満症」がどう違うのかという基本をわかりやすく整理します。
その上で、診断の際に使われるBMIと腹囲という二つの指標について、具体的な数値も含めて説明します。
「自分は肥満症に当てはまるのかな?」と気になっている方は、ぜひここから読み進めてみてください。
肥満症とは「肥満+健康への悪影響がある」状態のこと
「肥満」とは、体に脂肪が過剰についている状態を指す言葉で、それ自体は病気ではありません。
一方で「肥満症」は、肥満に加えて、それが原因で体に何らかの健康上の問題が起きているか、または問題が起きやすい内臓脂肪の蓄積が確認できる場合に診断される疾患です。
日本肥満学会はこのように定義しており、肥満症は医師による治療の対象となります。
肥満症に関連する健康上の問題としては、2型糖尿病・高血圧・脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)・睡眠時無呼吸症候群・脂肪肝・膝や腰の関節への負担(変形性関節症)などが代表的です。
アメリカ心臓協会(AHA)の研究でも、肥満は脂質異常症・2型糖尿病・高血圧・睡眠障害といった心臓病のリスク因子に直接関わることが示されています。
つまり、放置すると将来的に命にかかわる病気につながりうる状態が「肥満症」です。
「太っているだけ」と思わずに、一度きちんと検査で状態を確認することが重要です。
肥満と肥満症の違い
| 項目 | 肥満 | 肥満症 |
|---|---|---|
| 定義 | 体脂肪が過剰に蓄積した状態 | 肥満に加え、健康障害がある、またはそのリスクが高い状態 |
| 病気かどうか | 病気ではない | 医学的な治療が必要な疾患 |
| 治療の必要性 | 必ずしも必要ではない | 減量を含む医学的治療の対象となる |
| 診断の基準 | BMI 25以上(日本基準) | BMI 25以上+健康障害、または内臓脂肪の過剰蓄積 |
肥満症の診断は、BMIと腹囲の確認から始まる
肥満症の診断で最初に確認されるのが、BMI(体格指数)と腹囲の二つです。
BMIとは、体重と身長から肥満の程度を数値化したもので、「体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)」で計算できます。
たとえば身長170cm・体重75kgの人であれば、75÷1.7÷1.7=約26となります。
日本では、BMIが25以上の場合を「肥満」と定義しています。
これは日本肥満学会が定めた基準で、個人差はありますが、日本人はBMI25を超えたあたりから糖尿病や高血圧などの合併症リスクが高まる傾向があることが根拠となっています。
日本肥満学会によるBMIの判定基準
| BMI | 判定 |
|---|---|
| 18.5未満 | 低体重(やせ) |
| 18.5以上 25未満 | 普通体重 |
| 25以上 30未満 | 肥満(1度) |
| 30以上 35未満 | 肥満(2度) |
| 35以上 40未満 | 肥満(3度)※高度肥満 |
| 40以上 | 肥満(4度)※高度肥満 |
もう一つの重要な指標が腹囲です。
腹囲はおへその位置でお腹周りを水平に測ったものです。
日本の基準では、男性で85cm以上、女性で90cm以上の場合、内臓に脂肪が蓄積している可能性があるとしてスクリーニングの対象となります。
腹囲が基準を超え、さらに血圧・血糖・血中脂質のうち2項目以上に異常がある場合は「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と診断されます。
腹囲のスクリーニング基準(日本)
| 性別 | 基準値 |
|---|---|
| 男性 | 85cm以上 |
| 女性 | 90cm以上 |
なお、BMIだけでは体の脂肪の分布まではわからないという限界があります。
国際的な研究でも、BMI単独よりも腹囲などをあわせて評価するほうが、健康リスクをより正確に把握できると報告されています。
成人においては、BMIとウエスト周囲径を測定することが、体重に関連するリスクを予測するより良い方法となる可能性がある。
