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肥満症と言われたら食生活を見直しましょう

肥満症とは・・・

肥満とは身体に脂肪が過剰に蓄積された状態のことをいいますが、それだけでは病気とは言えません。
肥満によって健康障害を起こしているか、健康障害を起こしやすい肥満があり、医学的に減量を必要とする病態のとき「肥満症」といいます。
現在のところ脂肪細胞を正確かつ経済的に測定することが難しいため、BMI(ボディ・マス・インデックス=体格指数)という数値を用いて、体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)が、25以上の場合「肥満」と判定しています。

肥満症の原因

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肥満症の治療

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さらに、日常生活のパターンや行動の問題点をみつけて、自分で少しずつ修正していくことが大切です。

肥満症の診断基準

1.肥満に起因ないしは関連して発症する健康障害を伴う場合

Ⅰ脂肪細胞の質的異常

  • 耐糖能障害・2型糖尿病
  • 脂質代謝異常
  • 高血圧
  • 高尿酸血症・痛風
  • 脂肪肝
  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)
  • 脳梗塞

Ⅱ脂肪細胞の量的異常

  • 骨・関節疾患
  • 睡眠時無呼吸症候群・Pickwick症候群
  • 月経異常

Ⅰ特殊な病態を伴う健康障害

  • 肥満妊婦
  • 心理的なサポートの必要な肥満症

2.内臓脂肪型肥満と判定された場合

腹部CTスキャンで内臓脂肪面積100㎠以上

ゆっくり着実に、リバウンドなしの減量をめざしましょう

摂取エネルギーの見直しをしましょう

1日に必要なエネルギーの目安は、標準体重1kgあたり20〜25kcalの範囲で設定します。

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リバウンドについて

短期間集中型の無理なダイエットを行うと、目標達成後に気が緩んで元の食生活に戻ってしまったり、身体が少ないエネルギーになれて、基礎的なエネルギー消費量が減る「適応現象」が起き、体重や体脂肪が以前より増えてしまうことがあります。これを防ぐには、食事療法と同時に運動療法をおこない、筋肉量を維持して消費エネルギーを高めることが大切です。

栄養のバランスに気をつけましょう

エネルギーを気にして食べる量を減らしたり、特定の食品だけを食べたりするとからだに必要な栄養素が不足することがあります。
バランスの取れた食事を摂るには、管理栄養士に相談しましょう。

  • 主食(ごはん・パン・麺など炭水化物の供給源)、主食(肉・魚介類・卵・大豆・大豆製品などたんぱく質の供給源)、副菜(野菜・きのこ・海藻などビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源)を、毎食そろえましょう。
  • 1日に牛乳・ヨーグルト類はコップ1杯程度、果物はみかん2個程度の量をとるようにしましょう。
  • 揚げ物や炒め物、マヨネーズやドレッシングをたっぷり使ったサラダなど油を使った料理は1日2品までにしましょう。
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食べ方のパターンに気をつけましょう

1日の摂取エネルギーを守っても、食事の回数やタイミングによっては減量効果が薄れてしまいます。

  • どか喰い、むら喰い、まとめ喰いをしない。
  • 夕食は軽めにし、寝る前2〜3時間はなるべく食べない。
  • 食事は抜かないようにし、規則正しくとる。
  • ゆっくりよく噛んで、早食いをしない。

食事療法と運動療法の関係

肥満の治療には、食事療法と運動療法が重要ですが、2つ合わせて行うと効果的です。運動だけで減量しようとしても、食事でオーバーしたエネルギーを消費するには現実的に無理があります。
運動療法はリバウンドによって体脂肪が増えないように筋肉量を維持したり、エネルギーが筋肉で効果的に使われるようにする、いわば食事両方のサポート的役割を担ってます。

記録することも大事!

食事の記録

いつ、どこで、何を、どのくらい、どんな状況で食べたかを書き留めてみると、自分でも気づかなかったことがいろいろわかってきます。例えば・・・

  • テレビを見ながらお菓子をつまむ
  • 朝食はいつもパンとコーヒーだけである
  • 先週は牛乳をまったくのんでいない
  • ビールを飲んでとからあげを食べてすぐ寝た

など・・・

体重の記録

起床後トイレに行って朝食をとる前の毎日同じような時間帯に体重をはかり、グラフにしてみましょう。その日おこなった運動や、出来事、体調などもあわせてメモしておくと食生活全般を振り返るよい材料になります。

食事療法Q&A

Q1 お酒や甘いものをやめずに、やせる方法はありませんか?

アルコール類や甘いものは、主治医や管理栄養士と相談して量や頻度などのルールを決めましょう。記録をつけて実際の量を客観的に把握し、そこから実際にどのくらい減らすことが可能かなど、ご自身でコントロールできることが望ましいといえます。

Q2 果物を食べると太るのですか?

果物=食べると太る、ということはありませんが、甘い果実はエネルギーが高いことも事実です。何を食べるにしても全体量やタイミング、その他の食物や栄養素とのバランスなどいろいろな条件が重なって肥満は起こります。果物もビタミンや食物繊維が豊富です。1日にとりたい果物の量はバナナなら中1本、りんごなら大きいもの1/2個くらいです。できれば朝か昼または間食で。

Q3 料理の仕方ではエネルギーがおさえられると聞きましたが、そのポイントは?

料理の前に素材の選び方も大事です。肉の場合、脂肪の少ない部分(赤みや皮なし)、魚介類は脂肪を多く含まない種類のものを選ぶ機会を増やしましょう。料理方法は、焼いて脂肪を落としたり、ゆでる、蒸す、など油を使わない方法で。揚げ物をするときは、衣は薄い方が低エネルギー。また、パン粉は生より乾燥したものを使うと給油量が少ないので低エネルギーです。