Care by disease
肥満症
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肥満症
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肥満とは身体に脂肪が過剰に蓄積された状態のことをいいますが、それだけでは病気とは言えません。
肥満によって健康障害を起こしているか、健康障害を起こしやすい肥満があり、医学的に減量を必要とする病態のとき「肥満症」といいます。
現在のところ脂肪細胞を正確かつ経済的に測定することが難しいため、BMI(ボディ・マス・インデックス=体格指数)という数値を用いて、体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)が、25以上の場合「肥満」と判定しています。
さらに、日常生活のパターンや行動の問題点をみつけて、自分で少しずつ修正していくことが大切です。
Ⅰ脂肪細胞の質的異常
Ⅱ脂肪細胞の量的異常
Ⅰ特殊な病態を伴う健康障害
1日に必要なエネルギーの目安は、標準体重1kgあたり20〜25kcalの範囲で設定します。
短期間集中型の無理なダイエットを行うと、目標達成後に気が緩んで元の食生活に戻ってしまったり、身体が少ないエネルギーになれて、基礎的なエネルギー消費量が減る「適応現象」が起き、体重や体脂肪が以前より増えてしまうことがあります。これを防ぐには、食事療法と同時に運動療法をおこない、筋肉量を維持して消費エネルギーを高めることが大切です。
エネルギーを気にして食べる量を減らしたり、特定の食品だけを食べたりするとからだに必要な栄養素が不足することがあります。
バランスの取れた食事を摂るには、管理栄養士に相談しましょう。
1日の摂取エネルギーを守っても、食事の回数やタイミングによっては減量効果が薄れてしまいます。
肥満の治療には、食事療法と運動療法が重要ですが、2つ合わせて行うと効果的です。運動だけで減量しようとしても、食事でオーバーしたエネルギーを消費するには現実的に無理があります。
運動療法はリバウンドによって体脂肪が増えないように筋肉量を維持したり、エネルギーが筋肉で効果的に使われるようにする、いわば食事両方のサポート的役割を担ってます。
いつ、どこで、何を、どのくらい、どんな状況で食べたかを書き留めてみると、自分でも気づかなかったことがいろいろわかってきます。例えば・・・
など・・・
起床後トイレに行って朝食をとる前の毎日同じような時間帯に体重をはかり、グラフにしてみましょう。その日おこなった運動や、出来事、体調などもあわせてメモしておくと食生活全般を振り返るよい材料になります。
アルコール類や甘いものは、主治医や管理栄養士と相談して量や頻度などのルールを決めましょう。記録をつけて実際の量を客観的に把握し、そこから実際にどのくらい減らすことが可能かなど、ご自身でコントロールできることが望ましいといえます。
果物=食べると太る、ということはありませんが、甘い果実はエネルギーが高いことも事実です。何を食べるにしても全体量やタイミング、その他の食物や栄養素とのバランスなどいろいろな条件が重なって肥満は起こります。果物もビタミンや食物繊維が豊富です。1日にとりたい果物の量はバナナなら中1本、りんごなら大きいもの1/2個くらいです。できれば朝か昼または間食で。
料理の前に素材の選び方も大事です。肉の場合、脂肪の少ない部分(赤みや皮なし)、魚介類は脂肪を多く含まない種類のものを選ぶ機会を増やしましょう。料理方法は、焼いて脂肪を落としたり、ゆでる、蒸す、など油を使わない方法で。揚げ物をするときは、衣は薄い方が低エネルギー。また、パン粉は生より乾燥したものを使うと給油量が少ないので低エネルギーです。