引用:American Medical Association AMA: Use of BMI alone is an imperfect clinical measure
肥満症の検査では血液検査を中心に複数の項目を確認する
肥満症の診断において、血液検査はもっとも重要な検査のひとつです。
体の内側で何が起きているかは外から見てもわからないため、血液の数値を見ることで、糖・脂質・肝臓など各臓器の状態を客観的に把握します。
血液検査は少量の採血で多くの項目を一度に調べられるため、体への負担が少なく、効率よく情報を得られる点でも有用です。
肥満に関連する健康上の問題の多くは、症状が出るよりも前に血液検査の数値として現れることがあります。
「自覚症状がないから大丈夫」と思っていても、検査を受けたら数値が基準を外れていたということは実際によくあります。
血液検査に加えて、血圧測定・腹囲測定・尿検査なども組み合わせながら、全体的に体の状態を見ていきます。
それぞれの検査が何を調べているのか、以下で項目ごとに確認していきましょう。
血液検査では血糖値・中性脂肪・肝機能などの数値をチェックする
肥満症の評価で確認される主な血液検査の項目は次のとおりです。
空腹時血糖・HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、血糖の状態を調べるための指標です。
空腹時血糖は何も食べていない状態での血液中の糖の量を示し、HbA1cは過去1〜2か月の血糖の平均的な状態を反映します。
内臓脂肪が増えると、血糖を下げるホルモン(インスリン)の効きが悪くなりやすく、糖尿病の発症リスクが高まることが知られています。
中性脂肪・HDLコレステロール・LDLコレステロールは、血液中の脂質の状態を調べる項目です。
中性脂肪は食べ過ぎや運動不足で増えやすく、HDLコレステロール(いわゆる「善玉」コレステロール)は肥満があると下がりやすい傾向があります。
これらの異常は動脈硬化(血管が硬く狭くなる状態)につながり、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めます。
研究でも、肥満は中性脂肪の上昇・HDLの低下を引き起こし、いずれも動脈硬化を進める因子とされています。
肥満患者における脂質異常には、血清TG、VLDL、アポリポタンパク質B、および非HDL-C値の上昇が含まれます。血清TGの上昇は、肝臓におけるVLDL粒子の産生増加とTGリッチリポタンパク質のクリアランス低下によるものです。HDL-C値は通常低く、血清TGの上昇と関連しています。
引用:National Center for Biotechnology Information Obesity and Dyslipidemia
肝機能検査(AST・ALT・γ-GTP)も重要な項目です。
内臓脂肪が増えると肝臓に脂肪がたまりやすくなり、「脂肪肝」という状態になることがあります。
脂肪肝が進行すると肝細胞が傷ついてAST・ALTといった酵素が血液中に漏れ出し、数値が上昇することがあります。
肥満のある方では脂肪肝が多くみられることが報告されており、肝機能検査は肝臓への影響を調べるための重要な手がかりになります。
ただし、血液検査の数値だけで脂肪肝と確定診断できるわけではなく、医師の問診や画像検査なども組み合わせて総合的に判断されます。
尿酸値は、食事からとったプリン体や、体内で自然に作られるプリン体が分解されてできる物質(尿酸)の量を示します。
肥満があると、尿酸が体の外に出にくくなったり、体内で尿酸が過剰に作られたりすることで、高尿酸血症や痛風のリスクが高まることがあります。
肥満症で行われる主な血液検査項目
| 検査項目 | 何を調べるか | 肥満症との関係 |
|---|---|---|
| 空腹時血糖 | 血液中の糖の量 | 高いと糖尿病のリスクあり |
| HbA1c | 1〜2か月の血糖の平均 | 長期的な血糖コントロールの状態を把握 |
| 中性脂肪 | 血液中の脂肪の量 | 肥満で増えやすく、動脈硬化のリスク因子 |
| HDLコレステロール(善玉) | 善玉コレステロールの量 | 肥満で低下しやすく、低いほどリスクが高い |
