Care by disease
メタボリックシンドローム
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メタボリックシンドローム
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メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(内臓に脂肪が蓄積するタイプの肥満)に加え、高血糖、脂質異常(トリグリセライドやHDLコレステロールの異常)、高血圧が複数みられる状態をいいます。
内臓に脂肪が蓄積する主な原因は、日常の飲食でエネルギーを多くとりすぎていることや、身体活動量の不足により消費エネルギーが少ないことです。そして内臓脂肪型肥満は、高血糖、脂質異常、高血圧を引き起こす共通の引き金のひとつにもなっています。
通常、メタボリックシンドロームに症状はありません。しかし、内臓に脂肪が蓄積した状態が続くと、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧症などの生活習慣病を発症しやすく、脳卒中や虚血性心疾患などを発症する危険性も高まります。
メタボリックシンドロームから抜け出すには、内臓脂肪を減らす生活習慣に切り替えていくことがポイントです。下記の項目で今の生活習慣をチェックし、あてはまる項目から気をつけましょう。
あてはまる項目が多いほどメタボリックシンドロームになりやすい生活習慣です。
内臓脂肪をためないようにするには・・・
私たちのからだにある脂肪は皮下脂肪と内臓脂肪の2つに大別できます。皮下脂肪は主に、内臓を保護したり体温を保つのに役立ちます。内臓脂肪は、食事から得たエネルギー源を一時的に脂肪に合成し蓄えられたもので、必要に応じてさまざまな生命維持活動に使われます。
しかし内臓脂肪は過剰になると、血液中に中性脂肪として多く存在するようになります。また、脂肪細胞から分泌される生理活性物質のバランスが崩れて、動脈硬化を促進します。
ただ、内臓脂肪は皮下脂肪に比べて簡単にたまりやすい反面、減らすのも容易なことがわかっています。たまりやすさに個人差はありますが、日々の運動や食事によって、内臓にたまった脂肪を減らしたり、たまらないようにすることは可能です。
ごはん・パン・麺から1品。芋やかぼちゃなどがあるときは少し控えて
魚介類・肉・卵・大豆製品を使ったおかずを1品
野菜・きのこ・海藻・こんにゃくを使ったおかずを2〜3品
成人が1日に必要なエネルギーは年齢、性別、身長、身体活動量によって一人ひとり違いますが、目安は次のように計算で求めることができます。
減量が必要な人、高齢者、活動量が少ない人は、少ないほうのエネルギーを基準にしましょう。
食欲がなく食べられないのは、前夜遅くにたくさん食べているためかもしれません、夜食べる量を少なくしれみましょう。そして朝は食べられそうなものから始めて、朝食をとる習慣をつけていきましょう。起きてから時間がたつと食べられるのであれば、職場などに着いてから、おにぎりやパン、果物、ヨーグルトなどをとってもよいでしょう。
外食だと何をどれだけ食べているのかわかりにくいので、調整が難しいかもしれません。できるだけ和定食のようなエネルギーが低めで栄養バランスがとれたものを選びましょう。ごはんの量が多ければ残す、汁物や漬物は残す、などの工夫も大切です。また外食が続くと、野菜類が不足しがちですので、野菜料理を追加したり、自宅で野菜類をしっかりとるように心がけましょう。
野菜類の料理は、下ごしらえに時間がかかっておっくうに感じられることがあるかもしれません。簡単に確実に野菜をとるポイントを挙げますので、試してみてはいかがでしょうか。