| LDLコレステロール(悪玉) | 悪玉コレステロールの量 | 動脈硬化・心疾患のリスク因子 |
| AST・ALT | 肝細胞のダメージ | 脂肪肝の可能性や肝機能の異常を確認(確定には画像検査等も必要) |
| γ-GTP | 肝臓・胆道の状態 | 肝障害の早期発見の手がかりになる |
| 尿酸値 | 体内の尿酸の量 | 高いと高尿酸血症・痛風のリスクあり |
血液検査以外にも、腹囲測定・血圧・尿検査なども行われる
血液検査に加えて、次のような検査も行われます。
腹囲測定は、内臓脂肪の蓄積をスクリーニングするための基本的な検査です。
おへその高さで、息を吐いた状態で水平に測ります。
厚生労働省が定めるメタボ健診(特定健康診査)においても、腹囲は基本の検査項目として位置づけられています。
血圧測定も欠かせません。
肥満があると血圧が上がりやすくなることが知られており、高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」とも呼ばれるほど自覚症状が出にくい病態です。
数値として把握することが、早期対応への第一歩になります。
尿検査では、尿の中に糖やタンパク質が出ていないかを確認します。
尿糖が検出された場合は血糖コントロールの問題、尿タンパクが出ている場合は腎臓への影響が疑われますが、ほかの原因もあるためこの結果だけで断定はできません。
肥満症では腎臓への負担が増えやすいとされており、腎機能の状態を把握するうえでも有用な検査です。
初期には自覚症状に頼る事はできない為、定期的な検査が重要です。
引用:国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 慢性腎臓病
施設によっては、腹部超音波(エコー)検査を行うこともあります。
エコーは体に負担なく肝臓の状態(脂肪肝の有無など)を確認できる検査です。
内臓脂肪の分布や詳しい状態を調べる必要があると判断された場合には、腹部CTスキャンで内臓脂肪の面積を計測することもあります。
臍(へそ)の高さで計測した内臓脂肪面積が100平方cm以上の場合、内臓脂肪型肥満と判定されます。
血液検査以外に行われる主な検査
| 検査 | 内容 | 確認できること |
|---|---|---|
| 腹囲測定 | おへその高さで周囲を測定 | 内臓脂肪の蓄積の有無 |
| 血圧測定 | 上腕で血圧を計測 | 高血圧の有無・程度 |
| 尿検査 | 尿中の糖・タンパクを確認 | 血糖異常や腎機能への影響の可能性(他の原因の場合もある) |
| 腹部エコー | 超音波で臓器を観察 | 脂肪肝の有無(施設による) |
| 腹部CT | 断面画像で内臓脂肪を計測 | 内臓脂肪面積の正確な把握(必要時) |
初診の基本的な流れは「問診→身体測定→採血→結果説明」
「初めて受診するとき、どんなことをするの?」「何か準備しておくことはある?」という疑問を持つ方も多いと思います。
基本的な流れは、問診(医師や看護師との聞き取り)→身体の測定→採血・尿検査→結果の説明(当日の場合と後日の場合があります)、という順番で進みます。
難しい手続きは特になく、問診票の記入に始まり、採血を終えるまでの時間はおおよそ1〜2時間程度が目安です(クリニックや受ける検査によって異なります)。
「怖い検査をされるのでは?」と心配される方もいますが、基本的には採血・採尿・腹囲と血圧の測定といったシンプルな内容がほとんどです。
ただし、正確な検査結果を得るために受診前の食事制限が必要な場合があるため、この点は事前に確認しておきましょう。
検査の流れをあらかじめ知っておくことで、当日を落ち着いて迎えることができます。
- 問診票の記入(症状・既往歴・生活習慣など)
- 身体測定(身長・体重・腹囲・BMI算出)
- 血圧測定
- 採血・尿検査
- 結果説明(当日または後日)・診断・今後の治療方針の提案
当日は問診票の記入から始まり、採血まで1〜2時間ほどかかる
受診当日は、まず問診票に現在の症状・これまでにかかった病気(既往歴)・飲んでいる薬・家族の病歴・生活習慣(食事・運動・喫煙・飲酒など)を記入します。
肥満症には、ホルモンの異常や薬の副作用が原因で起こる「二次性肥満」という種類もあるため、背景をしっかり確認することが正確な診断につながります。
問診票は医師が診断の糸口にする重要な情報ですので、思い当たることは遠慮なく書いてください。
問診のあとは、身長・体重・腹囲の測定とBMIの計算、血圧の測定が行われます。
いずれも短時間で終わる検査ですが、肥満症の評価においてとても重要な基本データです。
続いて採血(血液検査)と尿検査を行います。
採血は1回で複数の項目をまとめて調べられるため、時間はそれほどかかりません。
血液検査の結果が当日中に出るかどうかはクリニックによって異なり、即日結果が出る場合もあれば、後日改めて説明を受ける場合もあります。
全体を通して、問診から採血まで1〜2時間程度を見ておくと安心です(施設によりかかる時間は異なります)。
なお、空腹時血糖や中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、検査前10時間以上の絶食が必要になることがあります。
「朝ごはんを食べてきてよいか」などは、予約の際や受診前に確認しておくことをお勧めします。
- 検査前の食事制限の有無(空腹時血糖などを測る場合は10時間以上の絶食が必要なことがある)
- 服用中の薬がある場合、当日飲んでよいかどうか
- 当日かかるおおよその時間(目安は1〜2時間、施設により異なる)
- 血液検査の結果が出るタイミング(即日か後日か)
検査結果をもとに診断が確定し、医師と一緒に治療方針を決める
検査結果がそろったら、医師がすべてのデータを総合的に評価して診断を行います。
このとき確認されるのは、「肥満症かどうか」だけではありません。
「どの健康上の問題を抱えているか」「内臓脂肪はどの程度か」「今もっとも注意すべきリスクは何か」といった点を踏まえたうえで、今後の方針が説明されます。
日本肥満学会のガイドラインでは、肥満症と診断された場合、まず現在の体重から3%(高度な肥満の場合は5〜10%以上)を減らすことを当面の目標として、食事療法などの治療を開始することが基本とされています。
3%と聞くと小さく感じるかもしれませんが、たとえば体重80kgの方なら約2.4kgの減量です。
それだけでも血糖・血圧・脂質などの数値が改善するケースがあり、体への負担を着実に減らすことができます。
測定された肥満関連指標はすべて、体重減少率が3%~5%未満および5%以上のグループで有意に改善した。
引用:ScienceDirect Three percent weight reduction is the minimum requirement to improve health hazards in obese and overweight people in Japan
治療の中心は食事指導・運動指導・生活習慣の見直しで、状態によっては薬を使うこともあります。
「検査して問題が見つかってしまった」と落ち込む必要はなく、状態を正確に把握できたことで、適切な対策を始められるスタートラインに立てたと捉えていただければと思います。
よくある質問
- 血液検査は空腹でないと受けられませんか?
-
空腹時血糖や中性脂肪は食事の影響を受けやすいため、正確な測定のために検査前10時間以上の絶食が推奨されることが多いです。
一方、HbA1cは食後でも測定できる項目です。
ただし、クリニックによって対応が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
- BMIが25未満でも肥満症になることはありますか?
-
日本の基準ではBMIが25以上であることが前提となるため、「肥満症」とは診断されません。
ただし、BMIが基準を下回っていても、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上で血圧や血糖などの基準も超えた場合、「メタボリックシンドローム」に該当することはあります。
また、特にアジア系の方はBMIが低めでも内臓脂肪が蓄積しやすく、それに伴う健康リスクが高まりやすい傾向があると言われていますが、日本において肥満症と診断されるのはあくまでBMI25以上の場合です。
- 検査結果が出るまでどのくらいかかりますか?
-
血液検査の結果は、クリニックの設備や調べる項目数によって異なります。
当日中に結果が出る施設もあれば、後日(数日〜1週間程度)に改めて説明を受ける施設もあります。
受診時にあらかじめ確認しておくとスムーズです。
- 肥満症の検査は保険適用になりますか?
-
病気の診断や治療を目的として医師が必要と判断した検査は、一般的に健康保険が適用されます。
ただし、美容目的、あるいは自由診療にあたる検査の場合は自費(全額自己負担)になります。
また、検査の内容やクリニックによっては一部が自費になることもあるため、受診前に問い合わせておくことをお勧めします。
まとめ
この記事では、肥満症の検査について基本的な知識から初診の流れまでをご説明しました。
大切なポイントをまとめると、「肥満」は太っている状態を指す言葉であり、病気ではありません。
一方「肥満症」は、肥満に伴って健康上の問題が生じているか、そのリスクが高い内臓脂肪の蓄積がある状態で、医師による治療が必要な疾患です。
診断にはBMIや腹囲の測定に加えて、血糖・脂質・肝機能などを調べる血液検査、血圧測定、尿検査などが行われます。
初診では問診から採血まで1〜2時間程度が目安(施設により異なります)で、結果をもとに医師が治療の方向性を提案します。
- 「肥満」は病気ではなく、「肥満症」が医療の対象となる疾患
- 診断はBMI(25以上)に加え、健康上の問題や内臓脂肪の蓄積を確認して総合的に行われる
- 血液検査では血糖・脂質・肝機能・尿酸などを確認する
- 血圧・尿検査・腹部エコーなども組み合わせて総合的に評価する
- 初診の流れは「問診→測定→採血→結果説明(当日または後日)」が基本で、所要時間は1〜2時間が目安(施設により異なる)
- 治療の第一目標は現体重の3%(高度な肥満の場合は5〜10%以上)減量で、食事・運動指導が中心となる
「体重が気になっている」「健康診断で数値を指摘された」という方は、まずクリニックに相談することを検討してみてください。
現状を数値で把握することが、将来の大きな病気を防ぐための最初の一歩になります。
一般社団法人 日本肥満学会 肥満症診療ガイドライン2022
American Heart Association Obesity and Cardiovascular Disease
厚生労働省 健康づくりサポートネット 肥満と健康
厚生労働省 健康づくりサポートネット 肥満と肥満症
厚生労働省 健康づくりサポートネット メタボリックシンドロームの診断基準
American Medical Association AMA: Use of BMI alone is an imperfect clinical measure
協会けんぽ 検査項目一覧表(解説付き)
厚生労働省 健康づくりサポートネット メタボリックシンドローム(メタボ)とは?
厚生労働省 健康づくりサポートネット 脂質異常症
National Center for Biotechnology Information Obesity and Dyslipidemia
厚生労働省 健康づくりサポートネット 非アルコール性脂肪性肝炎
厚生労働省 健康づくりサポートネット 高尿酸血症
厚生労働省 健康づくりサポートネット 特定健康診査の検査項目
厚生労働省 健康づくりサポートネット 高血圧
厚生労働省 健康づくりサポートネット 健康手帳(2023年度版)
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター 慢性腎臓病
一般財団法人 日本消化器病学会・一般社団法人 日本肝臓学会 NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)
一般社団法人 日本肥満症予防協会 肥満症とは?
一般社団法人 日本動脈硬化学会 二次性肥満
厚生労働省 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)第2編第2章
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)ってなに?
一般社団法人 日本肥満学会 「肥満症診療ガイドライン2022」第5章 肥満症の治療と管理
ScienceDirect Three percent weight reduction is the minimum requirement to improve health hazards in obese and overweight people in Japan
Journal of the Asia Pacific Society of Cardiology Obesity in the Asia-Pacific Region: Current Perspectives
厚生労働省 保険診療の理解のために

